黒井文太郎に突っ込む(2019年9月6日分)

黒井文太郎
‏ 安倍首相、プーチンと同じ未来を見てるのなら、悪じゃん

 安倍など大嫌いなのですが「島返還を目指すための、プーチンへのリップサービス『日露友好という同じ未来を見ている』に因縁を付ける」なんてくだらない話です。この件では安倍ではなく、黒井の方が間違ってる。
 むしろ安倍が「悪」として非難されるべきなのはこんなリップサービスではなくたとえば「ホワイト国除外という嫌韓国行為」ですがこれを「安保上、正当な措置」と強弁する「デマ屋の悪」が黒井ですから心底呆れます。

黒井文太郎
‏ 「改憲派」て括らないでほしいなあ。メディアで勇ましい方々*1、自分的には「大日本帝国派」という括りです。
 改憲派でも反大日本帝国派はいますよ*2たくさん
海上自衛隊幹部学校の「特別講話」に改憲派“安倍応援団”が続々登壇の危うさ (2019年9月5日) - エキサイトニュース

 と黒井が言ったところで

南京事件否定論河野談話否定論→その結果、ついにホワイト国除外、フッ化水素水輸出規制などという暴挙まで実行
関東大震災での朝鮮人虐殺否定論
靖国参拝
・明治150年記念式典

という「大日本帝国派」の産経や安倍、日本会議神社本庁などをろくすっぽ批判しないのが黒井なのだから何の説得力もありません(つうかホワイト国除外、フッ化水素水輸出規制については「安保上の措置に過ぎない」「徴用工判決への報復ではない」とデマを強弁してる恥さらしが黒井ですが)。
 まあ黒井も「今の日本の改憲派って産経にしても安倍にしても、戦前万歳ウヨばっかヤン」「今の安倍みたいな戦前万歳ウヨがでかい面する限り改憲には反対だ」と「社民、共産と言った左派」だけではなく、「穏健保守派を含む護憲派(例:元文春専務の半藤一利*3)」に言われることに「改憲ウヨ」として焦りを感じてるのでしょう。とはいえああだこうだ言い訳しても結局、黒井は「大日本帝国派」の産経や安倍、日本会議などろくすっぽ批判しないわけですが。
 安倍の『靖国参拝』『国基研理事長・櫻井よしこ中教審委員任命*4』などの無法をろくに批判せずに野放しにしたあげく、『改憲派なんて安倍や日本会議みたいな戦前万歳ばっか』と言われて慌てて言い訳をはじめる黒井は最低最悪、醜態でしかありません。
 「改憲派は戦前万歳ウヨばっか、だから俺は改憲には今は反対だ」と言う声が強まったからこその「改憲ウヨとしてのただの言い訳」が黒井の態度であって、黒井のようなウヨは「日韓、日中友好に安倍政権の態度は反する」「安倍政権のように、歴史を直視しないとまた同じ過ちを犯す」とかそういう話では全くないわけですから。
 もちろんろくに「大日本帝国派」を批判したい黒井は支持派ではないにせよ、少なくとも「容認派」であり「反大日本帝国派」などではありません。
 それにしても「改憲派ウヨ」黒井がこういう無様な言い訳をはじめたと言うことは護憲派として多少は喜んでいいことかもしれません。

*1:具体的に「誰のことなのか」名前が出せない辺りが黒井はせこいですね。下手に名前を出すと「黒井が俺たちとケンカしたいなら相手するぜ!」などと攻撃を受けるなどして「後がやばい」と思ってるのでしょう。そういうせこい態度をとってる時点で黒井の主張には何の説得力もありません。なお、海上自衛隊幹部学校の「特別講話」に改憲派“安倍応援団”が続々登壇の危うさ (2019年9月5日) - エキサイトニュースが紹介している 『海上自衛隊幹部学校の「特別講話」に登壇した「改憲派の安倍応援団」』とは「門田隆将」「櫻井よしこ(国基研理事長)」「曽野綾子」「田中英道(元つくる会会長)」などです。しかし田母神が航空幕僚長だったし完全に自衛隊はウヨの巣窟と化してますね。

*2:そういうなら「反大日本帝国派の改憲派」とは具体的に名前出してみろって話です。

*3:著書『聖断:天皇鈴木貫太郎』(1988年、文春文庫→2006年、PHP文庫)、『戦士の遺書:太平洋戦争に散った勇者たちの叫び』(1997年、文春文庫)、『漱石俳句を愉しむ』(1997年、PHP新書)、『一茶俳句と遊ぶ』(1999年、PHP新書)、『日本海軍の興亡』(1999年、PHP文庫)、『手紙のなかの日本人』(2000年、文春新書)、『永井荷風の昭和』(2000年、文春文庫)、『幕末辰五郎伝』(2001年、ちくま文庫)、『レイテ沖海戦』(2001年、PHP文庫)、『ノモンハンの夏』(2001年、文春文庫)、『ソ連満洲に侵攻した夏』(2002年、文春文庫)、『“真珠湾”の日』(2003年、文春文庫)、『清張さんと司馬さん』(2005年、文春文庫)、『遠い島 ガダルカナル』(2005年、PHP文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(2006年、文春文庫)、『昭和史残日録 戦後篇』(2007年、ちくま文庫)、『大相撲人間おもしろ画鑑』(2008年、小学館文庫)、『日本国憲法の二〇〇日』(2008年、文春文庫)、『それからの海舟』(2008年、ちくま文庫)、『荷風さんの戦後』、『山県有朋』(以上、2009年、ちくま文庫)、『昭和史:1926~1945』、『昭和史戦後篇』(以上、2009年、平凡社ライブラリー)、『15歳の東京大空襲』(2010年、ちくまプリマー新書)、『日本史はこんなに面白い』(2010年、文春文庫)、『名言で楽しむ日本史』(2010年、平凡社ライブラリー)、『墨子よみがえる』(2011年、平凡社新書) 、『漱石俳句探偵帖』(2011年、文春文庫)、『幕末史』(2012年、新潮文庫)、『日本型リーダーはなぜ失敗するのか』(2012年、文春新書)、『あの戦争と日本人』(2013年、文春文庫)、『安吾さんの太平洋戦争』(2013年、PHP文庫)、『隅田川の向う側:私の昭和史』(2013年、ちくま文庫)、『若い読者のための日本近代史:私が読んできた本』(2014年、PHP文庫)、『聯合艦隊司令長官 山本五十六』(2014年、文春文庫)、『「昭和天皇実録」にみる開戦と終戦』(2015年、岩波ブックレット)、『日露戦争史1、2』(2016年、平凡社ライブラリー)、『歴史に「何を」学ぶのか』(2017年、ちくまプリマー新書)、『其角と楽しむ江戸俳句』(2017年、平凡社ライブラリー)、『歴史と戦争』(2018年、幻冬舎新書)、『なぜ必敗の戦争を始めたのか:陸軍エリート将校反省会議』(編著、2019年、文春新書)、『B面昭和史:1926-1945』(2019年、平凡社ライブラリー)など

*4:あまりに評判が悪いので結局首にしましたが、安倍と櫻井の付き合いがなくなったわけではありません。