今日の産経ニュースほか(4/19分)(追記・訂正あり)

■人民日報『豪・ニュージーランドの羊、朝日新聞の問題報道を「咬み切る」』
http://j.people.com.cn/n3/2016/0419/c94475-9046773.html

 日本で2番目に販売部数が多い新聞「朝日新聞」がこのほど、「学生服、値上げの春 羊肉『爆食』、日本に余波」(http://www.asahi.com/articles/ASJ45733FJ45UTIL04V.html)と題する記事を掲載、「中国の旺盛な羊肉需要が日本の学生服値上がりの一因になっている」と報じた。人民日報が伝えた。
 朝日新聞記事の要旨は次の通り。
 中国では、「火鍋」ブームによって輸入羊肉量が急増したことから、オーストラリアやニュージーランド畜産農家は続々と羊毛用羊の飼育から食肉用羊の飼育に転換、日本の学生服の材料となる羊毛の生産量が減少したことから、学生服の値上がりを招いた。
(中略)
 朝日新聞記事の内容は、推敲に耐えられる内容ではない。
 もちろん、中国人全員が羊肉を好きだという訳ではないし、日本の学生全員が羊毛製の学生服を着る訳でもない。オーストラリア・ニュージーランド両国の関連産業報告の内容を一瞥しただけでも、日本の由緒あるメディア「朝日新聞」の報道は、あまりにも根拠に欠けるものであることが一目瞭然だ。
 オーストラリア肉類・牧畜業協会が取りまとめた2015年度報告には、「オーストラリア産羊肉の輸出量はこの2年、大幅な変動は見られず、年間23.5万トン前後を維持したが、今後はやや増加する見通しだ。とはいえ、2020年の時点で28万トンに達することはないだろう」と明確に記されている。また、2016年のオーストラリア全国羊肉生産量は、3%減少する見通しという。
 羊肉の輸出市場については、中国はオーストラリアにとって重要な市場には違いないが、現時点においては、決して最も重要な輸出先ではない。過去の長い間、オーストラリアの畜産農家にとって最も重要な市場は米国と中東湾岸諸国だった。また、報告によると、日本もこれまで常に、オーストラリア産羊肉の重要な輸出市場だった。
 中国についていえば、オーストラリア肉類・牧畜業協会の報告は、「中国におけるオーストラリア産羊肉の消費者数は増加傾向にあり、オーストラリアにとって中国は将来性の高い市場に違いない」と指摘している。一方、報告の統計データによると、2015年、オーストラリア産羊肉の中国向け輸出量は減少した。その主な原因は、オーストラリア産羊肉の価格が高すぎる一方で、中国産羊肉の生産量が増加しており、かつ新鮮さと価格面で大きな優位性を備えていることによる。
 ニュージーランド牛肉・羊肉協会の報告によると、2014−2015財政年度、ニューランド産羊肉の総輸出量は1.5%減少した。EUニュージーランド産羊肉の最大の輸出市場であり、輸出全体の49%を占めている。中国を含むアジア北部は2番目に大きい輸出市場であるが、中国を中心に輸出量が落ち込んでいることから、アジア北部向け輸出総量は10%減少した。中国国内での羊肉生産量が急増していることが、中国向け輸出羊肉量が減少した原因となっている。
 報告によると、ニュージーランドの羊毛生産量と輸出量は、2015年下半期から2016年上半期にかけて、小幅の減少傾向が続いている。だが、羊毛生産量落ち込みの原因は、干ばつ気候にあった。干ばつによって、ニュージーランドの綿羊数が減少したうえ、飼料の供給不足も起こり、綿羊たちの飼料の量が必然的に減り、羊毛の生産量のさらなる減少につながった。
 日本の一部が中国に罪を着せようとしたのは、何も今回が初めてではない。何かにつけて中国に罪を着せることは、日本のメディアが一貫して行っているやり方だ。
(中略)
 日本羊毛産業協会の長澤則夫・専務理事は、電話取材に対し、次の通りコメントした。
「『中国の旺盛な羊肉需要が日本の学生服値上がりの一因になっている』という朝日新聞の見方に、私は同意できない。日本の学生服が値上がりしている原因は、羊毛価格の上昇にある。羊毛価格が上がった原因は2つある。まず1つ目は、羊毛市場の需要が大きく拡大したため、主な羊毛生産国であるオーストラリアの羊毛価格を招いたことだ。2つ目は、円安によって日本の羊毛輸入の負担が強まったことにある。」
(中略)
 羊毛の値上がりに関しては、誰が最も責任を問われるべきかについて、日本のメディアが分からないはずはない。

