高世仁に突っ込む(2020年5/3日分)

PCR検査強化に大学学長が「蜂起」呼びかけ - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 速達が届いて、新潟県の地方紙『新潟日報』の4月30日朝刊が送られてきた。社説の下の「座標軸」というコラムにジン・ネットのことが取り上げられている。
 書いたのは論説編集委員の原崇さん。
 コラムは過大評価もいいところだが、ありがたいはなむけとして読ませていただいた。

 新潟日報の記事画像が『記事が読める大きさ』で貼り付けてありますが、「新潟のローカル紙でほめられたことまでブログ記事にするのかよ(苦笑)」ですね。
 高世にとっては会社の倒産はよほどショックであり、その精神的ショックを癒やすためには、こうして「皆が僕のことを慰めてくれるんです!」「皆が僕のことを偉大な功績を残したと褒めてくれるんです!」と言わざるを得ないんでしょう。
 本当に「無様で哀れで滑稽な奴だ」と思います。そんな過去の栄光にすがりつくより、現在を直視したらどうなのか。
 まあ、面と向かって「お前、本当に情けないバカだな。お前の無能さで、倒産させた会社なんて過去の栄光にすがってんじゃねえよ。まあ、そもそもジンネットが過去の栄光なのか疑問だけどな。ジンネットって何の社会的価値があったの?」「お前そもそもジンネットなんかつくらないで、日本電波ニュースに勤務し続ければ良かったんじゃないの?」「本当に新潟日報の記事は馬鹿げた過大評価ですね。あなたそんなご大層な人間じゃないですよね?」と言って、高世を鼻で笑ったら高世も「手前ふざけんな!」「俺の人生を否定するのか!」とマジギレするんでしょうけど。

 同じ30日朝刊の物故者欄に、これも原さんによる李英和(リ・ヨンファ)さんの追悼記事が載っている。

 新潟日報記事の紹介(しかもメインは李ではなく高世本人)という形でないと、李の死をブログ記事にしないとは高世も随分と冷たいもんです(しかもブログ記事のメインはコロナ問題で、李の話は軽い前振り)。それとも「新潟日報記事を郵送されるまで」は李の死に気づかなかったのか。

 李さんは、朝鮮学校の無償化に反対する数少ない在日コリアンでもあった。

 おいおいですね。未だに「朝鮮学校(正確には朝鮮高校だが)無償化除外は正しい」が高世のようです。
 まあ本心と言うより今更自分の非を認められないだけでしょうが。なお、「朝鮮学校無償化除外」云々は高世の李評価であり、新潟日報の李追悼記事にはそんなことは書いてありません(これまた新潟日報の記事画像が『記事が読める大きさ』で貼り付けてあります)。
 なお、朝鮮学校といえば「朝鮮幼稚園が幼保無償化から除外されてること(ただし幼保無償化の場合、朝鮮学校以外の外国人高校は対象となった高校無償化と違い、朝鮮幼稚園だけでなく、華僑系、欧米系など外国人幼稚園全てが除外対象)」について高世がどう思うのか聞きたいところですが、今までブログ記事にしてないし、たぶん、興味もないでしょうねえ。
 朝鮮高校無償化除外支持にしても本心と言うより家族会や救う会に調子を合わせてただけでしょう。
 まあ、俺の予想では高世の回答(無回答を除く)は
本命「外国人幼稚園は基本的に対象にすべきだが朝鮮幼稚園は除外すべき」
対抗「外国人幼稚園は対象外で問題ない」ですかね。あの男は絶対に「朝鮮幼稚園を幼保無償化の対象にすべきだ」とは言わないでしょう。

・政府は検査数を増やす増やすと言っているが、実際は増え方が鈍い。ようやく民間検査会社も使うようになったが
・「モーニングショー」が民間検査会社5社に問い合わせたところ、3社はフル稼働中だが、2社は余力があり、うちA社は「一日40件検査可能なのに先月3件検査しただけ。開店休業状態で歯がゆい思いだ」とのこと。
・C社は(中略)民間検査会社が生かされていない理由を「保健所(帰国者・接触者相談センター)が検査するかを判断するとき、空き病床数を加味していると思う。病床数が少ないと、検査に回せないのが現状だ。軽症者の待機場所が増えたので、検査数も増えるのでは」と答える。
 陽性者全員を入院させる(たくさん陽性になると病床がパンクする)という当初方針の影響がいまだに残っていることがうかがえる。

 ということでPCR検査の少なさを理由に政府批判する高世です。小生はこの件には無知なので特にコメントはしません。
 それにしても高世もこんなにコロナネタでブログ記事とは「コロナネタで会社の危機を何とか乗り切りたかったのに!」なんでしょうねえ。まあ、「ジンネットが今もあったとしても」、コロナネタの取材発注がテレビ局からジンネットに今あったか疑問ですけど。
 そして「コロナネタで一発当てたい」とでも思ってるんでしょう。コロナネタで本を書くとか。

