今日の産経ニュースほか(2019年11月28日分)

◆テレ朝「羽鳥慎一・モーニングショー」が「桜を見る会・反社出席疑惑」を報道
 正直「まだまだ批判がぬるい気はしました」が、こうした報道をまるでせず、安倍批判から逃げる他の番組が酷すぎるので、ひとまず紹介し褒めておきます。 
 「司会の羽鳥」、「コメンテーターの春風亭一之輔(落語家)」などが「この会に出席した芸能人が知らずに反社会的勢力と写真をとったら芸能マスコミはどういう扱いになるんですかね?。国の行事だから国が悪い、でその芸能人を許してくれるのか(一之輔)」「名簿をシュレッダーにかけて廃棄したから出席者が分からない、てそんなことでいいのか。責任追及を逃れるための証拠隠滅を疑いたくなる。吉本は反社問題で『芸人がテレビ番組出演自粛』『社長が謝罪会見』というそれなりのペナルティがあるのに官僚や政治家にそれがないなんておかしい(羽鳥)」「本当にそんなにセキュリティがざるなら反社会的勢力どころか、政治家や芸能人など、会出席者を殺害しようとするテロリストだって出席できますよね(羽鳥)」などといってましたが全くその通りです。しかし橋下と一緒の番組の司会だった男がこれとは驚きですね。まあこうした番組作りは「羽鳥の意思」というよりは「番組ディレクターの意思」なのでしょうが。
 しかし安倍*1をろくに批判しないマスゴミと、未だに安倍を支持する自民党支持層にはうんざりしますね。
 今のような政治状況なら「田中角栄*2竹下登*3」も、金脈報道やリクルート報道の後も退陣しなかったでしょう。リクルート報道により、当時の安倍*4幹事長、宮沢*5蔵相、渡部ミッチー*6政調会長が謹慎を余儀なくされ、傍流の宇野氏*7(女性スキャンダルで短命に終わりましたが)や海部氏*8が首相になることもなかったでしょう。
 第一次安倍内閣で安倍が事務所費疑惑や「疑惑追及を苦にした松岡農水相(当時)の自殺」で支持率低下に苦しむこともなかったでしょう。
 もはや野党が力不足とかそう言う問題ではない。
 ポスト田中の大平*9、鈴木*10、中曽根*11内閣(ただし中曽根内閣は田中が脳卒中で倒れ、またそれを機に竹下が竹下派を立ち上げたことで田中の影響力から脱しますが)などは「角影内閣」「直角内閣」「田中曽根内閣(中曽根の場合のみ)」と呼ばれ、田中は「目白の闇将軍」と呼ばれました。
 大平内閣などでは

【大平内閣:以下全て、あいうえお順】
国対委員長金丸信*12
自治相・国家公安委員長(第2次):後藤田正晴*13
・蔵相(第2次):竹下登
・副総裁:西村栄一*14
・厚生相(第1次):橋本龍太郎
【鈴木内閣】
・総務会長、幹事長:二階堂進*15
【中曽根内閣(第1次)】
官房長官後藤田正晴
・蔵相:竹下登
・幹事長:二階堂進

などと田中派の議員が大臣や党三役など、要職を務めたがそれでも田中本人は公然と活動できませんでした。
 宇野、海部内閣は党内基盤の弱さから「竹下派の雇われマダム」と呼ばれ、

【宇野内閣】
通産相梶山静六*16
・幹事長:橋本龍太郎*17
・郵政相:村岡兼造
【海部内閣】
・幹事長:小沢一郎*18
自治相:奥田敬和*19
・法相:梶山静六(第2次)
・蔵相(第1次、第2次):橋本龍太郎
・運輸相(第2次):村岡兼造*20

などと竹下派の議員が大臣や党三役など、要職を務めたがそれでもリクルート批判から竹下氏は退陣し、リクルート議員たち(安倍幹事長など)も首相を目指すことは当面諦め謹慎を余儀なくされました。
 その後、海部内閣が退陣すると、リクルート議員の内、宮沢氏が首相に、渡辺ミッチー氏が副総理・外相(宮沢内閣)になっていますがそれまでにはかなり時間が経っています。
 そうした時代と比べると今は酷すぎでしょう。

