「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(8/6分:荒木和博の巻)&北朝鮮最新ニュースその他色々(追記・訂正あり)

 荒木への批判以外にも色々書いています。
■産経【北朝鮮核実験】甲府工、韓国渡航を延期 甲陵高もサイパン行きを中止、沖縄へ 北朝鮮情勢緊迫で
http://www.sankei.com/life/news/170912/lif1709120041-n1.html
 なんだかなあ、ですね。
 北朝鮮が「サイパン攻撃の用意がある」といってるのは米軍基地があるからなんですが。そこで「米軍基地がある沖縄に行く」というのは何か間違ってると思います。


■話し合い
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/09/news254629911-4.html

 社民党の元国対委員長だった日森文尋衆議院議員と元法相である平岡秀夫*1・前衆議院議員はこの8月に北朝鮮に行ったそうです。 「週刊現代」の記事*2です
(中略)
 9月にはアントニオ猪木参議院議員北朝鮮に行ったそうです

 日森氏、平岡氏、猪木氏には彼らなりに北朝鮮とのパイプ役として活動する覚悟があるのでしょう。
 彼らが実際問題どれほど成果を上げているかはともかく、彼らのような存在こそがむしろ拉致問題を解決に導くと俺は思います。外交交渉以外に解決法はない。荒木の言うレンジャー部隊など全く論外です。まあ本来は彼らではなく安倍のような政府高官が行くべきでしょうが。


■国基研ろんだん「拉致問題を未解決で次世代に残すな」
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/09/post-5bf0.html

 拉致問題について言えば、その間に金正恩拉致被害者を返す取引に応じる可能性はほとんどない。
 可能性があるとすれば、日本が独自に核兵器を持つなどして、北に自らの核・ミサイルによる威嚇が自滅をもたらすと認識させたときだろう。だが、安倍晋三総理にそのような意志はない。もちろん安倍さんに限らず、次の総理を目指している政治家の誰にもないだろう。

 おいおいですね。外交解決を否定してどうするのか。まあ、例のレンジャー部隊で救出という寝言が出てくるわけですが。


■日経『モンゴル大統領、拉致解決へ協力 安倍首相と会談』
https://www.nikkei.com/article/DGKKASFS06H7G_06092017PP8000/
 そりゃ頼まれれば向こうも安倍の顔を立てて「できる限り協力したい」とは言うでしょうが中露ほどの影響力があるかは疑問です。


■朝鮮新報『〈関東大震災94周年〉加害の歴史、風化させてはならない/埼玉・本庄、上里、熊谷』
http://chosonsinbo.com/jp/2017/09/0907hj/

 本庄市主催で行われた追悼式(長峰墓地)では、吉田信解市長が慰霊のことばを述べた。
 吉田市長は「東日本大震災以降、昨年4月には熊本地震が発生し、九州地方に甚大な被害をもたらしたが、天災を引き金にした人災はなんとしても避けねばならない」としながら「過去の悲惨な事件を教訓に、人と人とが信頼し合う安全安心な地域社会を築いていくことをこの場において誓う」と語った。
 上里町が主催する追悼式は、安盛寺境内にある慰霊碑の前で行われた。参列した関根孝道町長は、慰霊の辞で「毎年追悼式が行われるこの日は、不幸で悲劇的な出来事を再び繰り返さないよう心に期する日としている。本町でも、流言飛語が飛び交い騒乱した一部の住民によって、避難してきた在日朝鮮人の方々の尊い命を奪うという悲惨な事件が発生した。犠牲となった方々に哀悼の意を表し、あらためてご冥福をお祈りしたい」と述べた。
 熊谷市に位置するメモリアル彩雲で行われた追悼式は、熊谷市主催のもと行われた。式では、富岡清市長が「私たちは暗い過去への厳粛な反省のうえにたち、再びこのような惨禍が起こることのないよう、また尊い命を奪われた犠牲者の方々、最愛の肉親を奪われた同胞の方々の悲痛な思いを決して風化させてはならないと決意をあらたにする」と追悼のことばを述べた。

 重要なことは追悼の言葉を述べた首長たちが全て保守系(もちろん自民系)だと言う事です。
 特に吉田市長に至ってはウィキペ「吉田信解」によれば、あのプロ右翼団体日本李登輝友の会」の理事だというのだから相当の右です。
 それでも追悼の辞*3を述べるわけです。追悼文を拒否した小池百合子都知事がいかに非常識かと言う事です。


■産経【北朝鮮核実験】米国連大使、中国不在のまま決議案配布へ 対北制裁強化へ異例の交渉手法
http://www.sankei.com/world/news/170906/wor1709060055-n1.html
 そう言う中国をコケにするまねをすれば「配布案を後で撤回しない限り」ほぼ確実に拒否権が発動されるでしょう。
 決議を通したいのか、それとも中国に喧嘩を売りたいのかと聞きたくなる酷さです。
 

■「不戦」の真実
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/09/news25412996-2b.html
 「不戦(平和主義)」を「無抵抗主義」と勝手に曲解したあげく「専守防衛も否定するのか」「日常生活で暴漢に殴られても殴り返さないのか、警察にも通報しないのか」とハト派に因縁つけるという実にくだらない駄文です。拉致関係に関係ない上、低レベルな言いがかりですから。
 「できる限り嘘をつかないで生きたい」という人間に向かって「末期がんの人間に例外なくがん告知するのか!、人でなし!」というくらいくだらない言いがかりです。「嘘をつかない」という場合に「末期がんの患者にがんを告知するかどうか」つう問題は通常想定されてない。
 不戦という場合に「無抵抗主義」と言う意味でいってる人はまずいないでしょう。そこで否定されてる戦争とは「日中戦争」「太平洋戦争」のような「侵略戦争」「大義名分のない戦争」「回避できる戦争」です。
 全く「お前はガンジーキング牧師の平和主義も否定するのか?、荒木」と聞きたくなりますね。
 北朝鮮との交渉派を「無抵抗主義呼ばわりする荒木」ですが、別にこちとら北朝鮮が軍事攻撃してくるとは思ってないし、北朝鮮との間に十分外交は成立すると思ってる。
 国力の差を考えたら北朝鮮が米国、韓国、日本相手に戦争などできるわけがない。
 また「金丸訪朝での第18富士山丸乗組員解放」「カーター訪朝での米朝核合意」「小泉訪朝での拉致被害者帰国」などを考えれば充分交渉は成り立つでしょう。
 そもそも北朝鮮相手に下手に戦争なんかしたらそれこそ拉致被害者が戦乱の中でほぼ確実に死ぬでしょう。


■産経『拉致解決願いブルーリボン色に 東京都庁
http://www.sankei.com/photo/story/news/170906/sty1709060015-n1.html
 まあくだらないパフォーマンスですね。何の意味もない。
 なお都庁は過去には「ピンクリボン運動(乳がん検診啓発運動)」「パープルリボン運動(DVなど女性への暴力を撲滅する運動)」「オレンジリボン運動(児童虐待撲滅運動)」への賛同の意図でピンクやパープル、オレンジにライトアップされたことがあります。まあピンクやパープル、オレンジなら意味はあるでしょうけどねえ(苦笑)。
 つうか今回のブルーリボンて、過去のピンクリボンとかの完全なパクリやん。

参考
オリコンニュース『東京タワー、都庁などがピンク色に〜「ピンクリボン」イルミネーション各地で』
http://www.oricon.co.jp/news/2042833/full/
内閣府男女共同参画局『女性に対する暴力をなくす運動 東京タワー及び京都タワー「パープルライトアップ及び点灯式」』
http://www.gender.go.jp/kaigi/honbu/221124.html

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/soumu/fkhk/2008/0811/0811_01.html
■東京都『福祉保健』2008年11月号
 11月1日から3日まで、都庁第一本庁舎をオレンジ色にライトアップしました。これは、11月の児童虐待防止推進月間(11月の1か月間)に合わせ、オレンジリボンキャンペーンの一環として行ったものです。


NHK『猪木氏「北朝鮮でリ*4前外相と会談の見通し」』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170906/k10011128711000.html
 つまりは北朝鮮は「核廃棄」などの余計な条件を付けない無条件対話なら、米朝対話に応じる用意があると言う事でしょうね。