 「またくだらない反中国記事か」と思うとうんざりします。


日経ビジネス熊本地震で中国人が「くまモン応援」の真意』
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/218009/041900042/?rt=nocnt
 「産経上がり」らしい福島香織のアホ記事です。「中国人の真意」も何も普通の人間は被災住民を誹謗したりしませんが。「くまモンがカワイイから(福島香織)」てそう言う要素皆無とは言いませんがそういうことがメインで同情してるわけでもないでしょう。ブクマでも指摘がありますが東日本大震災だって中国人大多数の反応は同じだったと思いますけどね。もちろん中国政府が安倍批判していてもこういう事では常識人として「追悼の意を表明する」のは言うまでもない。


■自民・岸田氏「宏池会*1は現実を見据えて国のありかたを考える」 政治資金パーティー詳報
http://www.sankei.com/politics/photos/160419/plt1604190063-p1.html

昨年来、大変ありがたいことにマスコミ等において「宏池会ブーム」といわれるぐらい、さまざまなところで私たち宏池会の歴史が取り上げられ、存在が議論され、評価されることがあった。

 それ「宏池会がこんなに極右化するなんて」「外相(岸田)や幹事長(谷垣*2)って役職だけ見ればすごそうだけど完全に極右・安倍首相の飼い犬やん」「あの世の先輩諸氏(池田元首相、大平*3元首相、鈴木*4元首相、宮沢*5元首相)が嘆いてるのと違うの?。いや存命の先輩諸氏(河野*6元総裁、古賀*7元幹事長、加藤*8元幹事長)だって嘆いてるけどさ」「首相を何人も出してる名門派閥だけど次の首相が出るか分からないし宏池会も完全に衰退したねえ。今自民党の本流って、小泉*9政権以降は小泉、安倍*10、福田*11て事実上清和会ジャン。森*12元首相があんだけ活躍してるし(苦笑)」「自民は、宏池会は今のママでいいのか」て意味での「話題」じゃないんですかね。

 宏池会の流れがリベラルといわれるような政治の流れにつながってくる。あるいは、権力というものは行使するにあたって極めて抑制的でなければならないといった政治姿勢にもつながったのではないか。

 「リベラルでもなければ、権力の行使に抑制的でもない安倍の飼い犬である今はともかく、昔はそうだったんでしょうね。昔は!」としかいいようがないですね。
 「アレでも俺達が安倍にブレーキをかけてるんだ」とでも強弁する気でしょうか。

 現実を冷静にしっかり見たときに、ときには自分たちにとって不都合な現実を見ざるを得ない、こういったことにも直面する。こうしたときに、歴史を振り返ったときに、私たち日本人はどう対応してきたのかを振り返ってみると、ときには不都合な現実を見なかったことにしてしまい、観念やイデオロギーに走ってしまうといったことが多々ある。
(中略)
 昭和の始め、世界の厳しい現実を直視せずしてイデオロギーや観念を振りかざすことによって無謀な戦争に突っ込んでしまい、波乱の道を歩んでしまった。こういった歴史もあった。
 誠に現実を冷静に見るということは大切なことであるが、一方で現実を冷静に見ることは大変難しいことだ。そして現実を見ることは勇気の要ることである、こんなことも感じる。

 であの戦争を未だに「アジア解放の戦争」と美化し南京事件慰安婦の違法性を否定したがる政治勢力日本会議)が日本にはあって、その政治勢力とずぶずぶなのが安倍で、安倍の飼い犬が岸田氏なのによくもこんなことが言えたもんです。外相・岸田氏率いる外務省が「安倍のごり押しが原因」とはいえ「南京事件資料ユネスコ登録」についてユネスコや中国に抗議して恥をさらしてきたのに良くもこんな事が言えたもんです。

 私たち宏池会の先輩方は(ボーガス注:日中国交正常化が必要だという)現実を見る勇気を持ってきたからこそ、(中略)(ボーガス注:日中国交正常化反対派に対抗して)日中国交回復を実現するといった大きな事業にも立ち向かうことができたのではないか。