【参考:「羽鳥慎一・モーニングショー」のツイッター

https://twitter.com/morningshow_tv/status/1199668981453316096

明日11/28の放送予定です。
ヤマト運輸で暴行動画 パワハラか?*21■紅葉鎌倉に異変 ハイキング禁止で侵入者も■歯周病がインフルエンザを重症化■貧しい村を変えた…奇跡の泉■そもそも総研・桜を見る会 安倍総理 法的問題は?■

https://twitter.com/morningshow_tv/status/1199524949142032385
 明日11/28の「そもそも総研」は、「桜を見る会 安倍総理 法的問題はないの?」がテーマ。総理主催の「桜を見る会」とその「前夜祭」を巡る問題ですが、安倍総理は、指摘されている「公職選挙法」や「政治資金規正法」に違反していないという認識を示しています。本当に法的な問題はないのでしょうか?


自民、旭日旗で対韓決議を検討 日韓関係配慮で保留に - 産経ニュース

 自民党衛藤征士郎外交調査会長が抗議のための決議を提案。

 およそ正気ではないですね。海軍旗(海上自衛隊旗)を何のために五輪会場に持ち込むのか。


北朝鮮がミサイル発射と海保発表 - 産経ニュース
 「トランプが対話路線だから」「桜を見る会疑惑の対応に追われてそれどころではない」などといろいろあるのでしょうが、一時はあれほど北朝鮮の「飛翔体発射」に悪口していた安倍が何も言わないのだから呆れます。その結果、マスコミもろくに騒がないのだから「何だかなあ」ですね。いや別に騒いでほしいわけではないですが、NHKならともかくそれ以外のメディアは政府系機関じゃないでしょうに。


「 桜を見る会の攻防が示す政治の劣化 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト
 桜を見る会疑惑での安倍や菅の言い訳が「政治の劣化だ」、「安倍や菅、彼らを幹部とする自民は本当にろくでもない」と言うなら勿論正論ですが、「安倍信者」よしこがそんな正論を言わないのは言うまでもありません。「日本テレビのニュースキャスター時代」と比べ、よしこも全く劣化したもんです。それとも「化けの皮が剥がれた」というべきか。


【正論】実証研究『反日種族主義』の衝撃 拓殖大学学事顧問・渡辺利夫 - 産経ニュース
 内容的には日本ウヨの言ってること(日本の韓国植民地統治美化)と何一つ変わらないのでたいした影響力は無いでしょうね。


ミャンマー「アジア最後のフロンティア」争奪戦号砲 日系生損保 - 産経ニュース
 むしろ「アジア最後のフロンティア」は「アメリカ主導の経済制裁外資の進出が遅れている」北朝鮮だと思いますね。


自民・古屋氏「首相の国会答弁が一番重い」 党内の「女系容認」発言にクギ - 産経ニュース
 古屋*22ら女帝反対派のウヨが必死であることはわかりますが二階*23幹事長発言や甘利*24の発言が「安倍の了承がない」とは彼らもさすがに思ってないでしょう。
 安倍に「幹事長(二階氏)」「政調会長(甘利)」などに引き立ててもらい「石破*25と違いモリカケ桜を見る会疑惑などで安倍批判しているわけでもない」彼らが公然と安倍に反逆するわけがない。
 安倍が表向きは「二階・甘利発言」を支持してないことで「安倍総理は女帝反対ですよね!」と牽制してるつもりなのでしょうが、果たして安倍がどう動くか。一帯一路参加表明の時のように、安倍が櫻井よしこら女帝反対派を裏切り、「女帝導入論に変化したにもかかわらず」『改憲のためには安倍を支持するしかないんだ』『女帝なんて現天皇が退位するまで問題にならない話だ』などとして安倍の裏切りを黙認しても俺は意外だとは全く思いません。


