ペマ・ギャルポのトンデモぶりが笑える・パート13(追記・訂正あり)

 新たにエントリを書くのが厄介なので、ペマ以外のチベットネタ、中国ネタ及び「リベラル21(主として阿部治平*1批判)&ちきゅう座」ネタなども書いています。
ダライラマ法王日本代表部事務所『「中国理解のためにはチベット理解を」ロブサン・センゲ主席大臣が日本で訴え』
http://www.tibethouse.jp/news_release/2017/170213_Sikyong_20170211.html

首席大臣は、2,500年の歴史を持つチベット仏教は50年の歴史*2しか持たない中国共産主義よりも長続きすると述べた。
「両者の歴史には比べ物にならないほどの差があります。私たちはあと2,500年繁栄するでしょう。私たちの繁栄の礎にあるのは仏教文明です。」


■I濱Y子『ラサのカーラチャクラ灌頂』(リンクは張りません)でI濱女史が紹介していたのとほぼ同じ発言です。
 まあバカバカしいですね。
 根拠レスで「俺達は中国共産党より長く続く」と言っても意味がない。
 そもそも「共産主義関係ない」清朝時代や蒋介石国民党政権時代も「チベットは中国の領土」と清朝蒋介石は主張していたのだから「共産党は長くない」と言っても意味がない。仮に共産党が下野してもチベット独立だの自治権拡充だのがされるかは分からない。つうか「共産国ではない」スペインや英国にだって「バスク」だの「スコットランド」だのの民族問題があるわけですからね。
 なお大人げないツッコミですが「2500年の歴史をもつチベット仏教」というのは眉唾です。
 というのはダライ一味日本支部ダライラマ法王日本代表部事務所)公式サイトですら

http://www.tibethouse.jp/about/buddhism/history_b/
 チベットへの仏教初伝については、様々な伝説が語られているが、本格的な伝来は、8世紀の後半にインド哲学の巨匠シャーンタラクシタと大密教行者パドマサンバヴァ*3を招聘したことに始まる。

と書いているからです。根拠薄弱な伝説はともかく、確実な資料がある「チベット仏教の始まり」は「8世紀後半」なんでしょう。もちろん「8世紀後半」から数えれば2500年の訳がない。
 しかも

http://www.tibethouse.jp/about/buddhism/history_b/
 14世紀後半には、ツォンカパ*4という偉大な宗教家が現われ、仏教の複雑多岐にわたる教理と実践を整合性のある一大体系にまとめあげた。これによってチベット仏教は、思想哲学の面でも実践修業の面でも、極めて充実した内容をもつに至ったのである。

ですからね。今のチベット仏教の基本が確立したのは「14世紀後半」のわけです。

「中国は、最近、他国にインフラやエンターテインメント施設を構築し、他国の指導者と協力しています。これはかつてチベット侵攻時に中国政府が用いた拡張戦略です。」

 ■I濱Y子『ラサのカーラチャクラ灌頂』(リンクは張りません)でI濱女史が紹介していたのとほぼ同じ発言です。
 まあバカバカしいですね。
 中国は諸外国の侵略を企んでるとでも言うのか。全然違いますよね。日本や欧米もやってる経済進出でしかないわけです。

 首席大臣は、中国政府がダライ・ラマ法王の死後にチベット問題が消滅すると考えていることは大きな誤りだと述べた。
「誤った考えにより、中国は今、台湾を失おうとしています。台湾では今、中国人よりも台湾人を第1に考える台湾ファーストのナショナリズムが高揚しています。時代は今私たちの方を向いています。私たちが主流になります。」

■I濱Y子『ラサのカーラチャクラ灌頂』(リンクは張りません)でI濱女史が紹介していたのとほぼ同じ発言です。
 まあバカバカしいですね。
 「台湾を失う」が台湾独立を意味するならそんなことはないでしょう。リスキー過ぎてそんな事は台湾にはできない。
 そしてチベットと関係ないこういう事を言えば「お前らチベットは台湾独立論を支持するのか!」と中国の反発を買って「今でさえ成立していない中国との交渉」がさらに成立しなくなります。
 いや「中国と交渉する気ない」つうなら話は別ですけど。でもこんな風に中国を挑発して何か意味あるんですかね。
 「私たちが主流になります。」て「どこが?」ですよね。大体、台湾とチベットと全く関係ない。「チベットに台湾並みの政治力、経済力、軍事力があるんですか?」ですよねえ。台湾も中国相手に全面対決などしないでしょうがそれでも「ある程度の自立性」がチベットに比べてあるのは「政治力、経済力、軍事力」のおかげでしょう。それがないチベットは台湾のようになれる保障はどこにもない。
 もちろんこういう話で「チベット仏教の高い精神性(日本ウヨに媚びるセンゲの醜態を見るにそんなモンがあるか疑問ですが)」なんか持ち出しても意味がない。

首席大臣は、チベットは繁栄を取り戻し、ダライ・ラマ法王はチベットへ帰還すると述べた。

 ■I濱Y子『ラサのカーラチャクラ灌頂』(リンクは張りません)でI濱女史が紹介していたのとほぼ同じ発言です。
 まあバカバカしいですね。口先だけでこんなことを言っても意味がない。
 日本政府が「安保理常任理事国になりたい」というようなもんです。現実的プランがなければただの願望では意味がない。


■I濱Y子『ラサ*5のカーラチャクラ灌頂』
 I濱の記事にリンクすると当人が怒り出すのでリンクはしません。興味のある方はググればよろしい。

 チベット亡命政府の主席大臣(シキョン)ロプサン・センゲ首相が二期目に入って初めて来日された。2月11日(土)にホテル・オークラで歓迎パーティがあった
(中略)
 式次第としてはダライ・ラマ法王事務所のルントク代表の短い挨拶に始まり、次いでセンゲ首相のスピーチ、来賓としてチベットの留学生三人をうけいれた千葉工業大学挨拶、アメリカに亡命しているウイグルの人権活動家ラビア・カーディル高須クリニック高須克弥院長が乾杯の音頭をとった。

 やれやれですね。高須といえば南京事件否定論河野談話否定論を公言してる極右です。
 いくら高須が「チベット亡命政府に多額の現金を提供している(高須当人が公言してる)」とはいえ、こういう場に呼んで乾杯の音頭をさせるべき人間ではないでしょう。高須に乾杯の音頭をやらせることについて、I濱も含めてその場の人間が誰一人疑問や批判を持たないことにはいつものことですが心底呆れます。
 こんな非常識な連中が中国相手に勝てるわけがないでしょう。とはいえおそらくI濱らに「高須なんかに乾杯の音頭させていいんですか?」と言っても多分「チベットに多額の献金をしてる恩人・高須氏に対して失礼だ」とか言い出すだけでしょうが。まあ「金さえもらえば高須でもオウム麻原でも厚遇する連中」がダライ一味だと言う事です(毒)。