 よく指摘されるのが保健所の人手が足りないという問題。
 このブログでも指摘したが、経費削減で保健所の体制が弱体化している。いま468ヵ所で過去20年で2割減。
 検査を相談しようにも保健所に電話がつながらないのでは話にならない。
 保健所の現場からは「人員・予算もなく保健師の多くが疲弊している」「ほぼ全員が24時間対応せざるを得ない」「精神的にダウンする職員が増えそうだ」との悲痛な声。
 そもそも、検査するかどうかの判断をする入り口に保健所をかませるシステムにしたことが間違いだったのではないか。余計な労力を保健所に押し付けると同時に、検査までの無駄な時間を浪費させた。
 「モーニングショー」では以前から、検査の入り口には保健所を関与させず、結果だけを保健所に報告するシステムを提案している。実際にこれから稼働する医師会などの新システムは保健所を介さないことになる。

 ということでコロナによって保健所が崩壊状態にあると政府批判する高世です。小生はこの件には無知なので特にコメントはしません。

 問題は検査用の試薬が足りないという情報だ。
 とくに足りないのはRNA抽出用の試薬だという。モーニングショーによると、主にヨーロッパで製造されているので発注から納品まで3~4週間かかるうえ、世界中で需要があり発注もむずかしいという。
 小池都知事も試薬が足りないと言っていたが、一方で、こんな報道が・・
朝日新聞によると、厚生労働省は韓国製の新型コロナ検査(PCR検査)キットの日本国内の使用の可能性についての質問に「韓国製キットは性能が具体的に把握されていない」とし「日本のPCR検査と同等の正確度をもっているかなどを確認しなくてはならない」という立場を明らかにした。
 すなわち、韓国メーカーが生産した新型コロナ検査キットを日本国内で使うなら、まず“国立感染症研究所による性能評価を受けなければならないというのが厚労省の説明である。
 厚労省は“PCR検査に使用する試薬などが不足になる可能性がある”という指摘にも「一部の製造メーカーではそういうことがあっても、全体的には不足にはならない」と一線を引いた。》
 韓国はいま国を挙げて検査キット、試薬を生産し世界各国に輸出している。
 だが日本政府は、韓国製など性能がわからないからすぐには使わない、しかも試薬は不足していないというのだ。
 不足しているのかしていないのか、不足していたらどんな解決策があるのか、政府が情報を出さないので、このあたりもっとメディアに報じてほしい。

 まあ、「小池は試薬不足を表明してるのに、厚労省は否定」と言うのでは高世が言うように「誰を、何を信じたらいいのか?」ですね。
 韓国キットの話にしても高世が言うように「世界中で使用されてるのに今更それか?」「本当は安倍の嫌韓国じゃねえの?」ですね。

 そんななか、「PCR 検査体制強化に今こそ大学が蜂起を! 」という目を疑うような檄文を大学の学長が書いている。
 「このような惨憺たる状況に陥った要因をデータに基づき解明し、国難を乗り越えるための方策を示したい」。
 地方の大学病院が立ち上がれと檄をとばすのは山梨大の島田眞路学長だ。
 島田氏は、2002年から03年にかけてのSARS流行のさい、山梨大学医学部附属病院で感染対策委員長を務めた。その経験から、この1月にはすでに対策を講じ、コロナ患者専用の病床を用意し、院内でPCR検査ができる体制を整えていたという。ダイヤモンド・プリンセス号の患者も受け入れていた。
 政府のあまりの後手後手ぶりに業を煮やし、地方から「蜂起すべし」というのだ。

 まあ、今の安倍政権はまともな対応をしてるようにはとても見えませんからね。
 なお、この島田学長、

【日本の選択】山梨大学長「韓国が異様な反日政策」発言は非常識なのか 批判的見解を封じる『リベラル』 (1/2ページ) - zakzak岩田温
 山梨大学甲府市)の島田眞路(しんじ)学長の「年頭のあいさつ」が物議を醸している。島田氏は次のように述べた。
 「不穏といえば、韓国もレーダー照射、徴用工問題、慰安婦問題など異様な反日政策をとっている」
 韓国が「異様な反日政策」をとっているとの島田氏の指摘に対して、批判の声が上がった。例えば、精神科医香山リカ氏はツイッターで「自由が守られるべき学問の場での偏った政治的発言」と批判した。
(ボーガス注:以下は省略しますが、もちろん夕刊フジに掲載されたプロ右翼活動家・岩田の文なので『島田氏は間違ってない、文政権は反日だ』という擁護が延々続きます)

