文春スクープに見る検察と新聞のなれ合い - 高世仁の「諸悪莫作」日記
なれあってるのは「検察、警察と記者クラブ」だけではなく、特に有名なのが「テレビの許認可権限を持つ総務省(旧郵政省)とテレビ局」「大手芸能事務所(例:ジャニーズ事務所)とテレビ局」「政治家と番記者(特に悪名高いのがその関係を隠そうともしなかった読売のナベツネ(中曽根番記者)と中曽根*1元首相)」でしょうが、それはともかく。
新聞、テレビなどのメディアが、こうした関係を清算しないと、権力の闇に関するスクープはもっぱら雑誌から*2という情けない、そして民主主義にとって危うい事態が続くのではないか。
まあ、「なれあいはよくない」「それではなれあった相手に対して批判的な報道なんか出来ない、それでいいのか」つう部分だけ見れば高世の主張は正論です。
しかし「家族会、巣くう会となれ合って、特定失踪者という明らかなデマ(既に国内で40人近く発見、全て北朝鮮など関係ない)すら批判できない高世」が「自分の醜態を棚に上げて」よくもこんなふざけたことがいえたもんです。
あるいは高世が書いた著書『神社は警告する:古代から伝わる津波のメッセージ』(2012年、講談社)は『神社本庁の組織購入を狙ったいわゆる提灯本』であり『神社本庁と高世のなれ合い』ではないのか。
高世の『北朝鮮問題での酷い言動』とそれに対する批判については
これじゃあ「ジャーナリスト」でなくて「反北朝鮮活動家」だ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
そういう例を出すのなら、拉致問題だってやっぱり金(対価)次第じゃないか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
を紹介しておきます(なお、小生も過去に色々とそうした高世批判を書いています)。
また、高世の『神社は警告する』については、俺は
[B! キバヤシか] bogus-simotukareのブックマーク
「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(7/30分:高世仁の巻)(追記・訂正あり) - bogus-simotukareのブログ
『神社は警告する』が出ました! - 高世仁の「諸悪莫作」日記「神社は、浸水線のぎりぎりで助かっていたんです」
ただの偶然だろ、津波でぶっ壊れた神社もあるんじゃないの?としか思わないが。ま、高世のことだから「過去の経験からそうなるように神社が建てられてたんです(さすがに神主の超能力でわかった、神道ってすごいとかそこまでひどくないだろう)」と言い出すのだろう。神社本庁から金でももらってるのかとか「神社本庁の組織購入目当ての出版か(まあ、こんなトンデモ本で神社はすごいとか神主に言われてもどん引きだが)」と疑いたくなる(今後詳しく説明するそうだ)。でもそれって証拠がないと「ただの仮説」でしかないし、「何故そうしたことが外部どころか、神社関係者にすら伝わらなかったのか」「だったらそもそも浸水線のぎりぎりどころか、絶対に津波が来ない高台に建てるんじゃないの?」などといった当然の疑問に高世は答えられるのか?。TBS「報道特集」の企画を講談社で書籍化したそうだが、TBSも講談社も社員にバカしかいないのか?