このダイバーシティなメンバーをみただけで院生はかなり驚いている。

 「ダイバーシティ」でググれば分かりますが英語で「多様性(あるいは多様性を認め受け入れること)」と言う意味です。最近、一部ではやってる言葉のようです。つまりは平たく言えば「トランプみたいな考え(同性愛差別、移民差別、イスラム差別など)に対する批判」ですね。「移民の受入」というのは「移民という多様性」を認めるダイバーシティの一種です。
 もちろんいわゆる「バリアフリー(障害者対応)」も「障害という多様性」を認めるダイバーシティです。
 「同性愛差別反対」というのも「同性愛という多様性」を認めるダイバーシティの一種です。
 「夫婦別姓を認めろ(同姓でなくてもいいやないか)」も「外国人地方参政権を認めろ(ワシら外国人の意見も聞いてくれ、帰化しなくても地方参政権くらい認めてもええやないか)」もダイバーシティの一種です。
 つまりは「ダイバーシティ=多様性を認めろと言う考え=少数派を差別するな、少数派の生き方を認めろと言う考え」と言い換えてもいいかもしれない。勿論日本ウヨ連中がこうした「ダイバーシティの考えと真逆であること」は言うまでもない。連中は「夫婦別姓」「外国人地方参政権」「同性愛差別反対」などそういう「多様なものを認めようという考え」には完全に敵対していますから*6
 思想差別(例:レッドパージ)反対も、宗教差別(例:イスラム差別)反対も女性差別反対も、あらゆる差別反対運動はダイバーシティの一種です。
 「朝鮮学校無償化除外反対」というのも俺の考えでは「民族という多様性」を認める「ダイバーシティの一種」です。
 「転生霊童制度反対」というのも俺の考えでは「子どもの生き方を早い段階で決めない(しかも転生なんてフィクションで決めない)」「子どもの多様な生き方を可能にする」という「ダイバーシティの一種」です。
 うん、なんか「俺はダイバーシティの支持者だ」「移民やイスラムを敵視するトランプはダイバーシティに反してる」「ダイバーシティは米国の建国理念と言っていい」「日本はダイバーシティ後進国だ」などと英語でいうとなんか自分が偉くなった、格好よくなったような気がするな。まあダイバーシティという言葉が意味することって、「具体論はともかく」一般論としては「少数派も受け入れよう、差別は辞めよう」つう当たり前のことでしかないんですが。そう言う意味で「移民受入というダイバーシティには反対」という各論反対はあり得ても「私はダイバーシティに反対です」という総論反対はあり得ない。
 「少なくとも建前では」I濱らのチベットウイグル支援運動も「チベットウイグルという多様性を中国は認めろ」というダイバーシティの一種です(中国が「チベットウイグルなど、ウチの国内の少数民族ダイバーシティなら認めてるわ、ボケ。ダライやラビアがワシらに言いがかりつけて、日本ウヨとか欧米の反中国連中とかがそれに荷担してるだけやないか」と反論してることはひとまずおきます)。
 まあ、「中国という多様性」を「否定し、打倒の対象にし悪口している*7」時点でI濱らのチベットウイグル支援はインチキダイバーシティだと思いますが(苦笑)。 
 まあ、チベットウイグル支援つうのは「漢民族敵視であってはいけない」。「チベットウイグルの多様性を認めろ」つうことは当然ながら「(チベットウイグルなど他者に迷惑をかけない限り)漢民族の生き方も認めること」を意味します。
 それはともかく、まあ、確かに乾杯の音頭をした連中は「役職はダイバーシティ(多様)」ですが思想には多様性は何もないですね。「高須を歓迎して恥じない非常識反中国ウヨの集まり」ですから。小生みたいな人間が「南京事件否定論の高須に乾杯の音頭なんかさせるな」と言えば恐らく一致団結して「余計なお世話だ」と言い出す連中の訳です。
 まあ役職のダイバーシティ(多様性)ならI濱が敵視してるであろう「日中友好の集会」なんかも役職は多様でしょう(苦笑)。むしろそちらの方が役職は多様かも知れない。中国との友好は金になりますけど、チベットはねえ。そう言うメリットはないですし。
 まあ「俺の場合、いつものことですが」話が思いつきで色々飛んでいって恐縮ですけど、私見では「組織における思想のダイバーシティ」はとても重要です(他のダイバーシティも重要ですけど)。 
 何で「日本におけるチベットだのウイグルだのの支援運動」が思いきり廃れてて政治力がないのか、とか何で「拉致被害者救出運動が衰退傾向、風化傾向にあるのか」と言えば大きな理由は運動に「思想のダイバーシティ」がないからです。運動にウヨしかいない。
 「隣国やし、重要な貿易相手国やし、中国と日本は仲良くやっていくべきや、もちろん南京事件とか日本の中国に対する過去の過ちはわびるべきや、その前提の上でチベット支援に参加したいつう人間」は「そういうダイバーシティを認めないような場所」「打倒中国を叫ぶ連中や南京事件否定論を放言するような連中がごろごろしてるような場所」には「チベット支援運動やから来て下さい」といったって「誰が行くか、ボケ、出直してこい」ですよねえ。id:MukkeとかI濱とか阿部治平とかそう言う状況を何とも思ってないらしいから呆れますけど。
 あるいは「蓮池透さんの最近の考えには共感するわ、小泉訪朝の立役者・田中均氏には本当、日本人として感謝するわ、その前提の上で拉致被害者救出に協力したいつう人間」は「そういうダイバーシティを認めないような場所」「田中均氏を誹謗し、蓮池透氏を家族会から除名したことを正当化するような連中がごろごろしてるような場所」には「拉致被害者救出運動やから来て下さい」といったって「誰が行くか、ボケ、出直してこい」ですよねえ。そうなると参加者はウヨしかいないからどんどん減っていく。
 まあ「思想のダイバーシティ」を過度に追求すると「ただの野合」になりますが、一方で「思想のダイバーシティを軽視すること」は「日本におけるチベットだのウイグルだのの支援運動」とか「拉致被害者救出運動」とかのような「支持者の減少傾向」「問題の風化」という惨状になります。

 私は人からよくこのような質問をされます。
 「チベット人はわずか600万人。漢人は数十億人、それなのになぜそのように楽観的でいられるのか?」と。 
 私はそれに対して「仏教があるからです」と答えます。仏教の歴史は二千五百年ですが、共産主義の伝統はせいぜい百年です。わたしたちはあと二千五百年はやっていけます。その間に、共産主義は消え去っているでしょう。

・まあロシア革命(1917年)から数えれば確かに100年ですが、「普通はロシア革命からは数えない」んじゃないですかね。「マルクス共産党宣言発表(1848年)」「資本論刊行(1867年)」とかから数えるんじゃないか。まあそれだって「150年」「170年」であってそんなに期間は延びませんけど。
・「わたしたちはあと二千五百年はやっていけます」て「え、お前らそんなに長期プランなの?(苦笑)」ですよねえ。まあ、要するに近未来ではダライ一味には全く展望がないわけですけど。
・「共産主義」とチベット問題はぶっちゃけ関係はありません。なぜなら反共主義者蒋介石だってチベットの独立なんか認めてなかったし、チベットを支配していた歴代中国王朝(例:清朝)も共産主義ではないからです。チベット問題は共産党が下野すれば解決するつう問題ではない。つうか「共産国ではない」スペインや英国にだって「バスク」だの「スコットランド」だのの民族問題があるわけですからね。

 新聞の見出しには「中国が尖閣諸島を侵犯し、スカボロー諸島、スプラトリーを占領した」が躍っています。南シナ海はいまや中国の海です。インドも、ネパールにも中国はその支配を及ぼしています。50年前にわれわれチベット人におきたことが、これらの地域で起きています。それはあなたたちにも起こりうるものなのです。

 やれやれですね。明らかなデマ発言です。チベットに起こったことは決して「インドやネパールには起こりえない」でしょう。
 こんなデマ発言をしているのが「ロプサン・センゲ首相」だと言うのだからダライ一味には心底呆れます。しかしI濱もよくもまあこんなデマ発言を紹介できるモンです。まともな人間が見ればセンゲ首相に呆れるだけなんですけどね。

 私*8はアフリカの友人たちと話をする機会がありました。私は「〔中国人は〕道路を作ったろう。映画感やサッカー場などの娯楽施設をつくっただろう」と聞くと、友人達は「そうだ。何でわかるんだ」と聞きます。それはチベットでかつて起きたことだったからです。

 やれやれですね。どう見てもセンゲは「中国はアフリカ侵略を計画してる」とデマっています。これが「チベット亡命政府首相」というのだから心底呆れます。「人間のくず」「デマ屋」しかダライ一味メンバーにはいないようです。

もしわれわれが勝てば、人間性(humanity)も勝利します。

 ダライ一味のようなデマ屋が勝利すれば「人間性が勝利する」そうです。悪い冗談も大概にして欲しい。

 中国は「チベット問題はダライ・ラマがいなくなれば解決する」といいますが、これは大きな間違いです。まず、ダライ・ラマは今年81才ですがとてもお元気です。毛沢東*9訒小平*10よりも長生きします。

 まあ毛は「享年82歳」でダライは現在81歳なので「毛よりは長生きするかも知れません」。
 しかしトウは「享年92歳」ですからね。まあ大人げないツッコミですが何を根拠に「トウより長生きできる」というんでしょうか。トウを越えるにはダライは「あと10年生きなければならない」んですが。

 中国は台湾についても同じことを言ってましたが、台湾問題は解決していません。中国は「裏切り者の蒋介石が死ねば一つの中国問題は解決する」と言いましたが、蒋介石が死んでも蒋介石の子供蒋経国がでてきて、今や蔡英文が現れて台湾のアイデンティティ、台湾第一、中国二の次のナショナリズムは興隆*11しました。

 で蒋介石死後に一応、李登輝とか出てきたわけですが、ダライ死後に「ダライの死去という損失をリカバリーできるだけの人物」がいるんでしょうか。今のママでは確かに「ダライの死去で、ダライ一味が衰退の一途をたどり、『解決の方向性の是非はともかく』問題が解決する」可能性は高いでしょう。

次のダライ・ラマを中国が選ぶと主張していることも大きな間違いです。ダライ・ラマは「私が将来転生するかしないかはチベット人の決断にかかっている」とおっしゃっているのに、中国は「ダライ・ラマは転生しなければならない」と断言しています。

 センゲの言ってることがよくわからないですね。結局センゲやダライが「転生を認めるのか認めないのか」といったらその辺りすごく曖昧なわけです。だから「俺達は転生があるとはいってない、あるという中国は越権だ」といっても「転生なんかもうない」とは言えないわけです。

 もし彼らが転生者を認定したいのなら、まず彼らの尊敬する毛沢東周恩来*12訒小平の転生者を探してはいかがでしょうか。そのあとでダライ・ラマの転生について議論しましょう。

 おいおいですね。「ダライの転生(チベットの伝統)」と「毛、周、トウの転生(そんな伝統は中国にない)」と何の関係があるのか。皮肉のつもりだとしても完全に外しています。


■法の精神護った韓国裁判官:朴裕河教授への判決が良識
http://pemagyal.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/post-2c3f.html
 勿論ペマなので「朴氏のあの本は慰安婦に対する名誉毀損には当たらないと思う*13」なんて生やさしいモンではなく「そもそも河野談話は間違ってる、慰安婦戦争犯罪じゃない」と強弁し慰安婦や支援団体、河野氏*14、吉見義明氏*15らを誹謗しています。何度も言ってることですがペマのような屑をダライ一味が野放しにする限り、俺はダライ一味を支援する気などかけらもありません。ダライ一味など世のため、人のため早急に滅亡すればいいと思います。


