「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年7/7分:高世仁の巻)&常岡浩介に突っ込む(追記あり)

現代における報道写真の意味3 - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 選挙戦が盛り上がっていない。
 新聞はそれなりに報じているが、テレビがほとんど報道しないことが気になる。本来、選挙の争点を分かりやすく提示して、投票率を上げることをめざすべきではないのか。

 7/4に行われた世論調査に基づくマスコミ報道では「改選議席過半数を自民が取る大勝の可能性*1」だの「低投票率の可能性」だの言われてますので、高世には全く同感です。
 新聞(安倍べったりの読売、産経を除く)は比較的頑張ってると思いますが「安倍の恫喝に屈してる」のでしょうが、テレビが酷い。そして最近の若者はあまり新聞を読まないですからねえ。
 なお高世の言う「選挙の争点」ですが、例えば「改憲」が争点の一つであることは明らかでしょう。他は「年金問題」「消費税増税(10月予定)」「モリカケ」などといったところでしょうか。まあ俺的には「争点」云々ではなく「安倍*2の極右体質、デマ体質、独裁体質、恫喝体質」に我慢がなりませんが。
 「首相の器ではない安倍を一日も早く引きずり下ろしたい。そのために自民に負けてほしい」ですね。安倍が自民のトップではなく、トップが石原*3元幹事長、石破*4元幹事長、岸田政調会長などならここまでは自民に敵意を持たないと思います。ただ日常生活で実感しますが「露骨な利権誘導やコネクション(就職で議員に世話になった、など)」で投票って人間がやはりどうみても多いんですよね。政策とか政党とかで選んでない。まあそれにしても「安倍みたいな嘘つきが首相でいいのか」「あんたが自民党の議員に就職その他で世話になった程度で、今の惨状を認めるの?」とは思いますが。

 ところで、上田晋也の「サタデージャーナル」(TBS)が6月で終ったが、その最終回(6月29日)で語った内容が話題になっている。
上田晋也が『サタデージャーナル』最終回で語った「当たり前が言えない世の中」の意味! 政権を批判してきた番組に何が起きたのか|LITERA/リテラ
「私はこの番組において、いつもごくごく当たり前のことを言ってきたつもりです。しかしながら、一方で、その当たり前のことを言いづらい世の中になりつつあるのではないかなと。危惧する部分もあります。もしそうであるとするならば、それは健全な世の中とは言えないのではないでしょうか」

