「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(8/21分:荒木和博の巻)&北朝鮮最新ニュースその他色々(追記・訂正あり)

 荒木への批判以外にも色々書いています。
■歩調
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/09/news22922899-c3.html

 現状では「オールジャパン」という言葉が皆で何もしないことになっています。それより破壊的に「ゴジラ」みたいなショックを与えた方が前に進むはずです。

・そもそも「蓮池透*1田中均*2、和田春樹氏*3」のような「救う会に批判的な人間の存在を無視してる」と言う意味で「オールジャパン」と言う言葉は大嘘です。
 そもそも「日本人スポーツ選手に五輪で活躍して欲しい」などという「誰も異論がないようなもの」を除けば「オールジャパン」なんてことはありえません。拉致について言えば「被害者救出」という総論では異論はなくても「救う会をどう評価するか」など各論では「異論大あり」なわけです。
救う会の言いなりではない安倍によほど不満がたまってるようです。まあ「ゴジラみたいなショック」が「安倍による救う会批判」なら俺も「荒木に同感」ですが(苦笑)


■ハフィントンポスト『北朝鮮崩壊論は、マスコミの「誤報」と韓国政府の「意図」が生んだ幻想だ』(キム・ヨンチョル 韓国・仁済大学統一学部教授)

http://www.huffingtonpost.jp/yeonchul-kim/will-north-korea-collapse_b_11863478.html
 先ごろ北朝鮮イギリス大使館から亡命したテ・ヨンホ氏は、北朝鮮で身分が高いとされる抗日パルチザン2世でもないし、金正恩委員長の裏金管理人でもなければ、最高位クラスの脱北者でもない。
(中略)
 彼の父親は抗日パルチザンで、「金正恩の裏金」管理人だと、誰が言ったのだろうか?。明らかな誤報だ。
(中略)
 「間違ってもいいや」的な北朝鮮報道は悪習だ。背後にあるのは、北朝鮮の体制の不安定さを浮き彫りにしようとする政府だ。「誤報」と「作意」の合作こそが北朝鮮崩壊論だ。
 「北朝鮮が崩壊しつつある」という朴槿恵大統領の発言は、なぜしきりに繰り返されるのだろうか?
(中略)
 ここ2年の間、エリート層の脱北が多少増加したのは事実だ。外交官もいるし、貿易関係者もいる。しかし、過去と比べて高位層の水準と数字が急激に上がっているのではない。言い換えれば、「異常な兆候」と解釈するには根拠が不足している。2016年上半期の脱北者数は749人だ。昨年の同時期(614人)に比べ22%増えたが、2014年(731人)と2013年(717人)と比べたら、似たような水準だ。
 経済はどうか?。(ボーガス注:韓国の朴)政府は制裁の効果を強調する。しかし、これまでで最も厳しい大幅な制裁決議案も明らかに限界がある。北朝鮮の対外貿易で中国が占める割合が90%を超える状況で、実質的な制裁の効果は中国にかかっている。国連安全保障理事会の制裁決議案が採択された後、2016年4月と5月の中朝貿易は多少減少したが、6月からはまた増加傾向に転じた。
 中朝貿易の内容の変化も注目に値する。2015年、北朝鮮の輸出上位品目が鉱物だったが、2016年には衣類と委託加工になった。資源輸出から産業協力に転換したのだ(ボーガス注:つまり経済構造が一次産業から二次産業に発展した)。
(中略)
 それなのになぜ崩壊論は繰り返されるのか?
(中略)
 崩壊論は無能を隠す仮面だ。南北関係が悪化した責任を相手になすり付けるための名目だ。崩壊論者たちは「相手が不安定だから、何かしたくてもできない」と主張する。実は、何もしようとしたこともないのに、だ。だから崩壊論は不安定の根拠を探す。一部の現象を誇張したり、未確認の情報を根拠に利用したりする。少し注意して見れば、無理な主張であることがわかる。
 崩壊するまで待つという「待ちの戦略」と「戦略的忍耐」は政策ではなく、無能そのものだ。
(中略)
 崩壊するだろうという虚しい期待にかられ、韓国政府が当然しなくてはならないことをしなかった。一言で言って、問題解決の機会を逃したのだ。
(中略)
 問題を解決しようとするなら、崩壊論から協調論に転換しなくてはならない。崩壊論のような「希望的観測」ではなく、「あるがままの北朝鮮」と向き合う必要がある。協調をするなら相手を把握し、意図を分析して対策を立てなくてはならない。崩壊論で時間を浪費している余裕はない。

 「真綿色したシクラメンほど清(すが)しいものはない」、そして「ウヨの北朝鮮崩壊論ほど怪しいものはない」と思います。


NHK『公明 山口代表 キューバ北朝鮮問題で協力求める』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160906/k10010672131000.html
 隣国の中国やロシアならともかく、協力を求める方向性が明らかにおかしいと思います。


■AFP『平壌に回転ずし店』
http://www.afpbb.com/articles/-/3100106
共同通信平壌に回転ずし店オープン』
http://www.47news.jp/movie/general_topics/post_15031/
朝日新聞平壌に十数年ぶりすし店』
http://www.asahi.com/articles/ASJ975RG8J97UHBI01M.html
中日新聞平壌に回転ずし店が開業』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016090801001249.html
日本テレビ北朝鮮に“回転ずし”オープン』
http://www.news24.jp/articles/2016/09/08/10340369.html 
■TBS『平壌に寿司専門店が登場』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2863816.html
 注文がタッチパネルだそうです。もちろん、おそらくは「首都・平壌中流階層以上」がターゲットであって「日本ほど回転寿司は庶民の食べ物ではない」でしょう。またこうしたアピールが「制裁など恐れない」という政治的アピールであることも事実でしょうが、一方で救う会らウヨの放言する「北朝鮮崩壊論」が事実とかけ離れてることも確かでしょう。


■産経『小池都知事朝鮮学校への補助金支給停止の継続方針示す 拉致解決へは「安倍政権との連携」を説明』
http://www.sankei.com/world/news/160908/wor1609080051-n1.html
 極右の小池では予想の範囲内ではありますが実に嘆かわしい限りです。


■産経『東京都のHPから削除された朝鮮学校調査報告書、小池*4知事の指示で再掲載 拉致被害者救出の「対北宣伝放送」にメッセージ』
http://www.sankei.com/politics/news/160908/plt1609080003-n1.html
 極右小池によって「猪瀬、舛添*5時代にはされていなかった」色々とくだらない、ろくでもない極右的なことがされそうで実にげんなりします。
 とはいえ小池も産経が期待する「各種学校認可取り消し」はさすがにしないでしょうが。
 裁判沙汰になれば確実に負けるでしょうからね。


■中国の膨張主義の背景に強い劣等感(桜井よしこ
http://yoshiko-sakurai.jp/2016/09/08/6498

 アジアインフラ投資銀行(AIIB)も「一帯一路」の経済発展構想も、アフリカ諸国への年来の巨額融資も中華思想にその根源を発する

 意味がわかりません。全て中華思想などと言う「謎概念(よしこが中華思想という言葉で何が言いたいかさっぱり分かりません)」を持ち出さなくても「自国の国益を追求している」と普通に解釈すればそれで説明はつきます。

 私たちが漢民族と呼ぶ人たちの正体は一体誰か。そもそも漢民族は自らを「民族」とはとらえず、「漢人」だと表現するという。

 我々日本人だって普段「私は日本人だ」とは言っても、あまり「私は日本民族だ」とは言わないと思いますが。そもそも「異民族の存在」を意識しないとなかなかそう言う言葉は出てこないでしょう。日本にもアイヌ民族などがいるのですが。

シナの優れた文化といえば、日本人は恐らく唐を思い浮かべる。

 その辺りは人それぞれでしょう。たとえば、禅宗道元栄西は「南宋時代の中国に学んでいます」し、雪舟水墨画は「明朝時代の中国に学んだ」ものです。
 基本的に「日清戦争勝利で日本が中国植民地化を始めるまでは」中国とは日本にとって「仰ぎ見る政治的、経済的、文化的大国」でした。何も唐時代だけが日本にとって魅力的だったわけではない。

シナ*6の歴史で唐の次に華やかな時代は元

 よしこの判断基準がよく分かりません。領土の広さで言えば一番大きいのは元でしょう。そして経済、政治、文化的な華やかさなんてもんは何を基準に比べるんでしょうか。単純比較すれば「時代が下がれば下がるほど」科学技術の進歩などによって経済的、文化的華やかさはより高くなるかと思いますが。今の日本が明治時代の日本より「経済的、文化的華やかさはより高い」ように。
 単に

・近年の歴史研究によって、唐は漢人ではなく「鮮卑拓跋(せんぴたくばつ)人」が樹立した王朝であることが証明され
・元はモンゴル人の王朝

ということで「中国が自慢してる時代は異民族王朝で漢族王朝じゃない」と罵倒したいが故の「シナの歴史で唐の次に華やかな時代は元」という決めつけではないのか。

結局、現代中国人には漢民族による、誇るに足る輝かしい歴史は存在しないと、楊氏は結論づける。

 まーたデマ屋の楊海英が「唐と元以外中国に華やかな歴史はなかった。そしてそれらは異民族王朝だった」とデマ飛ばしてそれをよしこが「中国研究者・楊先生の学問的ご発言」と政治利用(?)しています。
 誰が考えても「唐と元以外中国に華やかな歴史はなかった。」なんてことはないでしょう。

 日本の研究者がカザフスタンキルギスタンパミール高原天山山脈アルタイ山脈、サヤン山脈をつなぐ線を軸にユーラシア大陸を縦に分けて考えがち(どうぞ、地図を見てほしい)なのに対して、モンゴル人、ロシア人、中国人は横に分けて考えるというのだ。

 バカバカしい。地図の縦、つまり南北で考えることもあれば、横、つまり東西で考えることもあり、それについては楊の言う「日本人と中国人、モンゴル人、ロシア人の違い」などおそらくないでしょう。仮にあったとするならば*7それは「南北で考えることが日本人にとって意味があるのに対し、東西で考えることが中国人、モンゴル人、ロシア人にとって意味がある」つう話であって「民族性の違い」つう話ではないでしょう。