NHK『ロシア大統領「北朝鮮を追い詰めてはならない」』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170906/k10011129231000.html

 ロシアのプーチン大統領は、韓国のムン・ジェイン文在寅)大統領と極東のウラジオストクで首脳会談を行い、6回目の核実験を行った北朝鮮への対応について「感情的になって北朝鮮を追い詰めてはならない」と述べ、制裁などの圧力ではなく対話による解決を目指すべきだと改めて主張しました。

 勿論プーチンにはプーチンの思惑があるわけですがそれに関係なく正論だと思うので紹介します。
 米国は無条件の対話を始めるべきだと思います。


■【産経抄】スイスの高い危機意識を見倣え 9月6日
http://www.sankei.com/column/news/170906/clm1709060003-n1.html
 「スイスには核シェルターが普及してる、スイスを見習え」と言う産経には
毎日新聞『スイス仲介役に名乗り 北朝鮮危機「対話の時」』
https://mainichi.jp/articles/20170905/k00/00e/030/174000c
産経新聞【北ミサイル】スイスが仲介役に名乗り 北と「対話の時が来ている」 中立国スウェーデンとともに秘密交渉の意欲
http://www.sankei.com/world/news/170905/wor1709050017-n1.html
■フジテレビ『スイス 「北」情勢の「仲介役」名乗り』
https://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00369476.html
テレビ朝日『「仲介の用意ある」北朝鮮問題でスイス大統領』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000109355.html
などの記事をどう思うか聞きたいもんです。スイスを見習って、産経も今日から対話路線に移行するのか。それとも自分に都合の悪いことでは「北朝鮮との間に外交など不要」と抜かしてスイスを否定するのか(勿論皮肉です)。
 また「本当に産経が言うほどスイスにシェルターが普及してるのか疑問*5」ですが仮にスイスに普及しているとしても「800万程度の人口のスイス(ウィキペ「スイス」参照)」と「1億程度の日本」と一緒に論じられるわけがないでしょう。


■厳しく見つめる
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/09/news25402995-30.html

 昔民社党の本部にいたときですが、政策審議会にいた先輩が「『厳しく見つめる』だってさ」と言って苦笑いしていたことがありました。何のことだったか分かりませんが、政府の対応についての党の姿勢で、反対も賛成もできない微妙な問題について、何か姿勢を示さなければならないということだったのでしょう。小党の悲哀の感じられる言葉ではありました。

 荒木の言ってることの意味がさっぱりわかりませんし、こんな事は拉致には全く関係ない。
 まあ「反対も賛成もできない微妙な問題」というのは普通に考えれば「批判したいが批判する事に不安を感じるケース(もしかしたら批判する方が間違ってるんじゃないか?)」「情けないが断定的判断をする事が難しいケース」でしょうね。
 その場合「批判的意味を込めて(ただし断定的判断はできないので)」、『(ボーガス注:政府の今後の動きを?)厳しく見つめる』つうことはあるかもしれない。まあ、もちろん「厳しく見つめた上で」、断定的判断ができればその時、最終的な方向が決まるわけですが。
 ただ「小党の悲哀」「苦笑い」という文面から見て「反対も賛成もできない微妙な問題」というのはそう言う意味じゃないんでしょうね。
 おそらく「公明党が小池新党につくか、自民党につくか迷ってる」的な党利党略話でしょう。
 「筋から言えば批判すべきだが、党利党略的観点では、批判するより、批判的なポーズでお茶を濁した方がいい」つう話で、ずっと自公政権公明党が「自民党の監視役」とか抜かしてやってきたことです。さすがに安倍政権という極右政権の極右政治にすら協力することでその公明党のウソは常識人にはモロバレになってますが。

 9月3日の核実験を受けた総理声明では「我が国は、北朝鮮に対して厳重に抗議し、最も強い言葉で断固として非難する」とありますが、具体的にどう抗議したのか、(中略)労働新聞的に強い言葉で抗議するなら「金正恩の殺人魔、山犬野郎を八つ裂きにして水葬してしまうであろう」位かと思います

 勿論冗談ですが非常識にもほどがありますね。


■国基研『リー将軍と西郷さんの銅像に思うこと』斎藤禎(国基研理事)
http://jinf.jp/feedback/archives/21581
 米国のリー銅像はマスコミ報道を見る限り明らかに「KKKなど黒人差別極右のシンボル」となっています。
 一方、上野の西郷銅像ですがあれは「西南戦争は正しかった」「征韓論は正しかった」「朝鮮人や中国人を差別して何が悪い」だの言う右翼のシンボルとは言えないんじゃないか。
 まあ仮に西郷銅像が「右翼のシンボル」と化してるのなら、リー銅像同様に撤去すべきでしょう。
 なお「東条英機元首相らA級戦犯靖国に合祀される限り公人は参拝すべきではない」というのも米国のリー銅像批判と話は同じです。A級戦犯が合祀される限りどう言い訳しようと靖国は「あの戦争を美化する極右のシンボル」でしかありません。
 

櫻井よしこ『反安倍政権の偏向報道続く大手メディア 注目される沖縄ローカル紙の本島進出』
http://yoshiko-sakurai.jp/2017/09/02/7006

 前愛媛県知事の加戸守行氏の知名度はネットの世界では極めて高い。その風貌、佇まいに「上品なお爺さん」「正論を言う人」など多くのコメントが寄せられている。

 正確には「ネットウヨの世界」ですね。ネットでもウヨでない人間は加戸なんぞ勿論評価していません。
 しかし今治市長や現愛媛県知事と比べても「前愛媛県知事」加戸の態度は異常ですよねえ。
 赤旗曰く

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-07-06/2017070601_03_1.html
 加計学園獣医学部新設を進めてきた愛媛県の加戸守行元知事は、安倍首相が開催する「教育再生実行会議」の委員です。加戸氏は「実行会議の大きなドリルで穴をあけて」と獣医学部の新設を何度も会議で求めています。
 文科省関係者は証言します。「もともと文科省の人選では加戸氏の名前はなかった。首相の意向で選ばれたと聞いている」
 内閣官房教育再生実行会議担当室は、本紙の取材に「加戸氏に限らず最終的には、委員はすべて首相の決裁だ」としています。

だそうですし、加戸は安倍や加計学園とよほどずぶずぶなんでしょうか。それにしても「加計問題で、加戸に言いたい放題、安倍擁護発言を言わせてくれるメディア」など今時産経や「よしこの言論テレビ」のような「安倍応援団」ウヨメディアしかないとは言え「仮にも元文部省キャリア官僚にして元愛媛県知事」がウヨメディアで放言するなんて無様な醜態をさらして恥ずかしくないんでしょうか。「リクルート事件の灰色高官(リクルートからのゴルフ接待などが世論の批判を浴び泣く泣く退官)」「悪名高いJASRACの元理事長」だから恥ずかしくないのか。

 当日、私の主宰する「言論テレビ」への出演、及び対談に関しての打ち合わせの中で、氏が穏やかな口調で語った。
「家族でパック旅行をしましてね。他の皆さん方と同じテーブルで食事をしたとき、安倍首相を批判する声が少なくないことに気づきました。加計学園問題などで隠し事をしている、お友達*6に便宜をはかっている。そろそろ降板時だなどと、テレビの報道やワイドショーの話をそのまま信じているような話し振りでした」
 1週間の旅で同行の人たちは加戸氏に気づいたのだろうか。
「いいえ、誰も」と、加戸氏。

 そりゃ加戸が名乗らなければ気付かないんじゃないですかね?。正直、前川氏だって名乗らなければ多くの人は気付かないんじゃないですかね。
 そしてさすがの加戸もそこで自分の名前と肩書きを名乗った上で「安倍総理は悪くない」という度胸はなかったようです。
 それにしても加戸の家族も「一定の常識があれば*7」、父親・高須克弥を批判した長男・高須力弥氏同様、加戸の無茶苦茶な言動については苦々しい気持ちじゃないですかね。

