黒坂真に突っ込む(2019年9月18日分)

■黒坂ツイートにコメント

黒坂真
 (ボーガス注:筆坂元参院議員、元日本共産党政策委員長の元秘書で、筆坂ともども右翼活動家に転落した)篠原常一郎さんも言っていましたが、不破哲三氏が二十年くらい前に朝鮮労働党中国共産党にすり寄る路線転換を行ったのです。

 文革での党関係断絶の後に、「約20年前の」1998年に「交流」が正式に復活し、2002年に志位日本共産党委員長も「日中友好議連」に参加し、その後もお互いに両党幹部が訪中、訪日し会談するようになった中国共産党との関係は「ひとまずおく」ことにしましょう。俺は「すりよった」とは思いませんし、この程度で「すり寄った」と非難するなら、黒坂は「2018年5月の李克強*1・中国首相訪問時の安倍首相の、過去におそらく前例のないふるまい(李首相の北海道訪問に同行)」を「どう評価するのか」と聞きたくなりますが。
 大体、黒坂の理解「中国にすり寄ってる」だと
危険な行為 極めて遺憾/中国の射撃レーダー照射 会見で穀田氏
防空識別圏/市田氏、中国に厳しく抗議
「防空識別圏」侵入を理由とする中国軍機の接近、やめるべきだ/山下書記局長が見解
中国の南シナ海での軍事演習の中止を求める/志位委員長が談話
ゆがめられた総会の宣言と運営/アジア政党国際会議 代表団座談会/筋を通した日本共産党代表団の活動
中国の人権問題について/志位委員長記念演説から 再録/2010年第40回赤旗まつり
きょうの潮流 2018年7月27日(金)
天安門事件30年/日本共産党 言語道断の暴挙と糾弾/「社会主義の道とは無縁」
天安門事件30年/事件の「記憶の共有」を/東京大学准教授 阿古智子氏
主張/天安門事件30年/声上げる主権者の人権尊重を
3分で紹介 共産党(14)/天安門事件を厳しく批判
中国、説明なく拘束/ウイグル人収容所体験者証言/都内で集会
抑圧は許されない/香港デモ・リーダー逮捕 小池氏会見
といった「中国政府・中国共産党を批判する赤旗記事」や「赤旗記事が紹介する日本共産党の中国政府・中国共産党批判」などはどう理解されるのか。
 それはともかくラングーン事件全斗煥韓国大統領暗殺未遂、1983年)後に党関係が断絶し、いまだに党関係が復活しないのに、そして
北朝鮮に「ロケット」発射計画の中止を求める/日本共産党 志位委員長が声明/国連安保理決議を順守し、6カ国協議の共同声明に立ち返れ
北「ロケット」発射に強く抗議/志位委員長が談話
北朝鮮の「ロケット」発射に抗議/志位委員長が談話
市田書記局長 安保理決議違反の暴挙を糾弾/国際社会の一致した平和的外交的解決を
北朝鮮、張氏を処刑/あまりに異常かつ残忍/志位委員長が談話
北朝鮮「衛星」打ち上げ 計画の撤回 強く求める/志位委員長が談話
北朝鮮のミサイル発射を強く非難する/志位委員長が談話
北朝鮮 拉致調査を中止/日本の制裁理由に 特別委解体/一方的中止 認められない 山下書記局長がコメント
北朝鮮ミサイル発射に厳しく抗議/日本共産党 小池副委員長
北ミサイル 秋田沖落下/日本海の排他的経済水域は初/断じて許されない 小池書記局長が厳しく抗議
北朝鮮の核実験を糾弾する/志位委員長が談話
北のミサイル発射 「強く抗議」/穀田氏
北ミサイル発射 「許されない」断固糾弾/小池氏
北朝鮮のミサイル発射/志位委員長「強く非難」
北朝鮮の暴挙に抗議する 外交的解決の努力の強化を/北 弾道ミサイル発射 志位委員長が談話
北朝鮮の度重なる暴挙に抗議 経済制裁強化の目的は対話に/ミサイル発射 志位委員長が談話
北朝鮮の暴挙に抗議する/ミサイル発射 志位委員長が談話
北朝鮮の弾道ミサイル発射に厳しく抗議する/志位委員長が談話
北朝鮮が弾道ミサイル発射/志位委員長が厳しく抗議/「対話による解決に逆行する行為を中止せよ」
共産党 北ミサイルに抗議
北朝鮮の核実験を厳しく糾弾する ―危機打開のため直接対話がいよいよ緊急・切実な課題に/2017年9月3日 日本共産党幹部会委員長 志位和夫
軍事的挑発“厳しく自制を”/北朝鮮「飛翔体」 笠井政策委員長が会見
などといった「北朝鮮政府や朝鮮労働党の批判記事」が赤旗に掲載されてるのに、朝鮮労働党のどこに「すりよってる」んですかね。
 当たり前ですが、日本共産党の主張のうち「日朝平壌宣言(約17年前の2002年)支持*2」「米朝首脳会談支持*3」「文在寅・韓国大統領の太陽政策支持*4」「朝鮮学校無償化除外反対*5」もすべて別に「朝鮮労働党にすりよる」という話ではない。
 「日朝平壌宣言」は安倍ですら「今も有効」としています。「朝鮮学校無償化除外」は国連人種*6差別撤廃委員会、人権理事会、子どもの権利委員会でも批判されてる話*7です。

