今日のMSN産経ニュース(2/1分)(追記あり)

■米国では「慰安婦は女性の人権侵害」「首相靖国参拝は外交破壊行為」が常識
産経新聞『韓国の反日主張、米議会中枢を侵食 下院外交委員長が慰安婦像を訪問』

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140201/amr14020120490006-n1.htm
 米連邦議会下院の外交委員長、エド・ロイス氏(62)=共和党カリフォルニア州=が1月31日(日本時間2月1日)、同州グレンデールにある「慰安婦」像を訪問した。ロイス氏は「この像は人権運動と尊厳のためのもので、平和の記念物だ」と語った。
(中略)
 ロイス氏は「亡くなった女性は、苦しんだ慰安婦たちを象徴している。慰安婦を癒やすには事実を認めることだ」(中略)「慰安婦の生存者がいるうちにこの歴史を認めていこう。それが正しい道だ」と語った。「過去にあったことを認めて、忘れないようにすることを外交委員会でも呼びかけている」とも話した。
(中略)
 また、韓国側メディアから安倍晋三首相について問われると、「靖国神社に安倍首相が行ったのは不適切だった」と述べた。

 まあ、今更の話ですが。というか慰安婦についての韓国の主張は「河野談話の堅持を求める」という話に過ぎないので本来は何ら日本政府にとって問題ではないのですが。
 産経は例によって「韓国ロビー」がどうとか言ってますが何をどういおうと産経の主張が米国政界の主流になりえないことをいい加減認めたらどうなのか。


■岸田外相「戦後の歩みこそ歴史直視の証し」 安保会議、中国の批判に反論
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140201/chn14020123550003-n1.htm
 「面の皮が厚い」というか何というか。「戦後の歩み」を「戦後レジームからの脱却」といって否定しようとしてるのが安倍でしょうに。こんな寝言で中韓が納得するわけがないでしょう。国際社会だって納得しませんよ。


■【安倍政権考】日本とインドの深い関係
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140201/plc14020112490014-n2.htm

インドは親日国だ。
(中略)
極東国際軍馬裁判*1東京裁判)では、インドのパール判事が1948年、被告全員を無罪とする判決を書いた。

あれはパルの個人的意見に過ぎないんですが。かつ無罪にした理由って「事後法だから」であって産経の主張「アジア解放の戦争」じゃないでしょう。パルの理屈「事後法だから」だと「ニュルンベルク裁判で裁かれたナチ高官たち(ナチス副総統ヘス、航空大臣・空軍司令官ゲーリング、外相リッベントロップなど)」も全員無罪になります。

49年には、首相だったネルーが日本の子供たちを励まそうと子ゾウのインディラを上野動物園に贈ってくれたエピソードもある。

中国も、1972年にパンダの「カンカン・ランラン」を上野動物園に送ってくれましたが?
インドだと「善意の表れ」、中国だと「パンダ外交の思惑」というのだから全く持ってふざけています。

親日の背景には、アジア解放を掲げた大東亜戦争がある。インドは47年にイギリスから独立したが、それに最も寄与した国は日本だった。
 44年3月、ビルマ(現ミャンマー)方面の日本軍はインパール作戦を開始したが、インド国民軍(INA)6000人が加わっていた。多大な損害を出した無謀な戦い*2との文脈で語られる作戦だが、「自由インド」「デリーへ」が合言葉のインド解放を目指す戦いでもあったと知る日本人は今、どれだけいるだろうか。

ばかばかしくて話にならないですね。失敗した作戦である「インパール作戦」がインド独立にどう寄与したというのか。

安倍首相は第1次内閣当時の2007年の訪印時に、コルカタ*3市内のチャンドラ・ボース*4記念館を視察している。

安倍らしいとしか言いようがない。

一方、今回の日印共同声明、共同記者発表、首脳会談のブリーフィングでは日本とインド独立をめぐる歴史の話題*5は出ていない。

 つまりは産経的歴史観なんかインドは持ってないと言う事です。当たり前でしょう。


■「国家デザイン作る軍師を」東京で菜の花忌シンポ
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140201/art14020119080001-n1.htm
 まあ、タイトルと記事を読む限り気持ち悪いシンポジウムですね。司馬遼太郎氏ってそういう人だっただろうかと疑問に思いますね。