参考
■リテラ『「差別をやめてください」 高須克弥院長のネトウヨ発言に息子が苦言! 一方、恋人・西原理恵子は…』
http://lite-ra.com/2015/10/post-1604.html

2か月でなんと2000部である。如何に沖縄県民が2紙の偏向報道に辟易しているか、である。

 やれやれですね。沖縄県民総数から考えたら2000部など決して多くはないし、よしこが言うほど「辟易」していたら、例えば翁長県知事など誕生するわけがないでしょう。そんな事は百も承知でウソを飛ばすよしこにも困ったもんです。


■中国は意外と影響力がない
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/09/news25392992-bf.html
 勿論中国には影響力はあるでしょうね。ただ中国も何でもできるわけではないと言うだけの話です。

 この際中国抜きの「5者*8協議」でもやるとか、もう「中国抜き」を考えても良いのでは。
(中略)
 官房長官の記者会見ででも「中国はあてにならないので5者協議にして、あとは日本が中心になってやるから中国は決めたことだけやっていてくれれば結構です」とか言ってみたらどうかと思う

 ばかばかしい。中国抜きの協議など成り立つわけがないでしょう。当然そんな馬鹿な事は誰も言わない。むしろありうるとしたら「日本抜きの5者協議」でしょう。「日本は要するに米国の言いなりなんでしょ?」と言う意味です。
 つうかそんな事と拉致の解決(荒木ら救う会の建前)と何の関係があるのか。

「一帯一路」とか、でかい構想をぶち上げる割に足下の子分の問題も解決できないというのは中国の限界のような気がする

 と荒木が中国を小馬鹿にしたところで一帯一路は着実に進展しています。


■捷一号作戦
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/09/news25382991-80.html

・30年来の友人
・とにもかくにもご冥福をお祈り申し上げます。

という荒木ですが

・亡くなったのは今日9月1日に日付が変わった直後のようで、茨木市の自宅近くで亡くなったそうです。詳しいことはよく分かりません。
・名前を知らなくても「集会に山ほど手製のパンフレットを抱えてきて配るおじさん」と言えば分かるでしょう。
(中略)
彼のパンフを余分にお持ちの皆さん、もてあましていた人も少なくないでしょうが、できるだけ多くの人に配っていただければ幸いです。それが一番の供養だと思います。
・彼は7月23日に水戸の集会で会ったとき、最新のパンフを渡しながら「捷一号作戦」と言っていました。
(中略)
彼は何を言いたかったのだろうと色々考えています。

というのだから「本当に友人なのかよ?」「本当に冥福を祈ってるのかよ?」と聞きたくなります。
 「詳しいことはわからない」だの「もてあましてた」だの「捷一号作戦と意味不明なことを言っていた」だの書くようではねえ(苦笑)。
 なお、荒木の言う「謎の反転」は全然謎ではないでしょう。ウィキペ「捷号作戦」「レイテ沖海戦」「栗田健男*9」などを見れば分かりますが反転しないで突っ込んでいったら、米軍の攻撃でかえってダメージを受ける、攻撃として無謀だ、と栗田が判断しいったん退却しただけの話です。
 それが軍事的判断として正しいのかどうか軍事素人の俺にはわかりません。
 ただはっきりしていることは
1)反転しないで突っ込んで戦えば勝てたという保障はないし
2)そもそも軍事大国米国と戦争をしたこと自体が無謀だったと言えるでしょう。
 仮に突っ込んで勝てたとしても大局的見地ではいずれ日本が負けたでしょう。せいぜい負ける(降伏する)時期が「1945年8月より」後ろに下がっただけでしょう。そもそも日本と米軍では軍事力にかなりの差があるのだから何度も言うように戦争すること自体が無謀です。
 いや栗田の「突っ込めばかえってダメージ」という判断に一理あるなら、それこそ、「栗田艦隊が壊滅的打撃を受け更に日本軍が追い込まれ敗戦時期が早まっていた」可能性すらあります。
 撤退した栗田がその後、思ったほどの戦果を上げなかったが為に「あのとき突っ込んでれば」「栗田は判断を誤った」という非難が出てくるわけですがその非難が正しい保障はどこにもないわけです。
 大体レイテ沖海戦以前の「ミッドウェー海戦」で日本は壊滅的打撃を受け、そこで戦争の流れは「日本不利」に変わっているわけです。


■ギャップ
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/09/news253729831-1.html

最初の朝にミサイル発射がありました。日本ではかなり大騒ぎだったよう

 イヤー俺の認識ではそんなに大騒ぎでもないですね。民放はニュース番組やワイドショーで北朝鮮を取り上げる時間が多少増えただけで通常の番組編成ですし。
 昨日(8/31)も「絶対に負けられない戦い」なんていってサッカーW杯予選「豪州VS日本」が放送されてたわけです(日本が勝利し予選突破、本選進出が確定)。

 奥茂治さんが韓国に来てやったように、北朝鮮に乗り込んで何かした方が事態が進展するのではないかとも思っている次第です。

 奥のやったことで事態の進展なんか何もないですがそれはさておき。
 そんなに北朝鮮に乗り込みたいなら荒木たち救う会がすればいい。なお、ここでいう荒木の「乗り込む」とはもちろん金丸*10訪朝(第18富士山丸乗組員解放)、小泉*11訪朝(拉致被害者帰国)、カーター*12訪朝(核合意や身柄拘束された米国人の解放)、金大中*13盧武鉉の訪朝(南北間に一定の合意)、アントニオ猪木訪朝(プロレス大会開催)のような意味ではないでしょう。


■一喜一憂
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/09/news253529829-d.html

 北朝鮮のミサイル発射、米国の対応、中国の対応に一喜一憂している日本の姿は完全に受け身です。拉致問題と同じく、自力で解決しようという意思は見られません。

 「自力で解決」が「自衛隊特殊部隊で救出」ならそんな事は無理です。外交交渉せざるを得ないしその場合、米国や中国との関係は重要でしょう。別にそれは他力本願つう事ではない。
 大体、自力、自力言うなら救う会と家族会はいい加減、「アメリカ大統領詣で(ブッシュ子、オバマ、トランプ)」を辞めたらどうなのか。あるいは「金正恩ICC訴追」なんてこともあきらめたらどうなのか。

前述吉本さんは現在奈良県で住職をされています。

 一部例外ではあるでしょうが僧侶が極右運動に従事とは頭痛がします。

早い所金正恩を成仏させた方が世界のためにも良いように思います。

 そんな事は現実的ではありません。
 また彼を暗殺したところで北朝鮮政権転覆まで踏み切らないのでは彼の後釜が出るだけだし、といって政権転覆など暗殺以上にリスキーです。もちろん「成仏希望」などとバカなことを言ったら最悪ウンギョンさんなどに危害が加わる恐れがある。
 荒木は
1)北朝鮮は危害など加えられないと舐めてる
2)危害を加えても構わない、北朝鮮が叩けてむしろいいと思ってる
のどちらかでしょう。どちらでもバカですが。
 むしろ成仏云々と言うなら「早く救う会と家族会を成仏(解散)させた方が拉致問題もむしろ解決する」でしょう。極右団体でしかない救う会は勿論、今や家族会は拉致解決に逆行しかしていません。


■平和
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/09/news253429828-7.html

 蓮池薫さんは15年前、北朝鮮から帰国した後事情を聞きに来た警察の担当者に「あなたたちは助けに来てくれなかったではないか」と言ったそうです。

 とは言えそれは愚痴みたいなもんでしょう。冷静さを取り戻した今は「アレは言い過ぎた」「警察だって何でもできるわけではない」と反省(?)してるかも知れません。

私は蓮池さんには色々言いたいこともあるのですが、こう言われれば弁明できません。

 「色々言いたいこと」があるなら、何が言いたいかはっきり言えよ、ですね。
 もちろん「何が言いたいのか」は「蓮池薫氏の兄・透氏への荒木ら救う会の敵対的態度」で見当はつきます。
 「兄貴に救う会批判を唆してるのは弟のお前だろ」「違うというなら兄貴の救う会批判をやめさせろ」「いずれにせよ救う会に何でお前は協力しない。協力してる曽我ひとみを見習え」といったことでしょう。
 そして「何故言えないのか」も「蓮池薫氏を敵に回すことにはさすがに躊躇してるからだ」ということはよくわかります。
 それにしても「言えない」のなら黙ってればいいのに「蓮池兄弟への反発からこうして口が滑る辺り」荒木もどうしようもないバカです。