アパホテル書籍問題
http://pemagyal.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/post-5357.html
 興味のある方はリンク先を読めばいいでしょう。詳しくは説明、引用はしませんが、もちろんペマの記事内容は「ペマのいつもの言動から予想できる」通り「アパの本は間違ってない、南京事件は中国の捏造だ*16」と言うデマです。全くダライ一味(亡命チベット政府)やid:Mukkeだの阿部治平だのI濱Y子だの「自称チベット支援者」はペマを野放しにして恥ずかしくないんですかね。阿部も偉そうに「日本共産党を支持するからあえて苦言を呈する」とリベラル21で抜かすのなら、チベット支持者としてダライ一味やペマに苦言を呈したらどうなのか。
 自称チベット支持者の阿部治平が「ダライ一味らに何一つ苦言を呈せないこと」によって阿部の「日本共産党への苦言」云々というのが「お為ごかしの嘘八百」であることがモロバレです。奴は日本共産党に好意を感じてないから「ダライ一味と違い」躊躇なく悪口できるだけの話です(まあダライの件がなくても奴の『苦言』云々が嘘八百であることはモロバレですがダライの件でよりいっそうモロバレです)。全く阿部も哀れな嘘つき男です。
 なお小生はダライラマ一味には好意など何一つなく、むしろ敵意や反感といった負の感情しかないので躊躇なく悪口できます*17。一方、共産党には好意を感じていますので躊躇なく悪口はできません。ただし「できる限り身びいきせず」建設的批判はしたい。その場合の批判も「好意を感じてる」ので「こういういいところがあるがここはダメだと思う」的な「よく言えば穏健」、「悪く言えば甘いもの」になるでしょう。ただ、「ダライ一味に苦言できない」阿部治平のように「共産党に対し苦言一つしない醜態」はしたくないとは思っています。
 まあそれはともかく、ペマのこういう行為を野放しにすると「チベット支持者を減らす危険性があり」、有害であることは間違いない。なにせペマは元チベット人(日本に帰化しましたが)で日本国内では「チベットの代表面して活動しています」。ペマを野放しにすると言うことはダライ一味やその支持者もペマと同意見(南京事件否定論)と見なされても文句は言えないでしょう。そして南京事件否定論なんて日本極右しか支持しない主張です。東京裁判や南京軍事法廷南京事件の存在は国際的にも認定されているし、日本政府もそれを受け入れている。中国が提案した南京事件資料の世界遺産登録もユネスコが認めました。それに対し安倍政権ですら「登録資料が信頼できるか」云々と因縁はつけても事件それ自体の存在はさすがに公然と否定できないわけです。
 学問的にも否定論者なんて東中野修道のような極右デマゴーグしかいません。
 笠原十九司*18のようなまともな学者は否定論なんかじゃない。大体南京事件がデマだというなら、東京裁判で死刑判決を受けた松井石根(事件当時、中支那方面軍司令官)や南京軍事法廷で死刑判決を受けた谷寿夫(事件当時、熊本第6師団師団長)は冤罪なのかという話です。そんな馬鹿な事は日本政府も公言できるわけがない。
 ペマがこういう事を言えば言うほどチベットの名誉が毀損されるだけです。中国も「ペマは南京事件否定論を公言するようなデマ屋ですよ。あいつがチベットについて言ってる中国非難も南京事件のデマ同様、嘘八百です」「ダライ一味もペマを何一つ批判しないんだから奴らもペマの同類で、デマ屋です。ダライ一味の中国批判も全てデマです」と言えて実に都合がいい。
 なぜ、ダライ一味やid:Mukke、阿部治平、I濱Y子ら自称チベット支持者はペマに対し「南京事件否定論の流布をやめろ、チベットの評判を破壊するな。中国の立場を有利にするな。南京事件被害者の名誉を毀損するな」と言えないのか。まさか「南京事件否定論支持」、つまり同意見ではない*19でしょうから身びいきなんでしょうが、全く呆れて物も言えません。
 「仲間だから非難しない」なんてのも限度があるでしょう。いくらペマが仲間だからって、南京事件否定論を放言してもペマを非難しないとはどういう事なのか。全く倫理観や政治センスがなさ過ぎます。
 まあ、id:Bill_McCrearyさん記事『「国家基本問題研究所」・自民党国会議員の面々がダライ・ラマと面談』
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/24ba5fe2aa42b293b3ad3bf7d85eec64で分かるようにダライ自ら「南京事件否定論を主張する極右歴史修正主義集団」国基研と面会して恥じないんですからダライ一味とその支持者なんて論外の屑でしかありません。
 「日本極右以外は中国に遠慮して冷淡だから、ダライ猊下ら亡命政府は仕方なく日本極右とつきあってるんだ」なんて言い訳は醜いにもほどがありますし、だったら「チベット仏教の倫理性」「非暴力での闘争」なんてきれい事言うなって話です。党利党略でウヨと野合して恥じないダライ一味連中の何処に倫理性なんかあるのか。非暴力なら南京事件否定論などのデマを垂れ流してもいいのか。デマは「言葉の暴力」ではないのか。
 何度も言いますがダライ一味など党利党略でウヨと野合して恥じない、あるいはオウム真理教から多額の現金を受け取ってその見返りにオウムを称えるおべっか言ったあげく、オウム犯罪が発覚しても謝罪一つしない、ただの屑でしかありません。ダライなんて「宗教家の皮を被った銭ゲバオヤジ」でしかない。ダライなど、ある意味でオウム麻原や「法の華三法行」福永、「幸福の科学」大川などの「宗教詐欺師やインチキ宗教家の同類」としか俺は思っていません。
 俺は「オウム麻原のスポークスマンを務めたあげく未だに謝罪しない人間のくず・ダライ一味」とその支持者に対しては「オウム被害を受けた」日本人として、憎悪、軽蔑、怒りといった負の感情しかありません。


■【アジアから世界へ #2】 “すごいインド” これからの日印関係・サンジーヴ スィンハ氏*20に聞く
http://pemagyal.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/2-8fbb.html
 ペマが司会を務めるチャンネル桜の番組です。
前回
■【アジアから世界へ #1】 モンゴル国−ソドブジャムツ・フレルバータル駐日大使に聞く
http://pemagyal.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/1-c990.html
と「小国モンゴル」とはいえ大使が出演したのに今回は「一民間企業社長」とスケールダウンです。
 まあチャンネル桜に出たがる外国人もあまりいないでしょう。
 むしろ小国とは言え前回出演したモンゴル大使が異常と言っていいでしょう。


■産経『アパホテル書籍問題 ペマ・ギャルポ氏寄稿 中国の不当干渉許すな』
http://www.sankei.com/world/news/170208/wor1702080020-n1.html
 「アパは間違ってない、南京事件はデマだ」と産経新聞で放言するなどと言うこういう馬鹿な事をペマがやらかしてももはや予想の範囲内で驚きなどありませんがそれはさておき。こういうバカ「ペマ」を野放しにすればするほど、「反中国なら南京事件否定論のデマ右翼とも野合するのが、ダライ一味か(呆)」と「ダライ一味の国際的評判が落ちていく」のですが、そんなことは「ダライ一味盲従分子」id:MukkeやI濱、阿部治平にはどうでもいいようです。全く見下げ果てた連中です。「反共分子」阿部治平も偉そうに共産党に悪口雑言する暇があったら「自称支持者」としてダライ一味に少しは苦言を呈したらどうなんでしょうか。まあバカ野郎の阿部治平にそんなことは何一つ期待していませんが。


毎日新聞チベット:トランプ氏歓迎 対中強硬姿勢に期待』
http://mainichi.jp/articles/20170207/k00/00m/030/044000c
 まあ、「トランプをある程度批判してる英国のメイ首相、フランスのオランド大統領、ドイツのメルケル首相」等と違いダライ一味なんて「敵(中国)の敵(この場合、トランプ)は味方」としか思わない、道徳心も政治センスも、かけらもないゴミ野郎の集まりとは思っていましたが、どうしようもないバカです。まあ、これを機にダライ一味が滅亡した方がいいゴミクズだと言う事が世間に知られることは悪い事ではありません。

 トランプ氏は台湾を中国の一部とみなす「一つの中国」政策の見直しを示唆するなど、対中強硬姿勢を見せている。亡命政府のロブサン・センゲ首相は昨年12月、インドメディアのインタビューでこの点に触れ、「非常に勇敢な発言だ。こうした勇敢さこそ中国政府との正しい付き合い方だ」と支持を表明。亡命政府議会のドルジ・ツェテン議員も毎日新聞の取材に「チベット問題は中国の拡張主義を抑制する意味でも重要だ」と指摘し、トランプ政権の今後の取り組みに期待を込めた。
(中略)
 だが、亡命チベット人に影響力を持つ作家のテンジン・ツンドゥ氏は「世界に敵意や分断をもたらすトランプ氏がチベットの利益になるとは思えない。中国を民主的にさせることもできないだろう」と述べた。

 「常識人」テンジン氏の存在がせめてもの救いではあるでしょう。ただしダライ一味主流はそうではないようです。


福島香織のツィート

 トランプと安倍が相性いい、というツイートをみかけるが、二人の相性というよりいかような相手にもそれなりに合わせる典型的日本人的性格がいかんなく発揮されているだけだと思うよ

 まあ詭弁にもほどがありますね。安倍が調子を合わせるのはトランプのような「格上なので敵にしたらまずい」「利用価値ありそう」「気が合いそう」などと思った相手だけですが(まあ、思想的にも安倍とトランプは近いんでしょうけど)。野党の質問に対し「ニッキョーソ」なんて低劣な野次飛ばす男の何処が「いかような相手にもそれなりに合わせる典型的日本人的性格」なんでしょうか。
 たとえば中韓に安倍が調子を合わせないこと、それどころか敵視してること、は福島的には「安倍は悪くない」で終わりなんでしょうが屁理屈にもほどがあります。

この混乱期こそ、日本にとってはチャンスだと思ってほしい、という願いを込めてます。
宮崎正弘*21 (著), 石平*22 (著), 福島香織 『日本は再びアジアの盟主になる:トランプvs.習近平! 米中激突で漁夫の利を得る日本』(2017年、宝島社)