■【橋下氏、出直し市長選】維新議員「いつも選挙頼み」 市民「選挙費用もったいない」 
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140201/elc14020118090002-n1.htm
 橋下は前言撤回が習い性になってる男なので本当に出直し選挙などやるかどうか疑問です。そもそも「市長不信任案可決」されたわけでもなく辞任する理由は本来どこにもない。橋下の提唱する「大阪都構想」が座礁しかけてることは事実ですが、それ以外の政策は「小生のようなアンチ橋下には残念ながら」否定されてるわけでは必ずしもないし、まともな人間なら交渉による事態打開を目指すでしょう。
 仮に出直し選挙で橋下が再選されても市議会の構成は変わらず、事態打開になるかも疑問です。
 また「市長出直し選挙」を主張するなら「府知事出直し選挙」も主張すべきでしょうが現職・松井知事(維新の会幹事長)の落選をおそれて、それはしないというのだから何とも中途半端です。
 とはいえ、橋下が本当に出直し選挙してくれるのなら、むしろ好都合かも知れません。あの男を選挙で市長職から引きずり下ろす機会が出来たわけですから。絶頂期ならともかく落ちぶれてる今なら橋下落選の可能性は充分あるでしょう。


■「戦争回避のために軍事力放棄」!? 教研集会は今年も“偏向教育”の報告続々 組織率低下続く日教組はどこへ
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140201/edc14020112010004-n1.htm
 産経らしい駄文ですね。産経の主張なので「偏向教育」かどうか自体怪しいですし、産経の言う「教育正常化」とは「戦前万歳」や「南京事件は捏造、自虐史観は許さない」なのですから話になりません。「日教組の組織率の低下」がどうこういう産経ですが、右寄りの「全日本教職員連盟」(全日教連自民党系の教組)が日教組以上に組織率が低迷してることを考えれば、「日教組の組織率低下」は少なくとも「産経路線の正しさ」を証明するものではありません。


■【「靖国」後(下)】ソチ五輪開会式出席でロシア取り込み
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140201/plc14020107450006-n1.htm
 まあ、「バッカじゃなかろうか、ルンバ」ですね。記事タイトルが「靖国」ということでわかりますが「ロシアを取り込んで中韓靖国参拝批判に対抗しよう」ということらしいですが、そんなことをして何がどうなるのか。
 いや取り込めるか疑問ですけどね。ロシアにとって中韓と対立してまで日本をかばう動機なんかないでしょうし。この程度の事(安倍の開会式出席)では北方領土問題も進展はしないでしょう。
 後でも指摘しますが、そもそも多くの欧米首脳は「プーチンチェチェン問題での対応や独裁的政治手法*6」を批判して開会式欠席を表明しています(そもそも「平和の祭典」という建前を考えればソチで五輪をやるべきではなかったのかもしれない)。にもかかわらず安倍が開会式に出席することは「欧米と違って日本は人権感覚がない」というメッセージを国際社会に送ることになりかねません。
 まあ、はっきりいって安倍に人権感覚なんかないでしょうけど。

開会式の7日は都内で「北方領土の日」の全国大会がある。安倍首相は当初欠席する意向で、プーチン氏とのパイプがある森喜朗*7元首相に昨年末、「開会式には出席できなくなった」と電話で伝えていた。

であるにもかかわらず

五輪の開会式は開催国と懇意な各国首脳が集う場でもある。オバマ米大統領やオランド仏大統領ら欧米主要国の首脳が(注:ロシアの人権問題やプーチンの独裁的政治手法を理由に)軒並み欠席を通告しており、プーチン氏の威信も傷ついていた。

と言う状況を見て「俺が出席すればプーチンに恩を売れる」と考えを変えたらしい安倍には絶句しますね。いや「恩を売る」も何も「オバマやオランドは出席しないのに、安倍は出席って、日本って人権問題に関心ないのかしら?。酷い国ね」というメッセージを国際社会に発してることになると思うんですけど。またこれで「北方領土問題の進展があれば別でしょう」が何もなければ島民から「全国大会を欠席して何の成果もないのか」と批判されても文句は言えないでしょう。