 だからこの先拉致被害者が帰国したら絶対に感激の涙などでは終わりません。当然政府にも非難は向けられるでしょう。それなら知らん顔をしていた方が良いというのが本音なのではないか。

 「邪推も大概にしろよ」ですね。むしろ拉致被害者が帰国したら困るのはそれを飯のタネにしてる荒木らではないのか。だから「特定失踪者」なんてデマカセを始め、北朝鮮の反発を呼び起こし、日朝交渉を妨害しようとしたのではないのか。

もちろんその非難は私たちも逃れられません。「憲法が悪かった」「マスコミに問題があった」「自衛隊法の制約があった」など、彼らにとって何の意味もないからです。

 やれやれですね。
 「私たち(荒木ら救う会及び我々日本人)」に帰国拉致被害者の批判があるとしたらむしろ「何故、北朝鮮と外交交渉もしないで制裁ばかりしていたのか」でしょう。そしてそんな批判があっても荒木らは無視するでしょうね。


櫻井よしこ『韓国の対日歴史戦の背後に日本人』
http://yoshiko-sakurai.jp/2017/08/31/7002
 まあバカバカしいですね。よしこ的には「慰安婦問題、朝鮮人強制連行問題で日本での裁判を支援する日本人弁護士」「その研究が韓国において活用されてる吉見義明氏*14林博史*15慰安婦問題、朝鮮人強制連行問題の研究者」「慰安婦問題、朝鮮人強制連行問題で韓国の市民運動と連帯している日本の市民運動活動家」などは「背後に」云々となるのでしょうが、その理屈なら「ダライ一味(ラビア・カーディル一味でも可)の背後に櫻井よしこら日本人ウヨ」「日本人ウヨの走狗として祖国中国に敵対する売国奴のダライ一味(ラビア・カーディル一味でも可)」などと言ってもいいでしょう(まあ実際、中国政府はそれに近いことを言ってるかと思います。)。
 まあそう言われたらよしこは怒り出すでしょうがよしこが言ってることはそれと同レベルです。
 別に日本人だからと言って日本社会批判を外国人と一緒にやってはいけないわけではない。大体その理屈なら「劉暁波」なんかどうなるのか。
 「中国人政治活動家(例:劉暁波)が外国人(例えば欧米人)と一緒に自国(中国)政府批判するのはOKだが、日本人政治活動家の場合は外国人(この場合は韓国人)と一緒に慰安婦問題などで自国(日本)政府批判するのは売国行為で不可」なんてそんな変な理屈はない。
 まあただ「韓国市民運動と日本市民運動の連携」には何の問題もないですが「日本人ウヨとダライ一味(ラビア・カーディル一味でも可)の野合」は道徳的に最低最悪で全く評価の対象にも成りません。というと「ダライ一味盲従分子」id:Mukkeや阿部治平、I濱Y子などは怒り出すのでしょうけど。


■舞台の上と下
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/08/news253329827-e.html

 「戦前の日本は大陸を侵略し米国に無謀な戦いを挑んで敗北した。だから何もするべきではない」という論理は戦後70年余、多くの日本人の共通認識で、私自身そういう教育を受けてきました。

 おいおいですね。「日本は2度と海外で武力行使などすべきではない」ならともかく「何もすべきではない」なんて教育が一体何処であったのか。
 まあおそらく「2度と海外で武力行使すべきでない」が荒木にとっての「何もすべきでない」なんでしょうが。
 まあマジレスすれば「拉致被害者の救出」についていえば「海外で武力行使」つう話ではないですよね。

 共産党政権になった中国ではチベットウイグル南モンゴルが侵略され、大躍進や文化大革命、そして天安門事件など何千万人が命を落としています。

 全然拉致問題と関係ない話ですね。
 また中華民国時代から中国の領土扱いされていた「チベットウイグル南モンゴル内モンゴル)」を中華人民共和国が侵略したと言う事は不適切でしょう。
 また「全国規模の惨事(数百万単位の死者とされる)」である、しかも「毛沢東時代の特殊事件で2度と起こる可能性のない大躍進や文革」と、「北京限定で多く見積もってもせいぜい数百人程度の死者」である天安門事件をごっちゃにして「何千万人が命を落としています」というのは相当に問題のある表現でしょう。
 「何千万」なんてのは「文革以前の話」でそれ以降はそんなことはないわけです。

 日本だけが悪いなら、日本がいなくなってその地域*16は平和で安定するはずですが、そうではないのです。

 そもそも誰も「日本だけが悪い」なんて言っていません。「日本の侵略は悪だ」とは言っていますが。そしてこの荒木の屁理屈だと、たとえば「エジプトは軍事独裁だから独立しない方が良かった」なんてことになりかねませんがそう言う話じゃないでしょう。
 独立後の社会に問題があるからといって植民地支配が正当化出来るわけではない。


■国基研『相次ぐ米艦の衝突事故はサイバー攻撃か』太田文雄(元防衛庁情報本部長)
http://jinf.jp/feedback/archives/21503
 「中国、北朝鮮、ロシアのサイバー攻撃の可能性ガー」て、よほどの根拠がなければこういう発言は「米軍の過失を詭弁で免罪してる」と認識されるので普通しませんがそう言う常識は国基研にはありません。


桜井よしこ『徴用工を第二の慰安婦問題にするな』
http://yoshiko-sakurai.jp/2017/08/24/6981
 するな、といってもこのままなら「なる」でしょうね。というのも慰安婦も徴用工(強制連行)もよしこらの主張の方が嘘だからです。「嘘をついて居直れば」韓国側から批判が来るし、その場合、「よしこの同類ウヨ(例:産経や日本会議など)」以外誰もよしこらを支持なんかしません。
 徴用工問題で騒がれるのが嫌ならむしろ「軍艦島など世界遺産登録しない」「世界遺産登録するがそれなりに軍艦島に負の歴史を伝える記念館をつくるか」すべきでしょう。
 「世界遺産登録はするが負の歴史については居直って伝えない」なんてことをするから騒がれるわけです。 


■「その日」が来たら
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/08/news253129824-2.html
 米国の先制軍事攻撃なり、反体制派の軍事蜂起による内戦なりで「金正恩政権の非平和的崩壊」という「その日」が来たらどうするのかという荒木ですがどうしようもないでしょうね。そう言う状況下で拉致被害者が救い出せるとも思えない。
 まあ、現実的には「その日など起きないようにする」とともに「外交交渉による救出」しかないでしょう。


■日本人に生まれて良かったのか
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/08/news252929822-d.html
 まあ荒木の駄文とは関係なく加計・森友疑惑など「日本人に生まれて恥ずかしい」と思うことは多いですね。「日本人としてこの国に生まれて不幸」とまでは幸いにして思った事はないですが。
 ただ「死刑冤罪事件(例:免田事件、財田川事件)の元死刑囚」「『砂の器』で描かれた昔のハンセン線病患者」など非常に不幸な境遇の方、しかもその不幸さが「日本社会の歪み(たとえば死刑冤罪の場合、冤罪を防げない法システムや未だに死刑制度を廃止できないこと、ハンセン病の場合は誤った医療政策)」の場合は「日本人に生まれて不幸」と思っても仕方ないでしょう。
 そうそう、この荒木の記事タイトルで、大熊一夫『精神病院の話:この国に生れたるの不幸』(1987年、晩聲社)という著書の存在を思い出しました。
 著者の大熊一夫氏は元朝日新聞記者で、朝日記者時代の『ルポ・精神病棟』(1981年、朝日文庫)は「精神病者をよそおって潜入取材し、精神病院の人権侵害状況を暴き出したこと」で社会に強いインパクトを与えたことで有名です。今はともかく「宇觥宮病院事件(後で説明します)時代の精神病患者」はまさに「日本人に生まれて良かったのか」「この国に生れたるの不幸」ではないか。
 大熊氏の著書は他にも「精神病治療関係を中心とした医療モノ」が多く、『新・ルポ精神病棟』(1988年、朝日文庫)、『ルポ 老人病棟』(1988年、朝日新聞社)、『あなたの「老い」をだれがみる』(1990年、朝日文庫)、『母をくくらないで下さい:軽税国の老後・重税国の老後』(1992年、朝日文庫)、『あなたの老後の運命は:徹底比較ルポ デンマーク・ドイツ・日本』(1996年、ぶどう社)、『精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本』(2009年、岩波書店)、『精神病院はいらない!:イタリア・バザーリア改革を達成させた愛弟子3人の証言』(2016年、現代書館)などがあります。
 大熊一夫氏の妻の大熊由紀子氏も元朝日新聞記者で『「寝たきり老人」のいる国いない国』(1990年、ぶどう社)、『物語・介護保険(上)(下)』(2010年、岩波書店)などの著書があります。
 なお、『新・ルポ精神病棟』(1988年、朝日文庫)ではいわゆる宇觥宮病院事件が取り上げられています。
 大熊一夫本の副題「この国に生れたるの不幸」とは精神科医呉秀三の言葉です。
 宇觥宮病院事件と呉秀三については後でウィキペディアの記述を紹介しておきます。