■産経の言いがかり「蓮舫氏・二重国籍疑惑」でふと思ったこと
 まあふと思いついたことなんですが
1)中国残留日本人孤児の国籍
2)帰国拉致被害者の子どもたちの国籍
てどう処理されたんだろうな、と。別に帰化手続きも必要なかったのか、はたまた日本に帰化してもらったのか、産経が大好きな(?)二重国籍なのか。


■鹿児島県知事に要請
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/09/news22902896-8f.html

 要請に参加したのは家族会前事務局長で増元るみ子さんの弟増元照明さん、姉の平野フミ子さん

 興味深いのはこの件では家族会からは、当事者である増元姉弟しか参加してないことですね。「三反園新知事になったからって要請しても何がどうなるもんでもないやろ。選挙の争点は拉致じゃないし、前知事がワシらに敵対的で新知事が好意的なんて事実もないし」つう冷めた空気が家族会にあるんでしょうか?
 それとも

園田一さん・敏子さん夫妻の娘前山利恵子さんと利恵子さんの夫の光秋さん、田中正道さんの妹の村岡育世さん

なんて「拉致とは到底思えない特定失踪者家族の同席」について家族会側に抵抗感があったのか。


産経
■「北朝鮮発の記事や写真は極めて需要高い」 AFP、平壌支局を開設へ
http://www.sankei.com/world/news/160120/wor1601200004-n1.html
■AFP通信のオーグCEO、平壌を訪問 支局開設の関連行事に参加
http://www.sankei.com/world/news/160906/wor1609060006-n1.html
■【北朝鮮情勢】北、イラン通信に「平壌支局開設を」 友好関係、報道分野に拡大
http://www.sankei.com/world/news/160818/wor1608180033-n1.html

 AFPの支局開設は「米国AP」「日本共同通信」に次ぐ経済先進国メディアの支局開設でしょう。こうした事実からは改めて「救う会流の北朝鮮早期崩壊論」が怪しいことが分かるかと思います。


■産経『「朝鮮学校補助金中止を」 救う会・群馬、県議会に請願提出』
http://www.sankei.com/region/news/160527/rgn1605270046-n1.html
 少し古い記事ですが気付いたので突っ込んでおきます。しかし「いつもながら」拉致の解決と何の関係があるんだ、お前ら嫌がらせがしたいだけだろ、と問いただしたくなりますね。


■産経【北朝鮮拉致蓮池薫さんが長野市で早期解決訴え 「もう残された時間はない」
http://www.sankei.com/world/news/160905/wor1609050019-n1.html
 個人的に気になるのは、蓮池講演会を開催したという『市民や拉致問題関係者らでつくる支援団体「拉致被害者の帰国を実現する会」』がどんな団体かと言うことですね。
 やはり「救う会系列の団体」なのか。はたまた救う会蓮池透氏(薫氏の兄)を敵視してることを考えれば「救う会とは別団体」なのか。
 しかし蓮池兄弟って本当に「勇気がある」とともに「善人」ですよね。俺が彼らの立場なら「透氏が除名された時点で何もしません」。ええ、俺はそういう「けつの穴の小さい人間」です。俺が蓮池兄弟なら家族会連中のような不愉快な野郎共は無視するか、逆に「ふざけんな!」と罵倒しまくるかどっちかです。
 「俺は弟とその家族が帰って来たからぶっちゃけ拉致なんかもうどうでもいい、家族会なんかいつ辞めてもいいんだ。他の連中のことなんか本当はどーでもいいんだ(透氏)」「それなのに『それじゃ人として冷酷だよな』と思って、親切心で苦言してるのに横田夫妻とかは調子に乗りやがって。何が家族会除名だ。ふざけんな!。俺はもう何もしないor俺を酷い目に会わせた家族会の奴らのイメージダウンになる事ならデマ中傷などの違法行為でない限り何でもする(透氏)」ですね、俺が透氏なら。


■万全の態勢 
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/09/news22892895-01.html

 また若大将がムカットしたようで弾道ミサイルを3発発射しました。

 別に「撃って構わない」とは言いませんが正直、日本の脅威とは言い難いでしょう。実際マスコミ報道もG20会合の方が大きく扱われていたかと思います。

 ところで安倍総理は、「情報の収集と分析に全力を挙げ国民に対して、迅速・的確な情報提供を行うとともに、不測の事態に備え万全の態勢をとるよう関係府省庁に指示」したそうですが、「万全の態勢」とはどんな態勢なんでしょうか。
 「万全」にするためには迎撃ミサイルで撃ち漏らしたときにどうするかの準備が当然必要です。避難訓練くらいはしなければならないでしょう。

 撃ち漏らしたら正直どうしようもないでしょう。ミサイルを避難訓練で避けられるわけもない。
 まあ、それ以前にあの国が日本めがけて撃ってくる可能性も極めて低いですが。そんなことをしたら在日米軍自衛隊の反撃で国が滅びかねません。


■日テレ『「すべて奪われた」 蓮池さんが拉致を語る』
http://www.news24.jp/nnn/news8846843.html

 北朝鮮による拉致の被害者である蓮池薫さんが4日、長野市で講演し、(中略)拉致問題の進展がないことにも触れ「政府にはリスクを負ってでも解決して欲しい」と訴えた。

 リスクとは平たく言えば
1)北朝鮮の「やらずぼったくり(北朝鮮だけメリットがある)」になる危険性があるし
2)救う会、家族会はほぼ確実に非難するだろうが
経済支援とのバーターでしか拉致は解決しない、政権は「やらずぼったくり」と「家族会、救う会の非難」を覚悟した上で経済支援しろ、ということでしょう。


■CNN『行方不明の米男性、北朝鮮が拉致か 米国務省は「証拠ない」』
http://www.cnn.co.jp/world/35088528.html
 日本の政権与党(自公)&外務省との違いに涙が出てきますね。「日本の政権与党&外務省の異常さに比べて米国の政権与党(民主党)&国務省ってなんてスバラシイんだ!」と。まあさすがに日本の政府も「特定失踪者」なんて与太を支持しないものの「米国と違い」批判も否定もしないわけです。

 2004年に中国で行方不明になった米国人男性が、北朝鮮で英語教師として働かせるために拉致されていたと一部メディアが報じたことについて、米国務省はこのほど、男性が拉致されたことを裏付ける証拠はないとの見方を示した。
 国務省のカービー報道官は「スネドンさんが行方不明になって以来、在北京大使館は定期的に地元当局と接触している。今後もこの問題について注視を続け、中国当局とも引き続き連絡を取る」と説明した。
 スネドンさんは2004年に雲南省の虎跳峡付近で行方不明になり、捜索活動でも足取りはつかめなかった。中国当局は、がけから転落死した可能性があるとの見方を示している。

 まあ当然の見方ですね。


■産経【北朝鮮拉致】「米青年が北に拉致」米メディアが一斉報道 今は平壌で英語教師…日米連携で「日本人」解決に好影響も
http://www.sankei.com/world/news/160904/wor1609040031-n1.html
 報じたと言っても産経記事に寄れば「真偽不明だが、そう言う意見があるので一応報じました」程度の扱いでしかありません。米国政府はこうした主張についてはまともに扱っていません。なぜならまともな根拠など何もないからです。


■産経『韓国で北朝鮮人権法が施行』
http://www.sankei.com/world/news/160904/wor1609040037-n1.html
 歴代政権は「太陽政策金大中盧武鉉政権」だけでなく、李明博政権もこうした法は「南北関係悪化」を恐れて避けていたのですが、「サード配備論」といい朴クネも行き着くところまで行き着いた感があります。
 まあ、「北朝鮮に強硬な態度」というのは「アンチ北朝鮮」には受けはいいでしょうがそれが「北朝鮮問題の解決に有益かどうか」は甚だ疑問だと思います。


■国基研月例研究会『憲法改正(仮題)』
http://jinf.jp/meeting/form?id=125

講演者
 櫻井よしこ:理事長
 下村博文*8衆議院議員自由民主党幹事長代行
 長尾一紘中央大学名誉教授 

 長尾もついに行き着くところまで行き着いたというか、何というか。昔はここまで酷くなかったと思うんですけどね。一応中央大学法学部全体、あるいは中央大全体は「ウヨの巣窟・拓殖、國學院、皇學館、国士舘、明星」などと違ってまともな大学だとは思いますが。なんたって文学部には「中央の誇り」吉見義明氏がいますし。


西日本新聞北朝鮮拉致無人島拠点か 鹿児島・吹上浜、市川さんら被害』
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kagoshima/article/272130

 鹿児島県で起きた北朝鮮による吹上浜拉致事件で、実行犯が浜の西約8キロに浮かぶ面積約3千平方メートルの無人島「久多(くた)島」を拠点にしていた疑いが浮上している。

 頭痛がしてきますね。仮にその島が拠点だとして何がどうだというのか。今もそこを拠点に拉致などの違法行為をしてるわけがないし、そんなことは拉致被害者救出に全く関係ないわけです。


■産経【北朝鮮拉致】10代〜20代の女性がわずか7年間に20人も姿を消していた 不可解な遺留品など数々の共通点が…
http://www.sankei.com/premium/news/160904/prm1609040025-n1.html
 荒木和博と産経のいつものガセネタです。

 共通点があるケースもみられる。例えば、平成2年に山口県でいなくなった河田君江さん(50)=失踪当時(23)=と2年に岡山県井原市で消息を絶った清水桂子さん(47)=同(22)=、4年に秋田県能代市で失踪した松橋恵美子さん(51)=同(26)=、の3人については、遺留品として車が残されていた。

