安倍は今日改造する方針だとマスコミの記者会見に答えています。まあ、もしかしたら明日以降になるかも知れませんし、今日改造されても「決まるのは大臣だけで副大臣、政務官が決まるのはもっと後」「今日決まった大臣の政治的カラーなどが報道で詳しく分かるのは明日以降」でしょうが、「明日以降の報道」もここで扱いたいと思います。
安倍の改造では正直何の期待もありませんが。
俺個人の注目点としては
1)下村が文科相を辞めるのか、「世人に代え難いだの何だの言って」留任させるのか。かりに辞めたとして後任は誰か(もっとウヨ度が酷くなることを危惧しています)
2)石破の処遇(留任説と辞任説が流れている)、総裁選に出ようとした野田聖子の処遇(たぶん無役でしょうが)
3)話題づくりに誰を大臣に任命するのか(小泉jrや丸川珠代の入閣、あるいは小泉jrや丸川といった「話題の人」に限らず女性閣僚や初入閣など)、それとも特にそう言うことはしないのか
4)拉致担当相が山谷の留任か、それとも交代か(どっちにしろ巣くう会が望むような路線は当分とられないでしょうが)
5)改造後の内閣支持率(あまり考えたくないことだがいわゆるご祝儀相場で若干上がるのか)やマスコミの報道の仕方(ろくに批判もしないのでしょうが)
つうところですね。
■産経『官房副長官に萩生田光一氏*1 佐藤勉・自民党国対委員長は再任』
http://www.sankei.com/politics/news/151007/plt1510070006-n1.html
萩生田と言えば稲田政務調査会長や下村文科相と同類の極右であり、事実ならばまったくもって正気の沙汰じゃありません。
■産経『【内閣改造】1億総活躍担当相に加藤氏 経済産業相に林氏*2、農水相に森山氏*3 丸川、島尻両氏も入閣』
http://www.sankei.com/politics/news/151007/plt1510070007-n1.html
安倍晋三首相は7日に行う内閣改造で、新設する1億総活躍担当相に加藤勝信官房副長官を起用することを決めた。拉致問題担当相を兼任させる。
で従来拉致担当相を担当していた国家公安委員長は
そうです。国家公安委員長と拉致担当相を切り離した意味は何でしょうか。しかもウヨが「河野洋平の息子」として敵視する太郎氏*5の登用です(ただし彼は父上・洋平氏*6と違いいわゆるリベラルではなさそうですが)。
客寄せパンダとしての女性登用ですね。こういうのは女性をむしろバカにしてると思います。
なお、女性閣僚で今回残留するのは「高市*9総務相」だけのようです。山谷*10国家公安委員長など、他の女性閣僚は安倍にとってそれほど重要人物でもなかったのでしょう。
コメ欄で馳批判を頂きましたが、少なくとも下村よりはずっとマシな気がします。彼については「下村的な極右武勇伝」はあまり聞きません。
もちろん「がんがん安倍批判することは期待できない」「安倍の右翼的教育政策を結局は容認し部下として推進する」にしても「岸田*12外相や谷垣*13幹事長、二階*14総務会長」同様「ある程度の常識」は期待できるんじゃないかと思います。まあ、相手が安倍なんで「原田義昭*15や衛藤晟一*16、萩生田光一*17」の文科相すら危惧してたオレにとっては「原田らよりはマシ」ですね。
■産経『内閣支持率5.9ポイント上昇、総活躍担当相には期待せず48% 共同通信世論調査』
http://www.sankei.com/politics/news/151008/plt1510080038-n1.html
支持率アップとは日本人のあほさにげんなりしますが「ご祝儀相場」としては小さなもんでしょう。安倍も「これが売りです」という売りを出せなかったこともあり産経もうまく宣伝できずこの結果なのでしょう。
「期待しない」のは「総活躍」が具体的に何を意味するか分からないからでしょう。
*5:彼は「脱原発派的な発言(どこまで本気か疑問ですが)」をし「一部リベラル層にも受けがいいそうですから」取り込んでしまおうという安倍の判断でしょう。彼が活躍すればそれは「登用した安倍の成果」にできますし、彼が失敗すれば「総て押しつけて潰すだけの話」で安倍にとってデメリットは何もないのでしょう。
*6:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任
*7:元テレ朝アナウンサー。第二次安倍内閣で厚生労働大臣政務官。夫は第三次安倍内閣法務大臣政務官の大塚拓。
*9:第一次安倍内閣沖縄・北方等担当相、自民党政務調査会長(第二次安倍総裁時代)を歴任
*10:第一次安倍内閣で首相補佐官(教育再生担当)、教育再生会議事務局長
*11:元プロレスラー。日本レスリング協会副会長。小泉内閣で文科大臣政務官、文科副大臣。妻はタレントの高見恭子。
*13:小泉内閣国家公安委員長、財務相、自民党政務調査会長(福田総裁時代)、福田内閣国交相、第二次安倍内閣法相を歴任