参考

■宇觥宮病院事件(ウィキペ参照)
・1983年(昭和58年)に、栃木県宇都宮市にある精神科病院報徳会宇都宮病院で、看護職員らの暴行によって、患者2名が死亡した事件である。
・1983年(昭和58年)4月、食事の内容に不満を漏らした入院患者が看護職員に金属パイプで約20分にわたって乱打され、約4時間後に死亡した。また同年12月にも、見舞いに来た知人に病院の現状を訴えた別の患者が、職員らに殴られ翌日に急死した。精神科病院ゆえの閉鎖性により、患者死亡事件はすぐには公にならなかったが、事件の翌年、1984年(昭和59年)3月14日に、朝日新聞朝刊によって報道され、国会でも精神障害者の人権保障の面から、日本国政府の対応が糾された。
 この事件をきっかけに、国連人権委員会など国際機関でも、日本の精神医療現場における人権蹂躙が取り上げられ、世界中から日本政府に非難が集中した結果、1987年(昭和62年)には、精神衛生法の改正法である「精神保健法(現:精神保健及び精神障害者福祉に関する法律)」が成立し、精神障害者本人の意思に基づく任意入院制度や開放病棟を創設するなど、患者の処遇改善が図られた。
・刑事訴訟において、暴行を行った看護職員らのほか院長も起訴され、有罪判決を受けた。また、民事訴訟では「入院治療の必要がないのに監禁された」として元入院患者が院長らを相手取って損害賠償を求め提訴し、請求が認められている。
・なお報徳会宇都宮病院の公式サイト(http://hotokukai.or.jp/)に現在、事件についての記述は無い。
■事件発覚
・1983年(昭和58年)、宇都宮病院に不法収容されていたA氏が、東京大学医学部附属病院精神科病棟を訪れ、宇都宮病院の内情を暴露し、告発する意志があることを伝えると、東大病院精神病棟内に「宇都宮病院問題担当班」が設置され、弁護士や日本社会党と協力し、朝日新聞社宇都宮支部とも情報交換を行う。A氏の証言がきっかけとなり、入院患者2人について、後に殺人が立証されることになる。
東京大学精神科医師連合(精医連)は、宇都宮病院の問題を究明するための調査チームを結成し、ついに、1984年(昭和59年)3月14日に、朝日新聞によって宇都宮病院での患者死亡事件が明るみに出る。

呉秀三(元治2年2月17日(1865年3月14日)〜昭和7年(1932年)3月26日:ウィキペ参照)
 初代松沢病院長等を歴任し、「日本の精神医学の草分け」と言われた。
 『精神病者私宅監置ノ實況及ビ其統計的觀察』(1918年)のなかで述べた『わが邦十何万の精神病者は実にこの病を受けたるの不幸の他に、この邦に生まれたるの不幸*17を重ぬるものというべし』という一節は特に有名であり、東京都立松沢病院の敷地内に建立されている呉の銅像の元にも書かれている。

 門田隆将さんのノンフィクション『日本、遙かなりーエルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」』には下のような一節があります。平成2年(1990)8月のイラクによるクウェート侵攻で人質となった日本人会社員長谷川捷一さんの言葉です。

 でまあこのとき日本は当然交渉で人質を解放させました。「イラク自衛隊突っ込もうぜ」なんて馬鹿な事はしなかった。北朝鮮拉致問題にしても話は同じでしょう。

おそらく北朝鮮に拉致された人たちの多くは祖国日本を恨んでいるでしょう。

 恨まれたってどうしようもないわけです。政府は神様ではない。

BBCとか、ボイス・オブ・アメリカは、毎時間、人質向け向けの放送をやってくれるんですよ。そして、たとえば、BBCは“あなた方が一人残らず解放されるまで、私たちは頑張ります。皆さんも頑張ってください”というメッセージを必ず流すんです。ボイス・オブ・アメリカも同じように毎時間やってくれる。一時、二時、三時、と一時間に一回やるんです。しかし、(ボーガス注:NHKの国際放送)ラジオジャパンだけは違っていました。
 日に二回しかやってくれず、それも、人質に対してどうとかではなくて、その日の相撲の結果とか、秋の味覚がどうとか、そんなことを放送するんです。日本だけが、人質を励まそうなんて、そんな考えがないことがわかりました。なんでこんな国に生まれたのかと、情けなかったですよ」
 ちなみに、長谷川は、あとになってラジオジャパンに、このことに対して抗議したことがあるという。「帰国してから、ラジオジャパンに文句を言ったんですよ。そうしたら、“全世界に日本人がいるから、あなたたちのためだけには放送できない”と、はっきり言われました。」

 いやー、ラジオジャパン担当者の言うとおりだと思いますけどね。
 個人の感情論としては分かりますが長谷川発言は「俺達を特別扱いしろ」というただの思い上がりじゃないですかね。正直、そんな人間は海外の危険地帯にビジネスマンとして行っちゃいけないんじゃないか。
 どっちにしろこんなことと拉致解決と何の関係があるのかと言えば「しおかぜ放送は素晴らしいんだ」という荒木によるただの自画自賛でしょう。くだらない話です。


■国基研『北のICBMエンジンはウクライナ製か』太田文雄(元防衛庁情報本部長)
http://jinf.jp/feedback/archives/21336
 「ウクライナ製か?」というタイトルなのに、そして現時点ではウクライナはその事実を否定しているのに「根拠レスでウクライナ製と決めつける」トンデモ文章です。

 昨年7月26日付の本欄で、「ウクライナは(ボーガス注:ロシアにクリミア問題で?)虐められているだけの国か?」(http://jinf.jp/feedback/archives/18932)と題して、ウクライナから中国に莫大な兵器輸出が行われていることを書いた。その中で筆者は、一昨年7月に東京で開かれた国際会議で、その事実を当時のウクライナ第一副外相、ナタリア・ガリバレンコ女史に問い質したところ彼女は「知らない」と回答を拒んだことも併せて紹介した。

 考えられることとしては
1)副外相という地位では本当に知ることができない
2)太田が邪推するように「本当に中国に売った」が反中国極右の太田相手に「売りました」というとその場が険悪なムードになるので事実回答を逃げた
かどっちかでしょう。まあどっちでもどうでもいい話です。まさか「ウクライナは中国の手先だ、許さない。日本に対してこういうふざけた行為ができないように徹底的に叩き潰してやる」といって酷い目にあわせたあげく「日本政府よ、許して下さい、もう2度と中国に武器は売りません(ウクライナが屈服)」つうわけにもいかないでしょう。


■大森勝久ブログ『日本人には「正しい憲法の支配」の思想がなく、憲法違反を実行する反日の安倍首相を批判できない』
http://ameblo.jp/omorikatsuhisa/entry-12302614971.html
 タイトルについてうまく突っ込めそうにないので詳しくは突っ込みません。
 大森氏の理解では「現行憲法でも核兵器保有できる(むしろ保有すべき)」のに「保有しない安倍総理憲法違反だ」「中国、北朝鮮、ロシアと核保有国家に囲まれてるのに核保有しないとは売国反日だ」というのだからちょっと何と言っていいか言葉がありません。