 「えー、やたら反中国暴論かます安倍の側近(安倍内閣外相)がそう言う事言うか?」「つうか日中国交正常化に関与したのは宏池会だけと違うやん。大平外相は宏池会だけど、田中*13首相は宏池会と違うやん。その後、日中平和友好条約を結んだ福田*14首相と園田*15外相も宏池会と違うやん。」と呆れます。
 まあ「いつまで安倍の軍門に下ってれば気が済むんだ!」という「岸田氏ら今の宏池会に批判的な宏池会支持者」への言い訳かも知れませんが。
 なお、大平外相(当時)の能力や熱意や努力を否定はしませんが結局日本が日中国交正常化に踏み切ったのは
1)台湾が国連から追放され(当時の佐藤内閣は本気で阻止する気だったか、台湾への義理かはともかく、中華人民共和国の国連加盟には反対しました)
2)ニクソンが訪中した後
のことだったことに注意が必要でしょう。「中国に完全に外堀を埋められてからの国交正常化」だったわけです。結局「佐藤栄作元首相(田中角栄元首相の親分)の兄・岸信介*16元首相(福田赳夫元首相の親分)など台湾ロビーの政治力がそれだけ強かった」ということでしょう。


■20年前失踪男性か 矢野死刑囚の告白通り神奈川の山中で遺体発見 警視庁
http://www.sankei.com/affairs/news/160419/afr1604190078-n1.html
 謎の失踪について殺人であることが判明したという記事です。この失踪者について言えば「例の特定失踪者」ではないですが、荒木の元にご家族が駆け込めば確実に特定失踪者認定してくれたことでしょう。
 正直、特定失踪者の多くは「仮に犯罪に巻き込まれたのだとしても」こういう一般犯罪に巻き込まれた可能性の方が「北朝鮮拉致よりもずっと高い」でしょう。当たり前の話ですが。
 なお、

 矢野死刑囚は津川さんと不動産をめぐりトラブルになっていた暴力団関係者から依頼を受け、別の暴力団関係者に津川さんを殺害させ、知人の男に遺体を遺棄させたなどとする文書を警視庁に提出していた。
 津川さんとトラブルになっていたとされる暴力団関係者や、殺人の実行役とされる暴力団関係者はいずれも死亡。

というのですから
1)関係者が全て死亡し、自分も死刑囚なので遠慮なく自白できた、つう可能性もある反面
2)死刑囚は当然事件に関与しているが「死人に口なし」で存命の誰か(それこそがこの事件の主犯)をかばってる疑い
もあるでしょう。


■国連特別報告者「政治的意図が反映されている」 慰安婦問題の教科書記述で
http://www.sankei.com/politics/news/160419/plt1604190052-n1.html

 国連人権理事会が「表現の自由」の特別報告者に任命したデービッド・ケイ氏(米国出身)は19日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見し、一部の中学校で使用される歴史教科書から慰安婦問題の記述が削除されたことについて「政治的な意図が反映されていると感じた」と述べた。安倍政権の歴史認識教科書検定の審査に影響したとの見方を示したものだ。
 また、「日本の報道の独立性は深刻な脅威に直面している」として、特定秘密保護法など政府の圧力がメディアを萎縮させているなどと批判した。
(中略)
 ケイ氏は会見で配布した文書の中で「政府の圧力は慰安婦のような重要問題の議論にも悪影響を及ぼしている」と指摘。その上で中学校の日本史教科書での慰安婦問題の取り扱いについて「政府の介入によって教科書が第二次大戦中の犯罪の実情を扱わないことは、国民の知る権利と過去のことを把握し理解する能力に悪影響を及ぼす」とした。
(中略)
 国連人権理事会では、関連機関の女子差別撤廃委員会などでも安倍政権の歴史認識を批判する発言などが相次いでいる。慰安婦問題に関するクマラスワミ報告書を書いたクマラスワミ氏も、ケイ氏と同じ特別報告者だった。

 「慰安婦戦争犯罪」が国際社会の常識であり、それを否定しようとする安倍が首相である日本社会がいかに異常かと言うことです。まあいつまでもこんな異常が横行するとは思いませんが。


