今日の中国ニュース(2020年7月29日分)(副題:李登輝死去)(追記あり)

台湾の蔡英文総統ら、李登輝氏を見舞う - 産経ニュース
 97歳という年齢を考えればいつ死んでもおかしくない。まあ台湾においては「既に過去の男」であり、奴が死んだところで政治的衝撃はゼロ、騒ぎ立てるのは日本ウヨだけでしょうが。

【追記】
台湾の李登輝元総統が死去 97歳「民主化の父」 - 産経ニュース
 予想通り産経は騒ぎ立てていますが既に過去の人間ですからね。

李氏は今年2月、自宅で牛乳を誤嚥(ごえん)し病院に搬送され

では「97歳という高齢」ですし、李の周囲ですら「もはや長くない」と覚悟していたでしょう。
 一部の台湾人(李と同レベルの「日本ウヨの太鼓持ち」)は産経に調子を合わせて「惜しい人間を無くした」などというのでしょうが多くの台湾人にとっては「え、まだ生きてたの?」ではないか。そして多くの台湾人にとっては李はもはや「民主化の父」ではなく「敵(中国)の敵は味方(日本ウヨ)」という浅はかで愚劣な考えから「日本ウヨに媚びる唾棄すべき老害」でしかないでしょう。もはや台湾が独裁化することあり得ませんのでね。李の価値などもはやたいしたものではない。


【李登輝氏死去】「台湾独立に信念を持って活動」中谷元・元防衛相 - 産経ニュース
 いまは無役とはいえ大臣経験者が「台湾民主化の功績を評価」ならまだしも「台湾独立」て(呆)。どんだけ非常識な反中国ウヨなのか。とはいえ、俺の認識では「李登輝ほど産経など日本ウヨとズブズブの台湾人政治家」もいないので、ウヨと台湾の関係も今後は昔ほど「台湾は親日」と脳天気に言える時代では亡くなっていくのでは無いか。正直、「李登輝の死」は皮肉でも嫌みでも冗談でも無く「台湾=親日」と日本ウヨが言いづらくなると言う意味では「死も社会奉仕(平たく言うと李登輝が死んで政治的な意味で良かった)」と思います。
 現在の総統・蔡英文も「敵の敵は味方」で安倍にへつらう人間のくずですが、李登輝よりはマシかと思います。


【李登輝氏死去】評伝 「公に奉ずる日本精神」説き続けた旧制高校生 河崎真澄(1/2ページ) - 産経ニュース

 八田は台湾でいまも尊敬を集めている。
 李登輝は講演原稿をこう締めくくった。
「皆さんの偉大な先輩、八田與一のような方々をもう一度、思い出し、勉強し、われわれの生活に取り入れよう」。

 もちろんこれを「台湾人の本音」や「李登輝の本音」と見なすのはナイーブすぎでしょう。今現在、台湾が「ほとんどの国と国交が無いこと(ほとんどの国は中国と国交がある)」「経済力において中国に惨敗してること」に注目する必要があります。
 その結果「中国に対抗するには日本ウヨに媚びる必要がある(李登輝など一部の親日派台湾人)→八田万歳」になるわけです。もし台湾が中国と互角の勝負をしていればこれほど「八田万歳」ではおそらくないでしょう。
 「台湾相手に経済的に圧勝できる」礎を築いた「改革開放の鄧小平」はやはり偉大だったと言うべきでしょう。そして台湾側には鄧小平に勝てるだけの政治家がいなかったわけです。


【李登輝氏死去】ボルトン氏「偉大な民主的指導者」 - 産経ニュース
【李登輝氏死去】日華懇・古屋会長「歴史上の偉大な人物」 - 産経ニュース
【李登輝氏死去】「日本人以上に日本人らしさ」自民・稲田幹事長代行 - 産経ニュース

 ボルトン*1、古屋*2、稲田*3と札付きの「反中国極右」ばかりが褒める政治家、それが「今の李登輝」のわけです。李登輝は心底哀れで無様だと思います。


AIIBにアフリカのリベリア加盟 メンバーは103ヶ国に--人民網日本語版--人民日報
 ということで産経ら反中国のウヨの与太「孤立する中国」のデタラメさが改めて明白ですね。