【主張】核抑止力 「悲劇」を防ぐには必要だ - 産経ニュース
 いつもながらげんなりです。
 その理屈なら「米国による金正恩政権軍事転覆という悲劇を防ぐには核抑止力が必要だ」という北朝鮮の主張を受け入れなければ筋が通らないでしょうに。
 「核抑止力は必要だ」といった時点で北朝鮮を含む「全ての核保有国の核保有」を容認しなければ筋は通らないでしょう。
 「俺には核抑止力が必要だ、しかしお前には不要だ」なんてそんな変な話はない。
 まあマジレスすれば「核抑止力」なんてもんは多くの国にとって不要でしょう。国際的非難を考えれば相手国が核使用することは先ず考えられない。相手国が通常兵器を使用するなら「こちらもそれにあわせて通常兵器のバージョンアップをそれなりにすればいい*26」だけの話です。
 「核兵器保有したい」つうのが切実な話になってくるのは「米国VS北朝鮮」のようなケースだけでしょう。
 北朝鮮にとっては経済的(国力的)な意味で「核を持たなくても通常兵器で米軍に対峙しよう」つうのは難しいわけです。しかも米軍の北朝鮮侵攻の可能性は今でも「全否定できない」。
 何せ朝鮮戦争は正式には終戦していませんし、米朝国交も樹立されてません。
 そこで「一発でも持てば脅威であり、通常兵器のバージョンアップよりは低コスト」な核保有に動くわけです。
 しかし「経済大国」日本において先ずそう言うケースはあり得ない。

*1:自民党幹事長、小泉内閣官房長官を経て首相

*2:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相などを経て首相

*3:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)を経て首相

*4:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)を歴任

*5:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根内閣、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相辞任後も小渕、森内閣で蔵相

*6:福田内閣厚生相、大平内閣農水相、鈴木内閣蔵相、中曽根内閣通産相自民党政調会長(中曽根、竹下総裁時代)、宮沢内閣副総理・外相など歴任

*7:田中内閣防衛庁長官自民党国対委員長(三木総裁時代)、福田内閣科学技術庁長官、大平内閣行政管理庁長官、中曽根内閣通産相、竹下内閣外相を経て首相

*8:自民党国対委員長(三木総裁時代)、福田、中曽根内閣文相を経て首相

*9:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)を経て首相

*10:池田内閣郵政相、官房長官、佐藤内閣厚生相、福田内閣農林相、自民党総務会長(佐藤、田中、大平総裁時代)などを経て首相

*11:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相

*12:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、副総裁(宮沢総裁時代)を歴任

*13:大平内閣自治相・国家公安委員長、中曽根内閣官房長官、宮沢内閣法相など歴任

*14:ロッキード疑惑による田中の自民党離党後、田中にかわって派閥の会長(表向き、実質的会長は田中)を務めた。池田内閣厚生相、佐藤内閣建設相、田中内閣国土庁長官福田内閣行政管理庁長官、自民党副総裁(大平総裁時代)など歴任

*15:田中内閣官房長官自民党総務会長(鈴木総裁時代)、幹事長(鈴木、中曽根総裁時代)、副総裁(中曽根総裁時代)など歴任

*16:いわゆる竹下派七奉行の一人。竹下内閣自治相・国家公安委員長、宇野内閣通産相、海部内閣法相、自民党幹事長(宮沢総裁時代)、橋本内閣官房長官など歴任

*17:いわゆる竹下派七奉行の一人。大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、自民党幹事長(宇野総裁時代)、海部内閣蔵相、自民党政調会長(河野総裁時代)、村山内閣通産相を経て首相。首相退任後も森内閣で行革担当相

*18:いわゆる竹下派七奉行の一人。中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、自由党代表、民主党幹事長(鳩山代表時代)など歴任

*19:いわゆる竹下派七奉行の一人。中曽根内閣郵政相、海部内閣自治相・国家公安委員長、宮沢内閣運輸相など歴任

*20:宇野内閣郵政相、海部内閣運輸相、橋本内閣官房長官など歴任

*21:こうした大企業批判も今や日本のテレビ局では見ることが少ない代物です。

*22:第二次安倍内閣国家公安委員長

*23:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*24:小渕内閣労働相、第一次安倍、福田内閣経産相自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、麻生内閣行革等担当相、第二次、第三次安倍内閣経済財政担当相、自民党選対委員長などを経て現在自民党税制調査会

*25:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相を歴任

*26:別に相手国の軍事力を上回る必要は無いでしょう。相手国が侵攻を思いとどまる(短期決戦は無理で長期戦が確実)程度のバージョンアップをすればいい話です。