 「遺留品が車」が共通点、とか言ってることが馬鹿すぎてあごが外れそうになりました。
 車を持ってれば当然遠くへ出かけるときには普通、車を使うでしょうし、車で出かけた先で事件や事故に巻き込まれてしまえば車が遺留品になるのは当たり前の話です。車を持っていなければおそらくそれ以外の交通手段(電車の定期券や自転車)が遺留品になるでしょう。
 北朝鮮なんか全く関係ない。ここまで酷い記事を掲載できるのはさすが産経です(勿論褒めてない)。なお、李恩恵疑惑の発覚が昭和であることを考えると平成に入ってからの失踪が北朝鮮拉致である可能性は非常に低いでしょう。

 昭和59年に甲府市で行方不明になった山本美保さん*9(52)=同(20)=と60年に神戸市で消息を絶った秋田美輪さん(52)=同(21)=の2人は失踪した状況も似ている。
 山本さんは「図書館に行く」と行って出かけたが、その日図書館は休館日*10だった。秋田さんについても、「友人宅に泊まる」との電話があったものの、実際には泊まっていなかった。さらに失踪後に、日本海沿岸でバッグが遺留品として見つかったことも、2人の共通点だ。

 この程度の事が共通点なんですかね?。仮に共通点だとしてもそれは「彼女らの失踪が北朝鮮拉致であること」を全く意味しませんが。


■あぶり出し
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/09/news22872892-3e.html

 益田市でのセミナーの折、伊藤祐靖・予備役ブルーリボンの会幹事長の話の中で「海岸線で侵入を防ぐのは極めて難しい。しかし日本国内で実行犯や協力者をあぶり出すことはできるのではないか」との話がありました。

 一体どうやってあぶり出すのか教えて欲しいもんです(そもそも国内に協力者がいる保障もありませんが)。もちろん言うまでもなく口から出任せのわけですが。そして仮に「あぶり出して」逮捕・起訴したところでそれは「被害者の帰国(救出)」と言う意味ではなんの意味もありません。

総聯本部のビルが未だに更地*11にならずに残っていることは、結局日本政府(安倍政権のみならず歴代政権)が本気で国家を守ろうとしてこなかった証明のように思います。

 ばかばかしすぎて鼻で笑います。総連のビルが更地になれば拉致が解決するのか。もちろんそんなことはないわけです。


■新たに気付いたこと 
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/09/news22862891-75.html
 思わせぶりなタイトルですが

それについてはあらためて報告する中でお知らせします。ご期待下さい。

などと書いてお茶を濁してるんですから笑います。


毎日新聞北朝鮮「南北、武力統一を」金日成主席、訪中時に意欲』
http://mainichi.jp/articles/20160901/k00/00m/030/173000c
 この時期に中国の学者によってこうした発表がされるのは「政治的裏があるのではないか(中国による北朝鮮の牽制?)」と言う意味で面白いと思うので少し長いですがほぼ全文引用しましょう。
 なお、大事なことの一つは「韓国への侵攻」について「ソ連の支援などで今よりは韓国と比べて国力があったであろう」1970年代の北朝鮮でさえ「事前に毛沢東の了承を得ようとし」、得られないことによって侵攻をあきらめた、つうことです。まあ、1950年代の朝鮮戦争だってソ連や中国の事前了解を取ってるんですが。
 今の中国なんか「1970年代中国」以上に「韓国侵攻に賛同する可能性はない」でしょう。つまりは北朝鮮の統一目的の韓国侵攻なんて2万%ありえないつうことです。まあ、前から素人でも分かってることですが。

 北朝鮮金日成*12主席が1975年*134月18日に晩年の中国の毛沢東*14主席と北京で最後となる会談をした際の具体的なやり取りの記録を、中朝関係に詳しい中国・華東師範大学の沈志華教授が入手した。沈教授によると、金主席は武力による朝鮮半島の南北統一を捨てておらず、毛主席の支持を得ようと会談に臨んだが、米国との国交正常化を進めていた毛主席は取り合わなかった。専門家は、この会談が転機となって、北朝鮮が中国を頼らず、核開発を推し進めるなど自主独立路線への傾斜を深めたとの見方を示している。
(中略)
 沈教授は「会談で金主席は第2次朝鮮戦争の発動を明言していないが、訪中前に朝鮮労働党内でこの問題について発言していたことからも実際に考えていたのは明らかだ」と指摘。しかし、毛主席は72年のニクソン*15訪中以降、米国との関係改善に動くなど外交路線を調整していたとされる。毛主席は金主席の意図を明確に理解した上で、あえて発言の機会を与えなかったと沈教授は分析している。
 会談記録などをもとに中朝関係をまとめた「最後の『天朝』:毛沢東金日成時代の中国と北朝鮮」(訳者=朱建栄*16東洋学園大教授)は6日に岩波書店から発売される。
■現在にもつながる話 (小此木政夫・慶応大名誉教授の話)
 1975年の中朝会談で中国側が武力による朝鮮半島の南北統一を支持しなかったという観測はあったが具体的な内容は明らかでなく、貴重な史料だ。会談で毛沢東に南侵を事実上拒否されたことで、金日成主席は米中接近後の中国も肝心な時には結局自分たちを助けてはくれないということを痛感しただろう。金主席や後継者の金正日*17総書記が核兵器さえあれば、という考えになった理由が分かる。その意味で、会談の中身は現在にもつながる話だ。

【追記】
 一方で「いくら何でも金日成もそこまで時代錯誤じゃない」という批判もあるようです。

http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/47111561.html
 中国の沈志華・華東師範大学教授が近刊「最後の『天朝』 毛沢東金日成時代の中国と北朝鮮」で会談記録などから「金日成は当事(1975年)、韓国への再度の武力侵攻に中国の承諾を得ようとし、毛はそれを知りながら、あえて政治の話題を避け続けたと推定」(朝日新聞「中朝『血盟』と不信感」9月1日)しているという。
 当時の会談記録にそのような記述があるわけではなく、あくまでも沈氏の推測であるが、客観的に見てあり得ないことである。
 金日成の訪中の最大の目的は、当時の北朝鮮の国内事情を見れば、経済支援要請である。
 しかし、文革による中国の混乱が想像以上に深刻であることを知り、断念した*18と思われる。
 いずれにしても、武力侵攻など企図する状況でなかった事は明白である。
 「天朝」などと朝貢を連想させる用語を用いて金日成毛沢東の関係を説明しようとするなど、基本的な視点にかなり無理がある。
 金日成は韓国の朴正煕大統領の新手の体制競争攻勢への対応に追われていた。南北共同声明を発表して3年、南の維新体制に対抗する形でトップに権限を集中する国家主席制に移行し、内部では金正日への後継体制固めを急いでいた。
 韓国への南侵を考える余裕など全くなかったのである。
(中略)
 金日成は焦っていた。韓国は外資導入・輸出振興で勢いが付いていたが、北は第3次7ヶ年計画に失敗し、翳りが生じていた。資本不足が最大の原因であった。
 その打開のために、金日成は同盟国である中国、ソ連の経済支援を要請していた。
(中略)
 そうした投資計画を壊し、逆に膨大な軍事費を必要とする韓国への南侵など非現実的であることは、十分に理解していたはずである。
(中略)
 なお、沈氏は内部文書に、毛沢東が1956年に駐中ソ連大使に「金日成は(ボーガス注:1956年にハンガリー動乱反革命分子としてソ連に連行され、1958年に処刑されたハンガリー首相)ナジ*19になる可能性がある。ナジは(社会主義陣営から)離脱しようとして失敗したが、金日成は成功するかもしれない」と語り、4年後、駐朝ソ連大使からそれを聞かされた金日成は「嘘だ。中国の指導者は面と向かって言った話と裏でやることはまるで違う」と大声で怒った経緯が記されていたと明かす。

 何で毛沢東がここまで金日成を敵視するのか分かりませんが、これが事実なら、表では「中朝友好万歳」といいながら、裏でナジ呼ばわりされたら「ソ連に軍事介入と俺の処刑をそそのかしてるのか?」と金日成のマジギレも当然でしょう。この頃から北朝鮮には「中国は信用できない」という不信感が生まれたのかも知れません。
 つうか毛沢東ソ連が「ナジ呼ばわり」を金日成相手にばらさないとでも思ってたんでしょうか。
 なお、ソ連が「毛沢東のナジ発言を金日成にばらした1960年」といえば

■ウィキペ「中ソ対立」
・1960年4月
 人民日報が論説「レーニン主義万歳」発表。中ソ対立が表面化し、同年6月、ソ連は中国に派遣していた技術専門家をひきあげる。
・1961年10月
 フルシチョフソ連首相(共産党第一書記兼務)が第22回ソ連共産党大会においてアルバニアを非難。周恩来・中国首相がアルバニアを擁護してフルシチョフを批判、中途で帰国。
・1962年10月
 中印国境紛争が発生。この際、ソ連がインドに武器援助を行う。
・1968年8月
 チェコスロバキアプラハの春ソ連を中心としたワルシャワ条約機構軍はチェコに侵入して鎮圧した。周恩来首相は「ソ連の裏切り者たちは、強盗集団になりはてた」とソ連共産党を非難。
・1969年3月
 国境問題をめぐってウスリー江のダマンスキー島(中国側の呼称は珍宝島)で大規模な軍事衝突が発生。
・1969年10月
 陳毅*20外相は周恩来首相に、米ソの矛盾を利用し米中関係を打開することを提案。毛沢東はこの提案を受け入れ、米中国交正常化交渉がはじまる。なお交渉は極秘裏で進められ、中国は表面的には米国を非難し続けた。
・1979年1月 
 ソ連が支援したベトナム軍がカンボジアに侵攻し中国が支援するポルポト*21政権を打倒。
・1979年2月
 ベトナムによるカンボジア侵攻の報復として、中国人民解放軍ベトナムを攻撃し、中越戦争が勃発。
・1979年4月
 中国が中ソ友好同盟相互援助条約を破棄。

ということで中ソ対立が表面化していました。皮肉なことにソ連にとっては金日成ではなく毛沢東こそが「ナジも同然の裏切り者(中国のナジ)」になったわけです。「1989年5月に、ゴルバチョフ書記長が中国を訪問し、国家関係の正常化を盛り込んだ中ソ共同コミュニケを発表」し対立は正式に集結します。