【動画あり】アジア自由民主連帯協議会講演会 「中国民主化運動の現在と展望」 報告(2)アラン氏 | 一般社団法人 アジア自由民主連帯協議会

 2014年の雨傘革命の失敗は、逆に、一国二制度という形で中国の支配を受けながら香港の自由民主主義を守ることは事実上不可能であることを明確にした。これによって、2015年から、中国の支配下を完全に脱しようとする香港独立派の運動が始まったとアラン氏は述べました。

 といったところで「香港独立」なんて運動はとても多数派とは言えないでしょう。

 特に、今回、中国政府が香港国家安全維持法を定めた以上、もはや独立に突き進む以外の選択肢はないとアラン氏は述べました。

 「はあ?」ですね。「一国二制度が挫折したから独立する」て独立の方がよほどハードルが高いでしょうに。

 独立したら香港経済は苦しくなるという人もいるがむしろ逆で、中国政府からの搾取も圧力もなくなり、自由な香港でより国際ルールに従った貿易が行われればはるかに経済的に発展するはずだ。

 本気で言ってるのか、と呆れて二の句が継げませんね。


【動画あり】アジア自由民主連帯協議会講演会 「中国民主化運動の現在と展望」 報告(1)王戴氏(民主中国陣線) | 一般社団法人 アジア自由民主連帯協議会

 王戴氏は、まず現在の中国には様々な豪雨や災害が報じられているが、被害者のことを思うと心が痛む、しかし、中国政府はこの災害においても被害者数を隠蔽し少なく発表しているにちがいない(中略)と述べました。

 やれやれですね。隠蔽云々抜かすならせめて根拠を上げたらどうなのか。

 マフィアたちは現在は香港でも民主化運動の敵に回ってはいますが、この時期、彼らが裏ルートを使っても民主化運動家たちを亡命させたことは事実として評価すべきだと王戴氏は付け加えました。

 おいおいですね。つまりはマフィアは「天安門事件当時」は反中国が利益になると考え、今は親中国が利益になると考えたにすぎないわけです。そんなもんが評価できるわけも無い。

 法輪功は元々は健康のための気功集団だったのだけれど、その勢力があまりに強くなったため、自分たち以外の権威や集団を認めない中国政府により残酷な迫害を受けるようになったと述べました。

 いや、「エセ科学法輪功は明らかに反社会的団体、「危険なカルト」であり「現実に行われてる取り締まりの是非」はともかく取り締まり自体は当然でしょう。そういう趣旨のことを澤藤統一郎の「常軌を逸したアンチ中国」を嗤う(2020年7/15日分)(副題:法輪功は間違いなく邪教ですよ!、澤藤さん)(追記あり) - bogus-simotukareのブログで書いて澤藤統一郎を批判したら澤藤統一郎の憲法日記 » これが、法輪功を邪教と決め付ける根拠?で悪口雑言されましたが。もはや澤藤については「反中国のためなら邪教法輪功すら美化するウスラバカ」として軽蔑の対象でしかありません。なんて書くとまた澤藤に悪口雑言されるのかしら。

 中国民主化を大きく阻害したものとして、国際社会の対中国政策の過ちがあり、日本もその一端を担ってしまってきた、国際社会は、鄧小平のような改革開放が行われ、中国の経済が計画経済の共産主義から、資本主義に移行すれば、自然と民主化も実現していくと判断した

 そもそもそんな判断は誰もしていませんが。政権上層部(サウジ皇太子)による「政府批判ジャーナリスト暗殺疑惑」が浮上しても、皇太子が下野(?)しなくても、権力の中枢に居続けても「欧米や日本」が石油利権目当てにサウジアラビアと付き合うのと話は全く変わりません。

 鄧小平以後の指導者はある意味ずるいけれども同時に賢いところがあり、国際社会をうまくだましてきたけれども、習近平はやることが全くの的外れ

 当然ながら「的外れ」ならAIIBや一帯一路の成功は無いわけです。的外れなのは「王戴の習主席への悪口雑言」です。

 「中華民族の偉大な復興」を叫んでいるが、自分たち民主化運動家には、これは「中国共産党崩壊の予兆」にしか見えないと王戴氏は述べました。

 どこが「中国共産党崩壊の予兆」なのか。むしろ日本で「この種の反中国極右」にしか相手にされない王戴の方こそ「政治的に完全に終わっています」。

 清華大学教授許章潤が停職処分となり取り調べを受けたこと、その理由は2018年に習近平体制を批判する論文をネットに発表したからだと指摘し、王戴氏は、この文章は習近平の政策は改革開放以前の文革時代に逆戻りし、恐ろしい毛沢東時代に中国を戻すことになりかねない、軍拡と戦争を引き起こし、経済を破壊しかねないと述べていることを紹介しました。