 戦前の日本国家は「新国際秩序建設」を掲げて、国際法を否定して侵略戦争を実行し、日本を国家滅亡の瀬戸際にまで追い詰めた「左翼革命国家」であったのである。

 戦前日本政府が「大義名分も勝ち目もない戦争」を愚かにも「勝ち目がある」と勘違いして、実行し、甚大な被害を国民に与えたことは事実です。
 しかしそれを「左翼の陰謀」としてしまう辺りが大森氏の無茶苦茶なところです。確かに「左翼の陰謀」なら「陰謀にだまされた馬鹿さ」と言う意味では不幸ですが、「自分から進んでやったわけではない」と言う意味では、ある意味幸せでしょう。しかし実際には陰謀など存在せず「主観的には国益増大」で客観的に「亡国の危機」を招いたのが戦前日本です。東条英機*18元首相ら、A級戦犯が左翼の訳もない*19。事実は直視しないといけない(つうかその大森理論だと、中韓の抗議に関係なく「売国奴ソ連の手先)」である東条ら戦犯の合祀は辞めるべきです。まあ、別に「戦犯=左翼(ソ連の手先)」の陰謀論に立たなくても、「日本を亡国の淵にたたせた失政の当事者」を英霊として合祀することは右翼の立場ですらおかしいのではないかと思いますが)。

 共産党社会党国家社会主義者に偽装してあの侵略戦争を推進していたのである。

 「社会大衆党社会党の前身政党)」が大政翼賛会に参加していた社会党はともかく、「国家権力に弾圧されていた共産党」がどうすれば戦争を推進できるんでしょうか?。
 右翼転向した「元共産党幹部」佐野学、鍋山貞親はその時点で共産党ではない(彼らは戦後も右翼活動に従事しました)。
 また社会大衆党にしたって大政翼賛会の主力では勿論ありません。あくまでも主力は立憲民政党立憲政友会といった保守政党自民党の前身政党)です。

 自民党は2012年の総選挙の「政策集」で「尖閣諸島の領有権・施政権を明確化するために尖閣諸島に公務員を常駐させる」「灯台等の施設を造る」。そして「領海警備強化法を制定する」と明記したが、安倍総裁・首相は反故にした。

 あの安倍ですらこんなもんは日中関係上、反故にせざるを得なかったし、ほとんどの右翼はそれを黙認しました。しかし「安倍の裏切りを許さない!」と叫ぶ大森氏です。

 安倍首相は加計学園の名前を知ったのは今年の1月20日の「諮問会議」が新設を認めた日であったと嘘を述べた。

 まあ、普通に考えてウソですよね。安倍を批判することに躊躇がない大森氏はこの件で容赦なく安倍を非難します。

 反日共産主義者でロシアや中共の尖兵なのに「保守」を装って国民や自民党員を騙してきている安倍氏だから、嘘は主要な戦術である。

 「森友、加計疑惑だけ」でも安倍が嘘つきなのは事実ですが、「反日共産主義者でロシアや中共の尖兵」なんて事実はありません。まあ、安倍が大森氏ほど反中反露ではなく「中国やロシアとの貿易の利益」を重視してることは事実ですが。


■関心事
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/08/news252529814-a.html

 先日民社人権会議の勉強会で、民社党本部時代の先輩であり、民社党政策審議会で安保政策を中心に活動してこられた梅澤昇平*20・元尚美学園大教授のお話を聞きました。
 そのとき興味深かったのは「自民党の議員は昔から国防にあまり関心がなかった」という話でした。戦闘機の機種選定のような、大きなカネの動くときは一所懸命になるけれど、どうやって国を守るべきかのようなことにはあまり関心を示さなかったということです。

 まあ荒木や梅沢のような世間に相手されない人間が何言おうと自民党も何とも思わないでしょうが「自民党防衛利権をあさることにしか興味がなかった」つうのは誹謗中傷もいいところでしょう。
 いやまあ確かにドラマ化、映画化もされた山崎豊子の小説「不毛地帯」で描かれたような「防衛利権」はもちろん存在しました(特に有名なのが島田三敬・日商岩井常務が飛びおり自殺し、また疑惑の高官として名前が挙がった岸信介*21元首相が政界引退に追い込まれたダグラス・グラマン事件です)。とはいえどう見ても荒木や梅沢の主張にはろくな根拠はないでしょう。
 「自民党防衛利権をあさってた」というなら間違いではないですが「それしかしてない」というのはアンチ自民の俺ですら「いやそれ明らかに誹謗だろ」と思いますね。つうかそもそもそんなことと拉致問題と何の関係があるのか。


櫻井よしこ『ベテラン記者の警告、メディアの驕り』
http://yoshiko-sakurai.jp/2017/08/10/6967

 いま読むべき書は廣淵升彦氏の『メディアの驕り』(新潮新書)だと言ってよい。
 わが国では加計学園問題で、「朝日新聞」「毎日新聞」「東京新聞」をはじめ、放送法によって公正中立を求められている「NHK」など、いわゆる「主流」の報道機関がメディア史に汚点として残るであろう偏向報道に狂奔中だ。民放各局の報道番組の大半、ワイドショーの殆ども例外ではない。
 そんな中、廣淵氏が警告する。「変に使命感に駆られ、存在もしない物事を興奮気味に伝える報道が、どれほど危険なものか」と。
 氏はテレビ朝日のニューヨーク、ロンドン支局長を経て、報道制作部長などを歴任した。

 よしこはともかくテレ朝の元幹部・廣淵が「加計疑惑は空中楼閣」と本当に言ってるのだとしたら、そのあほさには二の句が継げませんね。

どの国でも、メディアは強い力を持つ政治家を倒すのが好きである。

 そんな事実はどこにもないでしょう。
 あるのは
1)政治力の弱い政治家は放置しても実害もあまりないし、政治力がないゆえに不正に手を染めることも通常ない(染めたくても染められない)ので叩く理由があまりない
2)政治力のある政治家が清廉潔白で非の打ちどころがなければ叩く必要はどこにもないが世の中そんな都合のいいことはまずない
3)政治力のある政治家の不正や悪事を黙認すると実害が大きいので批判せざるを得ない
つうだけの話です。
 「田中角栄*22元首相のロッキード事件」「ニクソン*23大統領のウォーターゲート事件」「竹下*24首相、宮沢*25蔵相、安部晋太郎*26幹事長らのリクルート疑惑」「細川首相の佐川疑惑」「橋本*27元首相、野中*28官房長官らの日歯連疑惑」「小沢*29民主党幹事長(当時)の西松疑惑」「安倍*30首相の森友・加計疑惑」「朴クネ大統領の崔疑惑」「トランプ大統領ロシアゲート」など過去の古今東西の疑惑追及も「強いから(首相や大統領などの権力者だから)」という「ただそれだけ」で「叩かれてる」わけではまったくありません。

 優しく国民に耳を傾ける政治家を持ち上げるのも好きである。

 そりゃ「独裁的な政治家」よりは「耳を傾ける政治家(もちろん見え透いたパフォーマンスではなく真に耳を傾ける政治家)」のほうが好きに決まってるでしょう。
 よしこも独裁を理由にスターリン毛沢東ポルポト金日成などを批判していたのではなかったのか。全く「大好きな安倍様なら独裁でもOK」「アタシが批判するのは共産独裁など気にくわない独裁限定」なんてのはやめてほしいですね。

 (ボーガス注:暗殺されたベニグノ・)アキノ夫人のコラソン氏が大統領に就任した。廣淵氏はコラソン氏の「外交音痴」を、彼女が訪日したときに記者会見で語った「ベータマックス*31」という一語から嗅ぎとっている。詳細は前掲書に譲るが、氏の感覚の鋭さを示すエピソードだ。