■国基研『「お言葉」と「女系天皇」を結び付ける策謀許すな』百地章*22日本大学教授)
http://jinf.jp/feedback/archives/19110

 自民党二階俊博*23幹事長が、8月25日に収録されたBS朝日の番組「激論!クロスファイア」の中で「女性天皇容認」の発言をしたと報道されている。それによれば、二階氏は質問に答えて、「女性尊重の時代に天皇陛下だけそうはならないというのはおかしい。時代遅れだ」と女性天皇を容認したとある。また、その後、記者団に「諸外国でも(ボーガス注:英国のエリザベス女王、メイ首相など)トップが女性である国もいくつかある。何の問題も生じていない。日本にもそういうことがあってもいいのではないか」と語っている。

 よほどの極右でない限り普通こう言うでしょう。なお、こうした女帝容認発言は別に「例の今上天皇生前退位したい発言(百地の言う「お言葉」)」とは何一つ関係ありません。二階氏にせよその他の女帝容認論者にせよ、ほとんどの人間は女帝容認論を主張するにおいて、例の発言など持ち出してない。当たり前の話で「生前退位と女帝」と何一つ関係ないからです。百地の言う「「お言葉」と「女系天皇」を結び付ける策謀」なんてもんはそもそもどこにもありません。大体例の「お言葉」以前から女帝容認論はありました。

 今回の二階発言を引き出した番組のコメンテーター、歳川隆雄氏*24の質問がまさにそれであったからである。氏は「天皇陛下のお言葉を精読すると、天皇、皇后両陛下が女性・女系天皇の即位容認と女性宮家の創設を求めておられる、と読めるのです。この点についてどう思われますか」という引っ掛け質問を行い、二階幹事長の発言を引き出した*25

 あの今上発言をどう読んでも歳川氏の言うようには読めないでしょう。あの発言だけでは天皇が女帝容認か否定かは分かりません。歳川氏の認識は明らかにおかしい。いずれにせよ二階氏にせよその他の女帝容認論者にせよほとんどの人間は「今上の生前退位発言」について歳川氏のような理解はしていません。「極めて特異な理解でしかない」歳川発言を理由に百地はデタラメを言うのも大概にしたらどうなのか。

学界の少数説でしかない「女系天皇容認説」

 吹き出しそうになりました。
1)「学会の少数説」である「集団的自衛権合憲説」を唱え「多数説かどうかは正しいかどうかと関係ない」と居直ってるのが「自民党御用学者」「日本会議関係者」の百地、と言う意味でも
2)むしろ「女系天皇容認説は憲法学会の多数説(否定してるのはむしろ百地のようなウヨ学者だけ)」と言う意味でも
「デタラメほざいてるんじゃねえよ、百地」ですね。


■産経『【北朝鮮拉致】中国で失踪の米国人スネドン氏、「平壌で結婚し2人の子供」韓国団体』
http://www.sankei.com/world/news/160830/wor1608300044-n1.html
 スネドン君の失踪は「失踪場所は北朝鮮から遠く離れた中国雲南省」「失踪時期は小泉訪朝後」「北朝鮮拉致だという具体的根拠は皆無で、一部のアンチ北朝鮮が騒いでるだけ。米国政府(国務省、FBIなど)は北朝鮮拉致とは認定してない」という代物です。ですのでこの韓国の団体の発表も極めて眉唾もんです。もちろん「疑いの余地のない確実な証拠」が出れば話は別ですが、記事を読む限りそんな証拠はやはり何処にもないようです。米国政府はまともに相手せず、アンチ北朝鮮だけが騒ぐという今までの状況に変わりはないでしょう。


■事実を認めず思考の自由なき韓国で始まった日本統治時代の研究(櫻井よしこ
http://yoshiko-sakurai.jp/2016/08/27/6488
 「慰安婦での日本批判は事実無根」「日本の韓国植民地統治には問題などない」といういつものよしこの寝言です。それを「事実を認めず思考の自由なき韓国で始まった日本統治時代の研究」などと強弁するよしこですが、何も「日本の韓国植民地統治」「慰安婦」で戦前日本を批判するのは韓国の学者だけではない。たとえば慰安婦について言えば吉見義明氏*26、永井和氏*27林博史*28など、日本の学者もいるわけです。大体、河野談話が出てる時点でそんな強弁は成り立ちませんが。
 まあ、よしこのような「確信犯のデマ屋」には何を言っても無駄でしょうが。どうせ、「吉見や、永井、林たちは韓国に媚びてる」「河野談話は間違っている、河野氏*29は韓国に媚びた」などと馬鹿な事を言うだけの話です。

崔氏は慰安婦についても指摘する。
朝鮮戦争では、韓国で米軍キャンプにも売春婦がつくけど、韓国軍にはつかない。貧乏な中国軍隊には売春婦がつかない。日本軍は金を持っている軍隊だった」
 右の主張の根拠の1つとして、崔氏は英領ビルマ(現在のミャンマー)・シットウェーの慰安所の事例を示す。日本軍が集中していた同地域の慰安所では、「一晩で日本円で大金といわれるほどの収入があった」と。

 単に崔氏が不勉強ないし「故意のデマ屋」であるに過ぎません。そんな事実はもちろん認められてはいません。
 よしこの文だけでは崔氏の主張について詳細は分かりませんが、おそらく
■誰かの妄想・はてな版『従軍慰安婦高収入説は誤り・4』
http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20130213/1360770107
などが批判するデマを崔氏も垂れ流してるに過ぎないと思います。つまり「ハイパーインフレによって見た目の収入が上がったこと(物価も上昇してるので実際の収入は勿論変わらない)」を「慰安婦は高収入だった」と崔氏がデマってるだけの話です。

 崔氏は、中国共産党軍についても興味深いことを書いている。
(中略)
 彼らは(ボーガス注:日本軍と違い)性的暴力を働かなかったというのだ。彼らは農民の食糧支援などで支えられるゲリラ戦を戦っており、女性への性暴力は現実論として到底許されなかったからだという。

 「反中国共産党」よしこのことだから「そんなことはない、中国共産党軍も性暴力を行っている」というかと思いきや「お友達の崔氏を批判するわけにいかないからか」、はたまた「確かに中国共産党軍は規律の正しい軍だったと認めざるを得ないと考えてるのか」、この部分については軽く流しています。

 
東亜日報クリントン元大統領が12年に訪朝を推進、ヒラリー氏の反対で実現せず』
http://japanese.donga.com/Home/3/all/27/733022/1

 米国のビル・クリントン*30元大統領が、大統領在任中の2012年に北朝鮮の開城(ケソン)工業団地への訪問を準備したが、妻のヒラリー・クリントン国務長官(当時)の反対で実現しなかったという。金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が直接招待したかどうかは明らかになっていない。
 28日(現地時間)、米紙ワシントン・イグザミナーによると、クリントン財団はヒラリー氏が国務長官在任中の2012年3月、クリントン大統領の開城工団での演説が可能かどうかを国務省に問い合わせた。
 これは、開城工団に入居する衣類会社の社長のパク氏が開城工団に新築した教会献呈式でクリントン大統領が演説することを要請したことによるものだった。
(中略)
 財団関係者は、シェリル・ミルズ国務長官秘書室長(当時)に電子メールを送ってクリントン大統領の北朝鮮での演説について国務省の意見を尋ね、ミルズ氏はパク氏の訪朝要請を断るよう回答した。
 2014年に出版された自叙伝『困難な選択(Hard Choices)*31』によると、ヒラリー氏は2009年8月、夫が北朝鮮に抑留された2人の女性記者ユナ・リとローラ・リングの解放のために平壌ピョンヤン)に行った時は、ホワイトハウス参謀の反発にもかかわらずこれを成功させた。その代わり、ヒラリー氏は事前に会議でクリントン大統領に、公式写真撮影の時は笑わないように言った。任務遂行に成功したクリントン大統領は、まじまじと見つめる北朝鮮人との出会いを「まるでジェームズ・ボンド映画のオーディションを受けに行ったようだった」と冗談を言ったと、自叙伝は伝えた。
 2012年の開城工団訪問が実現しなかったことは、ヒラリー氏の電子メール・スキャンダル関連の裁判所の決定でミルズ氏の電子メールが公開されて明らかになった。

 「2009年の訪朝(身柄拘束された米国人の救出)」はともかく「2012年の挫折した訪朝計画」は今ひとつよく分からない話ですがビル・クリントン救う会のようなウヨほどには北朝鮮を敵視していないことは理解できます。


■産経『「希望捨てないで」拉致家族の訴え、紺野美沙子さん*32宅麻伸さんが朗読 政府主催の上映会』
http://www.sankei.com/world/news/160829/wor1608290038-n1.html

 北朝鮮による拉致被害者家族のメッセージを俳優が朗読した映像の上映会が29日、福井県敦賀市で開かれた。拉致問題を自分の問題として捉えて考えてもらうことを目的に、政府の拉致問題対策本部などが主催。12月には福岡県での開催も予定している。
 朗読は紺野美沙子さんと宅麻伸さんが務めた。
(中略)
 「とにかく病気をしないで、帰れる日が必ず来るから、何らかの形で不思議なことが起きるから、頑張ってその日を待っていてね」という(ボーガス注:政府認定拉致被害者横田めぐみさんの母)早紀江さんの思いは(ボーガス注:紺野さんによって)切々と読み上げられ、「必ず救出します。身体を大事にしてください。希望は絶対に捨てないでください」という(ボーガス注:政府認定拉致被害者・市川修一さんの兄)健一さんの誓いは(ボーガス注:宅麻さんによって)力強く読み上げられている。

 何でこの2人の俳優なのか、何で「拉致啓発ポスターに顔が使われた右翼俳優・津川雅彦や安倍シンパの右翼俳優・山本學http://abesouri.com/menber.html参照)ではないのか」はともかく。
 「こんなことやったって意味ないジャン」としか思わないんですが。


■最優先課題
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/08/news228428829-2.html

