高世仁に突っ込む(2020年3/22日分)

財政緊縮が招いたイタリアの医療崩壊 - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 きょうは国立駅前に散歩に出かけた。
 駅南口から真っすぐに延びる大学通り(一ツ橋大学があることから名付けられた)は桜の名所で、例年多くの花見客でにぎわう。
 ここの桜並木は、今上天皇の生誕記念で、1934-35年に植えられた。

 話の本筋ではないですが「1934~35年に生誕記念で植えられた」のなら「今上天皇ではなく上皇(前天皇明仁、1934年生まれ)」だし、「今上天皇徳仁、1960年生まれ)の生誕記念」で植えられたのなら「1960年に植えられた」ことになります。
 でどちらが正しいのかと言えば、「1934-35年に上皇の生誕記念で植えられた」が正解です。
 何でこんな間違いを高世がしたかと言えば

#くにたち桜前線/国立市ホームページ
 昭和8年(1933年)、今上天皇が皇太子として御生誕されたことを祝し、そのころ「大学町(だいがくまち)」と呼ばれていた現在の大学通りの住民たちが「国立町会(くにたちちょうかい)」という会を結束し、昭和9年(1934年)から翌年にかけて大学通り両側の緑地帯へ、当時の谷保村青年団の方々と一緒に桜の木々を植樹しました。

など、「現天皇徳仁)が即位する前に作成された記事(つまり明仁氏が今上天皇だった頃の記事、2019年5月1日より前の記事)」をそのまんま、どこかからコピーした事によるミスのようです。

朝日川柳より
「しゃあしゃあと胸が痛むと鉄面皮」(福岡県 伊佐孝夫)

 もちろんこれは拙記事高世仁に突っ込む(2020年3/20日分) - bogus-simotukareのブログが紹介した高世記事公開された近財局職員の「手記」 - 高世仁の「諸悪莫作」日記で高世が触れた「森友公文書改ざんでの元近畿財務局職員の自殺」についての「安倍首相ら政権幹部のコメント」ですが、俺が「しゃあしゃあと胸が痛むと鉄面皮」と思うのは有本嘉代子死亡時の救う会、家族会連中の「胸が痛む」ですね。
 特に救う会連中には「北朝鮮叩きのネタとして有本を利用しただけだろ、手前。ふざけるな」と怒りを禁じ得ません。しかし「救う会とズブズブ」の高世はそういうことは「絶対に言わない、言えない」んでしょう。

 19日、アメリカは、全ての渡航の中止と海外に滞在している国民に対し、速やかに帰国するよう促した。
 新型コロナウイルスの感染拡大で、すでにEU諸国は、EUへの第三国からの渡航を30日間禁止。ロシアは4月30日まで入国禁止。カナダは国境閉鎖。
 日本は危険国とされ、ほとんどの主要国がきびしい出入国制限をもうけ、入国できても2週間の「隔離」という措置が待っている。
 いやはや驚いた。この事態は予想していなかった。
 グローバル化が国境をなくしていくなどと言われ、若い女性たちが週末に香港に買いものに行ったりするこのご時世に、こんなに簡単に「鎖国」ができるのか!
 経済活動が過去例をみないほどのダメージを受けるのを承知の上で、各国がためらいなく国境を閉じたのである。
 「国家」というくくりの重要性を再認識させられた。
 同時に、各国政府の意向でこんなに簡単に「鎖国」されるとなれば、国家安全保障をあらためて見直す必要があるだろう。
 例えば、マスクの原料のほとんどを中国に頼っていていいのか。
 なにより、食糧が入って来なくなる可能性を見越して、自給率をどうするのか。
 いざとなれば他国に依存しなくてもやっていける国にしなければ。

 「グローバル化が国境をなくす」といったところで「アパルトヘイト南ア、北朝鮮(核ミサイル問題)やロシア(ウクライナ問題)への経済制裁」を考えれば「国境封鎖それ自体」は俺にとっては全然「驚きの事態」ではありません。
 「アパルトヘイト南ア、北朝鮮(核ミサイル問題)やロシア(ウクライナ問題)への経済制裁(国境封鎖的措置)」はあくまでも「レアケースだと思っていた」「感染症でここまでやると思ってなかった」と言う意味では驚きですが。
 それはともかく、日本は「資源のない国」なので、「いざとなれば他国に依存しなくてもやっていける国」と言うのには限界があるでしょう(もちろん食糧自給率の向上は必要だと思いますが)。
 そもそも今回のコロナについて言えば、「人の移動」が制限されてるだけで「物の移動」は必ずしも制限されてないでしょう。

 イタリアのコロナ禍がすさまじい。
 死者が中国のそれを上回って、さらに増え続けている。
 死亡率8%と突出して高いのはなぜか。
 高齢化率の高さはEUで最高、日本に迫るほどだという。
 これとならんで原因に挙げられるのが医療体制の崩壊だ。患者が多すぎて医療の手が届かないというのだ。
 問題はさらにその先だ。
 《イタリアでは近年、医療費削減を進めてきた。病院の統廃合が進み、多くの医師がイタリアを離れた。医療体制の弱体化が、今回のウイルス封じ込め「失敗」で露呈した形だ。》(朝日新聞21日)
 これは他人事ではない。
 日本でも医療費削減で医療・保健体制はすでにお寒い状況になっている。

 高世が言うようにこれを機に「日本の医療、福祉のあり方」について少しでも改善が図られてほしい。