 安倍は米国べったりなのにどう漁夫の利を得るのか。漁夫の利というのはAとBが対立しているときに、AからもBからも「うまく距離をとり」、敵でも味方でも親分・子分関係でもない微妙な関係を構築し「うまく立ち回ったとき」にしか得られないもんですが。つまり「例を挙げれば」大河ドラマ真田丸」での「真田」と「北条や徳川、上杉との関係」がそれに当たると言えるでしょう。
 仮に「米国べったりが利益になったとして」それは「親分・米国から子分・日本がもらうご褒美」にすぎず漁夫の利ではありません。福島とその類友は日本語もまともに使えないのか。
 それともこれから安倍がトランプから距離を置き、「トランプを牽制するために」中国と接近するとでも思ってるのか。とてもそんなことはやりそうにありませんが。
 いやそもそもAIIBや「一路一帯」ほどの政治的構想力もない、あるいは愚かにも「南京事件否定論に荷担し中国の国際的評価をあげ、日本の国際的評価を下げてしまう」安倍に一体何が期待できるのか。
 福島も産経退社後、何をとち狂ったか劣化の一途のようです。なにせ共著者が宮崎に石、版元がデマ右翼本の大手・宝島社ですからね。まあもともと福島は産経上がりでまともな人間ではなかったのですが、以前はもう少しまともだった気がします。

 アメリカとかプーチン*23とか、まともな諜報機関*24もないのに、こんなえげつない奴ら相手に、なんとか外交らしきもの*25やっている日本、もっと誉められて(同情されて)しかるべき(涙)。

 いや安倍の圧力があるとは言え、「南京事件ユネスコ世界遺産登録」や「慰安婦銅像」に無茶苦茶な因縁つけて歴史修正主義に荷担し日本の国際的評価を破壊する外務省なんてゴミクズでしかないですよ。福島って本当にバカですね。まあ所詮産経上がりですからね。


■I濱女史のツィート

I濱Y子 ‏@okamesaiko
 平岡先生がセンゲ首相と夕食をとった際聞いた話。センゲ首相「私は世界一ラッキーな政治指導者だ。悩みがある時にダライ・ラマ法王にカウンセリングしてもらえる」。

 吹き出しました。正直、政治的問題をダライに聞いたところで何がどうにもならないでしょう。つうか各国の指導者も悩みがあるときに別にダライに話を聞いてもらいたいとは思わないでしょう(苦笑)。こういうツィートを真顔でできる女史には呆れざるを得ません。

I濱Y子さんがリツイート
Simon_Sin ‏@Simon_Sin
 自分の字が超下手だという自覚がなく*26自筆で石碑を建ててしまった橋下徹さん。いや別に字が下手なのはいいんだけどそれに自分で気付かない美意識のなさと自省の欠如と自我の肥大は政治家としてどうかと思うよ
https://matome.naver.jp/odai/2137376922125826801

 まあ橋下の場合そんなんはご愛敬で「慰安婦への誹謗」「文楽協会や市労組への嫌がらせ」とかもっと酷いのがあるからな。


ニューズウィーク日本版『我慢は限界、シンガポール「親中外交」の終焉』(楊海英)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/02/post-6876.php
 まあデマ屋で反中国の楊がそう言う話にしたいだけの話です。
 普通に考えて楊が期待するレベルでシンガポールが中国と敵対するわけもないでしょう。何のメリットもないからです。しかし楊もこういう馬鹿な事をやって空しくないんですかね?

参考

http://jp.reuters.com/article/singapore-changi-airport-idJPKBN15E0P8
■ロイター『シンガポール・チャンギ国際空港の利用者、過去最高の5870万人に』
 シンガポールチャンギ国際空港を2016年に利用した旅客数が、前年5.9%増の5870万人と、過去最高となった。空港の運営会社が30日発表した。中国からの旅行客増加が貢献したという。
 東南アジアや北東アジア、オセアニア路線が旅客数増加の90%を占めた。中国の旅客数は15%増加し、インドネシアとマレーシアに次いで国籍別利用者数の3位となった。


■リベラル21『いいところもあるのだが――日本共産党第27回大会決定についての感想』(阿部治平)
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-3839.html
 むしろ「いいところも少しはあるのだが、ほとんど駄文」が「日本共産党第27回大会決定」ではなく「阿部治平の文章」について俺が感じることですね。

 私は(中略)「北欧型をモデルにして、それよりもっと高度の福祉国家社会主義だ」としたらどうかといった。それなら誰でもわかりやすいから、国民の支持も得られて、国会で多数をとることができる。

「ははは、阿部ってバカじゃね?」ですね。「北欧型を目指そう」「福祉国家を目指そう」で国民の支持が得られるなら本当に嬉しいですが、まあ、そう話は簡単じゃないでしょう。それで話がすむのならとっくの昔にそうなってる。社民連が伸び悩むこともなかったでしょう。
 日本なんか北欧どころかフランスやドイツと比べても福祉面は劣ってるわけです。
 つうか実際問題、共産党が言ってることは「当面は北欧などの福祉国家を目指す」だから、本気で阿部氏が共産支持ならそれでいいじゃないかと俺は思いますけどね。
 阿部氏の知り合いの党員は「いや最終目的は北欧じゃないから(北欧社民主義は日本よりマシだが共産主義じゃないジャン)。現時点では北欧福祉国家は一つの目標だと言ったら『日本は北欧のレベルに達してない』から嘘じゃないが、最終目標が福祉国家であるかのようにいったら嘘になる。共産主義つうのはただの福祉国家とは違う」と言ったそうですが、そんなことでぐちゃぐちゃ言う阿部氏の方が俺には理解できませんね。

共産党は、資本のグローバリズムに抵抗しようとしていない。

 「ええ?」ですね。俺の共産党理解と阿部氏の共産党理解は違うようです。共産党のTPP反対やタックスヘイブン批判つうのは「資本のグローバリズムへの抵抗」ではなかったんでしょうか。つうかここで言う阿部氏の「資本のグローバリズム」て「大企業の海外進出による産業空洞化」の言い換えでしかないんですが。
 まあ、共産党は「産業空洞化」を批判してるので阿部主張は言いがかりと曲解でしかないですが。

 大会決定は「いま問われているのは、『自由貿易か、保護主義か』ではない。『自由貿易』の名で多国籍企業の利潤を最大化するためのルールをつくるのか、各国国民の暮らし、経済主権を互いに尊重する公正・平等な貿易と投資のルールをつくるのかである」という。

 「自由貿易には反対しないが自由貿易とは、国民の生活を犠牲にするものであってはいけない(共産党)」というのは「資本のグローバリズムに対する抵抗」だと思いますけどね。
 「保護貿易賛成」と言わないとどうも阿部氏には評価していただけないようです。つうか「保護貿易賛成」なんて「阿部氏が高く評価する」サンダースですら公言してないんじゃないか。そして「保護貿易賛成」なんて公言してる有力政党が日本の、あるいは世界のどこにあるのか。ほとんど皆無じゃないのか。

 アメリカ民主党の大統領候補選挙で健闘したサンダース議員はグローバル資本の海外移転を抑制する法制定を主張し、「海外移転の時代は終わり、代わりに国内で良質な雇用を復活させるときだ」といって労働者・若者の支持*27を得た。

 「サンダースなら赤旗も記事で評価してましたけど」「サンダース同様、共産党もいわゆる産業空洞化には批判的立場ですけど」「こういったら何ですけどサンダースは産業空洞化を容認しないという方向性は示しても解決策までは示してませんよね?」としか言い様がないですね。阿部という人間は一体共産党の何を見ているんでしょうか。そしてこんな駄文を掲載して恥じない、自称「護憲・軍縮・共生」「市民のメディア」リベラル21は全く何を考えてるんでしょうか?

 日本の産業の中心である大企業を無視して、どうやって中小企業の振興をはかるのか*28

 やれやれですね。日本共産党は大企業を無視などしてない*29のですがそんなことは「偏見の塊」である阿部氏の目には見えないようです。ご本人、共産支持者のつもりらしいですがここまで偏見まみれでは共産党もありがた迷惑」でしょう。「ストーカーやDV夫の身勝手な愛情」といい勝負です。

 最高指導部の常任幹部会25人に、不破哲三(86歳)と浜野忠夫(84歳)が入っている。
(中略)
 不破氏が高く評価*30している中国共産党は、俗に「七上八下」といって、最高層幹部の任期を67歳までとし、68歳は退任することになっている*31

 まあこの辺りは支持者の俺としては微妙ですね。不破氏、浜野氏の年代の幹部は多くが一線を離れ「名誉役員入り」している(不破氏や浜野氏もかなり高齢なので彼らより若い名誉役員もいます)。そう言う意味では失礼ながら容認しがたい気もする。
 ただし一方で役職的には不破氏は「議長を辞め、平の常任幹部会委員」だし、浜野氏も「市田忠義(元書記局長)、緒方靖夫(元国際局長)、田村智子、浜野忠夫、広井暢子、山下芳生(元書記局長)」と6人いる副委員長のワンオブゼムに過ぎません。つまりは不破氏、浜野氏も彼らなりに後進に気を使ってるし、阿部氏のような批判に一定の配慮をしているわけです。そう言う意味では阿部氏ほど批判する気もない。

 大会決議案に対して、党内からも中国は「社会主義をめざす国*32」といえるのか、という疑問が寄せられたという。当然の質問だが、志位氏の答えは「このまま大国主義・覇権主義が今後も続くならば『社会主義への道』から決定的に踏み外す危険がある」というものであった。「長い目で今後を見ていきたい」ともいった。