 安倍「政権」としての優先順位から言えば拉致問題はかなり下に位置づけられています。最優先は何より「経済」なのでしょう。

 まあそうでしょうね。経済(アベノミクス)以外では「客寄せパンダ的なもん」も含めれば「九条改憲」「女性活躍」「一億総活躍」「働き方改革」「2020年の東京五輪安倍マリオのパフォーマンス)」などといったもんも拉致よりは順位高いでしょう。それでも安倍政権批判がきちんとできずぐだぐだなところが荒木らしい。

 今尖閣諸島には日本の漁船は近づくことができません。しかし中国の船はいくらでもやってきます。
 海上保安庁にとっては中国の船を取り締まることより日本の船がやってこないようにすること*33こそ「最優先課題」です。
 何でこうなるのでしょう。
 拉致にせよ領土にせよ無理をしても得るものは少ない、波風を立てれば日朝はともかく日中関係が悪くなり、場合によっては日米関係も複雑になる。それなら国民の0.001パーセントにも満たない拉致被害者を救出したり、陸地面積で言えば0.002パーセントに満たない無人島を守る必要はない*34、ということになるのではないでしょうか。そう考えれば去年の戦後70年談話も年末の日韓合意も理解ができます。

 拉致と関係ない事(尖閣、安倍談話、日韓合意)を「外国(中国、北朝鮮、韓国)に日本が舐められてることでは一緒」という屁理屈で話し始める辺りが荒木らしい。つうか尖閣はともかく安倍談話や日韓合意を「日本が舐められてる」とするのは河野談話否定論、大東亜戦争聖戦論のトンデモ極右だけでしょう。 残念ながらまさにそう言うトンデモ極右が巣くう会一味(荒木や西岡、島田)でありだからこそ拉致は「右翼以外は距離を置くようになり」風化してしまったわけです。拉致被害者家族会が巣くう会とつきあい続けたこと、巣くう会とのつきあいを批判した蓮池透氏を会から追放したことは家族会の重大な過ちでした。
 なお、河野談話支持、大東亜戦争批判の立場ではむしろ「建前では河野談話支持、大東亜戦争批判しながら、持って回った言い方で骨抜きにしようとするせこい極右・安倍の態度」が目について不快感を覚えるのが安倍談話や日韓合意であり、既にそうした批判は日韓の野党や市民団体、歴史学者などからされています。


時事通信『過激派指導者は失脚=拉致少女解放へ「交渉の用意」−ナイジェリア大統領』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016082900001&g=isk

 ナイジェリアのブハリ*35大統領は28日の声明で、同国北部を拠点とするイスラム過激派ボコ・ハラムを率いていたアブバカル・シェカウ容疑者が、組織から追い出されたとの見方を示した。その上で、2014年に北東部チボクで同組織に拉致された少女ら200人以上の解放に向け、「ボコ・ハラムの本物の指導者と話し合う用意がある」と表明した。

 結局、拉致というのは人質の安全を考えたらこのボコ・ハラムにせよ、北朝鮮拉致問題にせよ「交渉するしかない」わけです。
 ちなみにブハリ氏の名前でググって見つけた面白記事を紹介しておきます。面白いというと少し(いやかなりか?)不謹慎ですが。

http://mainichi.jp/articles/20160825/reu/00m/030/014000c
毎日新聞『犬に大統領の名前付けた男を「平和違反」で起訴、ナイジェリア』
 ナイジェリア在住の男が、飼い犬に大統領の名前であるブハリと命名し、この名前をイヌに書いたとして、「人民の挑発と平和違反」の罪で起訴された。警察が24日明らかにした。
 男が居住する地元警察の広報担当者は「男はイヌを購入してブハリと名付け、胴体の左右にブハリと書いて公衆の面前で行進した。ナイジェリアにおける不安定な現状から、こうした行為は挑発的で、平和を乱す恐れがある」と述べた。
 ナイジェリアは、原油価格下落による失業率上昇などから数十年で最悪の経済危機に見舞われているほか、イスラム教徒の多い北側とキリスト教徒の多い南側の住民の間で緊張が高まっている。
 ブハリ大統領は北側出身のイスラム教徒。
 男は南側在住で、北側出身の人の前で行進を行い、北側市民の通報で逮捕されたが、公判開始まで保釈されているという。

http://jp.sputniknews.com/politics/20160511/2116106.html
スプートニク日本『キャメロン首相発言にナイジェリア大統領ショック』
 ムハンマド・ブハリ大統領はナイジェリアとアフガニスタンが世界でおそらく最も汚職のひどい国だというキャメロン首相発言に「深くショックと恥辱を受けた」という。
 キャメロン首相(当時)はエリザベス女王の90周年を記念したレセプションで汚職について語った。首相はその模様が動画に撮られていることを知らなかった。


■国基研『将来戦を様変わりさせるレールガン』太田文雄(元防衛庁情報本部長)
http://jinf.jp/feedback/archives/19085

 レールガンに関しては、日本にリニア新幹線技術のような技術基盤が存在する。問題は、JR東海のような民間企業が防衛省と技術協力するか否かだ。

 「何でそこでJR東海が出てくる」ですね。三菱重工とか川崎重工とかなら分かりますが。
 なお、レールガンについては

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47673
■レールガンは役立たず?米国ですでに失敗作の烙印:兵器にロマンはいらない、日本も現実的な技術開発を
 8月22日の報道では、平成29年度防衛省の概算要求にレールガンの研究費が盛り込まれると大きく報道された(参考「超速射・レールガン(電磁加速砲)を日本独自で開発へ」産経ニュースhttp://www.sankei.com/politics/news/160822/plt1608220009-n1.html)。
 だがここにきて米国では、開発の監督責任者である国防副長官がレールガンに事実上の死刑宣告を下すなど様々な課題が出てきている。
 2016年5月2日、ロバート・ワーク国防副長官は「第3の相殺戦略」に関する講演の中でレールガンについて言及した。ワーク氏は次のような指摘をしたという。
「当初、レールガンこそが、我々が本当に欲している兵器だと思っていた。しかし試験を進めていく中で、在来の砲塔で発射可能な超高速発射弾(HVP)でも、開発や試験を行わずに同様の効果が得られることが判明した。次期政権にはどちらも選択肢とするように提案したい」
 ワーク氏はカーター国防長官の信任厚く、第3の相殺戦略の監督責任者に指名されている人物である。そのワーク氏が、レールガンとHVPは性能的に変わらない、どちらでもよい、と言っているのだ。
 現政権はレールガンの開発に既に10年以上の年月と5億ドルものコストをかけてきた。よって開発を推進してきた立場としては、はっきり中止とは言えないだろう。しかしワーク氏の発言からは、レールガンへの期待は今や完全にしぼんでしまった様子がはっきりと伝わってくる。
 また、国防総省の「NextTec」(次世代テクノロジー)プロジェクトのまとめ役を務める軍事アナリストのPW・シンガー氏とオーガスト・コール氏も否定的に捉えている。彼らは昨年 "Ghost Fleet" (邦題『中国軍を駆逐せよ! ゴースト・フリート出撃す』*36)という書籍を出版した。
(中略)
 内容は、2026年の米中戦争*37を描いた架空戦記である。
(中略)
 さて、本作ではレールガンも活躍する。ただし、その攻撃力への評価は高いが、実用性は非常に低く見積もられている。要するに、成功すれば比類ない破壊力を誇るが、電圧供給やシステムとしての安定性に欠けており、最後まで機能するか怪しい兵器、という扱いなのだ。
 米国ではレールガンの欠陥、課題を指摘する研究者、専門家が次々に現れている。
 例えばジェームズ・マグ氏は米国の外交安保専門誌「ナショナルインタレスト」に「米海軍のレールガンの夢は、2つの大問題によって否定された」と題する論説を寄稿した。
(中略)
 この論説によれば、レールガンには2つの大きな課題があるという。
 1つは膨大な電力である。レールガンは(中略)6秒に1回、膨大な電力(25メガワット)をコンデンサに一気に注入しなければならない。だが例えば主力艦艇のアーレイバーグ級は7.5メガワットしか供給できない。ズムウォルト級はこれを満たすが、あまりに高価すぎるために3隻で建造中止となってしまった。つまり、現行の艦艇にはほとんど搭載できないのだ。
 第2の問題は、レールガンが(ボーガス注:敵のミサイルによる)対地攻撃に(ボーガス注:対する反撃)しか役立たないということだ。なんらかの理由によって地対空ミサイルで迎撃できなかった後に、ようやく出番が回ってくるかもしれないが、最近の技術開発プロジェクトでは従来型の5インチ砲でもHVPを用いてミサイルを迎撃できることが分っているので、レールガンである必然性はないという。
(中略)
 日本のレールガン推進論者の中には南西諸島に配備するべきだという意見がある。しかし、前述のようにレールガンは25メガワット(米国の家庭で1万9000世帯分の電力)もの膨大な電力を必要とする。果たして沖縄電力はこれを「有事」に「安定」供給できるのだろうか(特に沖縄本島以外の離島で)。
自衛隊用の発電所や蓄電設備を作ればよいという声もあるが、コスト面からみて非現実的だろう。

といった批判があります。


■『靖国の宴』三浦小太郎さん書評
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/08/post-5d86.html
 荒木と三浦の間にしがらみがあるんでしょうが、「アマチュア小説家」荒木の駄本を「素晴らしい小説であるかのように描き出す」のだから三浦もどうしようもないバカです。しかもこの書評の初掲載が「トンデモ極右新聞・やまと新聞」というのだからそう言う意味でも三浦はバカです。そうは思いませんか、三浦の子分「id:noharraこと八木孝三さん」?。それともあなたも三浦の子分、手下として、三浦同様に荒木本を絶讃し、やまと新聞をまともなメディアとして評価しますか?
 ただしさすがの三浦もこの「やまと新聞に掲載された駄文」を自ブログ(http://miura.trycomp.net/)に転載する度胸はないようですが。最後に三浦の駄文に突っ込んでおきます。三浦の「子分、手下」であるid:noharra先生のご感想をいただけると幸いです。