■【衝撃事件の核心】慰安婦で論陣「愛国派」市長の〝命〟奪った紙爆弾 不祥事露見に無残な落書き、「日本に誇りを…」心残りも引退表明
http://www.sankei.com/west/news/160419/wst1604190004-n1.html
 金銭不祥事が原因で市長落選に追い込まれた御仁(産経好みの極右)を「愛国市長が落選して残念だ」などというのだから「自称愛国者」産経の愛国もお里が知れます(前から分かってることですが)。
 むしろ産経が愛国者を名乗るのなら「金銭不祥事をおこす輩が愛国者面するな」と批判すべきでしょうにね。
 しかし元仙台市長の「タクシーチケット不正使用野郎・梅原」や「最近逮捕された田母神」もそうですが自称保守、自称愛国者の癖に何でこいつらはこんなにカネに汚いんですかね。しかも産経などウヨ連中は逮捕された田母神は見捨てることに決めたようですが、梅原は逮捕されなかったのをいいことに未だに持ち上げてるんだから頭痛がしてきます。


■【辺野古抗議ツアー】新宿の旅行会社 北部訓練場にも見学拡大 ツアー客10人以上連れて行く
http://www.sankei.com/politics/news/160419/plt1604190001-n1.html
 要するに産経や安倍政権が「沖縄応援運動の広がり」を恐れて「旅行業免許取り消しの脅しまでかけて」沖縄基地見学ツアー潰しを仕掛けてるだけのくだらない話です。産経や安倍にとって沖縄ツアーとはスキューバダイビングなど、「政治性のないもの」でないといけないのでしょう。


■【産経抄オスプレイのため息「なぜいやがられるのだろう。今まで、なんにも悪いことしたことがない」4月19日
http://www.sankei.com/politics/news/160419/plt1604190005-n1.html
 よだかはともかくオスプレイについては「事故が多い、騒音が酷い」という指摘があるのによくもまあこんなタイトルがつけられるモンです。 
 災害救助においてオスプレイが「民間ヘリや他の軍用ヘリに比べて」「極めて有効か」といったらそんな事もないでしょう。戦場じゃないんだからロケットランチャーでの攻撃などもないわけでそもそも軍用ヘリを飛ばす意味は恐らくない。一般のヘリ(民間ヘリ)でいい訳です。結局「オスプレイは事故が多く騒音も酷い」という批判を弱めるために熊本地震でこういうことをしてるわけで安倍政権と言い米国政府(オバマ政権)、米軍と言い実に薄汚い行為です。「山口組阪神大震災での炊き出し」といい勝負です。
 で当然ながら「普通のヘリでいいじゃん」「何でオスプレイ使うの?。オスプレイ批判封じ?」と言う批判が出るわけですがそうした批判派に対し「日米友好に反対なのか」「震災救助に反対なのか」「お前が震災救助でどんだけ役立ってるんだ」などと居直る産経です。産経ほど露骨ではなくても安倍や米国の態度も似たり寄ったりなのでしょう。
 全く「安倍と言いオバマといい産経と言い、手前ら、震災を政治利用するのも大概にしろよ」と思います。

【追記】

http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20160419/1461085157
 オスプレイでなければ出来ない対応だったわけでもなく、実績作りとしか言いようがありません。
 もちろん、実績作りだから駄目だというわけでもありませんが、他に実績のある有用なリソースがあるのにオスプレイを投入したのですからその政治的意図は指摘されて当然でしょうし、災害の政治利用という点で批判されてもやむをえないところでしょうね。
 オスプレイを使ってはいけない理由がわからない、と言った意見も見かけましたが、ここで問題なのは他にも使えるリソースがあったんじゃないの、という話で何が何でもオスプレイを使うな、と言う話ではないでしょう。
(中略)
 「デービス報道官の声明では「中国が民用機ではなく軍用機を使った理由が分からない」と指摘」とのことですが、出血性ショックと重度の貧血を伴う消化管出血であれば緊急措置が必要なのは理解できますし、災害対応でのオスプレイ使用に対すると同様に、南シナ海をパトロールしていた軍用機を“使ってはいけない理由がわからない”とも言えますね。
 民用機を使うという他の選択肢もあったかもしれませんし、軍用機を使ったと言う“政治的意図は指摘されて当然”でしょうし、実際指摘されてもいますよね。かといって、アメリカ国防総省の抗議は、“軍用機を使うくらいなら出血性ショックと重度の貧血を伴う消化管出血の患者を見殺しにしろ”と言ってるわけではもちろんないでしょう。
 V-22の災害対応にせよ、運-8の急患輸送にせよ、いずれの場合もその政治的意図は批判されるべきであり、同時に批判が人道的対応の否定に直結しないこと、そして軍用機使用そのもには人道的側面も有されていることを踏まえるべきでしょうね。