 こんなんは、後で阿部氏が「北方領土問題について」いう言葉を引用すれば「非現実的な正論をいいつづけても何もならないのだ」ですね(まあ阿部氏の「中国について」の主張が正論かどうかも争いはあるでしょうが)。
 北方領土問題では「現実的な阿部氏」が何で「中国について(あるいはチベットについて)」現実的でないのか理解に苦しみます。
 将来的には「一応政権参加も目標にしている」共産党としてはそうそう中国を罵倒もできないでしょう。
 「社会主義を目指す国」つうのはその程度の話(ぶっちゃければリップサービス)でしょう。つまりは「看板は社会主義だし、福祉にもある程度金を使ったりしてるようだし、中国なりに社会主義を目指してる、と評価してもいいのと違うか、罵倒しても何がどうなるもんでもないし」つうだけの話でしょう。
 そもそも「社会主義国家」でなく「社会主義を目指す国」ですから「欠陥があること」は認めてるし、その点についてはそれなりに批判もしているわけです。

 志位報告に曰く、「日ロ領土問題の解決は、『領土不拡大』という第2次世界大戦の戦後処理の大原則に背いた不公正を正面から是正することを中心に据え、全千島返還を堂々と求める交渉でこそ道は開けることを、私は、訴えたいと思うのであります。(拍手)」
 これは空想である。
(中略)
 安倍晋三氏がどんなにプーチン氏に援助を約束しても、現実には択捉・国後は還ってこない。歯舞・色丹が取戻せれば上々だ。
 志位氏のいうように、正しく筋が通る主張で交渉すれば道が開けるなら、ことは簡単容易だ。国際関係は、いまだ力の論理、優勝劣敗の法律が支配している現実を直視すべきである。非現実的な正論をいいつづけても何もならないのだ。

 実はここについては共産支持者として「不愉快なことですが」小生は「俺が大嫌いな反共分子」阿部氏に同感です。
 小生は現実主義者として「領土問題は北方領土に限らず、竹島も何らかのバーターで返ってくれば御の字」と思っています。小生が北朝鮮拉致問題で制裁解除を主張するのも、シリア問題で常岡浩介、桜木武史のような「アサド政権転覆論」を主張しないのも同様の現実主義です。
 ただし「現実」をひとまず無視すれば、筋論(スターリンの千島侵略は違法だ)からすれば「共産党の言うとおりだ」と思いますし、共産支持者としては「護憲」「米軍基地問題批判」「歴史修正主義批判」「消費税増税反対」「福祉や教育の重視」など他に多々評価する面があるので大して気にはなりません(そもそも共産党はこういう筋論を唱えていても、さすがに「ロシアとの断交」等唱えるほどの非常識ではない点にも注意が必要でしょう)。
 それにしても「非現実的な正論をいいつづけても何もならないのだ」というならそれこそ、「ダライの主張がたとえ正論でも非現実的では意味がない、中国に相手にされない」「独立など論外、自治権拡大ができれば御の字だ(できる保証はない)」ということになるのですがこの「ダライ盲従分子の爺さん・阿部氏」はその程度の事もわからないんでしょうか?。
 まさに「ブーメラン発言」です。たぶん、阿部氏に「ダライと阿部氏のようなダライ支持者は非現実的な正論をいいつづけても何もならないのだ、中国に相手などされないのだ」「あなたが志位氏に対してしている批判の通りですよ、その程度の事も『自分が大好きなチベットの事』だとわからないんですか?」といったら自分の志位批判を棚に上げて「中国のチベットに対する無法を容認するのか」と激怒するんじゃないですかね。
 一方で「志位氏の北方領土発言を現実無視呼ばわりとは、ロシアの無法を容認するのか」と言われたら「現実を指摘しただけだ」と阿部氏は恐らく言い出す。ご都合主義とデタラメにもほどがあります。

 以上、私のもっとも気になった項目*33を申し上げた。反論を期待する。

 他はともかく少なくとも「大企業無視」というのは明らかな曲解なので「共産支持者でなくても」批判があるでしょう。
 実際小生も以前、「こうした阿部氏の記事に『大企業無視など言いがかりだ』と批判コメントをしたこと」があります。ただしコメントは承認制で結局承認されませんでした。
 「共産幹部の回答でもない限り、一党員や一後援会員、一支持者の回答など無視する」という態度なのか、はたまた「阿部氏にとって言いがかりとしか思えないものは問答無用で無視」なのか。しかし小生の批判コメントを承認しないで掲載拒否した御仁が「反論を期待する」とはまあいい度胸です。「恥を知れ」と言いたい。まあ、共産党は反論しないんじゃないですかね(個人的には反論して欲しい気もしますが)。
 「大企業無視」と言う言いがかりを見た時点で反論する気が失せるでしょう。この阿部記事を全面支持するような輩は「阿部氏本人も含めて」まず共産支持の訳がない。説得しようとしても聞く耳なんか持たないでしょう。一方で共産支持者の多くは「いいところも少しはあるのだが、ほとんど駄文」の阿部記事については呆れるだけでしょう。要するに「労力がかかる割に」反論するメリットに乏しい。
 そもそも阿部氏なんて無名人、リベラル21も無名サイトですしね。

【2017年2/12追記】
 散々俺が「俺のコメントを掲載しないなんて阿部治平とリベラル21は狭量だ」といったのに我慢がならなかったのか今見たら

http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-3839.html
>日本の産業の中心である大企業を無視して、どうやって中小企業の振興をはかるのか

 やれやれですね。日本共産党は大企業を無視などしてないのですがそんなことは「偏見の塊」である阿部氏の目には見えないようです。ご本人、支持者のつもりらしいですがここまで偏見まみれでは共産党もありがた迷惑」でしょう。「ストーカーやDV夫の身勝手な愛情」といい勝負です。

ということで俺のコメントが載っていました。まあ、でもさんざん俺に悪口されてから渋々ですからねえ(苦笑)。それは彼やリベラル21側が「ただコメントを載せただけ」で俺に反論・応答しないことから明白でしょう。
 しかも
■もうひとつの火種――台湾海峡を忘れるな
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-3802.html
に俺が投稿した別のコメント「中国の台湾侵攻なんてあるわけないでしょ。メリットがないから(要旨)」は未だに掲載しませんしね。結局「ボーガスとか言う輩がしつこく阿部やリベラル21は狭量だと言ってるからコメント掲載してごまかそう」という汚い算段でしかないわけです。
と書くと
■もうひとつの火種――台湾海峡を忘れるな
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-3802.html
に投稿したコメントも掲載されるかも知れませんが、仮に掲載されたとしても「投稿者に批判されてから掲載するってどういうことなの?」ですよね。そんな馬鹿な話はない。
 掲載に問題ないならとっとと最初から載せるべきでしょう。もちろん掲載されなければ「やはり阿部とリベラル21は民主主義など語る資格のない奴らだ」と思うだけですが。


■ニュースウィーク日本版『訪米したメイ*34首相にも二つの顔:中国CCTV春節の挨拶』(遠藤誉)
 遠藤氏はレベルの低い反中国極右なので「彼女の意見」は引用せず「事実紹介」だけしておきます。

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/01/cctv.php
 メイ首相だが、一方では1月27日に中国の中央テレビ局CCTVで報道された春節前夜の特別報道で、約3分にわたるビデオメッセージを送っている。
 そこでは主として以下のことが語られている。
●今年の中英関係はこれまでと違って一層重要で、私は再び訪中して習近平国家主席に会うつもりだ。
●英国国内外にいる中国人たちのイギリスに対する貢献には巨大なものがある。
●中英双方の関係は、どの時期よりも堅固だ。
●15ヵ月前に習近平主席は歴史的な訪英を遂げた。イギリスが中国から得た投資は、どのヨーロッパ諸国よりも多い。
●イギリスには15万人の中国人留学生がおり、この5年間で中国からの観光客は2倍に膨らんだ。中英関係はますます深まるばかりだ。
●今年は香港返還20周年記念、中英国交正常化45周年記念でもあるので、中英関係にとっては非常に重要な年だ。
(中略)
 メイ首相以外に、春節の祝賀メッセージを(中国側からの要望に応じて)CCTVに送ったのは以下の面々である。
(中略)
●グテーレス*35国連事務総長
 ポルトガル元首相だったグテーレス氏が昨年10月13日に国連事務総長に任命されたことを受けて、習近平*36国家主席李克強*37首相は、それぞれ祝電を打っているが、10月10日から12日にマカオで「中国・ポルトガル語圏諸国経済貿易協力フォーラム」を開催し、李克強首相が出席。かつその前日の10月9日にポルトガルのコスタ*38首相が訪中するという「ポルトガルづくし」の日々があった。
ユネスコのボコバ*39事務局長
エスピノ*40・国連気候変動枠組条約事務局長
●陳馮富珍・WHO事務局長
●ラガルド*41IMF国際通貨基金)専務理事
●バッハ・IOC会長
●シュワブ・世界経済フォーラム(年次総会ダボス会議)会長
●オーストラリアのターンブル*42首相
●プレカ・マルタ共和国大統領
●イワニッチ・ボスニア・ヘルツェゴビナ大統領評議会議長

 そして反中国極右の彼女は中国やメイ首相らに悪口し、中国脅威論を放言するわけですが、それはともかく「改めて」中国の政治力、経済力が実感できます。
なお、遠藤氏記事の関連記事として
■人民日報『世界の政府要人から中国の人々へ新年の祝辞』
http://j.people.com.cn/n3/2017/0127/c94474-9172323.html
を紹介しておきます。


