珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年4/28日分)(副題:『改めて』寺越母子の気持ちを踏みにじる高世を批判する)

みなさまの平和を祈るNHK - 高世仁の「諸悪莫作」日記

NHKの字幕は意訳ではなく戦闘を悪とする平和主義の意図的な改変だと感じました」(青山学院大学名誉教授の袴田茂樹*1 週刊ポスト)。

 なお、「NHKの主観」がどうであれ、こんなことを理由に「戦後日本の平和主義」や「憲法九条」に因縁をつけるのは間違ってることは指摘しておきます。この高世の文章だけでは袴田や週刊ポストの立場はよく分かりませんが「間違った平和主義」として「NHK批判するだけ」ならともかく「戦後日本の平和主義」や「憲法九条」に因縁をつけるのが袴田や週刊ポストの立場なら大間違いです。
 それにしても「侵略被害国の感情」はこのような物だと理解していれば

【誕生年順】
安重根 - Wikipedia(1879~1910年)
 元韓国統監・伊藤博文*2を暗殺し死刑判決。
 ソウルには安の偉業を伝える「安重根義士記念館」が1970年に建設されている。また、韓国海軍では、2008年に完成した潜水艦の艦名に彼の功績を称えて「安重根」と命名した。同様の理由でテコンドー界でも、型の名前に彼の名が用いられている(国際テコンドー連盟4級で習得する安重)。
白貞基 - Wikipedia(1896~1936年)
 1933年、中国公使・有吉明*3の暗殺を計画するが実行前に逮捕。無期懲役で服役中の1936年に熊本刑務所で獄死。白は李奉昌尹奉吉とともに「三義士」とされる。
李奉昌 - Wikipedia(1900~1932年)
 桜田門事件(昭和天皇暗殺未遂)により死刑判決。1962年、韓国政府(朴正熙政権)は、建国勲章大統領章(2等級)を追叙。
尹奉吉 - Wikipedia(1908~1932年)
 白川義則*4上海派遣軍司令官を暗殺し死刑判決。1962年、韓国政府(朴正熙政権)は、建国勲章大韓民国章(1等級)を追叙
【参考(刊行年順)】
◆金学俊*5『評伝・尹奉吉』(2010年、彩流社
◆社団法人国民文化研究所編『韓国独立運動家 鴎波白貞基:あるアナーキストの生涯』(2014年、明石書店

というのも「当然のこと」と理解できます。一部の日本ウヨのように「テロリスト美化」と悪口する方がおかしい。

 こちらがいくら「善意」でも、相手ウクライナ人)が何を考え、何を求めているかを正しく知ることが大事だ。

 それにしても、改めて

珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年4/25日分)(副題:寺越母子の気持ちを踏みにじる高世を批判する) - bogus-simotukareのブログ
 副題にも書きましたが寺越母子が「拉致を否定している」のに13歳で拉致されたもう一人の日本人 - 高世仁の「諸悪莫作」日記(2016.11.15)などで寺越氏を拉致認定してる野郎がよくもこんなことが言えたもんです。

という批判を高世には贈呈したい。そして高世の文章をもじれば

 こちらがいくら「善意」でも、相手(寺越母子)が何を考え、何を求めているかを正しく知ることが大事だ。

ではないのか。どう見ても彼らは「拉致認定」なんか求めてないでしょうよ。
 しかも高世の場合、「寺越氏の拉致認定」は明らかに「寺越母子への善意ではなくただの家族会、救う会への太鼓持ち」に過ぎないのだから最悪です。

 ロシアへの経済制裁がどういう効果を生じているかも、メディアにはしっかり報じてもらいたい。
 ワイドショーでは、ロシアは大変なことになっていて、さすがのプーチン追い詰められていると断言する識者も多い。もしそうだとしても、どういう分野で、どんな効果が出ているのか。単なる「願望」だと困るのだが。

 高世はそんなことよりも「小泉政権時代から20年も制裁しても進展が見られない拉致問題」について何か言ったらどうなのか。
 それこそ一時は

高世仁 - Wikipedia
『スーパーKを追え』(1997年、旬報社
『娘をかえせ息子をかえせ:北朝鮮拉致事件の真相』(1999年、旬報社
『拉致:北朝鮮の国家犯罪』(2002年、講談社文庫)
北朝鮮「対日潜入工作」』(恵谷治*6、神浦元彰*7野村旗守*8宮塚利雄*9との共著、2003年、宝島社文庫
金正日「闇ドル帝国」の壊死』(2006年、光文社)

などの著書を出し、「安明進証言スクープ(?)」を散々自慢*10し、過去に北朝鮮拉致問題で金儲けしていた人間として

 北朝鮮への経済制裁がどういう効果を生じているかも、高世仁にはしっかり報じてもらいたい。
 北朝鮮大変なことになっていて、さすがの北朝鮮追い詰められていると断言する救う会、家族会関係者も多い。もしそうだとしても、どういう分野で、どんな効果が出ているのか。単なる「願望」だと困るのだが。

