今日の産経ニュースほか(2020年4月20日分)

【新型コロナ】「ポスト安倍」明暗…傷ついた岸田氏、菅氏も存在感なく、西村氏の存在感は向上(1/2ページ) - 産経ニュース
 安倍が西村をコロナ担当相にしたのはそう言う思惑があるのかもしれないし、産経にとっても極右政治家の西村は望ましい政治家なのでしょうが、まあどう見ても「存在感向上」は「くだらないひいき目」でしょう。
 しかし「コロナ対策ではあまり目立ってない」として産経が岸田氏を軽く扱おうとするのは不思議ではないですが、菅官房長官と西村を比べて「西村の方が存在感が増してる」と書くとは思いませんでした。何か「側近のはずの菅を軽く扱ってまで西村を持ち上げないといけない理由」が産経にあるのか。
 「安倍首相が習主席訪日を要請したのは菅の進言だと聞いている。菅の野郎、許せない」とか何か菅を敵視する理由でもあるのか。
 それはともかく、確かにコロナ担当相としてメディア露出は増えたものの、コロナが沈静化しないのだから、「イメージアップ」と言う意味での「存在感向上」はない。
 かつ「メディア露出」というならテレビCMまで行っている「小池都知事」がわかりやすい例ですが「コロナが蔓延している都府県の知事」だってメディア露出は増えてるわけです。


防衛省設置法改定への批判:副題『また自公と相乗りした立民、国民民主』
「宇宙作戦隊」新設などを盛り込んだ「改悪防衛省設置法」成立に抗議します | ちきゅう座
 小生も不勉強なもんで、この「ちきゅう座記事」を見て初めてこういう事態を知った次第です。
 また「自公の火事場泥棒」で「維新も共犯」というのは「いつものことです」が今回は

「宇宙作戦隊」新設などを盛り込んだ「改悪防衛省設置法」成立に抗議します | ちきゅう座
 衆参の本会議がともに(ボーガス注:投票ではなく)起立採決だったため、詳細な賛否は不明*1ですが、委員会での賛否などによれば、共産党参議院会派「沖縄の風」(伊波洋一*2、高良鉄美)は反対。与党に加え立憲・国民・社保*3、維新などの野党*4は賛成*5

ですからねえ。

 「共産党が批判し反対する法案に平然と賛成しやがって、お前ら野党共闘を本気でやる気があるのか?」
 「安倍の軍拡路線に加担して何が『まっとうな政治』だよ、立憲民主党

と「京都市長選での自民との相乗り」などと同様に「立民」「国民民主」に強い怒りを禁じ得ません。
 とはいえ「野党共闘なんか出来るか、ふざけんな」とは俺も言いませんし、共産党執行部も言いません。「安倍を利するだけ」なのでそういうことは言えませんが、それにつけ込んでるとしか思えない最大野党・立憲民主党のふざけた態度にはいつもながら頭にきます。
 しかし「ちきゅう座」のこの記事も「この件を批判的に取り上げただけ、コロナ報道にかまけて、まるで報じないテレビ局よりはマシ」「一応、立民、国民民主を批判するだけマシ」ですが、「立民」「国民民主」に遠慮して批判が弱いですね。

 宇宙の軍事利用を解禁した2008年成立の「宇宙基本法」は自民・公明・民主の議員立法でしたが、立憲・国民はやはり今回も賛成に回りました。危険な新防衛大綱の柱の一つである「宇宙・サイバー・電磁波軍拡」に正面から反対できないのは、旧民主党系の大きな弱点です。心ある議員には、しっかり学習し、党内で議論を仕掛けてほしいと思います。

てなんでそんなに旧民主党への批判の腰が引けてるのか。「京都市長選での自民との相乗り」についてもそうですが、この種の御仁はやたら旧民主に甘い。まあ、反共主義が理由なんでしょう、毎度毎度「旧民主への批判がぬるくで微温的」ですよねえ。その癖、この類の御仁は共産党への非難はまるで躊躇しない。
 「旧民主党系の大きな弱点です。心ある議員には、しっかり学習し、党内で議論を仕掛けてほしいと思います」て「どんだけ暢気で弱腰なんだよ、手前」「そもそも心ある議員って誰だよ?。そんな奴いるのかよ?」「党内で議論をして欲しいて、そんな腰の引けた微温的態度で向こうが議論するわけねえだろ、お前ら市民運動の側から『勉強会を開催した上で参加を呼びかける』とか、旧民主に何か仕掛ける意思はねえのかよ!」「もういい加減、共産支持に切り替えろよ!。支持できないことをやられても支持し続けるとかおかしいだろ。どんだけ反共主義なんだよ!」「お前、ただの旧民主党の提灯持ち、太鼓持ちかよ?」て話です(多分俺がこう言うとこの種の御仁は自分の旧民主への甘さを棚に上げて『馬鹿にするな!。誰が旧民主の太鼓持ちだ!』『お前の方こそ共産の太鼓持ちだろ!』などと怒り出すのでしょうが)。
 この法案に反対なら、はっきりと「この件での立民、国民民主の態度は許さない!。共産を支持する!」と言えばいいでしょうよ。
 俺みたいな「旧民主には完全に失望してる人間」「その反動で共産への期待が大きい人間」からすればこの種の「反共&旧民主党べったり」はまるきり理解が出来ないし、理解したくもない。
 この種の「自称・反安倍」「自称・反自民」はどこまで「反共&旧民主党べったり」なのか。
 「日本の反自民、反安倍の多く」の何が問題かと言えば
1)共産以外の政党(特に旧民主党系)は本気で反安倍、反自民なのか怪しい(今回の一件はその典型)
2)市民団体も安倍自民や公明、維新は批判しても、こういうときに共産をほめないし、立民や国民民主への批判も弱腰だ
つうことですね。だからこそ安倍長期政権という麺は明らかにあるでしょう。
 「そんなんでよく反安倍とか言えるな。本当にお前ら護憲とか軍縮とかまともに考えてるのか?」つう話です。
 まあ、護憲派ハト派として「宇宙作戦隊」新設などを盛り込んだ「改悪防衛省設置法」成立に抗議します | ちきゅう座が危惧するように「軍事予算拡大(特に宇宙軍拡)」を助長しかねない今回の改悪には腹が立ちますが、「この法案で一路軍拡」と言うほど話も単純ではないので今後も共産党市民運動などの奮闘に期待したい。ただし立民、国民民主には正直ほとんど期待していません。
 しかし「コロナが注目を集める時期に悪法を成立させよう。そうすれば批判も少なくて済む(自民、公明、維新だけでなく立民、国民民主)」とはもちろんそうした不誠実で姑息な態度も問題ですが、「どう見てもコロナを舐めてるとしか思えない」ですよね。どう見てもこれではコロナの早期収束など当面なさそうです。まあ、収束しない方が「安倍政権が崩壊してむしろいい」のかもしれませんが(安倍の長期政権にうんざり&早期収束を期待しても安倍の失政でどう見ても早期収束しそうにないことで、小生もやや、やけくそになっている)。