■リベラル21『消えゆく限界大学*43――私立大学定員割れの構造』を読む(阿部治平)
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-3835.html
 やれやれですね。リベラル21は阿部氏について「チベットを中心に中国に詳しい人間」として寄稿してもらっていたのかと思っていましたがどうも違うようです。
 教育問題の専門家でもない阿部氏に「私立大学定員割れ」云々なんて議論をする能力は無論ありません。
 阿部氏が書いてる内容は「少子化の中、大学経営も厳しいだろうが何とか頑張って欲しい。しかしそれでも潰れる大学も増えるだろうから社会として何か対策しないといけない」などという俺ですら書ける程度の内容でしかありません。
 別にそう言う内容を阿部氏が自ブログに書くのは彼の勝手です。俺も含めてほとんどの人間は「専門家でも何でもない」ので自ブログに大したことは書いてない。
 しかし

私たちは護憲・軍縮・共生を掲げてネット上に市民のメディア、リベラル21を創った

などというご大層なことを抜かしてるリベラル21に「教育の専門家でもない阿部氏」の、「教育素人」の俺ですら書ける程度の内容を掲載することに何の意味があるんでしょうか?
 どう見てもリベラル21は阿部氏を特別扱いしており、「彼の書く文章なら何でも載せている」ようにしか見えません。呆れたアホサイトです。まあ、それに甘えている阿部氏も「困った爺さん」ですが。
 まあ、阿部氏の駄文にも少しコメントしておきます。

 私は2011年までの約12年余り、中国の大学で日本語や日本事情を教えていたが、そのときにも、日本から留学生募集のためにやって来る大学関係者がかなりの人数に上った。

 まあ、国内の学生が来なければ海外に募集に行くこともあるでしょう。それだけの話です。

 帰国後故郷の長野県に定住してみると、こんどは県内の私立大学が入学者の定員割れによる経営難を理由に、公立への移管を県や市に働きかけているという新聞記事を目にした。
(中略)
 上田市長野大学と諏訪広域自治体諏訪東京理科大学がある。

 まあ公立化することで問題が解決するならそれも一案でしょう。もちろん解決せず、結局学校を廃止し、自治体の赤字が増えるだけという危険性もありますが、長野県民でない部外者なのであまり興味はありません。
 なお、こうした「私立大学の公立化」は最近増えてるようでググったら
東洋経済オンライン『地方の私大を公立化する「ウルトラC」の成否』(AERA 2016年12月19日号の転載)
http://toyokeizai.net/articles/-/149287
ライブドアニュース『私立大学の相次ぐ「公立化」 安易な改組に疑問の声も』
http://news.livedoor.com/article/detail/11420342/
なんて記事がヒットします。

参考

http://toyokeizai.net/articles/-/149287
 過去10年近く定員割れが続いていたのに、今春いきなり倍率が約8倍という「狭き門」になった大学がある。その名は、公立大学法人山陽小野田市立山口東京理科大学
(中略)
 同大は1987年、旧小野田セメント*44など地元経済界の要望を受けた山口県、小野田市(当時)、宇部市が、東京理科大学に働きかけて誘致した私立の「東京理科大学山口短期大学」が前身。95年に4年制の「山口東京理科大学」となり、今年4月、大学の設置者が、これまた(ボーガス注:山陽町と小野田市の)合併で生まれた山陽小野田市に変更された。
 定員200人、工学部のみの単科大学だが、学生が思うように集まらず、短大時代から黒字の年はなし。学校法人内で埋め合わせしていた累積赤字は90億円近くに上っていた。
 そんな大学を突如、人気校に変えたマジックが「公立化」だ。
(中略)
 官尊民卑の傾向が強い地方都市で「公立」ブランドは魅力的だ。何より授業料が約半額の53万5800円に下がった。劇的に下げられたのは、経費が地方交付税交付金、つまり国のおカネで手当てされるからだ。
(中略)
 今、経営難の地方私大がこの公立化で復活する事例が相次いでいる。12月6日には、千歳科学技術大学が北海道千歳市に公立化の検討を要請したばかりだ。

http://news.livedoor.com/article/detail/11420342/
 いま私大存続の新たな切り札とされているのが、「公立大学」に生まれ変わるケースだ。
 2009年度に高知県高知工科大学が私立大学から公立大学に改組したのを皮切りに、長岡造形大学新潟県)、名桜大学沖縄県)、福知山公立大学京都府)、静岡文化芸術大学静岡県)、公立鳥取環境大学鳥取県)、山口東京理科大学山口県)と7校が公立大学へと“衣替え”した。
 いずれの大学も公立大学にした途端、受験者数は飛躍的に伸びている。今年春より公立化を果たした山口東京理科大学は、昨年までの数年間は定員割れに喘いでいたが、今年の入試では定員200人に対し、なんと約4500人が受験。昨年比で3倍増となった。
 公立化で志願者数が急増する理由は、一にも二にも「学費の安さ」にある。公立大学は基本的に地方自治体が設置する大学という位置づけのため、自治体に運営費交付金など公的支援を仰いで授業料を抑えることができる。実際、前出の山口東京理科大学は年間の授業料を約100万円から約53万円に下げている。
 地方自治体にとっては、大学を存続させることで若者の県外流出を防ぐことができるうえ、地元企業などと連携して就職口の門戸を広げられれば、ゆくゆくは地域経済の振興にもつながると期待している。
(中略)
 一方、自助努力によって“倒産”を免れている地方の私大は、「公立化による救済で学生を奪われるのは不公平だ」と猛反発している。
 いずれにせよ、600を超える私立大学すべてを存続させるのは不可能だ。文科省は4月13日、こうした私大の課題を把握し、対策を検討するための有識者会議を立ち上げたが、今さら感は拭えない。

 私大経営者の不祥事、留学生たちの大量大学離脱など、首をかしげてしまうような大学をめぐる事件

 小生が知ってるのではマスコミ沙汰になった創造学園大学*45酒田短期大学*46がありますね。

参考
文科省堀越学園群馬県)に対する解散命令』
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/1332588.htm

小川氏*47は、地方自治体は私学を引受ける前に、なぜその大学が不調に陥ったかよく調査すべきだといっている。

 そんな事は当たり前すぎる程、当たり前の話です。ただ自治体が引き受けても問題は解決しない。
 「実態の把握と改善策」が大事なわけです。
 で俺は性格がひねくれてるから「皮肉、嫌みで言っていますが」これはダライ一味だって同じ話です。
 「何故ダライ一味が中国に政治的に負けてるのか。どうすれば中国相手に成果を上げられるのか」を真剣に考えなければ今の惨状は何一つ変わらないでしょう。


■人民日報『モンゴル外相、「一つの中国」支持を重ねて表明』
http://j.people.com.cn/n3/2017/0125/c94474-9171630.html

 外交部(外務省)ウェブサイトによると、王毅*48外交部長(外相)は24日、要請に応じて、モンゴルのムンフオルギル外相と電話会談した。人民日報が伝えた。
 ムンフオルギル外相は「モンゴル政府はダライ(ダライ・ラマ14世)が少し前にわが国をこそこそ訪問したことで、中国との関係に悪影響がもたらされたことに遺憾の意を表明する。モンゴル側は『一つの中国』政策を断固として支持し、チベットは中国の不可分の一部であり、チベット問題は中国の内政だと一貫して考えている。モンゴル側は対中関係の発展を重視していることを強調し、対中関係の政治的な基礎をしっかりと守り、実際の行動によって両国関係の改善を促す」と表明した。
 王部長は「中国・モンゴル関係の発展は両国及び両国民の根本的利益に合致する。ダライがモンゴルをこそこそ訪問したことで、両国関係に悪影響がもたらされた。モンゴル側はダライの再訪問を認めないことなどについて公に明確な約束をした。モンゴル側が真剣に教訓を汲み取り、約束を順守し、中国側の重大な懸念と核心的利益を尊重し、両国関係改善のために的確な努力をすることを望む」と表明した。

 今日もまたダライ一味の政治的敗北が明らかになりました。「オウムから1億円もらって恥じない」など不祥事まみれのダライ一味に軽蔑や憎悪を感じる俺からすれば大変喜ばしい話です。


■小島正憲*49の凝視中国『チベット問題への私的見解』
http://www.shakaidotai.com/CCP122.html

1.もし私がダライ・ラマならば、即身仏になる。
 チベット仏教の伝統を守るには、ダライ・ラマはミイラとなってポタラ宮に祀られなければならない。またダライ・ラマも切にそのことを願っているにちがいない。
(中略)
 私は、「ダライ・ラマの取りうる最高戦術は即身仏になることを辞さないハンガーストライキである」と考える。そうすればラサに帰ることもできるし、ミイラになりポタラ宮に祀られるし、なによりも非暴力で戦いに勝つことができる。
(中略)
 なお、私はチベット問題について語ろうとする者にとっては、阿部治平先生の大著「もうひとつのチベット現代史」(明石書店刊)が必読の書であると考えている。私は以下に、この阿部先生の書に、最大限の敬意を払いながら、私見を述べて行きたいと思っている。
 阿部先生は同著(P.506)で、「あさはかなチベット認識はチベット人の生活や文化や仏教へのロマンチシズムと同情心を生む。チベット人ガンジー的非暴力主義をとるようにと説いたり、チベット人地域を非武装地帯にしたらどうかと真剣に提案する人も出てくる。しかし、チベットの現状はかるがるしく発言できる状態にはない。…何かチベット人に忠告するような思惟や言動はなによりも非現実的である。そしてそれは少数民族には統治能力がないとか、はては迷信深いの無知だの汚いのという偏見と紙一重である」と、主張されている。
 この阿部先生の主張を熟読玩味した上でも、、なお私はダライ・ラマに非暴力で戦い、即身仏になることを提言する。またその提言が、多くのダライ・ラマ尊崇者から、不遜であるという非難の声を受けるであろうことも覚悟の上である。さらに空理空論であるとの批判があるだろうことも承知の上である。それでもなお、私はダライ・ラマ即身仏になることを提言する。なぜなら私は、ダライ・ラマが死をも辞さない宗教家であり、彼がチベット人民を熱烈に愛しているリーダーだと確信しているからであり、ダライ・ラマが50年来の「守りの戦術」から、大胆な「攻めの戦術」に転換し、この戦いにおいて主導権を握らなければ、到底、現状は打破できないと考えているからである。