でしょうよ。しかし今や「北朝鮮経済制裁」がどう見ても「拉致解決に役立ってない状況」に黙りの高世です。どれほど卑怯者なのか。
 なお、当初から和田春樹氏*11などは「朝鮮戦争からのしがらみがある中国やロシアが北朝鮮を経済支援していること」「そもそも冷戦対立の影響で、日本と北朝鮮には国交がなく、日本の対北朝鮮貿易自体がそれほどの金額ではないこと(むしろ中露の支援の方が恐らく巨額)」を理由に「日本の経済制裁」は「効果に乏しい」、本気でやる気なら「中露の支援を止める必要がある」がそんなことは無理だろうとして制裁の効果に否定的でした。
 高世記事の

 いったん下がったロシア通貨ルーブルが戦争前の水準に戻ったことがニュースになっていた。
 制裁にもかかわらず、ロシアからの原油輸出が増加していることが関係しているのだろうか。
 ウクライナ侵攻後、ロシア原油トルコは前年比で4倍、インドは8倍も多く輸入しているという。中ロ貿易は当然のことながら増えている。ロシアは制裁で西側に売れないものを安くして中国に大量に買ってもらい、西側から入らないものは多少高くても中国から調達することになるだろうから、中国としては大儲けになるように思うが、どうだろうか。

という「ロシアにとってのトルコやインド、中国」にあたるのが「北朝鮮にとっての中露」です。
 なお、米英仏独などはともかく

【単刀直言】萩生田経産相「サハリンの権益 確保の姿勢貫きたい」 - 産経ニュース
 日本は資源の大半を海外からの輸入に頼らざるを得ないですが、ウクライナの緊迫化でわが国のエネルギー安全保障が損なわれることがあってはならない。そういう観点から、自国で権益を持ち、長期的かつ安価な資源の安定供給源として、ロシア極東サハリンで原油を生産する「サハリン1」と液化天然ガス(LNG)を生産する「サハリン2」、北極圏のLNG事業「アークティックLNG2」は、いずれも撤退しない方針を表明しました。
 ロシアの侵略で多くのウクライナの人々が犠牲になる中、感情的にいえば、ロシアからの輸入を直ちに止め、ロシアに経済的なプレッシャーをかけるべきだという意見は分かります。ただ、サハリン1、2は長年日本が権益を持ってきた。仮に日本がこれらの権益を手放せば直ちに第三国*12がその権益を取りにくる。第三国に権益が渡らない場合でもロシアが原油やLNGを市場で取引すれば、今よりも高値で取引される可能性が高い。結果としてロシアを利することになる。だからこそ、現時点では堂々と日本の権益を確保する姿勢を貫きたい。

と強弁して「サハリン開発から撤退しない日本」について言えば中国、インド、トルコを「金儲け重視や過去のしがらみでロシアに甘い」と批判できるほど「立派ではないこと」を指摘しておきます。
 それにしても高世ってこんなことを書けば俺のような人間からこういう突っ込みが入ることも予想できないほどのバカなのか。
 いや、それ以前にこんなことを書いて「俺が宣伝した北朝鮮への経済制裁賛成論って正しかったのだろうか?」という躊躇や後ろめたさを感じないほどのバカなのか。おそらく「そういうバカなんでしょう」ね。そんな「バカだから」ジンネットも倒産する。

 2000年は米、日、独の3カ国だけで世界のGDPの50%超を占めていた。当時BRICS(ブラジル、ロシア、中国、南ア)はわずか7%。
 それが一昨年2020年には、35%対25%と様変わりしている。とくに大きな変化は中国の躍進で、一国で17%を占めている。日本の凋落ぶりも激しい。
 いわゆる西側は、これまでになく一致団結してウクライナ問題に臨んでいるが、なかなか事態を進展させることができない。「先進国」が束になっても世界は動かなくなっているのだな、と感慨深い。

 高世の言ういわゆる西側*13(つまりはG7諸国(米英仏独伊、カナダ、日本)とかNATO諸国とか言う意味でしょう)が一致団結している「ウクライナ問題」ですらこれです。「核ミサイル問題」ならともかく「日本だけが当事者の拉致問題」で「日本だけが拉致を理由に制裁しても」拉致が解決するわけもないでしょう。いわゆる安保理制裁は「核ミサイル問題」が理由であって拉致が理由ではありません。
 それにしても高世ってこんなことを書けば俺のような人間からこういう突っ込みが入ることも予想できないほどの(以下略)。
 いや、それ以前にこんなことを書いて「俺が宣伝した北朝鮮への経済制裁賛成論って正しかったのだろうか?」という躊躇や後ろめたさを感じないほどの(以下略)


