今日の産経ニュースその2(その他)(9/16〜18分)(追記・修正あり)

■UAゼンセンが国民民主党支持の運動方針採択 玉木代表は「人気取りの政治とは一線を画す」
https://www.sankei.com/politics/news/180919/plt1809190016-n1.html
 旧民社党系のウヨ労組は本当にどうしようもないなと呆れます。


■【主張】スポーツ界と国 自浄能力の欠如を恥じよ
https://www.sankei.com/column/news/180918/clm1809180001-n1.html

 「確かに最近のスポーツ界の相次ぐ不祥事(アメフトの反則タックル、体操の体罰や、レスリングや体操などのパワハラや、バスケ代表の買春など)は問題だよ。でも、名誉毀損訴訟で敗訴したデマ記者・阿比留を論説委員に出世させた自浄能力ゼロの手前にだけは言われたくねえよ、産経。朝日、読売、毎日、日経が言うならまだしも。大体、スポーツ界より自浄能力がねえのは手前ら産経と、手前らを処分しない日本新聞協会の方だろうが」
「スポーツ界の多くは経緯はどうあれ『監督解任(日大アメフト)』『コーチ解任(体操)』『会長辞任(ボクシング)』『買春選手の当面の出場停止処分(バスケ)』とか一応処分してるところがほとんどじゃねえか。お前なんか阿比留を何一つ処分してねえじゃねえか」

とは誰でも思うことでしょうね。恥知らずか馬鹿でなければ産経の記者なんてやってられるもんではありません。


■【大相撲秋場所稀勢の里が勝ち越しに王手「やるべきことをやっていきたい」
https://www.sankei.com/sports/news/180918/spo1809180005-n1.html
 休場が続いてるとはいえ、本来横綱ですからね。本来なら「優勝争いに絡むべき話」でこれとはなんともかんともな話です。


世界遺産へ 仁徳天皇陵古墳を視察 堺、ユネスコ諮問機関
https://www.sankei.com/west/news/180917/wst1809170044-n1.html
 仁徳陵とためらいなく書くあたりが産経らしいです。現在ではあの古墳は「仁徳陵どころか、天皇陵かどうかさえ怪しい(そもそも天皇陵の認定は考古学が発達していない明治時代にやったのがそのままですから怪しい認定は仁徳陵だけではありません)」ということで所在場所から「大山古墳」と呼ばれることが多いのですが。


■【日曜に書く】忘れまい「大韓機撃墜事件」 論説顧問・斎藤勉
https://www.sankei.com/column/news/180916/clm1809160005-n3.html

 西側陣営を別な意味で憤慨させたのは、ソ連のグロムイコ外相が事件から1週間後、マドリードでの全欧安保再検討会議でうそぶいた一言だった。
 「やがて世界は(事件のことなど)忘れ去るだろう…」
 グロムイコ氏といえば、ゴルバチョフ時代まで28年間も外相を務め、国連で何度も拒否権を行使して「ミスター・ニェット(ノー)」の異名を取り、「北方領土が欲しければ力で取ってみろ」と凄(すご)んだ御仁である。
 暴言を吐いたグロムイコ氏の頭の中には戦後の▽北方領土強奪やシベリア抑留▽東欧諸国侵攻による衛星国化▽ベルリンの壁構築▽民主化弾圧のためのハンガリーチェコ侵攻▽親米転換*1阻止などを狙ったアフガン侵攻、中国では▽チベット東トルキスタン(新疆ウイグル)侵攻と強制併合…など、共産大国の一連の軍事的“成功”経験による驕(おご)りがあったはずだ。

 産経らしいですが「チベットウイグル」については「中華民国時代から中国の領土扱いされていた」「仮に国共内戦で国民党が勝利したとしても、蒋介石チベットウイグルの独立など認めなかったであろう」という意味で「ソ連のアフガン侵攻」などとは性格は大きく違います。
 なお、大韓機を撃墜したことがいいこととはいいませんが
1)理由が何であれ大韓機が違法な領空侵犯したことは事実
2)撃墜は民間機ではなく軍のスパイ飛行機と誤って認識したことによるもの、民間機とわかっていたらさすが撃墜しなかった
のでありそういう意味では撃墜は「チェコ侵攻」のような故意行為ではなく「それなりにソ連に同情の余地のある行為」ではあります。

 大韓機撃墜事件はチャーチルが言うような「謎」でも何でもない。「大韓機はスパイ機だった」とソ連側が貫き通した大ウソは、日米が公表したソ連機操縦士と地上の詳細な交信記録で完璧に暴かれた。

 いやー「なぜ大韓機が領空侵犯したのか」は今でも謎でしょう。正直、大韓機が領空侵犯したことも重大な問題であり遺族からすれば「ソ連も悪いがソ連だけの責任じゃない。大韓機側にも責任をとってほしい」でしょう。
 この撃墜事件は「チェコ侵攻」などと違い「ソ連だけに非がある」といえる話じゃありません。
 なお「大韓機をスパイ呼ばわりするだけの根拠がソ連になかったこと(その意味でソ連の主張は嘘)」は事実でしょうが、一方で大韓機の行為(領空侵犯)が
1)故意のスパイ行為ではないかと疑われてもおかしくない不可思議な行為であること
2)現時点では領空侵犯の理由が不明なこと、したがって「スパイ行為説も完全には否定できないこと」もまた事実でしょう。
 普通に考えれば「いくら当時の韓国が独裁政権とはいえ」民間機をさすがにスパイ行為に使わず「パイロットの操縦ミスか機器の故障」でしょうが。いずれにせよ「撃墜が問題行為であること」を認めた上での話ですが「大韓機側の責任を全く無視する産経のような反ソ連の態度」も極めて問題です。

 独裁政権の国家犯罪に対する西側の健忘と政治的不作為が、いかに彼らを増長させてしまうことか。

 少なくとも大韓機撃墜事件についていえば「スパイ飛行機という誤った認識による撃墜」なので「国家犯罪だの増長だの」いう話では全くありません。


■仏大統領、旧植民地独立派の拷問「国家責任」認める 「汚い戦争」の事実解明は「歴史家に」懸念も
https://www.sankei.com/world/news/180916/wor1809160013-n1.html
 これでわかるのは「慰安婦など過去の問題を追及するのは中韓だけ」なんて産経の物言いが全くデマだということですね。フランスにおいても旧植民地での問題が今も政治的に追及されているわけです。

*1:親米転換という表現に注意してほしいところです。つまりはカーター政権はそうした政治工作をアフガンに仕掛けていたわけで、彼のデタント路線を「単純な平和主義」と考えたら大きな間違いです。