それはともかく高世は北朝鮮商売だけじゃ食ってけなくて、こういうこともやるんですねえ。
「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(9/30分:高世仁の巻)(追記・訂正あり) - bogus-simotukareのブログ
靖国ではなく千鳥ヶ淵を - 高世仁の「諸悪莫作」日記去年『神社は警告する』(講談社)という本を書いた私は、日本列島における神社の伝統と神道を高く評価しているが、靖国神社だけは「日陰」の存在としてありつづけるしかないと思う。
そういう切断処理はやめた方がいいと思いますよ。靖国も日本の神社の一部、それも「非常に大きな一部(経済力とか政治力とかの面で)」なんですから。靖国は「日本神社の異端児だ、以上」ですむわけがない。それですむんだったら「中国共産党は偉大だ、ただし文革は除く」とか何でもありになってしまう。靖国は「ただし」の一言で済む話じゃないでしょう。
「戦前を礼賛する靖国の存在は今の日本では認められない」「過去の日本の戦争について神社界は反省が足りなかった、つくる会教科書支持などの恥ずべき過去を謝罪したい」などと神社本庁が反省表明して正式に靖国を廃止でもするならともかく、存続させながら「日陰の身にしたから解決」ってわけにはいかないでしょう。大体都心の一等地にあんなでかい神社があるのを廃止もしなければ「交通の不便なド田舎(例:秩父や群馬、栃木の山の中とか)に移転もしない」でどーすれば「日陰の身」になるのかさっぱりわかりませんが。首相が参拝しなきゃ「日陰の身」って話じゃないでしょう。
つうか「伊藤律の存在を消そうとした日本共産党がどーのこーの(後で触れます)」言いながら「神社界は靖国の存在を消せばいいんだ(廃止するという意味ではない)、過去の戦争礼賛を反省しなくてもいいんだ」って自分の言ってることが変だと高世は思わないんですかね。
で批判しています(正直、高世も、大して儲からなかったらしいこの本の出版は既に黒歴史扱いしているふしがありますが)。
1)巣くう会、家族会による「フジテレビのウンギョンさんインタビューバッシング」「週刊金曜日のジェンキンスさんインタビューバッシング」「田中均バッシング(そして外務省からの追放*3)」「特定失踪者デマ」などの無法、
2)そしてそんな無法をマスコミも与野党もろくに批判せず『政治や報道の方向性が巣くう会、家族会言いなりにゆがんだこと(例:1)小泉訪朝による『日朝国交正常化とのバーター取引による拉致解決路線』が巣くう会、家族会に屈服した廃棄され、制裁路線に変更、2)安倍が突如、ポスト小泉の有力候補として浮上)』を批判した高嶋伸欣氏の著書のタイトルは『拉致問題で歪む日本の民主主義』(2006年、スペース伽耶)ですが
・拉致問題それ自体が民主主義をゆがめたのではなく、拉致問題を不当に政治利用した家族会、巣くう会が民主主義をゆがめたのでタイトルがややミスリーディング。『拉致被害者家族会(及び巣くう会)が歪める日本の民主主義』が本当は正しい。
と言う点を除けば俺は「大筋では高嶋氏の巣くう会、家族会批判」には同意します(この本については俺は購入して持っています)。
また「蓮池本については購入していませんが(ただし図書館や本屋で斜め読みはしました)」、蓮池透『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年、講談社)も高島氏と似た認識で、安倍*4、巣くう会、家族会を批判しています。
実際、『全てを家族会のせいには出来ませんが』、家族会が安倍を持ち上げなければ、奴は首相にはならなかったでしょう。
安倍が「拉致で成り上がる」までは小泉政権下での有力政治家は「福田*5官房長官と谷垣*6財務相」でした。
安倍が首相にならなければ、モリカケ、桜を見る会、検察庁定年延長問題など起こるわけもない。
日韓関係もここまで悪化しないだろうし、新型コロナも蔓延せずに済んだかもしれない。
もちろん『拉致問題で歪む日本の民主主義』といっても、2006年時点で、高島氏が『モリカケ、桜を見る会などを想定しているわけもない』ですが、2006年時点から酷かった「家族会の安倍持ち上げ(安倍がポスト小泉の有力候補の一人として浮上し、実際に首相に就任)」については
安倍の慰安婦否定論(2006年時点で奴がそう言う男だと言うことは明白)が世間に広く流布したり、官房副長官時代の『NHK慰安婦番組潰し』に見られるような安倍のメディア恫喝が安倍が出世することでより酷くなり*7、民主主義がゆがむと共に、それでも家族会が安倍を支持し続け、安倍批判派をいたずらに敵視することで、あきれ果てた安倍批判派(良識派)が家族会から距離を置き、拉致問題が風化することを危惧する(俺の要約)
として危惧の念を表明していました。
また、いわゆる「小泉*8郵政選挙」で皮肉にも『衛藤晟一』『平沼赳夫*9』『古屋圭司』ら拉致右翼議員*10が「郵政民営化反対だったため」に自民離党に追い込まれ、刺客候補まで送られたこと*11についても、高島氏は
