高世仁に突っ込む(2019年10月31日分)

HPVワクチン研究の「捏造」報道 名誉毀損で訴えられた村中璃子氏が二審も敗訴
 以前、高世が
立ち上がる人たちに励まされる - 高世仁の「諸悪莫作」日記子宮頸がんワクチンをめぐる理不尽な判決 - 高世仁の「諸悪莫作」日記で擁護していた村中某氏が二審でも敗訴しました。
1)高世がまた村中氏を擁護するのか、「二度目の敗訴」ではすっとぼけて逃げるのか
2)村中氏が最高裁まで争うのか、争ったとしてどんな判決が下るのか
が楽しみです。
 なお、俺個人は「村中氏の敗訴は当然でないだろうか」と思って、「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年4/14分:高世仁の巻) - bogus-simotukareのブログと言う村中批判記事を書いています。
 なお、「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年4/14分:高世仁の巻) - bogus-simotukareのブログでも書きましたが
1)村中氏の池田研究への「捏造呼ばわり」が適切かどうか
2)池田研究をどう評価するか
3)頸がんワクチン接種についてどう考えるか
は全くの別問題です。1)について村中氏が名誉毀損をしたと言うことは2)について池田研究が正しいと言うことを意味しない。
 そして2)について池田研究が評価に値しないとしてもそれは3)について「頸がんワクチン接種を推進すべき」と言う話にはなりません。それぞれは全く別の話です。


クルド避難民に援助を決めた緒方貞子さん - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 高世は既に緒方氏の訃報について日本に裸婦像が乱立したわけ2 - 高世仁の「諸悪莫作」日記で「八千草薫京マチ子の訃報」とともに触れていますがその続きですね。

 緒方さんの活動の原動力は何かと聞かれた緒方さん、「(ボーガス注:不正義を是正しなければいけないという)怒り」と答えたそうだ。

 公憤、義憤というヤツですね。緒方氏に限らず、「アパルトヘイトと戦った南アのネルソン・マンデラ」であれ、「朴チョンヒ独裁と戦った韓国の金大中」であれ、誰でアレ、差別や不正、不条理などと戦う多くの人間の原動力の一つが不正義、差別、不条理への「怒り(公憤、義憤)」ではないか。俺も「ブログ執筆の原動力(?)」の一つは

朝鮮学校無償化除外を批判しただけで俺を北朝鮮シンパ呼ばわりした、にもかかわらず同じ事を主張する前川元文科次官は何一つ批判しないid:noharraへの怒り(同じ事を主張してるのに前川は非難しないが、俺は非難するなんて変な理屈があるか、id:noharra、手前、ふざけんな!)
・高世や荒木和博が垂れ流す特定失踪者デマへの怒り(国内で特定失踪者が生存者として何人も発見されてるじゃねえか!、高世、荒木、手前、ふざけんな!)
・高世などが垂れ流す沖縄米軍基地・本土引き取り論への怒り(どこが引きとるってんだ、言ってみろ!。手前、高世ふざけんな!)
・オウムから1億円もらっておべっかをほざき、オウム犯罪を助長したくせに日本人に対し謝罪一つしないダライ一味への怒り(守銭奴の分際で聖人ぶりやがってダライ、手前、ふざけんな!)
・ダライの不祥事を詭弁でかばうid:Mukkeへの怒り(明白な不祥事までかばいやがって、このダライ盲従分子野郎!。Mukke、手前、ふざけんな!)

などといった「怒り」ですね(俺については「公憤」「義憤」などとは言いませんが)。まあ、俺も「つまらない人間」なのでブログ記事には悪口雑言が多い気がします。
 しかし小生的には

ダライラマが毛沢東に感謝するわけ - 高世仁の「諸悪莫作」日記
ダライラマ法王が、「あなたが感謝する人は誰か」と尋ねられて、「毛沢東」と答えたという。
 国を奪い、多くのチベットの民を殺し傷つけ、宗教と文化を破壊した中国共産党のリーダー毛沢東。いくら憎んでも憎みきれない悪辣な敵になぜ感謝するのか。
 それは自分に「忍辱」(にんにく)の修行をさせてくれたからだという。