【参考:日中両党関係】

日中友好議連、日本共産党が加入、副会長に志位委員長
 日中友好議員連盟林義郎*8会長)は二十三日、国会内で役員会を開き、日本共産党志位和夫委員長を同議連副会長とすることを全会一致で承認しました。二十五日の総会で正式に決まります。
 日本共産党の同議連加入は、前回の役員会で承認されました。

チュニジアの七日間(19)/中央委員会議長 不破哲三/多国籍の外交活動をしめくくる
 最後の約束は、中国の代表団との会談である。連絡をとると、夜八時からの会談を願えないか、という回答。それに応じることにしたが、それなら、それまでに夜食を片づけておかなければならない。
 そのつもりで、少し早いが、と思いながら、六時半ごろ、いつものレストランに行くと、お客は誰一人いない上、食事の用意もない。聞くと、「夜食は午後八時半からです」との返事だ。これまで、だいたいその時間帯に来ていたから、気がつかなかったのだが、どうもチュニジアでは、夜食時間が私たちの常識とはだいぶずれているらしい。
 これは、あとの話になるが、ハマムさんに普通の家庭での夜食の時間を聞いたら、「夏はだいたい午後十一時ごろ」だという。「朝は」というと、「これは年中変わらず六時ごろ」との回答。「じゃあ、夏は寝る時間がなくなるじゃないか」と驚くと、「夏は寝ないんですよ」といっそう驚かされる回答。
 よくよく聞いてみると、夏は昼寝が習慣になっており、その分、仕事が夜にかかるから、夜食はおそくなる、しかも、外国に働きに出ている家族が帰ってくるから、一家だんらんで夜はだいたい寝ないで過ごす、との説明だった。つまり、夜寝ない分を昼寝でとりもどし、仕事と食事をそれにあわせているのが、チュニジアの夏の生活リズムだということらしい。「夜は寝ない」という説明にどれだけ普遍性があるのかには、いささか疑問が残ったが、思わぬ機会から、暑熱の国の夏の生活様式の一端がうかがえたのは、収穫だった。
 それはそれとして、夜食はルーム・サービスのサンドイッチを注文したが、注文の直後に中国代表団から連絡あり。地方に出掛けたところ、帰路のラッシュで到着がおくれる、会談は十時に延ばしてくれないか、との要請。こうして、会談は、深夜の会談となった。

チュニジアの七日間(20)/中央委員会議長 不破哲三/中国代表団との深夜の会談 (上)
・中国代表団との会談には、ホテルの会議室を拝借しておいた。
 馬文普団長は、中央対外連絡部の副部長で、自分の担当は、アフリカと中東だと自己紹介する。交換した名刺によると、馬団長は、中国の全国人民代表大会(日本の国会にあたる)でも、外交副委員長をつとめているとか。
・「この機会に、中国共産党総書記・国家主席胡錦濤*9同志からのあいさつをお伝えします」と語る。
 私は、胡錦濤総書記への返礼のあいさつを述べた。わが党が中国共産党とのあいだの歴史問題を解決して党関係を正常化したのは五年前の一九九八年、その時には、日本での私と胡錦濤氏との瞬時ではあったが劇的な対面(四月)、北京での正常化交渉にさいしても中国側で総指揮にあたったこと(六月)、私の三十二年ぶりの訪中での首脳会談の第一幕(七月)など、胡錦濤総書記が果たした役割は特別のものがあった。昨年の訪中では、直接対面の機会はなかったが、おたがいに丁重なあいさつをかわしあった。
 馬団長は、(中略)「不破議長がこれまでに三度訪中したことを知っている。この間の関係発展のなかで、ぜひ新しい訪問をされることを、心から要請したい」という。もちろん、中国共産党の中央を代表しての公式の招待である。
 馬団長は、続く発言のなかで、中国共産党が、「文化大革命」をふくむ一時代に、対外政策においてどんな誤りを犯してきたかについて、簡潔に、しかしきわめて率直に述べた。その時期の誤りを、意見の違いを理由に他の党を敵視する「極左の誤り」と特徴づけ、それによって日本共産党との関係を断絶させた、とする説明だった。そして、「いま日本共産党との関係は発展しているが、私たちは、その時期の誤りを鑑(かがみ)にして、自らを見ている」と述べた。