参考
産経新聞
『独大統領、ソチ五輪欠席へ ロシアの人権政策に抗議』
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131208/erp13120819310004-n1.htm
『欧州委副委員長「ソチには行かない」 プーチン氏の人権政策に抗議』
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131211/erp13121108400002-n1.htm
『仏大統領もソチ五輪欠席 独に続き人権政策に抗議か』
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131216/erp13121609390002-n1.htm
米大統領夫妻、ソチ開会式不参加 「プーチンの五輪」に水を差す』
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131218/amr13121821420009-n1.htm
ソチ五輪リトアニア大統領も開会式欠席 「ロシアの政治的圧力」を明言』
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131220/erp13122008320000-n1.htm
ソチ五輪開会式、スウェーデン閣僚も欠席』
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140113/erp14011322340003-n1.htm

追記あり
 2014年2/4の東京新聞第三社会面もこの問題を取り上げ「安倍首相は開会式を欠席すべきではないか」とした上で「首相が欠席しないのは日本ではチェチェン問題等、プーチンの様々な問題への批判が弱いので出席しても欧米と違って強い批判が起こらないし、安倍首相もそうした問題に興味関心がないから」としています。
 まあ、安倍に「チェチェン問題、その他のロシアの人権問題」なんか関心ないでしょう。当然ながらそんな男・安倍や安倍の支持者(例:アジア自由民主連帯協議会)がチベット問題で中国に批判的な事をどうこう言う*8のは「人権意識ではなく反中国」のわけです。ま、ウヨ連中は、ロシアを「反日」認定すれば、あるいは今もロシアが共産国ならば「チェチェン問題は許せない、安倍首相は開会式を欠席せよ」と言うんでしょうけど。下手したら「ソチ五輪ボイコット*9」すら主張するんじゃないか。


■【外信コラム】ソウルからヨボセヨ ボーゲル教授の苦言
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140201/kor14020103190003-n1.htm
 米国の政治学者ボーゲル氏*10が『中国の習主席や韓国の朴大統領は安倍首相と首脳会談した方がいいんじゃないか』と言ったことに大喜びする産経の黒田。ただボーゲル氏が何を言おうとおそらく中韓はそんな事には従わないでしょうし、そういう中韓の態度を米国もどうこうすることはもはやないんじゃないか。米国も「靖国参拝しないで欲しい」と言う要請を無視して参拝した安倍にはさじを投げてるでしょう。
 なお、ボーゲル氏は「安倍が問題でも首脳会談した方がいい」と言ってるだけでさすがに黒田のように安倍の問題行為(靖国参拝など)を容認してるわけじゃないでしょう。まあ、容認してるのだとしても単にボーゲル氏が『安倍に大甘なバカ』なだけですが。


■対中牽制 首相は「アジアの巨象*11」を引きつけた
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140201/plc14020107000005-n1.htm
 「中国なんか怖くないモンね」「僕らにはインドがついてるんだ」ってインドも迷惑な話です。
 「安倍*12&産経」の中国敵視におつきあいするほどインドも「反中国」じゃないでしょう。まあ、日本の経済力は魅力でしょうから「アホか」とか正面から安倍の面子を潰すようなことはインドも言わないでしょうが、適当に安倍をあしらって終わりでしょう。

岸信介*13元首相が(当時の)ネルー首相と日印関係の基礎を作った」
日印首脳会談の冒頭、シン氏*14はこう切り出した。

「岸の孫・安倍」へのリップサービスでしかないでしょうがこの程度で喜んじゃうのだから、安倍も産経も本当にお人好しです。

「3年前に訪問したときも、シン氏がわざわざ昼食に招いてくれた」
 当時の肩書は「安倍元首相」。一議員だった首相を歓待し、寄り添ってくれたことに謝意を示した。
インドは毎年、共和国記念日*15の式典に海外首脳らを1人だけ招待する。今年の総選挙(下院選)で退任の意向を表明したシン氏が最後の年に選んだのが安倍首相だった。

 「谷垣*16総裁時代の無役の安倍に会う」「共和国記念日の式典に呼ぶ首脳が安倍」って、シン氏って人も随分変わった人ですね。でもたぶんこんな人は少数派でしょう。しかも「今年の総選挙で退任の意向」なんて人が安倍に好意的だからと言って何の意味があるのか。
 それに、さすがにシン氏も「安倍流反中国極右路線」にまでおつきあいする気はないでしょう。