 引用が長くなりますが、高世が紹介するリテラ記事を見てみましょう。

上田晋也が『サタデージャーナル』最終回で語った「当たり前が言えない世の中」の意味! 政権を批判してきた番組に何が起きたのか|LITERA/リテラ
 安倍政権批判に踏み込んできた数少ない番組『上田晋也のサタデージャーナル』(TBS)が昨日、最終回を迎えた。
 司会のくりぃむしちゅー上田晋也は、番組の最後、カメラを見据えて1分以上にわたって視聴者に語りかけたが、その内容はやはり、閉塞するメディア、政権批判に対して圧力がかかる不健全な言論状況への警告だった。
「私はこの番組において、いつもごくごく当たり前のことを言ってきたつもりです。しかしながら、一方で、その当たり前のことを言いづらい世の中になりつつあるのではないかなと。危惧する部分もあります。もしそうであるとするならば、それは健全な世の中とは言えないのではないでしょうか」
 2018年、西日本豪雨のさなかに安倍首相はじめ政権幹部を含む自民党の面々が「赤坂自民党」と称する宴会を開いて、どんちゃん騒ぎを繰り広げた際は、上田はこうコメントしている。
「先日の大阪の地震のときもね、安倍総理と岸田さん*5お食事会してらしたわけでしょ。で、今回のコレでしょ。僕はね、以前、えひめ丸の事故のとき、森喜朗*6首相がゴルフやってて退陣まで追い込まれたじゃないですか。僕はまったく同レベルの話だと思うんですよ」(2018年7月14日放送)
 また、2019年3月、辺野古新基地建設「反対7割」という結果が出た沖縄県民投票の結果についても、ほかのテレビが論評を放棄するなか、上田は安倍首相批判にまで踏み込んだ。
「沖縄の基地問題なんて言ったりもしますけれど、これは日本の基地問題ですからね、そもそも」
「沖縄の県民投票。『この結果を真摯に受け止める』と安倍総理はコメントしたわけなんですけれども、政府の対応はまるで真逆と言いましょうか、真摯に受け止めるっていうのは、無視することなのかなと思ってしまいそうな対応なんですけれども」(2019年3月2日放送)
 また、岩屋毅防衛相が「沖縄には沖縄の民主主義があり、しかし、国には国の民主主義がある」と発言したが、これについても、上田は「日本全体の防衛を見るべき人の発言なのか」と批判。さらにはメディアの責任にも言及したうえで、こうコーナーを閉めくくった。
「沖縄の方々がひとつの答えを出しました。今度は沖縄以外の人たちが、日本の基地問題というのはどうあるべきなのか、そして、沖縄の民意に寄り添うには自分たちに何ができるのかを考える番だと思います。沖縄の民意に政府が寄り添う姿勢、いっさい見せません。沖縄の声を沖縄以外の人たちが考えることによって日本の声になり、それが大きな声になれば、政府の対応を変えることも可能ではないかと思うのですが、いかがでしょうか」(2019年3月2日放送)
 こうした上田の発言はとりわけ過激というわけではなく、最終回で上田自身が語っていたように「ごく当たり前」の発言にすぎない。しかし、こうした発言を知ったネトウヨや安倍応援団は怒り狂い、上田に対して「反日」と攻撃を開始。TBSにも抗議が寄せられるようになった。
 だが、上田も『サタデージャーナル』という番組自体もまったくひるまなかった。6月8日の放送回では、「芸能人の政治的発言」をテーマにして、「封じ込められているのは『政治的発言』ではなく『政権批判』である」という、テレビはおろか、新聞や週刊誌ですらほとんど指摘できていない構造に踏み込んだのである。
 番組ではまず、アメリカではハリウッドのスターたちが積極的に政治発言をしている一方で、日本では芸能人が政治的発言すると、必ず批判が集まるということが指摘されるのだが、上田は根本的な疑問を呈する。
「なんで最近芸能人が政治的発言をしちゃいけないって言われ出したのかも、そもそもがよくわからないんですよ。別に民主党政権のときだっていっぱい言ってたし、その前の麻生*7政権、福田*8政権、その前の安倍政権のときも言ってた。でも、そのときの安倍政権って別にこんな空気はなかったですよね」
 つまり、上田は「芸能人は政治的発言するな」という風潮が、「日本では」ということではなく、「第二次安倍政権下」特有のものであると、安倍政権下の異様な言論状況を喝破したのだ。
 これを受けて、コメンテーターの鴻上尚史が「政治的発言が問題なんじゃなくて、実はよく見ると、政権を批判してるっていうか、反体制側の人たちが問題になっているわけで。要は、首相と一緒に飯食ってるのは誰も炎上してないわけですよ」と指摘。さらに昨年5月、安倍政権を風刺した『笑点』が炎上したことが紹介されると、上田は「え〜! 大喜利にまで(文句を)言い始めたの!?」としたうえで、こう鋭い切りかえしを行ったのだ。
「『笑点』で『安倍晋三です』と(風刺を)語るのはけしからんと言うんだったら、安倍総理自身が吉本新喜劇に出るのはどうなのって僕は思いますね」
 すべての地上波のニュース番組、ワイドショーのなかで、政権からの圧力や安倍応援団の攻撃を恐れずにここまで真っ当なコメントをしていたのは、ほぼ唯一、上田だけと言ってもいいだろう。
 だが、この『サタデージャーナル』について、TBSが突然、6月いっぱいでの終了を決定。『まるっとサタデー』なる新番組をスタートさせることを発表された。新番組の出演者には上田の名前はなく、スタッフもかなり入れ替えられていた。TBS関係者が番組の裏側についてこう語る。
「上層部から現場への説明では、経費節減のためのリニューアル、ギャラの高い芸能人から局アナに切り替えた、ということだったようですが、それだけとは思えない。背景には上田さんらの果敢な安倍政権批判に視聴者からいろいろ抗議が来ていることもあったと思いますよ。よく(ボーガス注:古館キャスターを降板させた)テレ朝の政権忖度が話題になりますが、上層部が政権批判する番組や出演者を切りたがっているのは、TBSも同じです。『関口宏サンデーモーニング』のように視聴率がすごくよければ別ですが、視聴率が普通以下だと、いろいろ難癖をつけられて終わらされてしまう」
 そういう意味では、上田が最終回、最後のメッセージで「当たり前のことを言ってきたつもりです。しかし、一方で、その当たり前のことが言いづらい世になりつつある」と言ったのは、まさに自分の体験に基づいているものと言ってもいだろう。
「6月8日の放送で、芸能人の政治的発言への圧力問題を特集したのも、今から思えば、番組が終わらされるということへのカウンターだったのかもしれません。その前に、すでに番組終了は通告されていたはずなので」(前出・TBS関係者)
 上田は最終回、最後のメッセージを「また当たり前のことを言わせていただこうと思いますが、私は、政治そして世の中を変えるのは政治家だと思っていません。政治、世の中を変えるのは、我々一人ひとりの意識だと思っています。みなさん、どうもありがとうございました」と締めくくっていたが、しかし、今の日本のテレビは、国民一人ひとりがその意識をもつための情報が隠蔽され、歪められているのが現実だ。
 ワイドショーや情報番組では、お笑い芸人がMCやコメンテーターとして跋扈しているが、本サイトが常々指摘しているように、そのほとんどは、松本人志を筆頭に、報道やジャーナリズムの役割など一顧だにせず政権擁護を垂れ流したり、あるいはせいぜい“俺はわかってる”気取りでどっちもどっち論をぶつような輩ばかりだ。
 上田のような権力チェックの意識とポピュラリティをあわせもった者がニュース番組のキャスターをつとめるようになれば、国民の政治に対する意識も少しは変わるような気がするのだが……。