高橋洋一の霞が関ウォッチ 山梨大の学長挨拶、NHKは「異様な反日政策」より「運営費交付金」を報じるべき: J-CAST ニュース【全文表示】*1
 新年早々、ちょっと風変わりなNHK報道があった。1月8日(2019年)の「山梨大学 学長の年頭あいさつ『韓国 異様な反日政策』で反響」である。
一応客観的な書きぶりで、「山梨大学の学長が年頭のあいさつで、韓国について『異様な反日政策をとっている』などと発言したことに、インターネット上ではさまざまな意見が出ています」と、インターネットでの出来事を「報道」している。
(ボーガス注:以下は省略しますが、もちろんプロ右翼活動家・高橋の文なので『島田氏は間違ってない、文政権は反日だ』という擁護が延々続きます)

で分かるように明らかに「非常識な嫌韓国ウヨ」であり、「医学知識(今回のコロナを含む)はともかく」政治認識という面では、およそまともな御仁ではありません。
 そもそも「嫌韓国」の挨拶自体、非常識ですが、「嫌韓右翼団体(例:日本会議)集会での嫌韓右翼団体構成員としての挨拶」ならまだしも、「山梨大学学長としての年頭挨拶」でこれというのは「一層非常識」です。
 「山梨大学嫌韓国を大学の方針とするのか?」「韓国人留学生のことを何だと思ってるのか!(調べてないですがこの国際化のご時世だから山梨大学にも多分居るでしょう)」と疑われても文句は言えないでしょう。
 つうことでこんな人に「蜂起を呼びかけられても」ねえ。
 俺なら「お前みたいな嫌韓国のバカと付き合えるか!」と言うところです。

【参考】

2019年の年頭にあたり島田眞路学長が挨拶 | 山梨大学
 確かに世界情勢を眺めてみますと、米中貿易戦争で互いに関税を引き上げ合うなど、激化することが予想されます。
 政府中枢はポンペイ国務長官ボルトン国家安全保障問題担当大統領補佐官など対中強硬派で固められた感があります。あらゆる輸入品の関税を引き上げただけでなく、中国を代表する5G(第5世代移動通信システム)を先導するハイテク企業であるファーウェイ社やZTE社を排除し、またカナダでファーウェイCFOを逮捕するなど不穏な空気が漂っています。我が国もファーウェイの排除には追従せざるを得ませんでしたが、中国の報復も懸念されます。関税問題は飛び火してくるかもしれません。
 不穏といえば、韓国もレーダー照射、徴用工問題、従軍慰安婦など異様な反日政策をとっています。北朝鮮もミサイル開発を公然と続けていることが報道されており、これでは制裁を継続するしかありません。英国のEU離脱、ドイツやフランスをはじめとするヨーロッパ各国の右傾化や政府の不安定化、中東情勢なども不穏な空気の要因です。
 我が国もこのような不安定な国際情勢からくる影響を受けるのは必然ではありますが、安倍政権が比較的安定しているのが救い*2かもしれません。
 本年は、天皇陛下のご退位及び皇太子殿下のご即位が行われます。また、G20が日本で初めて大阪で開催され、スポーツ面ではラグビーワールドカップが開催されるなど、ビッグイベントが目白押しですが、これらを乗り切っていきたいものです。
(ボーガス注:以上、山梨大に関係ないどうでもいい前振り)
 さて、本学では昨年、大村智*3先生のノーベル賞受賞記念寄附金が3億7千万円以上も集まり、7月19日に大村智記念学術館が完成し、大村智先生・山中伸弥先生のノーベル賞受賞者同士による対談が実現し、無事成功裏に行われました。司会を務めた私にとっては昨年一番の出来事でした。
(以下略)

 まあ「嫌韓国が一番酷い」ですが他も論外ですね。
 「米中貿易戦争」「北朝鮮制裁」「天皇即位」「G20」「ラグビーワールドカップ」とか山梨大に関係ないことを挨拶に入れる必要がどこにあるのか。
 山梨大も良くこんな挨拶を未だに掲載できるもんです(呆)。

*1:もちろん「大学交付金についての部分」にも触れるべきですが、それはこの挨拶の「非常識な嫌韓国」を批判してはいけないと言うことではない。

*2:嫌韓国のウヨ学長」ですからねえ。リップサービスではなくがちの安倍シンパかもしれません。

*3:1935年生まれ。2015年ノーベル生理学・医学賞受賞者。山梨県出身。山梨大学卒業、東京理科大学大学院修士課程修了。山梨大学助手、北里研究所研究員、北里大学助教授、教授、北里研究所理事、副所長、所長などを経て、現在、北里大学特別栄誉教授。また、学校法人女子美術大学の理事長を1997年から2003年までと2007年から2015年5月までの2度にわたって務めた。2005年には武田乃郷白山温泉を開設し、2007年には韮崎大村美術館を開設している(ウィキペディア大村智』参照)。