首相はこの1年余りでロシアのプーチン*17大統領とは4回、トルコのエルドアン首相とは3回の首脳会談を行った。政府関係者によると、シン氏と同じように、安倍首相とウマが合う2人とされる。

本当に馬が合うのか知りませんが、中韓の首脳(習近平*18国家主席、朴クネ大統領)と対立してる状況で「トルコ、インド、ロシアの首脳」と仲良しで何の意味があるんでしょうか?。しかもそのうちの一人「インドのシン首相」は今年退任予定です。「シン首相の後任首相」が誰になるかはわかりませんが「反安倍」ではないにせよ、ここまで安倍に好意的な人が首相になる可能性は低いんじゃないか。
 またそんなにロシアのプーチンと馬が合うなら「北方領土問題を少しでも進展させて欲しい」ものですが、まあそんなことはないんでしょうね。


■同時通訳の育成*19要求、自民から相次ぐ 首相発言誤訳「日本の国防左右」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140131/plc14013122350019-n1.htm
■【おやこ新聞】まめちしき 「同時通訳」なぜ外部委託?
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140131/plc14013123060020-n1.htm
 都合の悪いことは「通訳の誤訳のせい」って「インドで安倍先生や自民党議員に面会した」「安倍晋三先生や自民党議員の大親友」ダライ・ラマ先生の醜態そっくりですね(毒)。まさに「安倍先生&自民党」とダライは「類友」。こういう事書くと「Mukkeさん」は怒り出すんだろうけど。IDコールは送らないけど「Mukkeさん」、この文章読んでます?(「Mukkeさん」への呼びかけ)。まあ、俺はダライ信者・Mukkeさんと違ってダライには「軽蔑と殺意と憎悪の念」しかないから。平たく言うと「ダライは死ねばいい」「死もまた社会奉仕(『山県有朋*20の死に対する石橋湛山*21の評価』風に)」。
 あいつがオウムからの金銭受領をわびない限り絶対、人として認めない。宗教家を名乗って偉そうな事ほざくなんてダライはふざけるな。
 つうか「オウム被害を受けた」日本人のくせに「人間のくず」ダライを好意的に評価する奴って頭が腐ってるんじゃないの?


参考
ライプツィヒの夏
『「国家基本問題研究所」・自民党国会議員の面々がダライ・ラマと面談』
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/24ba5fe2aa42b293b3ad3bf7d85eec64
安倍晋三ダライ・ラマと面談した』
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/217bf10867792a999589fdbd7561ab09
ダライ・ラマも付き合う人を選んだほうがいいんじゃないの』
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/6023d0c6fc4c428b8d26270851f14b1d
ダライ・ラマの超問題発言? 誤解? スペインでの逮捕状』
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/e80a565a26114ef9e27648a13c089491
『こんな発言を紹介しておいて、「誤解」も「意図しない」もないもんだ』
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/b3ff3ce3bb4699dfcdaf84f27b67fbaa