だそうですので、この番組終了も「NHKクローズアップ現代の国谷*9キャスター降板」「テレ朝・報道ステーションの古館キャスター降板」同様に安倍の圧力による物で、それを「お笑いが本業であるため、本業を犠牲にしてまで圧力を暴露するわけにもいかず」、しかし上田なりに番組打ち切りへの憤りを「言葉にした」ということでしょうか?。まあ、この番組を見たことがないのでなんとも評価出来ませんが。なお、上田は現在「人気芸能人」のため「政治的発言は控えてる」のでしょうが、テレビから干されるまでには至っていません。これは報ステ降板後の古館氏もそうですが。

 2013年6月に「上田晋也の緊急報道!」(TBS)という特番で拉致問題を扱ったとき、私はアドバイザー*10として横田早紀江さんとのインタビューなどで取材をお手伝いしたことがあった。上田さんは拉致問題をきちんと勉強しており、早紀江さんとの応対も配慮をつくしたもの*11で、感心させられた。
[上田晋也の緊急報道! (2013年6月2日放送回) ]の番組概要ページ - gooテレビ番組(関東版)

 見ていないので本来こういうことは言うべきでないでしょうが、「横田の奥さん」に「高世」では正直期待できませんね。後で突っ込みますが[上田晋也の緊急報道! (2013年6月2日放送回) ]の番組概要ページ - gooテレビ番組(関東版)の番組紹介も酷いですしね。
 何せ「2013年6月」と言えば既に蓮池透氏が

【2009年】
救う会、家族会の制裁路線に疑問を呈する著書『拉致:左右の垣根を超えた闘いへ 』、『拉致〈2〉左右の垣根を超える対話集』(以上、かもがわ出版)、『拉致対論』(太田昌国氏*12との共著、太田出版)を刊行
【2010年】
3月
・家族会除名
9月
救う会、家族会の制裁路線に疑問を呈する著書『拉致問題を考えなおす』(和田春樹氏*13などとの共著、青灯社)を刊行