・平沼らが拉致議連所属議員ということはメディアの多くは全く取り上げず、郵政民営化反対議員として、『改革派・小泉の敵』としてのみ描き出したこと
・小泉首相による『平沼ら拉致右翼議員の自民党からの事実上の追放』について、『盟友のはずの安倍』が何も出来なかった無能さ
・こうした平沼らへの『改革派・小泉の敵』というメディアの報じ方について、家族会、巣くう会が何一つ対抗できなかったこと*12
をあげ
・『郵政選挙での平沼ら拉致右翼議員の離党劇』は拉致の風化を象徴する出来事であり、また安倍の無能さを象徴する出来事ではないか
という危惧の念を表明していました(これについては郵政国会 - Wikipedia、郵政造反組復党問題 - Wikipedia参照)。
実際「2006年(高島著書の刊行年)から現在(2020年)」にいたるまで『高島氏の危惧』はどんぴしゃり、いつまで経っても拉致の解決の見通しは立たず、それどころか拉致は風化し、そして安倍が首相として「民主主義をゆがめる無法(例:今回のスキャンダルで辞任したとは言え黒川の無茶苦茶な定年延長)」をやる惨状です。
で、高世には高島氏や俺のような『拉致被害者家族会が歪める日本の民主主義』という認識はないのか。
2006年時点で『拉致被害者家族会が安倍持ち上げや無法な田中均バッシングなどで歪める日本の民主主義』『このままでは拉致被害者家族会にすり寄ってる来るのは西岡力・巣くう会会長、島田洋一・巣くう会副会長など、ウヨばかりになり、良識派は家族会を見すててしまう。家族会は巣くう会と縁切りすべきだ』という「先見の明を示した高島氏」に対し、2020年の今になっても巣くう会、家族会持ち上げしか出来ない高世本人が『明らかに人として劣ってる』という認識はないのか。
と高世を問いただしたら
1)しどろもどろになるか
2)『俺は巣くう会や家族会が日本の民主主義をゆがめたと思ってない、高島の主張には賛同しない』『仮にそうだとしても、俺には関係ない(お前も巣くう会や家族会を持ち上げただろ、高世!)』などと強弁のどっちかなんでしょうねえ。
いつもながら思うことですが高世も呆れたクズです。奴が会社ジンネットを潰したことは「本当に良かった」と思うし、そういう「クズさ」がボディブローのように効いたこと(まともな人間は高世のクズさに呆れて縁切り)も会社倒産の一因ではないかと思いますね。
*1:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相、自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相
*2:リクルート事件と森友疑惑は朝日新聞のスクープなので、高世が言うほど新聞も馬鹿にしたもんではありません。
*3:田中均追放劇の成功が安倍の『モリカケでの官僚への虚偽答弁強要』『黒川検事長定年延長』といった無法を助長したことは明白でしょう。
*4:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相
*6:小泉内閣国家公安委員長、財務相、自民党政調会長(福田総裁時代)、福田内閣国交相、自民党総裁、第二次安倍内閣法相、自民党幹事長(第二次安倍総裁時代)など歴任
*7:実際、安倍政権下において、安倍の恫喝による『NHKクロ現』キャスター国谷裕子降板、『テレ朝報ステ』キャスター古舘伊知郎降板が起こります。
*8:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相などを経て首相
*9:村山内閣運輸相、森内閣通産相、小泉内閣経産相、たちあがれ日本代表、日本維新の会代表代行、次世代の党党首など歴任
*10:ただし郵政離党組には野田聖子(小渕内閣郵政相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣総務相など歴任)、堀内光雄(宇野内閣労働相、橋本内閣通産相、自民党総務会長(小泉総裁時代)など歴任。富士急行オーナー)のような『拉致右翼』ではない議員もいました。
*11:もちろんそれら郵政離党組の多くは復党し、たとえば衛藤(現在、第四次安倍内閣少子化等担当相)、古屋(第二次安倍内閣国家公安委員長や自民党選対委員長(第二次安倍総裁時代))は安倍政権下で閣僚など要職につきます。当然、刺客候補の多くは「使い捨て」になりました。
*12:ただしこれについては1)『田中均氏をいたずらに敵視した家族会、巣くう会』が『郵政反対派を敵視する小泉』に酷い目(家族会、巣くう会が持ち上げる衛藤、平沼、古屋の自民党追放)に遭わされても同情しない、2)郵政選挙での悲劇、不遇を嘆くのなら、自分たちが酷い目に遭わせた田中氏のことを少しは考えて謝罪したらどうか、と言う趣旨のことを高島氏は書いています。俺も同感です。