http://j.people.com.cn/94709/6562097.html
人民日報『真相:ナチスオウム真理教とダライとの関係』
 地下鉄サリン事件の発生後、(中略)ダライは共同通信を通じて、「オウム真理教は仏教の教義を広める宗教であり、麻原彰晃は自らの友人である」との意見を発表し、大きな反響を呼んだ。ダライはなぜこのような意見を発表したのか。それは、麻原彰晃という邪教の指導者が実のところダライの「生徒」だったからだ。
(中略)
 麻原は1986年、インドを訪れた後にオウム真理教を正式に設立。翌1987年、麻原は再びインドを訪れ、ダライと会っている。この時、ダライは麻原に対し、「親愛なる友人よ、日本の仏教はすでに退廃してしまった。このまま行けば、仏教は日本で消えてしまうだろう。あなたは故郷で本当の仏教を伝えなければならない。仏の境地を知るあなたは最良の人選だ。あなたが日本で布教することを私はとても嬉しい。そうすることは私の仕事を助けることでもある」との内容の発言を行った。この会見時、ダライは麻原に祝福を与え、「師弟関係」を結んだといわれる。
(中略)
 1995年の事件が発生するまでの8年間、二人は5回にわたって顔を合わせ、手紙のやりとりをしばしば行っていた。1989年、麻原は10万ドルをダライに寄付し、ダライは証書と推薦状をもってこれに返答した。ダライは東京の関連部門にあてた推薦状の中で、「麻原彰晃は能力のある宗教的指導者であり、オウム真理教大乗仏教を広め公共の善を促す宗教だ」とし、「オウム真理教への免税を許可するべきだ」とまで書いている。オウム真理教はこの証明書と推薦状によって、日本政府が正式に承認する宗教団体となった。その後、大量の資金を蓄積してサリンの研究と生産を行ったのは周知の通りだ。
 麻原は日本で合法的な地位を得た後、ダライに感謝状を送り、「私たちの希望はチベットができるだけ早くチベット人の手に帰ることです。私たちはそのためにできるだけの援助をしていきます」と述べている。
(中略)
 ドイツの週刊誌「フォーカス」は、「ダライの支援がなければ、麻原彰晃が自らの宗教帝国を作ることは不可能だった。ただの治療師であり詐欺師でしかなかった麻原が数年の短期間であっという間に大教団の教祖となるのも、ダライの支援がなければこれほど簡単ではなかったはずだ」と指摘している。ダライが麻原をこれほど重用したのは、麻原からの金銭支援をあてにしていたためだけではなく、麻原を通じて日本の仏教を改革したいと考えていたためだ。ダライが麻原と結託したのは、「チベット独立」を支援する弟子たちを日本に増やしたかったからにほかならない。ダライのこの勝手な計算は邪教の崩壊という結果に終わった。

ウィキペ「ダライ・ラマ14世
 1995年3月29日に来日した際には成田空港で日本の記者団より、麻原彰晃死刑囚ならびにオウム真理教との関係について質問責めに遭った。麻原とは亡命先のインドで 1987年2月24日と1988年7月6日に会談した。またダライ・ラマ14世は、オウム真理教から布施の名目で1億円にのぼる巨額の寄付金を受領しており、1989年にオウム真理教が東京都で宗教法人格を取得した際には、ダライ・ラマ14世は東京都に推薦状を提出してオウム真理教を支援した。


■【産経抄】2月1日
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140201/plc14020103220003-n1.htm
まずはこの産経抄につけた小生のブクマ紹介

もの書きとして気をつけているのは、安易なレッテル貼りをしないという点である。ご冗談を、という声が聞こえてきそうだが、「売国奴」といった言葉は使わないようにしてきたつもりである/面の皮が厚すぎる

 気にくわない個人(河野洋平*22氏、村山富市氏など)・団体(左翼政党、労組など)に「売国」「反日」「自虐史観」などのレッテルを貼って恥じないゲスが産経でしょうに何抜かしてるのか。
まあ、ブクマつけたことが一番俺の言いたいことですが他にもコメントしてみます。

社民党の会合で元首相は、「本人の気持ちを守るために国を売るような首相があるか」と、靖国神社を参拝した安倍晋三首相をののしった。

「ののしった」と書くところが物書きの配慮ゼロですね。そこは「批判した」「非難した」と「中立的表現」で書きましょう。どこまで安倍と一心同体化すれば気が済むのか。
 なお、「国を売る」という表現の是非はともかく安倍の行為が「自分の私的感情や極右支持者へのこびへつらい」を優先して「日中友好、日韓友好」という国益を犠牲にしているのは事実です。産経や安倍は「中韓が悪い」と逆ギレするだけですが。

首相を務め終え(投げ出し)てからかなり時間がたつので、ご自分のなさったあれこれをお忘れになったらしい。つい最近も書いたばかりだが、阪神大震災発生時のもたつきぶりだけでも「暗愚の宰相」の称号をさしあげるに値する。