 王戴の指摘が事実なら、許章潤はとんちんかん極まりないですね。習主席のどこが「文革時代に逆戻り」なのか。
 もちろんここでの俺の指摘は許の批判が事実に反していてアホだ、と言う話にすぎません。アホだろうと停職処分が許されるわけではありません。こう書いておかないと「停職処分を支持するのか」という馬鹿がいるので。イヤこう書いても停職処分を支持するのかというバカはいるでしょうが。
 澤藤統一郎の「常軌を逸したアンチ中国」を嗤う(2020年7/15日分)(副題:法輪功は間違いなく邪教ですよ!、澤藤さん)(追記あり) - bogus-simotukareのブログで「中国の取り締まりの是非はともかく法輪功邪教である」と書いたのに「中国の取り締まりをボーガスは容認するのか」と因縁を付けてきた澤藤という「それでも弁護士なのか、まともに他人の文章も読めないのか」と言いたくなる呆れた馬鹿が以前いますので。

 王戴氏は、習近平体制を一定評価している庶民がいることも公正に認め、彼らは、習近平が腐敗した共産党幹部を叩いているように見えること*4、独裁体制下、逆に感染症を抑え込み、同時に、国際社会が皆経済成長率を落としているのに、少なくとも公式発表している数字*5では、中国は3%の成長率を示していることなどが評価されていると指摘しました。

 いやいや「アベノミクスが成功している」等という大嘘と違いすべて事実ではないのか。
 もちろん「全て事実」で「その点では習政権が評価できる」からといって「だから一党独裁でいい」だの「習政権が民主主義の観点でも当然に評価できる」つう話でも無いですが「民生向上などの点」から習政権がそれなりに評価されてる点は素直に認めるべきです。
 習政権に限らず、敵を「過大評価も過小評価もせず」適切に評価することが政治活動では重要でしょう。まあ、王戴のような輩は「人間の性としてついつい敵を過小評価する」のではなく「日本ウヨに受けるために故意に嘘をついてる(故意に過小評価してる)」のだと思いますが。

 今後の中国民主化への流れには様々な可能性が考えられる、(1)習近平が、共産党内部の反習勢力によって打倒される(2)人民解放軍が習の独裁体制に反抗してクーデターを起こす(3)アメリカが台湾を事実上承認し、それに刺激されて中国軍が台湾侵攻を決意、戦争の過程で自由民主主義陣営の対中包囲網によって習体制は斃れる(4)習近平が自分の身の安全の保障を取り付けたうえで引退する(5)中国共産党内部の、改革派・民主化勢力が起こり習体制が否定される、などを王戴氏はあげました。

 まあ当面どれも起こりそうにないですね。それはともかく「他のシナリオ」はともかく、(2)なんて物騒な話をよくもまあ民主化なんて言えたもんです。クーデターのどこが民主化なのか。(4)にしても「習主席引退=民主化」とは意味が分かりません。
 「江沢民主席や胡錦濤主席の引退」は民主化をもたらしたのかと言えば少なくとも「民主化=複数政党制」と考えるならば民主化にはつながってないわけです。

 中国の民主化によって、世界の独裁体制、例えば北朝鮮やアフリカの独裁国の民主化は自動的に実現するだろう

 ばかばかしいですね。「中国の強い影響」を受ける隣国・北朝鮮ならともかく遠く離れたアフリカと中国と何の関係があるのか。

 習近平国賓待遇での来日など絶対に許してはならず

 といったところで「コロナの深刻な蔓延」でもない限り習主席は国賓として来日するでしょう。


ブータン東部の領有権主張し始めた中国 近藤正規(国際基督教大学上級准教授) « 国基研ろんだん 国基研ろんだん « 公益財団法人 国家基本問題研究所

 このところネパール、スリランカバングラデシュといったインドの周辺国が次々と中国に囲い込まれて反インド化する中、ブータンはインドの最後の砦と言っても良い。

 こんな文章を書くことがいかに「ネパール、スリランカバングラデシュ」やブータンに対して失礼かという当たり前の常識すら無いのか。
 これらの国々は何も「インドや中国のために存在するわけではない」し「インドや中国の子分でも無い」のに。