ですからねえ。
 蓮池氏についてはid:Bill_McCreary氏記事
蓮池透氏の著書を読む - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
いよいよ蓮池さんが追い出されるかも - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
「拉致対論」を読む - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
を紹介しておきます。
 それなのに「TBSテレビと上田」は2013年6月時点の番組で「蓮池氏は無視して、横田の奥さんにべったり」ではねえ。まあ、「TBSテレビと上田の名誉」のために断っておけば別にそういうマスコミは「TBSテレビと上田」に限った話じゃないですが。その意味では、蓮池『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年)を出版した講談社は「なかなか腹が据わってる」と思います。
 まあ、「蓮池氏が除名された後の2013年6月時点」でこんなに横田奥さんとズブズブでは、高世が救う会、家族会批判も、蓮池氏擁護もできない、しないのはある意味当然でしょう。そして未だにそうした横田奥さんとのズブズブぶりを反省するどころか、こうして自慢するのが高世です。
 「お前、上田をダシにして、横田奥さんとの関係を自慢してるだけと違うのか?、クズやな、お前最低のクズやな(前から知ってるけど)。生きてて恥ずかしくないの?」ですね。
 まあ、改めて高世には呆れました。
 さて次に高世がリンクを張る、上田の番組紹介[上田晋也の緊急報道! (2013年6月2日放送回) ]の番組概要ページ - gooテレビ番組(関東版)に突っ込んでおきます。

[上田晋也の緊急報道! (2013年6月2日放送回) ]の番組概要ページ - gooテレビ番組(関東版)
 上田が拉致被害者家族の早紀江さんにインタビューする模様を伝える。早紀江さんはまず、拉致された娘が産まれた時の心境を語った。1976年夏、滋さんの転勤がきっかけで早紀江さんは新潟に引っ越すこととなる。早紀江さんの夫、滋さんは娘が失踪前日にくれた誕生日プレゼントを今でも大事にしていることを紹介。
 スタジオトーク。TBS拉致問題担当の丹羽小百合は早紀江さんの印象について、上品で心が清らかな方であると語った。

 社会問題である拉致問題をそういう「お涙ちょうだい」の情緒的な描き方しないでほしいですね。そもそも「横田奥さんが心が清らかかどうか」なんかどうでもいい話です。「心が汚ければ見捨てていい」つう話じゃないわけですから。
 つうか俺は横田奥さんが「上品で心が清らかな方」なんて全く思ってません。むしろ逆で「下品で心が邪悪な方」でしょう。だからこそ「蓮池透氏除名劇」に加担するし、
けっきょく巣食う会と言っていることが変わらない(代弁しているだけじゃん) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)のコメント欄でも批判されていますが、「拉致が最優先だ(日本人妻帰国などは後回しだ)」なんて馬鹿なことも言う。
 つうか仮にもテレビ局の人間が何でこんなみっともないおべっかで横田奥さんに媚びますかね?。「神様、仏様、早紀江様なのか?」「お前本気でそう思ってるのか?。絶対に媚びてるだろ?」と聞きたくなります。
 むしろ俺的に「上品で心が清らかな方」は例えば「退官後、朝鮮学校無償化除外を違法な差別として批判し、学校支援を訴える前川元文科次官」ですね(他にも勿論いますが)。
 次官を引責辞任する原因となった天下り斡旋などを割り引いてもそう思います。
 だって自分の利益だけ考えれば、退官後にそんなことする必要ないわけですから。彼は朝鮮学校OB、朝鮮学校教職員、朝鮮学校生徒の保護者などの当事者ではない。そしてああいう主張をすれば、救う会だの家族会だの、産経だのウヨ連中に悪口されるわけですから。
 しかも「在任中本心が言えなくて、関係者には申し訳なかった、やはり役人として出世したかった。可能なら事務次官になりたかった。だから言えなかった」という趣旨のわびまでいう。なかなか凡人には出来ることではありません。
 勿論彼がこういう態度をとったのは「無償化除外は法的、政治的に問題ないと考える」という本心を偽るウソを、出世の見込みがなくなった退官後まで続けることがいやだったからでしょうが、「上品で心が清らかな方」でないとそうは思わないでしょう。
 いずれにせよ周囲がこうやって奥さんに媚びるから、彼女が図に乗って増長するわけです。媚びない人間は1)苦言を呈し批判するか、2)呆れて離れていくか、ですね。
 ただ「1)の苦言を呈する」は彼女がそんなもんに聞く耳持たず、敵視だからほとんど意味がない(典型例は蓮池氏家族会除名への彼女の加担ですが)。それにしても蓮池氏も除名後に講談社から家族会批判本なんか出してますがある意味「偉いな」と思います。
 俺ならやりませんよ。家族会から敵視されるだけで不快になりますから。
 で大抵の人間は「俺もそうですが」、「2)呆れて離れていく」ですね(ブログではこうした批判を書いてますがリアル社会では、俺は特にそうした批判は何もしていません)。2)は一見「害がないように横田奥さんらに見えるかもしれませんが」、『支援したいんだけどね、仕事が忙しいから』ではなく『あんな運動には賛同できないよ。完全に右翼運動じゃん。家族会とのトラブルもいやだから批判もしないけど』つうのだから相当の痛手ですよね。「相手に呆れられて敬遠される」つうのはどんな運動でも痛手でしょう。
 まあ、拉致の風化の理由は勿論これが大きいでしょう。

