今日の産経ニュース(2020年6月17分)(追記あり)

フッ化水素の量産開始 韓国、規制強化の品目 - 産経ニュース
 ということで安倍の無法は結局の所、1)日本企業の輸出先を失わせるとともに、2)韓国によるフッ化水素国産化を助長しただけに終わったようです。


岸田政調会長、河井夫妻に説明責任要求 「自民党の信頼にも関わる」 - 産経ニュース
 自民党から1億5千万という巨額の選挙資金をつぎ込み、「公選法違反の共犯の疑い」があるのに他人事とは全く無責任です。しかも岸田氏は河井の所属する自民党広島県連の幹部なのに。


菅原前経産相を任意聴取 香典提供、陣営関係者も 東京地検特捜部 - 産経ニュース
 現時点では検察の動きについて何とも言えませんが河井夫婦に続き、菅原についてもきっちり法的責任を追及して欲しいですね。


【産経抄】6月17日 - 産経ニュース

 河野氏は、迎撃ミサイルのブースター(推進エンジン)が演習場外に落下する危険性と、巨額のコストを理由に挙げている。どちらも、当初からわかっていたことではないのか。

 つまりは「地元の反対運動に屈した」とはどうしても言いたくないのでしょう。仮に「それも本当に理由だ」としても中止決定の最大の理由は「地元の反対運動」でしょうにねえ。


天皇陛下の相談役、一新へ 宮内庁参与に風岡氏ら (1/2ページ) - 産経ニュース

 天皇陛下の相談役を務める「宮内庁参与」について、渡辺允*1(まこと)元侍従長(84)ら現在の4人が退き、風岡典之*2元同庁長官(73)ら3人が新たに就任することが17日、関係者への取材で分かった。近く正式に発表する。陛下が昨年5月に即位されたことに伴い、陛下と年齢が近い参与の必要性が指摘されていた。
 現在の参与は渡辺氏のほか、国松孝次(たかじ)元警察庁長官(82)、羽毛田(はけた)信吾*3宮内庁長官(78)、竹崎博允*4(ひろのぶ)元最高裁長官(75)の4人。
 現行の参与は陛下の即位後も継続して務めていたが、84歳の渡辺氏を筆頭に86歳の上皇さまと年齢が近く、60歳の陛下には同年代か、世代の近い参与を選任すべきとの意見があり、宮内庁が人選を進めていた。現行の4人はいずれも交替し、一新される見通し。
 参与会議は上皇さまの譲位前は月に1度程度開かれていたが、新たな参与の元での参与会議は頻度が減る見通しといい、その位置づけが変わることも予想される。

 まあ今後に注目と言ったところでしょうか。
 参与会議の回数が減ることはいいことかと思います(むしろ会議自体をなくしてもいいかもしれない)。元官僚連中と話し合うことが「全く私的なこと」とは思えず、「政治的中立」に反する疑いがありますので。
 また「参与」と言う名前も果たしていかがな物か。
 参与 - Wikipediaでわかるように明治時代の参与(公家の岩倉具視*5、薩摩の大久保利通*6西郷隆盛*7、長州の井上馨*8伊藤博文*9木戸孝允*10、佐賀の大隈重信*11など)は明らかに政治的実権があったし、現在において、多くの役所における参与も「ただの名誉職」とは限らないでしょう。名前からして「政治的中立」に反する疑いを呼ぶ。
 なお、新参与の噂のある人物について産経は風岡元宮内庁長官(元国交事務次官)の名前しか何故か挙げませんが

皇室の相談役「参与」に 五百旗頭真さんら3人 新たに就任へ | NHKニュース
 皇室の重要事項の相談役「参与」に兵庫県立大学理事長の五百旗頭真さん*12ら3人が新たに就任する見通しになりました。
 関係者によりますと、皇位継承を機に現在の4人の参与全員が退任することになり、新たに兵庫県立大学理事長の五百旗頭真さん(76)、前の最高裁判所長官の寺田逸郎さん*13(72)、それに、元宮内庁長官の風岡典之さんの3人が(73)就任する見通しになりました。
 このうち五百旗頭さんは、政治外交史が専門で、防衛大学校の学校長や東日本大震災の復興構想会議の議長を務めるなど幅広い経歴があり、皇室とも親交があります。
 寺田さんは、おととし1月まで最高裁判所の長官を務めたほか、司法制度改革も進め、去年は「元号に関する懇談会」のメンバーも務めました。

だそうです。
 しかし「若返った」といっても「80代~70代後半→70代前半」であって「60代ではない」んですね。まあ、皇室というデリケートな問題では「50代以下の現役世代」が就任しないのは予想できますが。

【追記】

宮内庁参与への五百旗頭氏起用に菅氏「陛下のお許しを得てお願い」 - 産経ニュース
 菅義偉官房長官は19日の記者会見で、天皇陛下の相談役である宮内庁参与に兵庫県立大の五百旗頭(いおきべ)真理事長らを起用した理由について「宮内庁の参与とは皇室の重要事項の相談役であり、経験、人格、識見ともにふさわしい者として、天皇陛下のお許しを得て宮内庁がお願いしている」と述べた。
 五百旗頭氏をめぐっては、北朝鮮による日本人拉致事件に関し、平成12~13年頃に「拉致なんて取り上げるのは日本外交として恥ずかしいよ。あんな小さな問題をね」などと発言していたと福井県立大の島田洋一教授が証言している。菅氏は「個人の発言の一つ一つについて、コメントすることは差し控えたい」と述べるにとどめた。

 島田同様、産経も五百旗頭氏を嫌ってるらしいことがうかがえますが、まあ、安倍はそんなことは無視して五百旗頭氏を参与にするでしょうし、そうなれば産経も島田も安倍批判などできず黙りでしょう。

*1:駐ヨルダン大使、外務省儀典長宮内庁式部官長、侍従長等を経て宮内庁参与。著書『天皇家の執事:侍従長の十年半』(2011年、文春文庫)(渡辺允 - Wikipedia参照)

*2:国土交通事務次官宮内庁次長、長官を歴任(風岡典之 - Wikipedia参照)

*3:厚生事務次官宮内庁次長、長官を経て宮内庁参与(羽毛田信吾 - Wikipedia参照)

*4:東京高裁事務局長、最高裁事務総長、名古屋高裁長官、東京高裁長官、最高裁長官を経て宮内庁参与(竹崎博允 - Wikipedia参照)

*5:外務卿、右大臣を歴任

*6:参議、大蔵卿、内務卿を歴任

*7:参議、陸軍大将、近衛都督を歴任

*8:参議、工部卿、外務卿、第1次伊藤内閣外相、黒田内閣農商務相、第2次伊藤内閣内務相、第3次伊藤内閣蔵相など歴任、元老の一人

*9:参議、工部卿宮内卿、首相、枢密院議長、貴族院議長、韓国統監を歴任。元老の一人

*10:参議、文部卿、内務卿を歴任

*11:参議、大蔵卿、第1次伊藤、黒田、第2次松方内閣外相、首相など歴任

*12:神戸大学名誉教授。著書『日米戦争と戦後日本』(2005年、講談社学術文庫)、『占領期 首相たちの新日本』(2007年、講談社学術文庫)、『戦争・占領・講和:1941~1955』(2013年、中公文庫)など(五百籏頭眞 - Wikipedia参照)

*13:法務省民事局長、さいたま地裁所長、広島高裁長官、最高裁長官など歴任(寺田逸郎 - Wikipedia参照)