 チベットを併合した中国が、人口80万の小国ブータンを併合することをさほど難しくないと考えることは、容易に想像できる。

 「清朝時代から中国領だったチベット」と「そうではないブータン」と同一視できるわけも無い。デマも甚だしいですね。中国に限らず今時「併合」なんかそうそうできる話では無い。
 「韓国併合(明治期日本)」「バルト三国併合(スターリンソ連)」の時代とは明らかに違います。


リベラルも中国批判!山尾志桜里議員の意外な挑戦 「対中政策に関する議員連盟」に加わり香港問題に対処(1/6) | JBpress(Japan Business Press)
 「安田ってバカ?」ですね。「改憲ウヨ」山尾のどこがリベラルなのか?。そもそも安田の「リベラル定義」は何なのか。

 呼びかけ人は、自民党中谷元さん(元防衛相)のほか、山田宏さん、長島昭久さん、藤末健三さん、有村治子さん。国民民主党の私、立憲民主党の桜井周さん、維新の串田誠一さん、希望*6井上一徳さん*7

 予想の範囲内ですが

◆「第四次安倍内閣防衛政務官」「日本会議議連メンバー」「夫婦別姓反対」「女性天皇反対」「杉並区長時代につくる会教科書を採択」山田宏
◆「第三次安倍内閣少子化担当相」「日本会議議連メンバー」「夫婦別姓反対」「女性天皇反対」「親学支持」「神道政治連盟佛所護念会教団崇教真光と言ったウヨ宗教の支援を受ける」有村治子

のような札付きのウヨが参加するわけです。
 まあ日本でこの種の「反中国」議連に参加する奴なんてその種のアホウヨがほとんどですよね。まともな人間はこういうもんに参加しようとは思わない。にもかかわらずこの議連を持ち上げる安田はバカなのか。
 反中国をこじらせるとそこまで馬鹿になるのか。
 それはともかく、偉そうな事をぬかす山尾ですが結局「反中国以外に売りがない」わけです。「お前、国内の人権問題に興味ねえのかよ、山尾」と小一時間説教したくなります。そのうち、自民入りするんじゃ無いか。


香港市民保護の超党派議連が設立総会 - 産経ニュース
 中谷*8と山尾*9以外が誰なのか、分からない点が産経記事は「何だかなあ」ですね。まあ中谷、山尾と「大物議員とは言いがたい人物」が代表というのでは大して政治力も無いでしょうね。


中国への寄付金 自民、議員数や総額公表せず - 産経ニュース
 隠すような話では全くないのですが、そんなに日本会議などの右翼勢力が怖いのか。浅沼稲次郎社会党委員長暗殺、本島長崎市長狙撃のような極右テロを恐れてるのか、選挙への悪影響を恐れてるのか聞きたいところです。

*1:国連大使(ブッシュ子政権)、国家安全保障担当大統領補佐官(トランプ政権)など歴任

*2:第二次安倍内閣国家公安委員長自民党選対委員長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*3:第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣防衛相などを経て現在、自民党幹事長代行

*4:見えるのでは無く実際にそうでしょう。もちろん『習政権に近い幹部の腐敗に大甘で、遠い幹部ばかり叩いてないか』などの監視、警戒は必要でしょうが。

*5:根拠も上げずに捏造してるかのような物言いをするとは全くふざけています。

*6:今だに「希望の党(新・希望?)」が「一応ある」ようですね(ちなみに新・希望はあの「成田闘争ごね得」「日教組加入率の高い都道府県は学テの成績が悪い(もちろんデマ)」のアホ極右・中山斉彬が代表という極右政党)。もちろん「旧希望」のほとんどは国民民主になったわけですが。

*7:「現在の」希望の党政調会長国対委員長兼務)

*8:小泉内閣防衛庁長官、第三次安倍内閣防衛相を歴任

*9:民進党蓮舫時代)で政調会長