百田尚樹のベストセラー「永遠の0」には、戦争で片腕を失い、戦後も苦しい人生を歩んだある老兵士が小説の冒頭部で登場するが、(中略)彼は、戦争は最悪のものだが、だれにも戦争をなくすことは出来ないと断言

 ばかばかしい。戦争をなくす(開戦させない、開戦しても早急に和平に持ち込む)ために人間は努力してきたのであり、残念ながらまだゼロにはなってないものの、正直「かなり減ってきました」。
 たとえば今や「ヨーロッパでの戦争」なんてもんは考えられない時代でしょう。「戦争をなくすことができない」のなら例えば「シリア内戦」なんかは考えるだけ無意味でしょう。「日本から遠く離れてるんだしほうっておけばいい」つう話にしかならないわけです。

あの戦争が侵略戦争だったか、自衛のための戦争だったかは、わしたち兵士にとっては関係ない。

 あの戦争とは日中戦争、太平洋戦争です。無責任きわまりないですね。その理屈なら「ポーランドに侵攻したナチスドイツの兵士」「北方領土に侵攻した旧ソ連軍兵士」「チベット解放した人民解放軍兵士」なども同じ事が言えるわけですがもちろん百田や三浦がこうした詭弁で「侵略かどうか」を曖昧にするのは日本の戦争限定です。

和平や停戦は政治家の仕事だ。

 政治家を選んでるのは「兵士を含む国民」なんですからこんな言い訳で「兵士」の戦争責任(開戦責任)を曖昧にすることなんかできません(また開戦責任はともかく「戦場での犯罪行為(虐殺、略奪、性犯罪など)」は兵士にも当然、責任が発生します)。
 大体この理屈なら「兵士に開戦責任はないがA級戦犯東条英機元首相ら、政治家には開戦責任がある*38」わけですがもちろん、百田も三浦も「日中戦争や太平洋戦争を開始した東条元首相ら政治家の開戦責任」なんか問いはしません。
 「中国が悪い」「米国が悪い」「日本は開戦に追い込まれただけだ」「日本は悪くない」「東京裁判は不当裁判だ」で居直るだけです。

 日本、韓国、北朝鮮、そしてアメリカの兵士たちの霊が登場してくるが、その全員が、兵士として命令に従い、国を守ろうとした点において共通している。荒木氏は彼らがこうして語り合える理由を、作中で的確に説明している。
「ここに来ている連中は皆戦って死んだ奴らばかりだ。それも自分のためではない、自分の祖国のため、他の誰かを守るためだ。素晴らしいことじゃないか。だからこそ、お互いに殺し合いをした人間同士がこうやって意気投合できるんだ。(中略)自分のために殺し合いをしていたら恨みしか残らないだろう。」

 普通に考えて「国のために戦ったことは同じ」なんて理由で「太平洋戦争を敵国として戦った日米両国兵士」「朝鮮戦争を敵国として戦った南北朝鮮の兵士」が「意気投合はできない」でしょうね。荒木や三浦の与太話に過ぎません。

 己の名誉欲に走り、自由の擁護者、英雄であるかのように自己を演出したが、実は臆病で無謀な戦争指導者に過ぎなかったマッカーサー*39

 三浦と荒木が異常なまでにマッカーサーを敵視してることがよく分かります。まあ、ウィキペ「マッカーサー」を読むとこうしたマッカーサー批判は全くの嘘ではなく「ある程度は正しい」ようですが。

参考

マッカーサー(ウィキペ参照)
■解任後
 1951年9月にサンフランシスコで日本との平和条約が締結されたが、その式場にマッカーサーは招かれなかった。マッカーサーを解任したトルーマン政権は彼にとことん冷淡であり、フランクリン・ルーズヴェルト大統領時代の大統領顧問バーナード・バルークはトルーマン政権にマッカーサーにも式典への招待状を送るようにと強く進言していたが、ディーン・アチソン国務長官はそれを断っている。首席全権であった吉田茂首相が、マッカーサーと面談し平和条約についての感謝を表したいと国務省に打診したが、国務省より「望ましくない」と拒否されるほどの徹底ぶりであった。
昭和天皇との会談
 マッカーサーの『回顧録』は多くの「誇張」「思い違い」があり、自己弁明と自慢と自惚れに溢れており、史料的な価値は低いとの指摘があり、昭和天皇とのやり取りについても、非喫煙者であった昭和天皇マッカーサーアメリカ製のタバコを奨め、昭和天皇が震えた手でタバコを吸ったと言っているなど、事実として疑わしい記述がある(豊下楢彦*40昭和天皇マッカーサー会見』(2008年、岩波現代文庫)参照)。
■母親との関係
 マッカーサーの人格形成に大きな影響を与えたのが母メアリー・ピンクニー・ハーディ(通称ピンキー)である。マッカーサーが13歳の時に小遣い稼ぎのために新聞売りのアルバイトをしたことがあったが、他のアルバイトの学生らに販売実績でマッカーサーが負けたことをピンキーが知ると、「明日もう一度行って新聞を全部売ってきなさい。売りきるまで帰ってきてはいけません」と厳しく言いつけた。マッカーサーは母親の言いつけ通り新聞を全部売り切ってから帰宅した。ピンキーの「勝負にこだわる」教育方針はマッカーサーを優秀な人間に育成した一方で、限りなく自己中心的で自分の間違いを認めることができない人間としてしまった。そのせいでマッカーサー陸軍士官学校の同級生の中で孤立しており、陸軍士官学校の卒業生の結婚式では、卒業生の団結力を反映してクラスメイト達の華やかな社交の場となるのが通例であるが、マッカーサーの結婚式にはたった1名の同級生しか出席しなかったという。
■息子との関係
 マッカーサーは息子アーサー・マッカーサー4世が自分と同様に軍人になることを願ったが、父の功績により無試験で入学できた陸軍士官学校には彼は進まず、コロンビア大学音楽科に進み、ジャズ・ピアニストとなった。マッカーサーは息子の選択を容認したが、そのことについて問われると「私は母の期待が大変な負担であった。私は息子にそんな思いはさせたくなかった。」と答えたという。それでもマッカーサーという名前は息子アーサーにとっては負担でしかなかったのか、マッカーサーの死後は名前と住所を変え、グリニッジ・ヴィレッジに集まるヒッピーの一人になったと言われている。
■人物評価
マッカーサーにとって忠誠心とは部下から一方的に向けられるものとの認識であり、自分が仕えているはずの大統領や軍上層部に対する忠誠心を持つことはなかったため、マッカーサーに対する歴代大統領や軍上層部の人物評は芳しいものではなかった。
 ルーズベルト大統領は「マッカーサーは使うべきで信頼すべきではない」とマッカーサーの能力を評価しながらも信用はしていなかった。
 朝鮮戦争での軍司令官更迭に至るまで、激しくマッカーサーと対立したトルーマン大統領(ルーズベルト政権副大統領)の評価はもっと辛辣で、大統領就任間もない1945年に未だ直接会ったこともないマッカーサーに対し「あのうぬぼれ屋を、あのような地位につけておかなかればならないとは。なぜルーズベルトマッカーサーをみすみす救国のヒーローにしたてあげたのか、私にはわからない。」「(ボーガス注:フィリピンを脱出したマッカーサーではなく、フィリピンに残って軍を指揮した)ウェインライト*41こそが真の将軍だ」と否定的な評価をしていた。トルーマンマッカーサーへの評価は悪化する事はあっても改善することはなく、1948年にはマッカーサーを退役させ、西ドイツ軍政司令官ルシアス・D・クレイをマッカーサーの後任GHQ最高司令官にしようと画策したこともあったが、トルーマンの打診をクレイは断り実現はしなかった。
朝鮮戦争において、当初は参謀本部副参謀長として上官であるマッカーサーの独断専行に振り回され、後にマッカーサーの後任司令官として国連軍を率いたリッジウェイはマッカーサーの性格について、「自分がやったのではない行為についても名誉を受けたがったり、明らかな自分の誤りに対しても責任を否認しようという賞賛への渇望」「多くの将兵の前で常にポーズをとりたがる、人目につく立場への執着」「論理的な思考を無視してなにものかに固執する、強情な性質」「無誤謬の信念を抱かせた、自分自身に対する自信」と批判的に分析していた。
 上司にあたる人物の評価が厳しい一方で、部下からの評価や信頼は一般に高かった。特にフィリピン時代からマッカーサーに重用されていたウィロビー(連合国軍最高司令官総司令部参謀第2部 (G2) 部長)は、マッカーサーに出した手紙に「あなたに匹敵する人物は誰もいません。」と書いたほどであった。
 しかし、ウィロビーのように盲目的に従ってくれる部下であっても、マッカーサーは部下と手柄を分かち合おうという認識はなく、部下がいくらでも名声を得るのに任せたというアイゼンハワー*42と対照的だった。例えば、マッカーサーの配下で第8軍を指揮したロバート・アイケルバーガー大将が雑誌にとりあげられたことがあったが、これがマッカーサーの不興を買い、マッカーサーアイケルバーガーを呼びつけると「私は明日にでも君を大佐に降格させて帰国させることが出来る。分かっているのか?」と叱責したという。
 アメリカ海軍第7水陸両用部隊司令ダニエル・バーベイ少将は、マッカーサーと陸軍の部下将官との関係を冷静に観察しており、「マッカーサーが自分の側近たちと親しい仲間意識をもつことは決してなかった。彼は尊敬されはしたが、部下の共感と理解を得ることは無かったし、愛されもしなかった。彼の態度はあまりにもよそよそしすぎた。」と評している。
マッカーサーアイゼンハワー
マッカーサーを最もよく知る者の1人が7年間に渡ってマッカーサー陸軍参謀総長の下で副官を勤めたアイゼンハワーであった。アイゼンハワーマッカーサーの副官時代を振り返って、「マッカーサー将軍は下に仕える者として働き甲斐のある人物である。」「任務が何であれ、将軍の知識はいつも驚くほど幅広く、概ね正確であった」「将軍の能弁と識見は、他に例のない驚異的な記憶力のたまものであった。」などと賞賛している。
 しかしアイゼンハワーマッカーサーに対する思いの大きな転換点となったのが、マッカーサーが雑誌リテラリー・ダイジェストの選挙予想記事*43を鵜呑みにし、1936年米国大統領選挙で、共和党候補のカンザス州知事ルフレッド・ランドンに敗れ、現職のルーズベルトが落選するという推測を広めていたのをアイゼンハワーが(ボーガス注:結果が何でアレ軍人として不適切だから?)止めるように助言したのに対し、マッカーサーは逆にアイゼンハワーを怒鳴りつけたことであった。この日以降、アイゼンハワーマッカーサーの下で働くのに辟易とした素振りを見せ、健康上の理由で本国への帰還を申し出たが、アイゼンハワーの実務能力を重宝していたマッカーサーは慌てて引き留めを図っている。両者の関係を決定づけたのは、この後に起こった、マッカーサー独断でのフィリピン軍によるマニラ行進計画が、フィリピン大統領マニュエル・ケソンの怒りを買ったため、アイゼンハワーら副官に責任転嫁をした事件であり、アイゼンハワーはこの事件で「決して再び、我々はこれまでと同じ温かい、心からの友人関係にはならなかった。」と回想している。アイゼンハワーが米国大統領に就任し、アイゼンハワーマッカーサーホワイトハウスに昼食に招いた際にも、懸命に助言を行うマッカーサーに耳を貸すことはなかったため、マッカーサーは昼食の席を立った後に、記者団に対して「責任は権力とともにある。私はもはや権力の場にはいないのだ。」と不機嫌そうに語ったという。
■エピソード
朝鮮戦争が開始されてからも、朝鮮戦争の指揮を任された総司令官にもかかわらず、日本に比べて生活環境の悪い朝鮮を嫌ったマッカーサーは一度も朝鮮に宿泊することがなかった。指揮や視察で、朝鮮を訪れても常に日帰りで、必ず夜には日本に戻っていた。その為に戦場の様子を十分に把握することができず、中国義勇軍参戦による苦戦の大きな要因となった。
マッカーサーの「ホテルニューグランド」での初めての食事のウェイトレスをした霧生正子によれば、食事にはスケソウダラとポテトとスープが出され、マッカーサーはスケソウダラを見るなり「これは何だ?」と聞き、霧生が「スケソウダラです」と答えると、「こんなもの食べられるか」という顔をして手も付けず黙っていた。その後、食後のデザートに出したケーキにも手を付けず、黙って席を立ったという。