と「モロバレの嘘」をつくダライより、正直に「私の活動の原動力は怒りだ」と正直に言える緒方氏に好感が持てます。
 ダライの原動力だって正直「毛沢東などへの怒り、恨み辛み」でしょう。ダライの本心がこんなきれい事のわけがない。そんなきれい事を言う奴が何で日本極右と野合するのか。
 そしてこんな緒方氏の話を紹介する高世も内心では「怒りが原動力」と言う緒方氏に共感するし、ダライの話が嘘八百だ(ダライだって原動力は怒り)と言うことは分かってるでしょう。
 まあ、ただ「拉致問題での横田奥さん(娘を拉致された怒り)」「死刑反対派を誹謗する岡村勲(妻を殺された怒り)」のように「怒りや恨み辛みが原動力」だと、往々にして「八つ当たり」になりがちです。
 勿論緒方氏について言えば「怒りが正しい方向へ向かった」といっていいでしょうが。

参考

(小さな巨人)緒方貞子氏のパワーは「怒り」、世に出したのは市川房枝氏 - 野口修一と仲間たち(環境共生施設研究所) - Yahoo!ブログ
 今朝から、現JICA理事長の緒方貞子氏の難民高等弁務官をテーマに、生い立ちから現在に至るまでの、インタビューを中心に紹介した著書「緒方貞子-難民支援の現場から」(東野真著)を読み始めて、初っ端から「怒り」の文字に、緒方氏に益々興味を覚えました。冒頭の一部を転載します。
【本文】
「緒方さんの行動のもとになっているエネルギーは何でしょうか?」
「何だかしりませんけどね・・・・」
 数秒の沈黙のあと、緒方さんは続けた。
「怒りかもしれないですね。何かうまくいかないと、がっかりするよりも怒りが出てくるんですよね。何とかしたいと、こんなことは受けいれませんと。それはいろいろな形がひどくなったかもしれませんね。これは承知できませんという気持ちですよね」
「そんなに難しい話じゃないんです。何かに照らすんじゃなくて、実態がということです。この10年で私、癇癪もちになったのかもしれないけど」
 そう言うと、厳しかった緒方さんの表情が不意に緩み、笑顔になった。 
・エネルギーの源は、「怒り」
 エネルギーの源は、「怒り」とは驚きですが、同じ質問を劇作家の倉本聡氏に投げかけた事があります。
「(倉本)先生のパワーの基は何ですか?・・・」
 少し考えられてから、出た言葉が、「怒りかもしれない」と答えられました。
 この言葉は、倉本氏を慕って、俳優を目指す私塾「富良野塾」の公演後の座談会で、倉本夫妻が参加された時に、私が質問した事に対して返答でした。
(中略)
 緒方氏が就任する以前の難民高等弁務官事務所は、苦境にありました。
【本文】
 実は、緒方さんが就任する前のUNHCRは組織としてかなりひどい状態にあった。二代目の高等弁務官ジャン=ピエール・オッケは、スキャンダルにまみれて辞任。後任のトールバル・ストルテンベルグも、一年もたたないうちにノルウェーの外相に転任して組織を去った。職員の士気は落ち、財政状況も破綻の危機に瀕していた。緒方さんが選ばれたのは、日本からの資金援助を期待したからだろう、という陰口がきかれるほどの状態だったのである。

【人間ドキュメント・倉本聰】あの人気ドラマの始まりは“怒り”だった | 週刊女性PRIME [シュージョプライム] | YOUのココロ刺激する
 '81年10月にスタートした『北の国から』は、翌年の3月まで24話を放送。その後も『'83 冬』『'84 夏』など8話のドラマスペシャルが、2002年まで放送された。21年という長い間、同じ俳優が同じ役を演じ、30パーセントを超える高視聴率をしばしば記録した。
 この人気テレビドラマの始まりは“怒り”だった。
「東京の人がイメージする北海道のドラマを書いてくれませんかとプロデューサーに言われて、僕はコチンときて、“ふざけるな!”と。それで、北海道の人が見て、本当の北海道だと感じるドラマを書きたいと思ったんですよ」

