今日の中国ニュース(2019年10月17日分)

第十二章:教育の破壊(下)

・学生たちは無神論、進化論、共産主義イデオロギーを教え込まれた。
共産主義が無理やり無神論と進化論を学校で推進し、道徳を破壊している。
政教分離を口実に、左翼はアメリカの公立学校で天地創造を教えることに反対し、代わりに進化論を推進した。そのため、宗教を信じる人は激減した。子どもの頃から進化論が真実であり、科学的だと教え込まれているからだ。

 「中国のオウム真理教法輪功らしいトンデモ文です。進化論だけは「イデオロギー」ではなく客観的事実ですし、共産主義とは何の関係もありませんが、進化論を否定し「進化論=共産主義」とデマを飛ばす邪教法輪功の訳です。まあ日本では櫻井よしこのようなウヨでも進化論は否定しないでしょうね。もちろん「進化論=共産主義」なんて言わない。


第十三章:メディアを乗っ取る

・極めて少数の人しか関連のないトランスジェンダー性同一性障害)の権利がメディアで話題になっている。
・お笑いドラマ(シットコム)も人々の価値観を歪める番組である。これは、一般的にはあり得ない価値観や行為を繰り返し放送することで、人々を堕落させている。
 シャピロがアメリカの人気シットコム番組「フレンズ」のエピソード「ベビー誕生!」を例に挙げて説明している。ロス(男性)の元妻でレズビアンのキャロル(女性)が彼の子どもを妊娠*1した。ロスは、子どもがレズビアンの家庭で育つことに不安を覚える。彼の心配をよそに、友人のフィービーが言った。
「あたしが子どもの頃、パパは蒸発、ママは自殺、義父は服役中だった。だから、自分を育ててくれる親なんて、これっぽっちもいなかったわ。だけど、今はまだ生まれてもいない小さな赤ちゃんに対して、三人の親が争って愛情を注ごうとしている。赤ちゃんは本当に、本当に、世界一幸せなのよ!」
 フィービーの言葉に安堵し、自信を取り戻したロス。シャピロ曰く、「妊娠したレズビアンと三人の両親という設定は、普通というだけではなく、称賛すべきである*2」ことを暗に示している。

 法輪功が性的マイノリティを差別するウヨ宗教だと言うことがよく分かる文です。

 もしメディアの偏向報道がなければ、ジョン・マケイン(John McCain)は、バラク・オバマBarack Obama)に対し、56%対42%の比率で勝利していただろう。しかし、実際にマケインは46%対53%で敗れたのである。

 法輪功がリベラルを異常に敵視するウヨ宗教だと言うことがよく分かる一文です。

 1960年代に起きたカウンターカルチャー運動(対抗文化)は、ハリウッドにも衝撃を与え、反抗的な若者を描いた映画がいくつも製作された。
 アメリカ映画産業に邪悪な要素が浸透していた。
 共産主義の主な戦略は、犯罪行為を崇高で高潔なことであると演出することである。1967年の「ボニーとクライド」(邦題:俺たちに明日はない)は、世界恐慌中に起きた銀行強盗の実話に基づいた映画である。当時、多くの家族が銀行の差し押さえによって家を失い、路上生活を送っていた。怒りに燃えた映画の主人公は銀行強盗と殺人を繰り返し、社会正義のために戦うヒーローとして描かれた。

 法輪功らしいデマで吹き出しました。「俺たちに明日はない*3」をどう評価するにせよ、どこが「犯罪行為を崇高で高潔なことであると演出する、共産主義の戦略」「社会正義のために戦うヒーローとして描かれた」なんでしょうか。
 法輪功の寝言だと「『太陽がいっぱい』のようなノワール(犯罪映画)」「『仁義なき戦い』のようなヤクザ映画」も「共産主義の戦略」になりかねません。

*1:「セックスで子どもを妊娠した」のならレズビアンと言うよりバイセクシャルと表現する方が適切でしょう。

*2:誰も「レズビアンは賞賛されるべきである」なんて言ってないでしょう。主張されてることは「LGBTだろうが子どもに愛を注ぐ親ならば何の問題もないだろう(大事なことは子どもが愛されてるかどうかだ)」つうだけの話です。

*3:ブランチ・バロウ(クライドの義理の姉で強盗団の一員)を演じたエステル・パーソンズがアカデミー助演女優賞を受賞