自国民が拉致されているというのに、何ら行動を起こすこともできない自衛隊

 「何らの行動もおこせない安倍政権(あるいは自民党政権、外務省など)」ではなく「自衛隊」だそうです。
 「自衛隊北朝鮮突撃による拉致被害者救出」なんて荒木の与太を三浦も支持するようです。
 三浦の子分であるid:noharra先生はこうした「自衛隊突撃論」を支持されるのか是非教えていただきたいところです。

日本政府が第一次小泉訪朝時、事実上、金正日と共犯関係の形で、拉致被害者の死亡情報を日本国民に信じ込ませようとした事件

 信じ込ませるも当時の小泉政権に何もどうしろと言うのか。向こうが「死んだ」というなら「いや生きてるはずだ」と言える根拠がない限りその主張を受け入れる以外に何が出来るのか。

靖国神社は、単に私たちが英霊を弔うために参拝するため「だけの」場所ではあるまい。それは戦後日本が英霊からどのように映っているかを常に私たちに問いかけるはずの場所でもあるはずである。

 三浦と荒木がウヨとして靖国を美化したいことだけはよく分かりました。それ以上のことはさっぱり分かりません。靖国が我々にアピールしてることがあるとするならそれは三浦や荒木の言うようなきれい事ではなく「ただの戦前賛美」でしょう。靖国とは「日本の戦争を全面正当化するウヨの聖地」でしかありません。そう言う意味で「靖国と言う場所はたとえるならヒトラーを英雄として称える教会のようなもん」「靖国神社という組織は日本版ネオナチ」というのは全く正しい。
 靖国とはそう言う意味で伊勢神宮厳島神社など古来からある神社と違って「普通の神社ではない」。そもそも創立も明治に入ってからですしね。靖国なんて日本古来の伝統でも何でもない。「創られた伝統」に過ぎない。
 まあ、その「普通じゃない神社」を礼賛するのが「今の神社業界主流*44」「今の自称保守派」なのが頭痛の種ですが。
 戦没者でもないA級戦犯を「国の英雄」として祀る神社が戦没者追悼施設のわけがない。戦没者追悼施設はあくまでも千鳥ヶ淵です。

【追記その1】

https://twitter.com/noharra/status/769100746763669504?lang=ja
靖国の宴』三浦小太郎さん書評http://araki.way-nifty.com/araki/2016/08/post-5d86.html
北朝鮮人民がどれだけ苦しもうが無視したい悪魔であるid:bogus-simotukare という人がスパムコメントを送ってくる。三浦小太郎氏の悪口を言いたいらしいが私には無関係なので、やめて欲しい

 やれやれですね。id:noharraこと八木孝三は「守る会会員」であり、一方、三浦は「守る会幹部」である以上、id:noharraが三浦批判するか守る会を退会しない限り「三浦の主張を事実上支持してることになる」ので「あなたがアンチ極右だというなら、極右の三浦を批判するか、三浦が役員を務める守る会から退会したらどうですか?。そうでなければあなたの主張には説得力は皆無ですよ?」と指摘しているのですが「三浦と俺は別人格だから関係ない」と強弁して恥じないバカがid:noharraこと八木のわけです。以前は俺の三浦批判に対し「言いがかりだ」「守る会会員として会役員・三浦への誹謗は許さない」と言っていた男が今や「別人格だから関係ない」つうんだから、id:noharraこと八木も三浦の擁護はできないと自覚してるのでしょう。「ペマ・ギャルポには興味ない」といってペマ批判から逃げ続ける「自称チベット支持者」id:Mukkeそっくりのid:noharraの醜態です。
 あげく小生に向かって「北朝鮮人民がどれだけ苦しもうが無視したい悪魔」などという悪質な誹謗をしているんだから心底呆れます。まあ小生がid:noharraや三浦といった極右のような、非現実的な上に仮に現実性があったとしても拉致、核開発問題などの問題解決に役立つか怪しい「北朝鮮・金政権転覆論」にたたないのは事実ですが、小生は「北朝鮮には人権問題などない」「北朝鮮は素晴らしい国だ」などといった覚えは全くありません。id:noharraのような恥知らずのバカには心底呆れます。

【追記その2】
 三浦の書評が掲載されたやまと新聞に久々に突っ込んでみます。
国士舘大学が懸賞論文を募集 テーマは「東京裁判」について
https://www.yamatopress.com/others/kokushikan-university-essay-competition-theme-is-tokyo-trial-about/
 国士館の「国士」とは文字通り、右翼的な意味の「国士」であり、最近はさすがにいくらかまともにはなってきたのでしょうが歴史的には「拓殖*45」「國學院」「皇學館」などとともに、日本を代表する右翼大学が国士舘です。なにせ国士舘創設者の柴田徳次郎は「右翼の大物・頭山満と交遊があり、終戦直後はGHQによって公職追放されていた」というプロ右翼活動家です(ウィキペ「柴田徳次郎」参照)。なお「豆知識」ですが国士舘卒業生の一人が「あの強姦犯・内柴正人*46」です。全然国士じゃない(苦笑)。
 それはともかく、そこで、国士舘のホームページhttps://www.kokushikan.ac.jp/current/news/details_07910.htmlを見たんですが、まあ予想通りですね。
 なにせ

後援:産経新聞

です。それにしても「募集しながら論文審査員を明かさない」つう国士舘の態度はいかがなもんでしょうか。
 「国士舘東京裁判」でググる

http://www.sankei.com/politics/news/141103/plt1411030010-n1.html
■産経『「全て悪という判決」「国際的な議論期待」 東京裁判・日本占領政策国士舘大でシンポ』
 東京裁判や戦後の日本占領政策などについて考えるシンポジウム「『東京裁判』論の新たな地平 戦後日本と日本人の精神」(極東国際軍事裁判研究プロジェクト主催、産経新聞社後援)が2日、東京都世田谷区の国士舘大で開かれた。
 シンポジウムは複数の大学教授らによる講演と討論会の順で行われた。
 池田十吾*47国士舘大教授は、東京裁判に関し「戦前の日本の行為は侵略的で全て悪だという一方的な判決だった。教育界でも東京裁判史観に立つ日教組が勢力となり、日本の伝統や誇りを傷つけた」と批判した。
 首相の靖国神社参拝を支持する米国の日本研究者、ケビン・ドークジョージタウン大教授は「東京裁判の議論は全人類のためになるようなものにしたい」と述べ、東京裁判のさらなる検証が必要だと説いた。
 高橋史朗・明星大教授も、安倍晋三首相がインド訪問の際に東京裁判で日本を擁護した故パール判事の子息と面会したことを取り上げた上で、「インドの研究者との共同研究を含め、(東京裁判について)国際的な議論が深まることを期待している」と語った。
 牛村圭*48国際日本文化研究センター教授は「東京裁判などを考えるときに、今日的な視点で被告の行動を弁護したり批判したりすることは多々ある。まず同時代の文脈で考えなければいけない」と述べた。
 一方、マイク・モチヅキ米ジョージ・ワシントン大准教授は、靖国神社がいわゆるA級戦犯を合祀(ごうし)していることについて「賛成できない。合祀さえなければ大きな国際問題に発展しなかった」と強調した。
 このほか、山本武利*49・早稲田大名誉教授は、連合国軍総司令部(GHQ)の検閲について「現在の中国よりもひどい」と発言した知人の中国人の話を紹介した。(内藤慎二)

