「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年4/17分:島田洋一の巻)

テレワークでなく在宅勤務と言え 島田洋一(福井県立大学教授) « 国基研ろんだん 国基研ろんだん « 公益財団法人 国家基本問題研究所

 テレワークと聞くと、自宅にパソコンと高度な通信環境および安全に動かす知識と技量がない限り無理な勤務形態で、そうでない自分は(ボーガス注:出勤によるコロナ感染の?)危険を押して出勤せざるを得ないのかと感じる人も多い。(ボーガス注:コロナが蔓延する)非常時においては、誰もが即座に理解できる言葉で呼びかけ、漠然たる不安を取り除いていくことが極めて重要だ。

 「テレワークと言うより在宅勤務と言え」という主張の是非はともかく「コロナ感染したくないからテレワークしたいんです」て人もあまりいないと思いますけどね。何せ自宅勤務なんてもんは実施が大変ですから。いないからこそ安倍が「東京、大阪など深刻な地域ではテレワークによって出勤を7割減らして欲しい」といったわけです。


◆島田のツイート

島田洋一
 所得の大幅減を証明できた者だけに現金給付という愚案が葬られたのは良かった。申請殺到とトラブル頻発で「役場崩壊」を引き起こしただろう。

 吹き出しました。安倍が「所得が減少した人間のみに30万支給」を言い出した時点で「申請殺到とトラブル頻発で現場が混乱する愚案。安倍政権は撤回すべき」と批判するならまだしも、安倍が撤回してから、後追いで「愚案呼ばわり」です。

島田洋一
 テレワークと聞いてピンとくる人がどれだけいるのか。テレ(tele)は「距離がある」を意味する接頭語*1だが、日本で常識となっている知識ではない。普通に「在宅勤務」と言えばよい

 珍しく島田洋一に共感。ただし「サテライトオフィスでの勤務」も「テレワーク」「リモートワーク」「モバイルワーク」には入るので厳密にいうと「必ずしも在宅勤務ではない」(→という知識はコロナ騒動でテレワークが騒がれるようになってから最近獲得しました)。
 「サテライトオフィス勤務のことは無視して在宅勤務でええやん」とは思います。
 ただし、「人間の慣れ」というのは恐ろしい物で、俺も「テレワーク」「リモートワーク」「モバイルワーク」に大分慣れてきましたけど。
 ちなみに、「テレワーク」「リモートワーク」「モバイルワーク」って「コロナ防止のために出勤を控えて欲しい、テレワーク、リモートワーク、モバイルワークを進めて欲しい」と安倍が言いだして*2から最近になって急速にメディアに出てきた言葉で率直にいって分かりづらいですよね。
 まあ、テレワークに限らず「戦後レジーム(戦後体制)の脱却」とかやたら外来語使いたがるのが安倍ですけど。
 しかしコロナ関係(?)ではテレワークに限らず、「クラスター(感染者集団)」「オーバーシュート(感染爆発)」「ロックダウン(都市封鎖)」とやたら外来語使いたがるのはどうかと思いますね。厳密性を多少犠牲にしてでもわかりやすさを考えるべきではないか。

*1:テレキネシス(念力)、テレグラフ(電信)、テレスコープ(望遠鏡)、テレパシー、テレビジョン、テレホン(電話)の「テレ」です。

*2:「安倍が言いだしてから」と言うのが「ある意味重要」ですね。ある意味どうでもいい、つまらないこととは言え、また名指しで「テレワークなんて言葉を首相は使うな、在宅勤務でいい!」と安倍批判しないとは言え、この件では安倍の「テレワーク」発言を「安倍信者のはず」の島田は支持しないわけです。