チュニジアの7日間(21)/中央委員会議長 不破哲三/中国代表団との深夜の会談(下)
 両党関係の過去の断絶への反省をふくめた馬団長の発言について、私は、日中両党関係の正常化にいたる経過をあらためてふりかえりながら、その時、私たちが、中国側の対応に「真剣な誠実さ」を感じたこと、この誠実さはおそらく「社会主義にたいする真剣さ」に通じるものがあると考えたことを話し、日本共産党としては、「中国共産党とわが党とのあいだの歴史問題は、完全に解決された」と考えていることを伝えた。
 馬団長は、過去に両党間に起こったことは「本当に、いま振り返ってみても重要な出来事だった」と応じ、「今後、日本と中国の関係を発展させるうえでも、両党の友好関係が重要な役割を果たすことは間違いない。そのために、これまでの遺産をさらに発展させることの重要性を感じた」と発言した。
 馬団長は、日本共産党との関係や交渉とは直接のかかわりをもってこなかった人物である。しかし、今回のやりとりは、日本共産党との歴史および現在の関係の問題が、対外関係にかかわる人たち全体の共通の理解となっていることを、おのずから物語るもので、それだけに、たいへんうれしい気持ちで受け止められる会談だった。

志位委員長、劉洪才中国共産党中連部副部長と会談
 日本共産党志位和夫委員長は十八日、党本部で中国共産党中央対外連絡部の劉洪才(りゅうこうさい)副部長と会談しました。
 志位委員長は、日中両党関係正常化後の十年間、双方が日中両国関係を前向きに発展させる努力を続けてきたことが、日中両国の「戦略的互恵関係」を進めるうえで貢献したと指摘しました。また、今年五月の胡錦濤国家主席の訪日時の会談で、日中両共産党が(1)日中両国関係の発展に寄与すること、(2)世界とアジアの平和のために協力すること、(3)条件は異なるが、社会主義共産主義を目指す政党として協力することで合意したことを想起し、今後の両党関係の発展を希望しました。
 劉副部長は、この十年間の両党関係の発展にふれ、密度、深さのある交流が進んだと指摘し、とくに日中両党の理論交流は中身があり意義も大きいと評価しました。劉氏は、アジア政党国際会議などの場でも、両党間の協力を進めたいとのべました。

日中両党理論会談始まる/金融危機の背景と根源めぐり意見交換
 日本共産党常任幹部会委員・党付属社会科学研究所所長の不破哲三氏一行と中国共産党との理論会談が二十日、当地で始まりました。中国側からは中国共産党中央対外連絡部(中連部)の陳鳳翔副部長をはじめ、同部の李軍・政策研究室主任、周余雲・同副主任ら十四人が出席しています。

*1:中国共産主義青年団中央書記処第一書記、河南省長・党委員会書記、遼寧省党委員会書記、第一副首相などを経て首相(党中央政治局常務委員兼務)

*2:これについては例えば日朝平壌宣言に立ち独自の外交努力を/NHK「日曜討論」 小池氏が主張日朝交渉は日朝平壌宣言の精神で/志位氏日朝平壌宣言基礎に政府の積極的関与を/笠井政策委員長が強調日朝平壌宣言に基づき外交努力を/小池書記局長が強調参照

*3:これについては例えば 南北首脳会談開催合意を歓迎し、米朝対話の開始を求める/日本政府は「対話による平和的解決」を促進する立場にたて/日本共産党幹部会委員長 志位和夫歴史的な米朝首脳会談を心から歓迎する/2018年6月12日 日本共産党幹部会委員長 志位和夫米朝首脳の板門店での会談を歓迎する/日本共産党幹部会委員長 志位和夫参照

*4:これについては例えば平和と非核化に向けた重要な前進/―南北首脳会談と「9月平壌共同宣言」を心から歓迎する/日本共産党幹部会委員長 志位和夫参照

*5:これについては例えば日本共産党 知りたい聞きたい/朝鮮学校の無償化除外は?朝鮮学校 なぜ無償化除外/どこにもある高校の風景高校無償 朝鮮学校差別やめて/韓国の教職員ら日本政府に要請多文化共生の社会こそ/朝鮮学校描く映画上映 前川喜平さん講演全ての幼児に「幼保無償化」を/外国人学校を差別しないで/国会内で集い参照

*6:国際法での「人種」には「民族」も含まれています。

*7:これについては例えばasahi.com(朝日新聞社):朝鮮学校無償化除外の動きに懸念 国連人種差別撤廃委 - 北朝鮮関連広島)「無償化除外」に勧告 国連委、朝鮮学校適用促す:朝日新聞デジタル〈時代の正体〉朝鮮学校の無償化を勧告 国連人権理「差別なく平等な扱いを」 | 時代の正体 | カナロコ by 神奈川新聞【朝鮮学校無償化除外】日本政府に適用求め勧告/国連人権理、UPR審査では初 | 朝鮮新報国連子どもの権利委員会「日本政府は朝鮮学校を無償化対象に加えるべき」 : 日本•国際 : hankyoreh japan参照

*8:1927~2017年。元自民党衆院議員。中曽根内閣厚生相、宮沢内閣蔵相など歴任。なお、現在の日中友好議連会長は林義郎氏の息子で、「福田内閣防衛相」「麻生内閣経済財政担当相」「第二次、第三次安倍内閣農水相」「第四次安倍内閣文科相」などを歴任した林芳正参院議員が務めている。

*9:中国共産主義青年団中央書記処第一書記、貴州省党委員会書記、チベット自治区党委員会書記などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席