 後で紹介する『2.もし私がダライ・ラマならば、亡命しなかった。』を考えれば褒め殺しとしか思えませんね(苦笑)。「ダライ氏が食事を断って即身仏(『湯殿山麓呪い村』のねたになった出羽三山とかにある例の奴、ミイラの一種)になれば世界の尊敬を集めて、いいんじゃないか」と言ってもやるわけがないし、id:Mukkeさん、阿部治平氏、I濱女史なんかもう大激怒でしょう。

2.もし私がダライ・ラマならば、亡命しなかった。
 1959年3月、ダライ・ラマはインドに亡命した。ほとんどの本が、このダライ・ラマの亡命について、疑問の余地のない行動として肯定している。今回のチベット調査旅行中、ふと私は「果たして、この亡命は正しかったのか。他に選択肢はなかったのか」と、疑問を持った。
(中略)
 しかし同時に私は、ダライ・ラマほどの人物だから、きっと「確たる決意と巻き返しの戦略戦術」を胸に秘めて亡命したにちがいないとも思った。
 私は日本に帰国して、ダライ・ラマ自身の言葉を記録した数冊の本を読み、その中で「亡命の理由と巻き返しの戦略戦術」に該当する個所を必死に探した。その結果、どこにもそれらを見出すことはできなかった。
(中略)
 残念ながら、ダライ・ラマは3月17日夜、変装してノルブリンカ宮殿を抜け出し、インドへ向かった。ダライ・ラマの亡命後、ノルブリンカ宮殿を取り囲んでいたチベット人たちは、中国軍に蹴散らされ、公式には「人民解放軍はわずか1千余の兵力で武装叛徒5300余人を殲滅し、うち545人を殺し、4800人を傷つけるか捕虜とした」(前掲 阿部著 P.169)という結末を迎えたのである。ダライ・ラマの捨て身の亡命は、結果としてノルブリンカ宮殿を取り囲んだチベット人を救うことはできなかったのである。私は、「亡命という行動が、本当にもっともよい戦略戦術だったのか」を、今、真摯に考え直してみるべきだと思う。
 1910年、ダライ・ラマ13世は、清軍のラサ侵攻を前に、インドに亡命した。ところがこのときは、翌年に辛亥革命が起き、清朝そのものが自壊し始めた。ダライ・ラマ13世はただちにラサに戻り、清軍をラサから追い出し、1913年には独立を宣言した。ダライ・ラマ14世と彼を補佐するチベット政府高官たちには、おそらくこのときの成功体験が色濃く残っていたのではないか。そして今回の亡命を、短期間で舞い戻ることが可能であり、一時的な避難程度に捉えていたのではないか。ダライ・ラマ14世とその取り巻きは、亡命生活が半世紀を超えるとはまったく予想していなかっただろう。
 現在、1959年のこの事態については、チベット人階級闘争であり、ダライ・ラマが属する農奴主階級、腐敗した貴族や僧侶などが、人民解放軍に支えられた農奴や一般民衆に打ち倒され、結果としてダライ・ラマが亡命せざるを得なくなったという説が強い。そのような見方をすれば、放逐されたに等しいダライ・ラマが、ラサに帰ることを望む正当性はないのではないか。

 私は、ダライ・ラマは「愛と非暴力」を掲げてノーベル平和賞をもらったほどの人物であるから、たとえ味方の陣営でも暴力を振るった輩については、破門に等しい態度を取るべきだと考えている。それが言行一致というものではないだろうか。しかしダライ・ラマは、「チベット青年会議」などの暴力を肯定している連中を野放しにしていた。つまりダライ・ラマには彼らをコントロールすることができない状態に陥っていたといえる。

 これらはid:Bill_McCrearyさんの認識に近い指摘だと思いますがこれもid:Mukkeさん、阿部治平氏、I濱女史なんかもう大激怒でしょう。

4.チベット人企業家の育成。
 今回のチベット調査団の団長の大西広*50京大教授*51チベット問題について、「チベットの問題は、この“企業家”に上昇できる者が少なすぎるため、“企業家は漢族”、“労働者はチベット族”というふうに本来は社会階級間の矛盾であるものが“民族矛盾”として現象してしまっているということにある」(「チベット問題とは何か」 かもがわ出版刊 P.37)という見解を発表している。私もこれにはまったく同感であり、チベット人の企業家の育成こそが、喫緊の課題であるという認識も一致している。当然のことながら今回の調査でも、チベットの企業調査がかなりのウェイトを占めていた。これらの調査結果については、大西教授や同行者の論考が、随時、京大:東アジアセンターのニュースレターに発表される予定なので、重複を避ける意味もあり、私の拙い企業調査報告は省略する。
 私は日本の中小企業家として、「チベット人企業家の育成のために何ができるか」を考えてみた。チベットには宗教学は当然のことながら、それ以外に独特の医学・薬学・哲学・天文学などが発達している。したがってこれらを企業化することがまず近道だと思う。
 たとえばラサ市内では、冬虫夏草の商売を行う店や回族商人がきわめて多い。一昔前、馬軍団という陸上競技チームが一世を風靡したとき、そのスタミナ源としてこの冬虫夏草が紹介され、一度に有名になった。私もこのとき、この名前を知った。またマラソンなどの競技には高地トレーニングが有効だということは論を俟たない。したがってラサではちょっと高すぎるかもしれないが、競技トラックや宿泊施設を作って、冬虫夏草と共に売り出したらどうだろうか。
 ラサにはポタラ宮などの観光資源も整っているから、観光事業も有望である。最近では青蔵鉄道ができ観光客が増えている。今回、私たちはチベット第2の都市シガツェにも足を運んだ。その途中には息を呑むほど美しいトルコブルーの湖があった。氷河も見ることができた。これはすばらしい観光資源である。しかしチベット観光には致命的なネックがある。高山病である。ほとんどの人がこれにかかる。今年も日本人観光客が6名、すでにこれで命を落としているという。私はこれを逆手にとって、チベット医学とセットにした観光旅行を企画したらどうかと思う。病院兼用のホテルを建て、ラサに到着したら、すぐそこに入院し、医者に診てもらい、高山病対策を行う。同時に他の病気も発見してもらう。観光兼簡易人間ドックというわけである。身体頑健で自信満々の人でも、高山病には勝てないので、ラサに入ったら必ず2日間ぐらいは、どうせホテルでゴロゴロして体を慣らさなければならないのである。この間を利用して人間ドックを行えばよいと思うのだが、いかがなものであろうか。またチベット薬学を応用した薬で、現代病に挑戦してみるのもおもしろいのではないか。
 現在、チベットに日本料理屋はない。ラサには年間、かなりの数の日本人観光客が訪れている。そして日本人は一様に高山病に苦しむ。彼らが慣れない中華料理やチベット料理を前に食欲不振となっているとき、美味しいうどんやソバに出会ったら、日本人は生き返ると思うのだが、いかがなものだろうか。だれか日本の観光業者と提携して、日本料理屋を始める人はいないだろうか。

 ここでの小島氏、大西氏の指摘は重要だと思います。ただしI濱女史や阿部治平、id:Mukkeといった連中は小島氏や大西氏を「中国シンパ」と見なし敵視するだけでしょうが。
 しかし敵視したところで彼らの指摘「チベットは経済的に豊かになるため努力する必要がある」が否定されるもんでもないでしょう。

*1:著書『もうひとつのチベット現代史:プンツォク・ワンギェルの夢と革命の生涯』(2006年、明石書店)、『チベット高原の片隅で』(2012年、連合出版)など

*2:いやもっと歴史あるだろ、ですね。1949年の新中国建国から数えても「68年」ですから。これはセンゲの勘違いなのか、はたまた「文字起こしした際の誤記」か。

*3:ウィキペディアに寄ればチベット仏教ニンマ派の開祖

*4:ウィキペディアに寄ればダライラマを指導者とするチベット仏教ゲルク派の開祖

*5:チベット自治区の首都

*6:その一方で靖国参拝やアパの例のデマ本では「中韓は俺達の多様性を認めろ」と日本ウヨは言い出すからうんざりします。多様性というのは「政教分離原則無視」「A級戦犯美化」「南京事件否定論というデマの流布」まで認めることではないんですけどね。いくら「多様性を認める」といっても「何でもあり」ではそれはかえって「多数派による少数派の人権侵害」にしかならないでしょう。そこには「人権擁護に資する」とか一定の基準があるわけです。例えば「イスラムの多様性を認めて石打処刑を容認します」なんてそんな馬鹿な話はないでしょう。「多様性を認めて文革OK」とかそんな馬鹿な話もない。

*7:是非以前に打倒中国なんて非現実的ですが

*8:センゲ首相のこと

*9:中国共産党主席。享年82歳。

*10:党副主席、第一副首相、人民解放軍総参謀長等を経て党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席。享年92歳

*11:といったところで「経済を考えたら」台湾は中国とうまくやっていくしかないでしょうね。

*12:首相

*13:あの本が「刑法上の名誉毀損」に当たるかどうかはひとまずここでは議論しません。なお検察は控訴していますので二審で有罪になる可能性があります。また「朴が控訴していますが」民事訴訟では朴が敗訴しています。