[上田晋也の緊急報道! (2013年6月2日放送回) ]の番組概要ページ - gooテレビ番組(関東版)
 北朝鮮による拉致の疑いを排除できない特定失踪者の数は約470人にものぼることを説明。

 「上田やTBS」は特定失踪者なんて本気で信じてるのかと問いただしたくなりますね。ちなみにその後もどんどん数が増え続け、今や「特定失踪者は約800人」です。

[上田晋也の緊急報道! (2013年6月2日放送回) ]の番組概要ページ - gooテレビ番組(関東版)
 2002年9月17日、小泉首相が電撃訪朝。北朝鮮側が出した回答は、5人生存8人死亡、死亡者の中にはめぐみさんの名前もあった。それでも横田早紀江さんは、まだ生きていることを信じ続けて闘っていくと宣言。

 「信じて宣言した」ところで何もどうにもならないでしょうよ。2013年時点でマスコミが横田奥さんの与太を持ち上げないでほしいですね。

[上田晋也の緊急報道! (2013年6月2日放送回) ]の番組概要ページ - gooテレビ番組(関東版)
 2001年に金正男氏とみられる男が日本で拘束されるが、当時の政府は翌日の出国を選択。当時は拉致被害者の会から、取引材料に使ってくれると期待を受けていたが、何故か政府は出国を選んだという。

 横田奥さんがバカなのは今更驚きません。「TBSと上田は何、馬鹿なこと言ってるんだ」ですね。小泉訪朝が2002年9月ですよ。「金正男が拘束された2001年5月」は既に「小泉訪朝を目標に交渉中」だったでしょう。そんな中で「翌日出国」以外の選択肢なんかとったら訪朝交渉がぽしゃりますよ。ぽしゃったら蓮池夫妻らは「2002年9月」には帰ってこれなかったでしょう。何でそんなことが分からないのか。分かった上で横田奥さんや家族会、救う会に媚びてるのか。

[上田晋也の緊急報道! (2013年6月2日放送回) ]の番組概要ページ - gooテレビ番組(関東版)
 この後「安倍首相に拉致問題を聞く!」。
(中略)
 上田晋也が安倍首相との対談を振り返って、「(ボーガス注:拉致解決の)決意や意思を感じた」とコメント。

 どう見ても安倍へのこびへつらいですね。呆れて二の句が継げません。上田晋也が『サタデージャーナル』最終回で語った「当たり前が言えない世の中」の意味! 政権を批判してきた番組に何が起きたのか|LITERA/リテラの描き出す上田とはまるで違いますが、その後、上田に何があったんでしょうか。その後、この種の番組でいろいろな人間と付き合う中で考えが変わっていったのか。