 まあアキノが「ベータマックス(以下、ベータ)を愛用してる」とか何とか言ったのを「今はVHSだろ」とかその程度のくだらない話でしょう。どこが「感覚が鋭い」んでしょうか。
 なお、アキノの大統領就任時点(1986年)でベータは既にVHSに後れを大きくとっていましたが、とはいえ、いまだソニーは巻き返しを狙っていたと思います。またアキノ発言には「フィリピンではなぜかベータのほうが普及していた」「フィリピンにソニーの大きな工場があった」などの特殊事情があるのかもしれません。
 ちなみに、「LD(レーザーディスク)やDVD」の登場によって、ベータはもちろん今ではVHSも死語になってしまいました。まあドラえもん初期作品はもっとすごくて「未来の8ミリフィルム(以下、8ミリ)」なんて言葉が出てきます。8ミリなんてVHSやベータ以上に死語です。

ロドリゴ・ドゥテルテ*32現大統領は中国との戦いをほぼ諦めている。

というほど話は単純ではありません。

https://www.jiji.com/jc/v4?id=foresight_00192_201611020001
■新潮社フォーサイト『「天から降ってきたドゥテルテ」が中国から「ぶんどったもの」』(野嶋剛*33
 フィリピンのドゥテルテ大統領による衝撃的な訪中で浮かび上がったのは、世界の大国でありお金持ちの中国から、徹底的にぶんどれるだけぶんどろうという小国のリアリズムだった。
(中略)
 習近平*34国家主席から「争いは棚上げできる」との言質を引き出したことで、ドゥテルテの訪中外交は勝利だったと言えるだろう。中国外交部は、南沙諸島のファイアリークロス礁付近でのフィリピン漁民の操業については「適切にアレンジする」と述べ、漁民の入漁を認める姿勢も示している。
 この会談で、オランダ・ハーグの仲裁裁判所による判決*35は、事実上、無効化された。少なくとも提訴の当事者であるフィリピンが判決にこだわらない姿勢を示したのである。その判決の客観的な正当性は残るかも知れないが、もともとの紛争解決という意味では当面の解決を見てしまった形だ。
 ドゥテルテの勝ち取ったものは、それだけではない。中国は、麻薬中毒者の更生施設のために90億ドル(約9300億円)の低金利ローンを支援するという約束を行った。さらに、150億ドル(約1兆5500億円)に達する13項目の経済協力案件に署名し、鉄道などのインフラ、製鉄所の建設などに着手する。フィリピンの輸出商品であるフルーツについても、37品目の輸入を認める。また、中国ではフィリピンに渡航する旅行者に警戒情報を出していたが、それも解除される見通しである。
(中略)
 『中国新聞週刊』という有力ニュース誌とのインタビューで、ドゥテルテはこんなことを語っている。
(中略)
 「フィリピンの財政は緊迫している。資金に欠けて経済が発展できていない。中国の投資、中国の技術、中国のカネが必要だ」
 「中国の助けがなければ、フィリピンは発展できない」
 あまりにもあからさますぎて笑うしかない。
(中略)
 「仲裁裁判所で我々は勝利した。しかし、あの海域は中国政府が中国のものだと主張しており、対立が起きている。我々は裁判所の勝利を大声で宣伝しないし、中国を怒らせるつもりもなく、すぐに中国と論争したいわけではない。いま2つの可能性がある。対立を続けて戦争になるか、兄弟のように平和に向けた話し合いになるかだ。中国とフィリピンは近く、多くの華僑が我が国には暮らしており、対話を重ねることで我々は本当の友人になれるはずだ」
(中略)
 リップサービスもここまでくれば、あっぱれである。
(中略)
 ドゥテルテの訪中に対して、フィリピンではいまのところ厳しい批判の声が上がっているという話は伝わってこない。
(中略)
 中国から大きなプレゼントを引き出したドゥテルテに、フィリピンの世論は拍手を送るに違いない。

 まあ野島氏は明らかに中国に敵対的であり、ドゥテルテにも敵対的ですが、だからこそそんな彼が言う「ドゥテルテのある種の勝利」という主張は説得力があるといえるのではないか。

悪名高い「赤狩り」の張本人、マッカーシーは実は正しく、マローが間違っていた

 やれやれですね。仮にもジャーナリストを名乗る者(よしこや廣淵)が赤狩りマッカーシーを支持し、批判派マローを支持するとはどういうことなのか。
 そもそも

マッカーシー共産主義を告発する前にも、すでにルーズベルト*36トルーマン*37両大統領の時代に、ソ連工作員や諜報員が米政府中枢部深くに潜入していたのである。こうしたことは、ソ連崩壊後にクレムリンから大量の情報が流出し、或いはアメリカ政府が戦後50年を機に公開を始めたVENONA文書(米国内でのソ連諜報員の通信文の解読文書)などによって明らかにされてきた。

というよしこや廣淵の主張が事実かどうか疑問ですが、仮に事実だとしてもマッカーシーの行為は「赤(共産党員)でも何でもない人間も巻き添えにする無法な人権侵害」でした。
 マッカーシーの行為を正当化するのは「ネズミの恐怖から正気を失い、地球破壊爆弾まで持ち出すドラえもん」を正当化するようなモンです。
 よしこ、廣淵的には「ネズミを退治するためには地球を破壊してもいい」のかもしれませんが。
 あるいはよしこらの価値観であれば仮に「劉暁波*38がCIAのスパイ」であれば、「中国が100パー正しい事」になるでしょうがもちろんそう言う話ではないわけです(もちろん劉評価に一定の影響はあり得ますが)。


■引き揚げと救出と
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/08/news25222988-9f.html

 敗戦で外地から引き揚げてきた女性の中に、主にソ連兵にレイプされて妊娠した人が多数おり、その人たちに、当時は非合法であった堕胎手術を施して社会復帰へのきっかけを作った二日市保養所

 保養所でも何でもないところを保養所という辺り「慰安婦(性奴隷)」「転進(撤退)」などとある種共通する点があり、実に日本的な気がします。しかし

堕胎手術を施して社会復帰へのきっかけを作った

て。いや小生も「レイプのような望まぬ妊娠」のケースでも堕胎するなとは言いませんが、そこで「社会復帰」なんて言葉を使うのは相当違和感を感じますね。

 全て帰ってくるときというのは当然北朝鮮の体制が変わっているとき

という詭弁で「交渉は無意味」だの「北朝鮮政権転覆」だの無茶苦茶を言う荒木ら救う会です。

 捕らぬタヌキの皮算用ではありませんが、拉致被害者が帰ってきてから、どうなるだろうかということです。

 完全に「捕らぬ狸の皮算用」ですね。既に帰って来た拉致被害者である「蓮池夫妻」「地村夫妻」「曽我ひとみさん」はともかくそれ以外の拉致被害者について言えば今のところ「帰国の見込みは全く見えない」わけです。

 あまり考えたくありませんが拉致被害者の中には北朝鮮の中で病死あるいは殺害された人もいるでしょう

 ならば何故根拠レスで「横田めぐみは生きている」などというのか。


■加害者という責任回避
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/08/news25212986-a2.html
 「歴史修正主義ウヨ」「デマ右翼」荒木らしい実にくだらない駄文です。
 先ず第一にあの戦争での日本の加害(毒ガス使用、南京事件慰安婦731部隊の細菌人体実験など)をどう考えるかなんてことは拉致の解決に全く関係ない。
 まあ敢えて言えば「そうした加害責任」を荒木や島田洋一西岡力歴史修正主義極右のように「南京事件などなかった」「慰安婦は公娼で戦争犯罪じゃない」「戦争で虐殺など問題行為をやったのは日本だけじゃない」などとデマや詭弁で居直れば「拉致問題で協力を得るべき中国や韓国の反発を買い」拉致の解決に逆行するということはあり得るでしょう。
 ただ「あの戦争での加害をどう考えるべきか」と拉致の解決それ自体は直接の関係はない。
 第二にあの戦争での日本の加害については「2度とああしたことはしない」として被害国に対し反省する以外に道はないでしょう。荒木ら巣くう会右翼のように詭弁やデマで居直るなど論外です。
 荒木は