大事なのは、「トップの人が言ったことに従う」ことなのか。 | ちきゅう座

 ところが、この動画を眺めて気が付いたのは、彼がこう言っていることだ。もちろん、日本語である。
「トップの人が言ったことに従う。それをやればワンチームになれる」
 つまり、大事なことは一人一人が責任を持って判断することではない。「トップの人が言ったことに従って行動すること」だというのだ。ワンチームとは、チームの中に諸チームがないこと、一つのチームがスッキリとまとまり良いことなのだろう。トップに対する批判など、もってのほかなのだ。

 リーチ・マイケルに「上意下達を正当化するとは何事か」「政府批判したからこそ、例えば十万円支給が実現したんじゃないのか?」「それでよく中国の一党独裁批判などが出来るもんだ」などと澤藤氏は呆れていますが俺も同感ですね。リーチ・マイケルが本気でウヨなのか、ウヨに媚びてるのか知りませんが、さすが、わざわざ「チームメイトを引き連れて」宮崎に「さざれ石を見に行く人間」リーチ・マイケルはやることが違います(もちろんほめていません。むしろリーチ・マイケルを心の底から軽蔑してます。観光のためとはいえ、神話を史実であるかのように扱うのもいいかげんにしてほしい(ラグビー日本代表のさざれ石の見学なんていうのは、愚劣にもほどがある) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)の指摘には全く同感です)。
 「海外はともかく」日本においてはラグビーは国際的どころか「日本人に帰化して日本ウヨにこびへつらうリーチ・マイケル」のような、ろくでもない「名誉白人ならぬ名誉日本人」の巣窟ではないのか。俺は「日本ラグビー代表チームの勝利」はもちろん評価しますが、代表チーム連中の「政治認識、社会認識」があまりにもお粗末なので「悪い意味での専門バカ」「ラグビーしか能のないバカ」「チベットバカ・I浜Y子の同類」「とにかくどうしようもないバカ」としてむしろ軽蔑しています。日本スポーツ界でここまでひどいのはラグビー「だけ」ではないのか。「神の国発言」森元首相ラグビー関係者だからこうなるのか。


【正論】非常時のテレワーク普及と課題 同志社大学名誉教授・三木光範 - 産経ニュース

 安倍晋三首相は11日、東京、大阪など7都府県では中小企業も含め、職場への出勤者を最低でも7割減らすことを各企業に求めている。このため、対象となる企業と、そこで働く人はテレワークの環境を速やかに整えなければならなくなった。

 産経も安倍相手には随分と甘いもんです。
 これが民主党政権なら「政権の初動の遅れの尻拭いをなんで企業がしないといけないのか」「コロナ予防のために7割はテレワークにしてくれなんて言われても困る」と悪口雑言でしょうにねえ。
 正直「7割テレワークなんて無茶」「そんなことしなくても感染防止できるんじゃないか」と思いますが、仮に「7割テレワーク」が必要だとしても安倍が事態をここまで無茶苦茶にしなければここまで厄介な話にならなかった。
 せめて「私ども自民党政権の初動のミスで皆様にご負担をかけて申し訳ありません。しかし、7割テレワークは不可避なのです。お怒りは重々承知ですがお許し下さい(安倍)」程度のわびは入れろ、と思うのですが、まあ、「出勤を7割減らさないと困るから減らしてくれ」と命令するだけで「申し訳ありません」の一言もないのだから正直、怒りを覚えます。この期に及んで安倍を支持する奴は頭がおかしいんじゃないかと思う。
 テレワークなんてもんはやりたい労働者、やりたい企業がやればいい話であって「コロナ予防のためにやってくれ」と国が命令するような話では本来ない。

*1:明らかに立民、国民民主が「安倍に加担するのか」という批判を弱めるためのせこい手口でしょう。だから俺は旧民主党なんぞ支持する気には全くなりません。

*2:沖縄県議、宜野湾市長を経て参院議員

*3:野田元首相を代表とする会派「社会保障を立て直す国民会議」の略称

*4:維新はとても野党とは呼べないでしょう。

*5:社民党議席はあると思うんですがこの記事だと反対なのか、賛成なのかが分かりません。「立憲・国民・社保、維新などの野党は賛成」の「など」に社民が入るのか?。まあ、近年、旧民主(特に立民)にすり寄る社民では「反対ではなく」賛成や棄権でも全く驚きませんが。