 報道写真家の渋谷敦志さんと今福龍太さんの対談の続き。

というのは特にコメントすることがないのでコメントはしません。


小暑雑感 - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 ジャーナリストの常岡浩介さんが書類送検された。

 常岡も「ジャーナリズム活動(例えば著書の刊行)」ではなくこういうことでしか話題になれないんだから哀れなもんです。常岡が刊行した一番新しい書籍は『イスラム国とは何か』(2015年12月、旬報社)ですからねえ。もう3年半経ってるわけです。

 常岡さんは4月24日、旅券返納命令の取り消しを求めて国を相手に東京地裁に提訴している。
 旅券返納命令取り消しを求めて国を提訴 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 安田純平さん*14も帰国して旅券を申請したが発給されないままだ。渡航の自由だけでなく、言論の自由、国民の知る権利にもかかわる大事な問題だ。注目していきたい。

 「常岡氏の裁判を支援したい」「応援したい」ではなく「注目したい」だそうです。常岡への態度が明らかに腰が引けてますね(苦笑)。
 「脱原発より温暖化防止の方が大事だ」とツイッターで暴言を吐くなどの常岡の無茶苦茶なふるまいに高世もさすがに呆れているのでしょう。しかも常岡は無能なので付き合っても高世にはメリットがない。高世が協力した常岡の本『イスラム国とは何か』(旬報社)も大して売れなかったんでしょうねえ。

 「金正日の料理人」藤本健二さん*15の消息が絶えたとのニュースが、先週から流れている。

 まあこれだけではなんとも評価できませんが、無事でいてくれること、そして日朝間の交渉パイプの一つとして活動してくれることを期待したい。

【追記】
故金正日の料理人「藤本健二氏」が平壌の日本料理店で目撃。無事確認される | BUSINESS INSIDER JAPAN
 事実ならば、ひとまずはほっと一安心です。「そもそも体調不良などで姿を現さないだけで北朝鮮政府指導部との確執などなかった」のか、「確執はあったが解消された」のか気になるところです。


■常岡のツイートに突っ込む

常岡浩介がリツイート
・外山尚之(日本経済新聞
ベネズエラにおける人権侵害をまとめた国連の報告書だが、被害者への聞き取り調査に基づいており、拷問の内容などかなり詳細に書き込んである。独裁政権が国民に対し何を行っているのか、紙面では書ききれなかった内容を少し紹介したい。

 以下、ベネズエラ問題について論じる訳ではないので、「少し紹介したいと外山氏(日経のブラジル・サンパウロ支局長)がいう部分」、つまり「②以降の外山ツイートの紹介」は省略します。興味のある方は外山ツイートを直接ご覧頂ければと思います。
 小生はこれを見て「外山氏ではなく」常岡に呆れました。
 仮にも「会社(長崎放送)のしがらみを離れてフリーになってよかった!」と放言してる野郎が「日経の外山氏」という「フリーじゃない記者(会社所属記者)」のツイートを「ベネズエラ問題についてわかりやすく説明したツイート」として「ただ紹介する(コメントもつけない*16)」とか恥ずかしくないんですかねえ?
 常岡が外山氏を評価すればするほど「つまりフリーか、会社所属かてことはその記者がまともな業績を上げてるかどうかにあまり関係ないんですよね?(苦笑)」「日経の外山さんを評価するフリーの常岡さんには今、どんな成果があるんですか?(苦笑)」「せめて常岡さんは長崎放送を退社するにしても、フリーではなく、朝日、読売、毎日などに移籍した方がよかったんじゃないですか」てことになるわけですが。
 実際、今の常岡には何一つ自慢できる実績はないでしょう。

常岡がリツイート
NHK国際報道
‏ #中国 の新疆 #ウイグル自治区 の大規模な暴動から10年。
 日本で暮らすウイグルの人たちに、公安当局の圧力が。
 故郷に残した家族を”人質”に、スパイ活動を要求されているというのです。
 この後すぐの #国際報道2019 で(BS1今夜10時~)。