倉本聰が描く「湾岸テレビ」に対する強烈な怒り
 4月11日放送のテレビ朝日「やすらぎの刻~道」は、倉本聰の強烈な架空のテレビ局・湾岸テレビへの「怒り」を感じた。
 もちろん、ドラマはフィクションである。それを頭に入れて見るのが作法である。だが、4月11日の放送では、作者である倉本聰自身の止めても止まらぬ怒りが奔流のように溢れ出たと思えるものであった。
『高級老人ホーム『やすらぎの郷』に住む脚本家・菊村栄(石坂浩二)が満蒙開拓団をテーマに書いた終戦記念特別番組『機の音』(3時間以上のものと推定される)は、ベテラン女優・白川冴子(浅丘ルリ子)、水谷マヤ(加賀まりこ)を主演にした姉妹の話であった。菊村は、湾岸テレビの求めに応じて、改訂稿も書いて提出した。そこに、プロデューサーの財前(柳葉敏郎)から電話が来る。それは、中国へのロケハンの誘いであった。菊村はいよいよドラマが始動したと感じる』
『ロケハンのスケジュールが迫っても、財前からの連絡がない。訝しがっている菊村のところとんでもない知らせが白川冴子と水谷マヤからもたらされる。菊村のシナリオがボツになったというのである。理由は『暗すぎる』というものであった。湾岸テレビでは菊村の作品に代わる特番『李香蘭物語』の制作ががすでに進行していた。信頼するプロデューサーの財前は、あろうことか菊村に何も告げることなく『李香蘭物語』のために中国に出張していた』
 (ボーガス注:倉本がモデルと思われる)菊村の作品のかわりに採用されたのが『李香蘭物語』というのは、(ボーガス注:『北の国から』で過去に親密な関係にあったが、今はフジテレビとの関係があまり良くないらしい)倉本の強烈な皮肉のように思える。(ボーガス注:湾岸テレビのモデルと思われる)フジテレビは1989年12月『さよなら李香蘭』を放送している。
『菊村の作品『機の音』が没になったのは『暗いから』が理由ではなかった。大手広告代理店が白川冴子と水谷マヤでは視聴率が取れないと大反対したからであった。白川と水谷など、若い人は誰も知らない古い女優だ。視聴率が取れないのは明らかでスポンサーも反対している。『李香蘭物語』には、宝塚出身の人気女優をあてる』
 菊村は真実を聞くために編成局に乗り込んだ。編成局長と部長と担当者が揃って菊村に謝った。だが怒りは収まろうはずもない。菊村は激昂する気持ちを抑えながら言う。
『あなたがたは私のホンを本当に読んだのか』
『なぜ我々に内緒で別の企画が進行するのか』
『卑劣以外の何ものでもないですか!』
『白川と水谷がもう古い女優だと、あなた方の口から直接言ってやりなさい』
 菊村は、自分の時代自体が侮辱されたと感じた。

フジテレビに没にされたシルバードラマ『やすらぎの郷』裏話を倉本聰が「週刊文春」でたっぷり | アオシマ書店 - 電子書籍の情報サイト -
・注目ドラマと呼ばれているのが『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)だ。
 月曜から金曜まで『徹子の部屋』が終わった昼12時30分から始まる“昼ドラマ”。2クール6ヵ月、全130話の長丁場だ。すでに強力な裏番組を抑えて視聴率トップを取る異例のヒットを記録している。若者向けになりすぎたゴールデンタイムに対して、シニア世代向けにシルバータイムを意識したことが功を奏した。
 75歳の石坂浩二をはじめとして、76歳の浅丘ルリ子、73歳の加賀まり子、86歳の八千草薫、75歳の藤竜也、77歳の五月みどり、85歳の有馬稲子、81歳の野際陽子、78歳のミッキー・カーチスら、出演者もシルバー世代の大御所ばかり。彼らが長年、テレビや映画の世界に貢献した人だけが無料で入れる老人ホーム「やすらぎの郷」でさまざまなドラマを繰り広げるというストーリー。
・倉本が最初に持ち込んだのはテレ朝ではなく、(ボーガス注:『北の国から』で長い付き合いのある)フジテレビだった。「でも一発で蹴られました」と倉本は振り返る。
 「一週間もかからず、『ダメです』とだけ返答が来ました。あまり検討しなかったのでしょうね」(倉本)。
 だからドラマの中で「湾岸テレビ」への悪口を書いていると笑う。フジテレビは(ボーガス注:テレ東放送の)『孤独のグルメ』に続き、『やすらぎの郷』も逃していた!
 『文春』の記事は、フジテレビの面々は「やすらぎの郷」に入れないだろうと辛辣に結んでいる。