◆有田ツイートを批判する 

有田芳生
 高世仁さんと打ち合わせ。ウクライナ情勢をめぐって、日本では代理戦争論陰謀論が広がっている*14ことに批判的なことで一致した。

 「事実上、ジャーナリスト廃業」高世なんぞと一体何の打ち合わせを行ってるのか(苦笑)。

これじゃあ「ジャーナリスト」でなくて「反北朝鮮活動家」だ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2012.2.27
北朝鮮が崩壊する前に自分の会社を倒産させた無様で無残な話 - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2021.4.28
けっきょく「横田めぐみ拉致問題における安明進証言」などというものにのっかったのが、高世仁が会社をこかした淵源(の少なくとも1つ)ではないか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2021.5.25
巣食う会とか家族会系の連中とかかわった北朝鮮関係の言論人は、その後ろくな状況でないと思う(関川夏央や高世仁、恵谷治、李英和ほか) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2021.7.14
高世仁の幼稚なデマ自慢を平然と垂れ流すNHKの馬鹿さとクズぶりに本気であきれ返る - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2022.1.11

という「デマ男」高世ごときと未だに付き合うなど「有田氏の人間性」を疑います。「高世のデマ吹聴」を有田氏に聞いたらなんと答えることやら。しどろもどろになるのか、それとも必死に「高世氏を信じる」「デマの根拠があるのか」などと詭弁で高世をかばうのか。
 それにしても荒木和博の陰謀論山梨県警のDNA鑑定捏造*15」をろくに批判しない「救う会太鼓持ち幇間」高世がよくも「ウクライナ戦争での陰謀論ガー」と抜かしたもんです。恥を知れと言いたい。

*1:著書『現代ロシアを読み解く』(2002年、ちくま新書)など。元日本共産党副委員長(後に除名)の袴田里見は伯父(袴田茂樹 - Wikipedia参照)。

*2:首相、貴族院議長、枢密院議長、韓国統監など歴任。元老の一人

*3:上海総領事、スイス公使、ブラジル大使、中国公使、中国大使など歴任

*4:陸軍次官、田中内閣陸軍大臣関東軍司令官、上海派遣軍司令官など歴任

*5:著書『北朝鮮五十年史』(1997年、朝日新聞社)、『朝鮮戦争:原因・過程・休戦・影響』(2007年、論創社)、『独島研究』(2012年、論創社)、『西洋人の見た朝鮮:李朝末期の政治・社会・風俗』(2014年、山川出版社

*6:1949~2018年。著書『ドキュメント金日成の真実』(1993年、毎日新聞社)、『金正日北朝鮮 権力の実像』(1995年、時事通信社)、『金正日非公認情報』(1998年、徳間文庫)、『北朝鮮対日謀略白書』(1999年、小学館)、『北朝鮮はどんなふうに崩壊するのか』(2013年、小学館101新書)など(恵谷治 - Wikipedia参照)

*7:1949~2016年。著書『北朝鮮最後の謀略』(1994年、二見書房)、『北朝鮮「最終戦争」』(1999年、二見書房)、『北朝鮮消滅』(2003年、イーストプレス)(神浦元彰 - Wikipedia参照)

*8:『沖縄ダークサイド』(2006年、宝島社文庫)、『ザ・在日特権』(宮島理らとの共著、2007年、宝島社文庫)、『日本人なら知っておきたい反日韓国100のウソ』(室谷克実、黄文雄らとの共著、2014年、宝島社)などの著書で『沖縄基地反対運動や韓国、在日朝鮮・韓国人への誹謗デマ』を垂れ流す右翼活動家(野村旗守 - Wikipedia参照)

*9:宮塚コリア研究所代表。元山梨学院大学教授。著書『誰も書けなかった北朝鮮ツアー報告』(1998年、小学館文庫)、『北朝鮮の暮らし』(2002年、小学館文庫)、『北朝鮮・驚愕の教科書』(共著、2007年、文春新書)など(宮塚利雄 - Wikipedia参照)

*10:これについては例えば高世仁の幼稚なデマ自慢を平然と垂れ流すNHKの馬鹿さとクズぶりに本気であきれ返る - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照

*11:北朝鮮関係の著書として『金日成満州抗日戦争』(1992年、平凡社)、『北朝鮮:遊撃隊国家の現在』(1998年、岩波書店)、『日朝国交交渉と緊張緩和』(編著、1999年、岩波ブックレット)、『朝鮮戦争全史』(2002年、岩波書店)、『朝鮮有事を望むのか:不審船・拉致疑惑・有事立法を考える』(2002年、彩流社)、『同時代批評:日朝関係と拉致問題 2002年9月~2005年1月』(2005年、彩流社)、『北朝鮮現代史』(2012年、岩波新書)、『米朝戦争をふせぐ:平和国家日本の責任』(2017年、 青灯社)、『安倍首相は拉致問題を解決できない』(2018年、青灯社)、『朝鮮戦争70年』(共著、2020年、かもがわ出版

*12:中国、インドなどのことか?

*13:冷戦時代じゃあるまいし西側と言うのは表現として変だと思いますが。ロシアとしがらみがある中国、インド、トルコを「東側」とは言いませんし、東欧の多くの国は今やNATO加盟し、ロシアに敵対的です。

*14:勿論「代理戦争論陰謀論」は存在はしていますし、一定の批判はすべきですが、果たして「広がってる」といえるのか?

*15:これについては例えばもう一度「山本美保さんDNAデータ偽装事件」を考える【調査会NEWS3571】(R4.3.3): 荒木和博BLOG参照