 先ず第一に「首相を終えて」と書けばいいのに「投げだし」と書くのが酷いですね。「投げだし」に該当するのは「第一次安倍内閣での安倍」でしょうが、まあ、産経他、安倍信者は「病気で泣く泣く辞めたんだ!。お前は病人にむち打つのか」とか言い出すんでしょう。
 「投げ出し」も何も「村山内閣の支持率が低い」のであれば辞めざるを得ないでしょう(後継首相は橋本龍太郎氏)。そもそも産経が「首相辞任」を「投げだし」と書く場合の基準は何なんですかね。
 第二に「阪神大震災での対応」に何の問題もなかったとは言いませんが正直、誰が宰相でも大震災での被害は避けられなかったでしょう。阪神大震災の備えなんかなかったからです。その意味では歴代自民党政権の責任が重大で村山氏一人責めて済む話じゃない。もちろん歴代の地元自治体首長(兵庫県知事、神戸市長など)の責任もあります。
 第三に「当時は自社さ連立」で「村山氏を首相に担いだのは自民」であることを産経はどう思ってるのか。
 大体「過失というか準備不足で十分な対応がとれない(村山氏の阪神大震災対応)」のと「周囲の批判を無視してやらなくてもいい暴挙をする(安倍の靖国参拝)」のと全然違うでしょうに。後者の方がもちろんより愚かです。

オウム真理教の危険性を警察当局が事前に察知しながら、地下鉄サリン事件を防げなかったのは村山政権だったから、という説さえある。

どこにそんな説があるんでしょうか。そもそもそんな事を言うなら
・「坂本堤弁護士一家失踪事件(オウムによる拉致殺害であることが後に判明)」を「坂本氏のご両親や同僚弁護士」が「オウムによる拉致ではないか」といった時点で
あるいは
・オウムが熊本県波野村*23山梨県上九一色村*24で住民とトラブルを起こした時点で
警察が適切に動いていれば「地下鉄サリン事件は防げた」んじゃないんですか?。
 松本サリン事件で当初、長野県警が第一発見者・河野義行氏を容疑者扱いし、後に河野氏への謝罪に追い込まれたのも「村山氏のせい」ですか?。要するに松本サリンが起こるまで警察はオウムの危険性を認識していなかったと言う事でしょう。
 村山氏の責任を云々するなどとんでもない話です。
 なお、坂本事件は1989年、波野村上九一色村でのトラブルは1990年でいずれも海部*25内閣時です。

極めつきは、独りよがりの贖罪(しょくざい)意識で戦後50年にあたって「村山談話」を出し、「アジア女性基金*26をつくって元慰安婦に償ったつもりになったことである。

 償ったつもりではなく、「償った」んですが。もちろんこれらの行為は「自社さ連立」で行われ、談話や女性基金の価値を「村山内閣後の歴代自民党政権」も少なくとも「建前では」否定したことはありません。安倍ですら「建前では」その価値を認めている。

韓国の元慰安婦*27のほとんどは、償い金受け取りを拒否し、火に油を注いだだけだった。今やフランスで開かれている漫画の祭典に、韓国政府が慰安婦をダシ*28に日本人を侮辱する企画展*29を開くまでに事態は悪化している。

 産経が「全て」ではなく「ほとんど」と書いてることからわかるように、受け取った人もいます。
 受け取らなかった人は「額が安い」とか「アジア女性基金ではなく日本政府の税金で受け取りたい、基金なんて反省が足りない」としたのであって、産経のいうような「慰安婦にはそもそも謝罪の必要がない」なんて態度を取ったらそれこそ「火に油を注ぐ」以外何物でもない。
 実際、今、安倍が慰安婦問題で火に油を注いで日韓関係が相当やばくなっていますが、それについては「韓国の言いがかり」で済ませるのだから産経は狂っています。
 しかも「日韓関係がやばいのは安倍のせい」なのに「河野談話出した河野が悪い」「女性基金をやった村山が悪い」ってどれほど脳みそが狂ってるのか。「慰安婦漫画」だって誰が考えたって「安倍のせい」じゃないですか。
 ポスト村山内閣(橋本*30、小渕*31内閣など)で過去そんな事があったかと言えばなかったわけですから。