 「繰り返しますが」小生のような一般人ならまだしも「フリーの常岡」がよくためらいもなく「会社所属のジャーナリストの報道」をこんなにお気軽にリツイートできるもんです。

*1:以前も別記事で書きましたが勘弁してほしいですね。野党の巻き返しを期待したい。

*2:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*3:小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相を歴任

*4:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*5:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て自民党政調会長

*6:中曽根内閣文相、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相

*7:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)を経て首相。現在、第二~四次安倍内閣副総理・財務相

*8:森、小泉内閣官房長官

*9:著書『キャスターという仕事』(2017年、岩波新書

*10:今はどうか知りませんが当時は「取材については高世さんを通して」みたいな形で横田一家に食い込んでたんですかね?。まさに「横田一家を食い物にしていた高世」といっていいでしょう。まあそれでも救う会よりはまだマシだとは思いますが。

*11:拉致問題の勉強」はともかく「客商売の芸能人(それも上田のように売れない時期が長い芸能人)」が「愛想がいい」のはある意味当たり前でしょう。この番組、メインは横田奥さんらしいですし「早紀江さんとの応対も配慮をつくしたもの」になるのはある意味当然です。そんなに感心することでもないでしょう。

*12:著書『「ペルー人質事件」解読のための21章』(1997年、現代企画室)、『日本ナショナリズム解体新書』、『ゲバラを脱神話化する』(以上、2000年、現代企画室)、『「国家と戦争」異説』(2004年、現代企画室)、『暴力批判論』(2007年、太田出版)、『「拉致」異論:日朝関係をどう考えるか』(2008年、河出文庫)、『テレビに映らない世界を知る方法』(2013年、現代書館)、『〈脱・国家〉情況論』(2015年、現代企画室)、『さらば! 検索サイト:太田昌国のぐるっと世界案内』(2019年、現代書館)など

*13:東京大学名誉教授。著書『歴史としての社会主義』(1992年、岩波新書)、『金日成満州抗日戦争』(1992年、平凡社)、『歴史としての野坂参三』(1996年、平凡社)、『北朝鮮:遊撃隊国家の現在』(1998年、岩波書店)、『朝鮮戦争全史』(2002年、岩波書店)、『朝鮮有事を望むのか:不審船・拉致疑惑・有事立法を考える』(2002年、彩流社)、『同時代批評(2002年9月〜2005年1月):日朝関係と拉致問題』(2005年、彩流社)、『テロルと改革:アレクサンドル二世暗殺前後』(2005年、山川出版社)、『ある戦後精神の形成:1938〜1965』(2006年、岩波書店)、『これだけは知っておきたい日本と朝鮮の一〇〇年史』(2010年、平凡社新書)、『北朝鮮現代史』(2012年、岩波新書)、『領土問題をどう解決するか』(2012年、平凡社新書)、『「平和国家」の誕生:戦後日本の原点と変容』(2015年、岩波書店)、『慰安婦問題の解決のために』(2015年、平凡社新書)、『アジア女性基金慰安婦問題:回想と検証』(2016年、明石書店)、『米朝戦争をふせぐ:平和国家日本の責任』(2017年、 青灯社)、『レーニン:二十世紀共産主義運動の父』(2017年、山川出版社世界史リブレット人)、『ロシア革命』、『スターリン批判・1953〜56年:一人の独裁者の死が、いかに20世紀世界を揺り動かしたか』(以上、2018年、作品社)、『安倍首相は拉致問題を解決できない』(2018年、青灯社)など

*14:著書『ルポ 戦場出稼ぎ労働者』(2010年、集英社新書)など

*15:著書『金正日の料理人』(2008年、扶桑社文庫)、『北の後継者キムジョンウン』(2010年、中公新書ラクレ)など

*16:まあ俺のような素人ならともかく「外山氏に同感です」や「勉強になりました」レベルでは、自称「プロのジャーナリスト」としてお粗末ですし、とはいえ「詳しい補足説明をする能力」は常岡にはないから「コメントなし」になるわけです。