*14:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任

*15:著書『従軍慰安婦』(1995年、岩波新書)、『毒ガス戦と日本軍』(2004年、岩波書店)、『日本軍「慰安婦」制度とは何か』(2010年、岩波ブックレット) など

*16:もちろん南京事件被害者は中国共産党とは必ずしも関係ありません(そもそも当時の政権は蒋介石政権ですし)。したがって「中国共産党チベット支配の問題」を理由に南京事件否定論を擁護することなどできる話ではない。スターリンソ連に問題があるからといってナチドイツが「旧ソ連地域住民にした無法行為」が正当化出来ないのと、あるいは戦前日本が731細菌戦部隊などのの残虐行為をやったからといって「米国の原爆投下」が正当化出来ないのと同じ事です。

*17:ただしその場合の悪口は「何故オウムからの金銭受領をわびないのか」「何故日本ウヨと野合して恥じないのか」といった一定の正当性のあるものを目指しています。言いがかりをつける気は少なくとも「主観的には」ありません。

*18:著書『南京事件』(1997年、岩波新書)、『南京難民区の百日:虐殺を見た外国人』(2005年、岩波現代文庫)、『南京事件論争史』(2007年、平凡社新書)、『「百人斬り競争」と南京事件』(2008年、大月書店)、『日本軍の治安戦:日中戦争の実相』(2010年、岩波書店)、『海軍の日中戦争:アジア太平洋戦争への自滅のシナリオ』(2015年、平凡社)など

*19:と善意に理解しておきます。

*20:http://sanjeevsinha.com/profile/によれば、『北陸先端科学技術大学院大学学長顧問、流山市長顧問等、歴任』。著書『すごいインド:なぜグローバル人材が輩出するのか』(2014年、新潮新書)、『インドと日本は最強コンビ』(2016年、講談社プラスアルファ新書)、『すごいインドビジネス』(2016年、日経プレミアシリーズ)、『最強のビジネスは「インド式」に学べ!』(2016年、秀和システム

*21:『瀕死の中国』(2005年、阪急コミュニケーションズ)、『中国から日本企業は撤退せよ』(2006年、阪急コミュニケーションズ)、『中国は猛毒を撒きちらして自滅する:全世界バブル崩壊の引き金を引くのも中国』(2007年、徳間書店)、『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(2008年、ベストセラーズ)、『中東民主化ドミノは中国に飛び火する』(2011年、双葉新書)、『中国が世界経済を破綻させる』(2012年、清流出版)、『中国バブル崩壊が始まった』(2013年、海竜社)、『世界は金本位制に向かっている』(2013年、扶桑社新書)、『中国共産党3年以内に崩壊する!?』(2013年、海竜社)、『日本が在日米軍を買収し第七艦隊を吸収・合併する日』(2015年、ビジネス社)、『中国、韓国は自滅し、アジアの時代がやってくる!』(2015年、海竜社)、『中国大破綻:ついに「失われる20年」に突入する』、『「アジアインフラ投資銀行」の凄惨な末路』(以上、2015年、PHP研究所)などトンデモ著書多数。

*22:『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』(2013年、PHP新書)、『世界征服を夢見る嫌われ者国家 中国の狂気』(2014年、ビジネス社)、『習近平にはなぜもう100%未来がないのか』(2015年、徳間書店)などトンデモ著書多数。

*23:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領

*24:外交理念がなくても諜報機関があれば外交ができると思ってる辺り福島は馬鹿すぎです。その辺り「AIIB」「一帯一路(ワンベルトワンロード)」といったある種の外交理念を提示した中国はやはり偉大と言うべきでしょう。

*25:南京事件河野談話否定論という中韓相手の酷いデマ垂れ流し(かえって日本の国際的評価ががた落ち)」はひとまずおくとしても、米国やプーチン限定でも外交になってないと思うんですが。ロシア経済支援なんてプーチンにぼったくられただけじゃないのか。

*26:さすがに自覚はあるでしょう。自己顕示欲が強いだけで。

*27:他にもサンダースは大学学費無料とか言ってるので「産業空洞化」ばかりに着目するのは問題がありすぎでしょう。

*28:そもそもこうした「中小企業=大企業の下請け」という阿部氏の見方もかなり問題があるでしょうが。もちろん中小企業の多くは大企業の下請けもやっていますが、独自商品を自分で販売してるところだってあるわけです。

*29:せいぜい「中小企業関係者が支持層に多いことに配慮して中小企業への言及が多い」程度の話です。大体「ホンダやパナソニック」等が典型でしょうが多くの大企業も創業当初は中小企業ですが。

*30:不破氏がそんなに中国を高く評価してるとは俺は思いません。

*31:とは言え引退したはずの江沢民国家主席(90歳)等、未だに無視できない政治力を持っていますしね。

*32:なお、中国以外のベトナムラオスキューバについてもこうした評価ですが北朝鮮のみは国際的評価が酷いせいか、「社会主義をめざす国」とは評価されていません

*33:という項目に好意的に評価する言葉が何一つないのが呆れますね。何処が支持者なんでしょうか。支持者なら「ここは不賛成だがここには同意する」つうのがなければおかしいでしょうに。もちろん「一部褒めることによって相手に批判を受け入れてもらいやすくするという計算」も本当に支持者ならして当然でしょう。悪口しかしなければ反感を買うだけです。つうか「ダライ一味には批判一つしない(日本人がチベットに冷たいから仕方がないなどと言いだし、ウヨとの野合も黙認する)くせに」何なんでしょうか、共産党へのこの敵対的態度は。結局「本当に支持してるとダライ批判が何一つできないように、何一つ批判が言えないが共産は支持してないから悪口できる、支持云々はただのお為ごかし」てだけの話でしょう。「反共分子の癖に口先だけで支持者だと虚言を吐く」阿部氏とリベラル21に対しては怒りと憎悪しかオレにはないですね。なお、俺は「オウムから一億円もらった屑」ダライが大嫌いだからダライに悪口します。別にダライに対して苦言を呈してるわけではありませんが、「ダライ批判が何一つできない阿部氏よりは俺の方がマシ」だと思っています。ダライ一味に「批判を聞く耳」があればオレのような批判にも真剣に対応するでしょう。まあダライ一味にも「阿部氏に代表される自称支持者(ただの提灯持ち)」にもそんなもんは何一つないわけで心底呆れます。

*34:キャメロン内閣内務相を経て首相

*35:ポルトガル首相、国連難民高等弁務官などを経て国連事務総長

*36:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委委員会主席

*37:共産主義青年団共青団)中央書記処第一書記、河南省長・党委員会書記、遼寧省党委員会書記、第一副首相などを経て首相

*38:法相、リスボン市長などを経て首相

*39:ブルガリア外相、駐フランス大使などを経てユネスコ事務局長

*40:元メキシコ外相

*41:ドビルパン内閣農水相、フィヨン内閣財務相などを経てIMF専務理事

*42:ハワード内閣環境相アボット内閣通信相などを経て首相

*43:限界集落」からヒントを得た造語。学生が定員割れしている大学のことを言う。

*44:1994年に秩父セメントと合併し、秩父小野田となり、1998年に秩父小野田日本セメントと合併し太平洋セメント

*45:文部科学省群馬県に提出していた2002年から2004年までの決算書に虚偽があったとして日本私立学校振興・共済事業団から2008年度の補助金の交付を取り消された。 また教職員への給料遅配で、労働基準監督署から労働基準法違反で是正勧告を受けた。2010年、群馬県助成金の全額不交付を決定した。また、大学開学時、公認会計士署名や印鑑を偽造、負債が9億円余りあったにも関わらず2億6700万円とした偽造書類を提出したことを理由に文科省は2012年度以降の5年間は学部の新設などを認めないことを決めた。2013年3月28日、ついに文科省は大学を運営する堀越学園に対し解散命令を出し、正式に廃止された。2016年2月、破産法違反や有印私文書偽造・同行使などの罪に問われた堀越哲二・元理事長の実刑が確定した(ウィキペ「創造学園大学」参照)

*46:学校の定員の2倍を超える多数の中国人留学生を不法に受け入れ、学生ビザでの日本への労働目的の入国の足掛かりにさせたことが問題視され2004年7月に文部科学省より私立学校法違反により解散命令が出され正式に廃止された。国所轄の学校法人への解散命令はこれが初めてとなった(ウィキペ「酒田短期大学」参照)。

*47:著書『なぜ公立高校はダメになったか』(2000年、亜紀書房)、『消えゆく限界大学:私立大学定員割れの構造』(2017年、白水社

*48:駐日大使、国務院台湾事務弁公室主任(中国共産党中央台湾工作弁公室主任兼務)などを経て外相

*49:小島衣料オーナー。著書『10年中国に挑む:長征とビジネス』(2002年、ぱる出版)、『中国ありのまま仕事事情』(2007年、中経出版)。経歴についてはhttp://www.kojima-iryo.com/owner_history.html参照

*50:著書『中国はいま何を考えているか:ナショナリズムの深層』(2005年、大月書店)、『チベット問題とは何か』(2008年、かもがわ出版)、『現場からの中国論:社会主義に向かう資本主義』(2009年、大月書店)、『中国に主張すべきは何か:西方化、中国化、毛沢東回帰の間で揺れる中国』(2012年、かもがわ出版)、『中国の少数民族問題と経済格差』(編著、2012年、京都大学学術出版会)、『マルクス経済学(第2版)』(2015年、慶應義塾大学出版会)、『中成長を模索する中国:「新常態」への政治と経済の揺らぎ』(編著、2016年、慶應義塾大学出版会)など

*51:役職は当時(現在は慶應義塾大学教授)