アベノミクス」による円安のあおりを食った中国と韓国は国を挙げて「安倍たたき」に狂奔している。

 ばかばかしいですね。
 第一に中韓の安倍批判は「靖国参拝」や「河野談話否定論」といった安倍の極右性に向けられてるのですが。何も「安倍は極右」「靖国参拝するな」「『侵略の定義はない』といった発言を撤回しろ」「慰安婦暴言を吐いた籾井NHK会長を更迭せよ」などと言う批判は「アベノミクス批判」をごまかすためにされてるわけではありません。
 おそらく「谷垣首相」なら安倍のようなことはしないでしょうし、当然両国の批判もないでしょう。
 「アベノミクス」だけやってるのなら、ここまで批判されることはない。
 つうかアベノミクスで迷惑被ってるのなら両国も「安倍の極右さへの批判」とは別に「アベノミクスの円安誘導は迷惑だからやめてほしい」とはっきりそういうでしょうよ。
 第二に本当にアベノミクスで両国が困ってるのならそれこそ「日本の経済政策が外国に被害を与える」という「重大な問題」でしょうが、そういう理解が全くないのが酷いですね。「我が国の景気さえ良ければいい、外国が困っても知ったことか」なんて態度が適切な態度だと思ってるんでしょうか。

*1:いずれ直すでしょうが「軍馬裁判」というのは小生の誤記ではなく、産経の誤記です。もちろん「軍事裁判」が正しい。誤植がやたら多いというのが産経の特徴です。

*2:兵站を無視した作戦だったため餓死者が続出します

*3:昔はカルカッタと言ってました。

*4:自由インド仮政府主席、インド国民軍最高司令官

*5:インパール作戦のこと

*6:「国内外の批判に対抗できずで後で恩赦しましたが」プーチン批判ソングを教会で歌った女性ロックグループを「教会侮辱罪」を口実に見せしめに投獄するとか

*7:中曽根内閣文相、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相

*8:ただ安倍は首相になったら全くと言っていいほどチベットについて何も言わなくなりましたが

*9:欧米ですらそこまではやりません

*10:著書『ジャパン・アズ・ナンバーワン』(1979年、TBSブリタニカ)、『アジア四小龍:いかにして今日を築いたか』(1993年、中公新書)、『ヴォーゲル、日本とアジアを語る』(2001年、平凡社新書)、『現代中国の父・トウ小平(上)(下)』(2013年、日本経済新聞出版社

*11:インドのこと

*12:小泉内閣官房副長官官房長官自民党幹事長(小泉総裁)を経て首相

*13:自民党幹事長、石橋内閣外相を経て首相

*14:現在のインド首相。蔵相、上院院内総務などを経て現職。

*15:インド憲法が発布されインドが共和国となったことを祝う日で1/26。

*16:橋本内閣科学技術庁長官、森内閣金融再生委員長、小泉内閣国家公安委員長財務相福田内閣国交相自民党政務調査会長(福田総裁時代)などを経て、現在、第二次安倍内閣法相

*17:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領

*18:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席などを経て国家主席、党総書記、国家中央軍事委員会主席、党中央軍事委員会主席

*19:まあ、本当に同時通訳が少ないのなら育成することに異論はないんですけどね。育成要求のきっかけが「安倍の失言を通訳のせいにしたこと」ってのが恥ずかしい。

*20:陸軍卿、内務卿、内務大臣(伊藤、黒田内閣)などを歴任。陸軍と内務省を中心に官界に強い影響力を持った。元老の一人

*21:戦前は東洋経済新報主幹として活躍。戦後は政界に進出。吉田内閣蔵相、鳩山内閣通産相を経て首相

*22:中曽根内閣科学技術庁長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任

*23:現在は市町村合併阿蘇市

*24:現在は北部が甲府市、南部が富士河口湖町

*25:福田、中曽根内閣文相を経て首相

*26:初代理事長は原文兵衛氏(元警視総監。自民党東京都連会長、鈴木内閣環境庁長官自民党参院議員会長、参院議長などを歴任)

*27:なお、慰安婦はフィリピン、インドネシアなどにもおりそういった人々にも金銭補償がされました。

*28:もちろん「ダシ」にしてるわけではありません

*29:報道を信じれば単に「慰安婦は日本軍の蛮行」で「それに対する日本の反省は足りない」というだけの漫画であり、侮辱要素は何もないですね。少なくとも「反省が足りない」産経にどうこう言う資格はありません。「反省が足りない」からこそ産経はどうこう言うわけですが。

*30:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、自民党幹事長(宇野総裁時代)、海部内閣蔵相、自民党政務調査会長(河野総裁時代)などを経て首相

*31:竹下内閣官房長官、橋本内閣外相などを経て首相