 ご指摘のとおりだと思います。しかし中国は「その政治的意図を批判し」、一方日米政府は「意図がどうであれオスプレイは役に立った」と強弁するのが産経新聞に代表される「安倍応援団&反中国右翼」です。

http://lite-ra.com/2016/04/post-2173.html
 本サイトは19日夕方に配信した記事(http://lite-ra.com/2016/04/post-2172.html)で、「すでに物資の輸送は、被災地近くの海上自衛隊の鹿屋基地(鹿児島県鹿屋市)から出動したヘリ部隊が16日時点行っている。この部隊が機能しているのに、オスプレイをわざわざ投入するのは不自然」「木更津の陸上自衛隊第1ヘリコプター団のCH-47を使えばいいのに、そちらに要請の動きもなかった。はっきりいって、昨日の作業なら、CH-47で十分対応できる」という防衛省中堅幹部のコメントを紹介した。
(中略)
 18日、2機のオスプレイが輸送したのは、ペットボトル1200本、食料、テント80張り、簡易トイレ160個など。共同通信によれば、段ボールの数は「200個以上」という程度だったという。
 しかも、運んだ先の南阿蘇村・白水運動公園は比較的、離着陸のしやすい場所だった。自衛隊ヘリはもっと難しい場所でも離着陸していたが、オスプレイにはわざわざ安全な場所が選ばれ、そこから、自衛隊が車両で各避難所に運んだのだ。
 これらを見れば、オスプレイ投入が安倍政権による政治的パフォーマンスであることは明らかだろう。
 中谷元防衛相は18日の参院決算委員会で、「自衛隊が持っているヘリなどの運用をもってしてもまだ十分に行き届いていない」とオスプレイ導入の理由を述べたが、これは大ウソだ。
 西日本新聞によると、「自衛隊は輸送だけで80機以上、救難や哨戒などの用途を含めると530機のヘリを所有している」が、防衛省の18日17時の発表では、熊本大地震に投入された航空機の数はこの6分の1にも満たない。
 安倍政権が一方で自衛隊機のヘリを出し惜しみし、そのかわりに無理やりオスプレイを投入したのはまぎれもない事実だ。

 「自衛隊ヘリの利用を認めるにしても自衛隊ヘリ=オスプレイではない」という指摘です。わざわざオスプレイを利用したことはやはり「下劣な政治利用」以外何者でもないのでしょう。震災でこういう政治利用を仕掛けるとは安倍と言いオバマと言いどれほど低劣なんでしょうか。

http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2016-04-20
 オスプレイ熊本県益城町陸上自衛隊高遊原分屯地から水や食料、毛布など約20トンの物資を積み込んで南阿蘇村の白水運動公園に空輸しました。しかし、そんな必要性がどこにあったのでしょうか。
 自衛隊にもオスプレイと積載量が同等で容積が多いCH-47Jという輸送ヘリが70機もあるのですから、これを使えばよいではありませんか。離発着するのに広い場所が必要で空中でホバリングして物資をワイヤーで下すこともできない米軍のオスプレイをたった20kmの空輸のために投入したのは、安全性への疑念を和らげて日米同盟の有効性や自衛隊へのオスプレイ導入の必要性を示そうとしたためだったと思われます。
(中略)
 地震のどさくさに紛れ、危機状況や人々の不安を利用して自らの政治目的を達成しようなどという「ショック・ドクトリン」はきっぱりと捨てるべきです。雑念や思惑を捨てて、被災者の救助・救援、安全と安心の回復のために全力を尽くしてもらいたいと思います。
 前回のブログに書いた最後の言葉を、もう一度、安倍首相に言いたいと思います。
 人の不幸をダシにして特定の政治目的を正当化したり達成したりしようとするなどというのは、人間として許されることではありません。被災者のことだけを考え、その救助・救援に全力をあげてもらいたいものです。