「日本はかつて強制連行をしたのだから拉致されても仕方ない」という理屈を語る人がときどきいます

などと書き「加害者という責任回避」と言う意味不明なこと*39を言っていますが、小生の知る限りまともな人間でそんな「責任回避(?)」をしている人間はいません。
 「日本も北朝鮮*40相手に朝鮮人強制連行、慰安婦などの犯罪を犯してる以上、それは相手が北朝鮮だろうときちんと非を認めわびなければならない。それをせずに拉致問題で一方的に北朝鮮非難など恥ずべき事だ」という指摘はあります。
 ただそれは「日本も反省すべき点は反省すべきだ。そうすることが道徳的でもあるし、そうしなければ拉致問題北朝鮮を批判しても説得力がまるでなく、国際社会の協力を得ることも難しい」と言う話であって「北朝鮮は悪くない」つう話ではありません。まあ、本当は荒木もそんな事は分かっていて、単に日本の加害責任を右翼として認めたくないだけでしょうが。
 荒木、島田、西岡のような「拉致右翼」のバカが日本の戦争加害を詭弁で否定し、それを家族会が黙認したことにより「日本の戦争犯罪を否定するような極右の家族会や巣くう会とつきあえるか」ということで拉致が風化したことは今さら言うまでもないでしょう。荒木らの暴論を容認する家族会の愚かさには心底呆れます。
・なお荒木が因縁を付ける

「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから」

ですがこれは荒木が因縁を付けるような理由「自虐」でこうなってるのではなく「この文章の主語は『人類』である」というのが通説的見解です。
 そこには「過ち=米軍の原爆投下」ととらえて「過ちは(米国に?)繰り返させませぬから」とした場合適切ではない、「理屈の上では」、将来、日本が核武装し、その核を実戦使用する可能性もあるのだからという判断もあるでしょう。
 また

 開戦したのは日本ですが、それが原爆を投下されたり主要都市のほとんどに無差別爆撃を加えられ多くの老人や女性子供が犠牲になったことを正当化するものではありません。

というのは荒木の言うとおりですが、一方で「日本が開戦しなければ」日本国民への戦争被害があり得なかったことも確かです。もちろん「開戦しなければ戦争被害はなかった」というのは連合国の日本への行為は全て正当だという話ではなく「日本の支配層が勝算も道理も何もない戦争を始め、国民を犠牲にしたこと」を厳しく責任追及しなくていいのか、と言う話です。まあ、荒木らウヨにはそう言う責任追及する意思は全くなく「ハルノートが悪い」などと居直るだけですが。
 また荒木が日本国民への加害(原爆投下など)を批判するのであれば、「日本国民による外国国民への加害(南京事件慰安婦など)」もきちんと反省すべきでしょう。でなければ全く筋は通りません。
 しかしこういう「戦前日本の戦争加害」を否定する駄文を荒木が発表しても巣くう会や家族会がろくに批判しないというのはわかりきったことではありますが、「何度も繰り返しますが」改めて呆れますね。

*1:菅内閣総務副大臣、野田内閣法相を歴任

*2:週刊現代は日森、平岡氏を「訪問したことそれだけ」で非難してるようですが俺から言わせれば「バカは黙ってろ、週刊現代」ですね。

*3:まあ、「流言飛語が飛び交い騒乱した一部の住民によって、避難してきた在日朝鮮人の方々の尊い命を奪うという悲惨な事件(関根町長)」「尊い命を奪われた犠牲者の方々、最愛の肉親を奪われた同胞の方々の悲痛な思い(富岡市長)」に比べれば「天災を引き金にした人災(吉田市長)」と表現がやや曖昧ですが。

*4:外相、朝鮮労働党国際部長などを経て最高人民会議外交委員会委員長

*5:産経が提示してるシェルター普及率の数字はソースが不明です。「日本で核シェルター売ってる企業のデータ」という「公的機関ではないので信頼性に疑問符がつく代物」の疑いすらあります。

*6:森友問題での籠池や、加計学園問題での加計のこと。

*7:加戸の家族なので、もしかしたらないかもしれませんが

*8:荒木のようなウヨは北朝鮮を国扱いしたくないからか「6カ国協議」ではなく「6者協議」といいたがる。

*9:第一水雷戦隊司令官、第四水雷戦隊司令官、第七戦隊司令官、第三戦隊司令官、第二艦隊司令長官兼第四戦隊司令官海軍兵学校校長など歴任

*10:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛相、自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、副総裁(宮沢総裁時代)など歴任

*11:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*12:ジョージア州知事を経て大統領。2002年ノーベル平和賞受賞者。

*13:2000年ノーベル平和賞受賞者

*14:著書『従軍慰安婦』(1995年、岩波新書)、『日本軍「慰安婦」制度とは何か』(2010年、岩波ブックレット)など

*15:著書『日本軍「慰安婦」問題の核心』(2015年、花伝社)など

*16:もちろん朝鮮半島のこと。

*17:当時の精神病者の多くがまともな治療を受けずに自宅の座敷牢に監禁されていたことなどを「この邦に生まれたるの不幸」と表現している。

*18:関東憲兵隊司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、近衛内閣陸軍大臣などを経て首相

*19:皇道派統制経済を理由に東条ら陸軍統制派を左翼扱いしていたことや、近衛文麿の昭和研究会に「転向左翼がいたこと」で右翼の反発があったことは割と有名な話ですがそれはもちろん左翼陰謀論が正しい事を意味しません。

*20:著書『皇室を戴く社会主義』(2013年、展転社)、『ドキュメント民社党:政党参謀の証言と記録』(2014年、ココデ出版)、『安部磯雄と西尾末廣:日本民主社会主義の系譜』(2016年、桜町選書)、『“革新”と国防:民社党防衛論争史』(2017年、桜町書院)など

*21:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、自民党幹事長、石橋内閣外相を経て首相

*22:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相などを経て首相

*23:アイゼンハワー政権大統領を経て大統領

*24:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)を経て首相

*25:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相を経て首相

*26:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)など歴任。

*27:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、海部内閣蔵相、村山内閣通産相などを経て首相

*28:村山内閣自治相・国家公安委員長小渕内閣官房長官自民党幹事長(森総裁時代)を歴任

*29:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、民主党幹事長などを経て自由党代表

*30:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*31:ソニーが販売していた家庭向けビデオテープレコーダーの規格。松下、日本ビクターのVHS規格との競争に敗北。2002年には生産が完全に中止された。

*32:ダバオ市長を経て大統領

*33:朝日新聞シンガポール支局長、台北支局長などを経てフリーライター。『ふたつの故宮博物院』(2011年、新潮選書)、『ラスト・バタリオン:蔣介石と日本軍人たち』(2014年、講談社)、『認識・TAIWAN・電影:映画で知る台湾』(2015年、明石書店)、『台湾とは何か』(2016年、ちくま新書)など台湾関係の著書多数

*34:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*35:なおこの判決は「人間の住めない島は領有権を主張できない」という内容だそうなので「人の住めない沖ノ鳥島」を領有権主張してる日本にとって1)沖ノ鳥島領有権主張をやめるか、2)この判決を前提にしても沖ノ鳥島領有権が主張できると理論武装するか、しない限り、手放しで支持できる判決ではありません。この点を指摘し、そうした問題を無視する日本の政府与党、外務省、マスコミを批判しているのが矢吹晋横浜市立大学名誉教授です。

*36:ニューヨーク州知事を経て大統領

*37:ルーズベルト政権副大統領を経て大統領

*38:まあ例は旧ソ連のサハロフでも何でもいいですが

*39:もちろん「極右歴史修正主義者」「デマ右翼」荒木がしたいことは「日本の戦争加害の否定」であり「拉致云々」はただの口実にすぎません。拉致云々など関係ない韓国や中国が相手でも「河野談話否定論」「南京事件否定論」などを公言し戦争加害を否定しようとするバカが荒木、島田、西岡ら巣くう会右翼です。いやそれどころか沖縄県民という同胞相手にも「集団自決の軍強要はなかった」とデマって沖縄県民を嘘つき呼ばわりですから話になりません。

*40:日本の犯行当時は北朝鮮という国家はなく「朝鮮半島北部」ですが。