なんてトンデモ記事がヒットしました。学術シンポじゃなくてただの右翼集会じゃないですか。産経と国士舘の馬鹿さは半端じゃないですね。

*1:拉致被害者蓮池薫氏の兄。元家族会事務局長。後に家族会を除名される。

*2:元外務省アジア大洋州局長。小泉訪朝の立役者の一人だが家族会、救う会に酷く敵視され外務省退官に追い込まれる。

*3:東大名誉教授。

*4:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を歴任

*5:第一次安倍、福田、麻生内閣で厚生相

*6:今時「シナ」です(呆)。

*7:たぶんないでしょうが

*8:第一次安倍内閣官房副長官、第二次安倍内閣文科相を歴任

*9:山梨県警が遺体発見を発表した御仁。荒木は「捏造発表」と強弁している。

*10:これだけでは山本さんが嘘をついたのか、勘違いなのかは分かりません。

*11:そもそも「立ち退き」ならまだしも更地なんかあり得ないでしょう。ビルを壊して更地にするには当然金がかかるので「まともな再開発計画がない場合」更地にした方がかえってカネの無駄遣いになるからです。仮に総連が立ち退いたとしても、ビルのママ普通は使うでしょう。

*12:国家主席朝鮮労働党総書記、朝鮮人民軍最高司令官

*13:なお、青瓦台襲撃事件があったのは1968年、文世光事件(朴チョンヒ暗殺未遂事件)があったのは1974年です。

*14:中国共産党主席

*15:アイゼンハワー政権副大統領を経て大統領

*16:著書『毛沢東朝鮮戦争』(1991年、岩波書店)、『江沢民の中国』(1994年、中公新書)、『香港回収』(1997年、岩波ブックレット)、『朱鎔基の中国改革』(1998年、PHP新書)、『中国2020年への道』(1998年、NHKブックス)、『毛沢東ベトナム戦争』(2001年、東京大学出版会)、『中国 第三の革命:ポスト江沢民時代の読み方』(2002年、中公新書)、『胡錦濤・日本戦略の本音』(2005年、角川学芸出版)、『中国外交・苦難と超克の100年』(2012年、PHP研究所)など

*17:国防委員長、朝鮮労働党総書記、朝鮮人民軍最高司令官

*18:この考えだと毛が金に「政治の話はしない」といったのは「経済支援なんか今の中国には無理」とは金相手に恥ずかしくて言えなかったという事になるのでしょう。

*19:農業大臣、内務大臣、下院議長などを経て首相

*20:上海市長・党委員会書記、副首相(外相兼務)、党中央軍事委員会副主席など歴任

*21:カンボジア首相、カンボジア共産党書記長

*22:『卒業式・入学式学校現場での国旗・国歌の指導は当然』(共著、2007年、明成社)、『新版・外国人の参政権問題Q&A:地方参政権付与も憲法違反』(2009年、明成社)などトンデモウヨ著書多数(なお最高裁判例と、最高裁判例を受けた政府見解、学界通説は「外国人地方参政権合憲説」です。)

*23:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*24:著書『機密費』(2001年、集英社新書)、『自民と民主がなくなる日:永田町2010年』(2008年、幻冬舎新書)など

*25:二階氏は歳川氏のトンデモ主張を支持しておらず「エリザベス女王など、外国に女帝がいるのだから問題ないと思う」としているのだから、全然「引っかけ質問とやらに引っかかった」わけではないでしょう。

*26:著書『従軍慰安婦』(1995年、岩波新書)、『日本軍「慰安婦」制度とは何か』(2010年、岩波ブックレット)など

*27:慰安婦問題についての永井氏の主張については例えばhttp://nagaikazu.la.coocan.jp/works/guniansyo.htmlhttps://ianhu.g.hatena.ne.jp/nagaikazu/参照。

*28:林氏の慰安婦問題についての主張についてはhttp://www.geocities.jp/hhhirofumi/や著書『日本軍「慰安婦」問題の核心』(2015年、花伝社)参照。林氏の「慰安婦問題以外の著書」としては『沖縄戦と民衆』(2001年、大月書店)、『BC級戦犯裁判』(2005年、岩波新書)、『シンガポール華僑粛清:日本軍はシンガポールで何をしたのか』(2007年、高文研)、『沖縄戦・強制された「集団自決」』(2009年、吉川弘文館)、『沖縄戦が問うもの』(2010年、大月書店)、『暴力と差別としての米軍基地』(2014年、かもがわ出版)など。

*29:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任

*30:アーカンソー州知事を経て大統領

*31:邦訳、2015年、日本経済新聞出版社

*32:1980年、NHK連続テレビ小説『虹を織る』のヒロイン島崎佳代役で本格的にデビュー。1998年、国連開発計画(UNDP)親善大使の任命を受け、アジア・アフリカの各国を視察するなど、国際協力の分野でも活動中。著作に、親善大使として訪れた国や人々について綴った『ラララ親善大使』(2008年、小学館)がある。2016年1月、岐阜県図書館名誉館長に就任(ウィキペ「紺野美沙子」参照)。

*33:いやいや両方大事なことでしょうよ。ただ「日中関係を悪化させるような乱暴な取りしまりはしない」つうだけの話です。なお、日中関係を悪化させて漁をしたところで日本経済は勿論漁民にとってもメリットはないでしょう。

*34:日本が実効支配できてない竹島北方領土ならまだしも実効支配できてる尖閣の何処が「守る必要はない」なのか?。

*35:石油・天然資源大臣、石油公社総裁などを経て大統領

*36:2016年、二見文庫

*37:まああり得ないでしょうね。

*38:日本に対する中国の態度なんかはこれでしょう。

*39:米軍南西太平洋方面最高司令官、連合国軍最高司令官朝鮮戦争での現地軍最高司令官など歴任。朝鮮戦争中、マッカーサーは原爆使用も含めた中国東北部空爆を主張したが、米ソ全面戦争に突入する恐れがあり、リスキー過ぎるとトルーマン大統領に否定された。マッカーサーは雑誌インタビューに答える形で「中国東北部に対する空襲の禁止は、史上かつてないハンディキャップである」とトルーマンをこき下ろした。トルーマンは激怒し、マッカーサーに対し、「公式な意見表明をする場合は上級機関の了承を得よ」と指示した。しかし、野党共和党のジョーゼフ・ウィリアム・マーティン・ジュニア前下院議長からマッカーサーに宛てた、台湾の国民党兵力を朝鮮半島に投入すべきという手紙に対し、マッカーサーがマーティンの意見への賛同とトルーマン政権批判の返事を出していたことがその後発覚。これは、トルーマンマッカーサーに対して行った指示「公式の意見表明は上級機関の了承を得よ」に明らかに反する行為であり、トルーマンは激怒。またこの頃になるとイギリスなど同盟国からトルーマンの指示を公然と無視し、暴走するマッカーサーに対する懸念が寄せられていた。もはやマッカーサーを全く信頼していなかったトルーマンは、ついにマッカーサーを司令官から解任した(ウィキペ「マッカーサー」参照)。

*40:著書『安保条約の成立:吉田外交と天皇外交』(1996年、岩波新書)、『集団的自衛権とは何か』(2007年、岩波新書)、『「尖閣問題」とは何か』(2012年、岩波現代文庫)、『昭和天皇の戦後日本:〈憲法・安保体制〉にいたる道』(2015年、岩波書店)など

*41:1942年の「フィリピンの戦い」ではアメリカ極東陸軍に属し、マッカーサー大将を補佐。同年3月、マッカーサー大将がフィリピンを脱出してからは自らが事実上の軍最高司令官として軍を指揮。5月、コレヒドール要塞が陥落して日本軍に降伏、捕虜として満州に移送された。

*42:連合国遠征軍最高司令官、米国陸軍参謀総長NATO軍最高司令官などを経て大統領。

*43:これについては■アメリカ大統領選挙の番狂わせ(前編)(http://www.stat.go.jp/teacher/c2epi4a.htm)参照。

*44:残念ながら批判する神社関係者は傍流でしょう。「戦前の軍国主義の残滓」を神社業界は今も引きずっています。その結果「建前では神社は右翼ではない『伝統宗教』だが、実際には右翼」という異常現象が生じています。たとえるなら「ISが主流化したイスラム=今の神社」でしょう。もちろん「ISが主流」になろう(現実的にはあり得ませんが)とイスラムという教えが間違ってるわけではないのと同様に「神社という伝統思想自体は間違ってはない」でしょう。ただISが主流化すれば「そうしたイスラムの現状」を正当化出来ないのと同様、今の神社の状況は正当化出来るもんではありません。

*45:「拓殖」とは「植民地統治」と同じ意味。創立者(初代総長)は台湾総督を務めた桂太郎(後に陸軍大臣を経て首相)。桂以外の総長も後藤新平(元台湾総督府民政長官)、宇垣一成元朝鮮総督)、下村宏(元台湾総督府民政長官)と植民地経営関係者が多い。

*46:アテネ北京五輪金メダル(66キロ級)

*47:著書『石井・ランシング協定をめぐる日米交渉』(1994年、近代文芸社)、『第一次世界大戦期の日米関係史』(2002年、成文堂)

*48:著書『「勝者の裁き」に向きあって:東京裁判をよみなおす』(2004年、ちくま新書)、『再考「世紀の遺書」と東京裁判:対日戦犯裁判の精神史』(2004年、PHP研究所)、『東京裁判を正しく読む』(共著、2006年、文春新書)など。2001年に著書『「文明の裁き」をこえて:対日戦犯裁判読解の試み』(中公叢書)で第10回山本七平賞を受賞。あの「七平賞」をもらうということでどんな人間か大体分かります。

*49:著書『特務機関の謀略:諜報とインパール作戦』(1998年、吉川弘文館歴史文化ライブラリー)、『紙芝居:街角のメディア』(2000年、吉川弘文館歴史文化ライブラリー)、『日本兵捕虜は何をしゃべったか』(2001年、文春新書)、『GHQの検閲・諜報・宣伝工作』(2013年、岩波現代全書)など