「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年8/10分:島田洋一の巻)

島田洋一
 産経新聞のワシントン発の記事は群を抜いている。バランスが取れ、掘り下げも効いている。しかしニューヨーク発の記事(上塚真由記者)はリベラル派の意見の紹介に傾き、バランスを欠く。才能ある記者と聞くので、保守派の動向にもより目配りして欲しいところだ

 吹き出しましたが、島田がこうツイートするということは上塚記者はまともなんでしょうか。であるのなら彼女がやるべき事は産経を辞めて「朝日、毎日など、よりまともな新聞に移籍すること」or「フリーライターになること」でしょう。
 ちなみに以下が今回、島田が非難する上塚記事です。「銃乱射事件について、リベラル派が『差別をあおったトランプにも責任がある』と批判した」と言う記事で正直、島田が悪口するほどの記事とは思いません。
 いくら産経記者でもある程度まともな記者ならそうしたトランプ批判を無視は出来ないでしょうし、またそうした批判を「言いがかりだ」と悪口する蛮勇はないでしょう。

米銃乱射、現地訪問のトランプ氏に抗議「憎悪広げた」(1/2ページ) - 産経ニュース
エルパソ=上塚真由】
 米中西部オハイオ州デートンと南部テキサス州エルパソで計31人が死亡した銃乱射事件を受け、トランプ大統領は7日、事件が起きた現地をそれぞれ訪問した。訪問には消極的とされる銃規制やヘイトクライム憎悪犯罪)への対応の批判をかわす狙いがあるとみられるが、地元住民は抗議でトランプ氏を出迎えた。野党民主党はこれを機に批判を強め、政権奪還の機運を高めたい考えだ。
 トランプ氏はメラニア夫人とともにデートンの病院を訪問した後、エルパソでも病院を訪れ、負傷者や医療関係者、救急隊員と面会した。訪問に先立ち、トランプ氏は7日、ホワイトハウスで記者団に対し「精神的に不安定な人や怒りや憎悪に駆られた人、病んだ人には銃を渡すべきではない」と述べ、銃購入時の身元調査を強化すべきだとの考えを示した。
 だが、民主党は、今回の事件を受けたトランプ氏の銃規制の提案について不十分との立場で、「トランプ氏は銃擁護派のロビー活動とNRA(全米ライフル協会)に捕らわれている」(ペロシ*1下院議長)と攻撃の手を緩めていない。
 トランプ氏の7日の訪問に際し、デートン、エルパソでは歓迎する支持者の姿もみられたが、銃規制強化などを求める抗議デモが規模を上回った。またエルパソの事件ではヒスパニック(中南米)系を敵視した憎悪犯罪の可能性が強まっており、人権団体などが主催した抗議集会に数百人が参加し「トランプ氏は差別主義者だ!」「今すぐ帰れ!」と次々と声を上げた。
 エルパソ出身で大統領選の民主党候補者指名争いに立候補するオルーク*2前下院議員も登場。連日のように集会やメディアでトランプ氏批判を展開するオルーク氏は「移民を中傷し犯罪者だと呼ぶ大統領の国に住んでいるが、われわれは憎悪を乗り越え団結しよう」と参加者に訴えた。
 「トランプ氏を追い出せ!」とのプラカードを手にした弁護士のスティーブ・ジェームスさん(66)は「事件が起きたのは、ビデオゲームのせいではない。憎悪を広めてきたトランプ氏が原因だ」と断言。会場では大統領選での投票に必要となる「有権者登録」の用紙が配布され、主催者が繰り返し「憎悪に打ち勝つには、実際の行動を起こすことが必要だ」と登録を呼びかけていた。

島田洋一
 デイトン乱射事件の犯人の方は(ボーガス注:大統領選予備選挙への出馬の意思を表明した)民主党左派のエリザベス・ウォレン支持者だった

 こう決めつけ、「なぜウォレン批判しない」と上塚記事に悪口する島田ですが、「犯人がウォレン支持」と決めつける根拠は何でしょうか。
1)デイトン乱射事件の犯人はその場で射殺された(当然、動機の認定は困難)
2)この事件の犯人の動機も「過去の銃乱射」同様にヘイトクライム(移民差別)と思われる。一方民主党左派のウォレン氏は「移民差別、ヘイトクライム批判派」でありウォレン支持ならこんな犯行に及ぶとは思われない
3)ググっても島田の言うような事実が見つからない
ので島田のデマではないかと俺は思っています(元ネタは島田ではなくFOXニュース辺りかもしれませんが)。

*1:民主党院内総務(院内総務は日本の国対委員長に当たる)、下院議長など歴任。

*2:下院議員を辞任し、上院議員選挙に出馬。毎度、民主党候補に勝利してきた共和党候補(それも大統領指名選挙に出馬したテッド・クルーズという大物)に敗れ落選しましたが、得票率が「51%対49%」と当初予想よりも大善戦。落選してもむしろ株を上げ、政治的ダメージにはなってないようです(ウィキペディア「ベト・オルーク」参照)。