■【ビジネスの裏側】中国に足元すくわれたパナ、悲願の「10兆円」はお預け、甘くはなかったBtoBシフト
http://www.sankei.com/west/news/160419/wst1604190003-n1.html
 「中国に足元すくわれた」という表現はともかく「中国経済の停滞」が当初売上高予測の修正を余儀なくされるとは「それだけ中国経済が日本に与える影響が大きい」ということです。右翼の中国敵視がいかに馬鹿げてるか改めて分かります。


■安倍首相の在職日数1576日 池田勇人*17を抜き戦後歴代5位
http://www.sankei.com/politics/news/160418/plt1604180050-n1.html
 第一次内閣も含めての数字とは言え安倍でその数字かと思うとげんなりします。どう見ても「所得倍増」池田の方が安倍よりまともだからです。
 もちろん安倍には「戦争法など極右的な政策以外」にはろくな成果はありません。
 池田時代には
1)もっとマスコミは批判的だったし
2)社会党は今の民進党よりも存在感があったし
3)自民党内にも佐藤栄作*18石井光次郎*19大野伴睦*20河野一郎*21など強力なライバルがいた
し,池田のような政治状況ならとても安倍の長期政権はないでしょう。いやそれ以前に安倍など首相になれないでしょう。安倍の長期政権は「日本が劣化したことの象徴」でしょう。とはいえまさか安倍路線でずっと行けるわけもなくポスト安倍は誰でアレ「ポスト小泉」の第一次安倍が「内閣成立後、小泉によって冷え込んだ中国、韓国との関係をリカバリーするために訪中、訪韓したように」安倍がズタボロにしたもののリカバリーをせざるを得ないでしょうが。


■【主張】神戸山口組を指定 暴力団を排除し遠ざけよ
http://www.sankei.com/column/news/160419/clm1604190001-n1.html
1)現総理・安倍に「福岡・山口を活動拠点とする指定暴力団工藤会」に「下関市長選での反安倍系候補に対する誹謗ビラまきという汚れ仕事」を頼んだ疑惑があること
2)産経が安倍信者であること
を知っていれば笑わざるを得ない記事です。まあ、全ての保守政治家や大企業が「暴力団を使ってる」とは言いませんが、「使ってる政治家、企業もある」からこその暴力団の存在のわけです。餃子の王将社長射殺事件などもその手口の乱暴さから「暴力団とのトラブル」が噂されてるわけです。
 暴力団が「オレオレ詐欺覚醒剤密売」といった「大企業や政治家と全く関係ないブラック行為」をしていることは事実ですが、一方で「大企業や政治家とのつきあい」にも注意する必要はあるでしょう。

*1:「宏池」とは中国の古典から取ったものだが池田勇人の「池」と彼の出身地「広島」の「広(宏)」をかけていると言われる。なお真偽は不明だが命名者は「右翼の大物・安岡正篤」といわれておりそれが事実なら宏池会の「リベラル性」も少なくとも池田勇人においては「カギ括弧付のもの」といえる(ウィキペ「宏池会」参照)

*2:小泉内閣国家公安委員長財務相自民党政調会長(福田総裁時代)、福田内閣国交相、第二次安倍内閣法相など歴任

*3:池田内閣官房長官、佐藤内閣通産相、田中、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*4:池田内閣官房長官、佐藤内閣厚生相、福田内閣農林相、自民党総務会長(大平総裁時代)などを経て首相

*5:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相。

*6:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任

*7:橋本内閣運輸相、自民党幹事長(森総裁時代)など歴任

*8:中曽根内閣防衛庁長官、宮沢内閣官房長官自民党政調会長(河野総裁時代)、幹事長(橋本総裁時代)など歴任

*9:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*10:小泉内閣官房副長官官房長官自民党幹事長(小泉総裁時代)を経て首相

*11:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*12:中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相

*13:岸内閣郵政相、自民党政調会長(池田総裁時代)、池田内閣蔵相、自民党幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣通産相などを経て首相

*14:岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣外相、田中内閣蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相

*15:福田、大平、鈴木内閣外相を歴任

*16:自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相を経て首相

*17:吉田、石橋内閣蔵相、岸内閣通産相などを経て首相

*18:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相科学技術庁長官などを経て首相

*19:吉田内閣運輸相、池田内閣通産相、佐藤内閣法相、衆院議長など歴任

*20:衆院議長、吉田内閣北海道開発庁長官、自民党副総裁など歴任

*21:鳩山内閣農林相、岸内閣経済企画庁長官、池田内閣建設相など歴任