高世仁に突っ込む(2020年7/30日分)

コロナ後のテレビ界はどうなるのか2 - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 産経新聞朝刊一面トップで、北朝鮮で新たな拉致被害者が目撃されたとの記事が出た。

 【主張】拉致新証言 被害者救出に結びつけよ - 産経ニュースとして産経は大騒ぎしていますが、まあそんなたいした証言では無いことはあの「アンチ北朝鮮」高世ですら

 証言の信憑性については、今の段階では何ともいえない。一人でも人物が特定されるなど、具体的な材料が出てくるかどうか。さらなる情報を待ちたい。

と言わざるを得ないことで明白でしょう。大体「小泉訪朝から17年も経ったので拉致が風化してる」「新型コロナが深刻でそればかりマスコミが報じてるから」という面も大きいですが産経以外のマスコミはこんなもん、ろくに報じてやしません。
 有田芳生氏も

 拉致問題に関する産経新聞の報道について。
有本恵子さんのように甘言で北朝鮮に連れて行かれた人がいることは明らかだ。
② 自分の意思で行った人もいる。
③ しかし「日本人7人前後」の多くが「北朝鮮人と結婚」は原則的にありえない。
④ 帰国事業で北朝鮮に戻った人たちの子供かもしれない。
 この産経報道も疑問だらけです。証言の背景も知らずに恥ずかしい限りです。ここでも拉致問題の基礎知識の欠如です。

と信用性について懐疑的なツイートをしています。
 むしろ、この件で注目すべきは

 北朝鮮にスパイ容疑で拘束され、2018年5月に初の米朝首脳会談に先立ち解放された韓国系米国人博士、ドンチョル・キム氏(66)が28日までに、産経新聞の単独インタビューに応じた。

というところですね。
 まず第一に、彼は「米朝の交渉によって解放された」のであり世界最強の軍事大国・米国ですら「レンジャー部隊で取り戻そう」などとはしないわけです。日本人拉致問題も外交交渉のほかに道は無い。
 第二に彼が「解放直後にはこんな話をしなかったこと」が重要ですね。彼だってさすがに「解放直後にこんな話をしたら、解放交渉に従事した米国国務省や、解放に同意した北朝鮮政府の面子を潰すことになってまずい」と思う程度の常識はあるわけです。
 第三に「彼が解放されたこと」を考えれば彼の持つ情報にそれほどの重要性は無いとみるのが適切でしょう。常識で考えて重要情報を持つ人間をそう簡単に解放するとも思えない。
 もちろん「今後こうした推測を裏切る超重要&信頼性の高い情報」が彼から出てくれば話は別で、俺もこうした判断を撤回しますが、現時点ではどう見ても彼はたいした情報を持っては居ません。何せ、報じられた限りでは彼の証言では「相手の身元が分からない」「分かるような情報もない」のだから話になりません。つうか本当に彼が重要情報を持っていたら解放直後に米国政府には「ソースが自分だと分からないようすること」を条件に語ってるでしょうし、その情報は米国政府から日本政府に渡ってるでしょう。単に「産経と共謀(黒幕は日米の公安?)して反北朝鮮を扇動しようとしてるだけ」でしょうね。 
 とはいえ「拉致の風化」「新型コロナの深刻化」「安倍が拉致の政治利用から手を引いたこと」からこんな報道をしても日本では全然騒がれませんが。

 新型コロナの国内感染者、ついに1日で1200人超。東京以外での感染拡大が顕著で、感染者ゼロだった岩手でも確認された。
 《国内で29日、新たに1259人の新型コロナウイルス感染者が確認された。1日の感染者が千人を超えるのは初めて。愛知や大阪、福岡などで過去最多となるなど、東京以外の都市部で増加傾向が顕著となった。岩手で初の感染者が確認され、全ての都道府県で確認された。緊急事態宣言解除後に有効な対策が打ち出せない中、感染拡大が止まらない状況だ。》(共同)
 東京だけはずせばいいんでしょ、とGoToキャンペーンをごり押ししたやつ、どう責任とるんだ。安倍首相は隠れていないで、対策の陣頭指揮を取るべし。

 gotoをしなければ感染者は増えずに済んだかどうかはともかく、この時期にgotoをすることが非常識であることは確かでしょう。そして都合のいいときはテレビに出たがる癖に、都合が悪くなると「西村コロナ担当相など子分にテレビ出演をさせて雲隠れする安倍」も呆れたクズです。

 長野放送の『働き方改革から始まる未来』は、県内の社会保険労務士法人での働き方改革を紹介する内容で、同法人が県内の制作会社に制作を依頼し、完成素材を長野放送に納めた、いわゆる「持ち込み番組」だった。放送は同法人の1社提供で、合間にCMはなかった。BPOは、同法人とその事業内容のPR色が強いとして、検証委設立後初めて、広告をめぐる問題として放送倫理違反を認定した。
 このあと、琉球朝日放送の『島に"セブン-イレブン"がやって来た~沖縄進出の軌跡と挑戦~』と北日本放送の『人生100年時代を楽しもう! 自分に合った資産形成を考える』が、前者はセブンイレブンを、後者は地元の金融商品仲介会社をPRする要素が強すぎるとして「違反」の判定が下されいる。
 どうやって金を稼ぐかだけを追求すると、番組がどんどん貧弱に、そして危ういものにさえなる。

 よくもまあ、カネのために「救う会とつるんで、特定失踪者というデマの流布にも加担した奴」がこんなことがいえたもんです。まあ、それでも会社を倒産させた無能が高世ですが。
 なお、この長野放送琉球朝日放送北日本放送の件については以前、俺も拙記事新刊紹介:「前衛」4月号 - bogus-simotukareのブログで前衛2020年4月号のコラム

メディア時評
◆テレビ:「持ち込み番組」をめぐって(沢木啓三)

を紹介する形で触れています。
 ただし沢木コラムで批判されていたメインの問題はウヨ企業DHCが東京MXに持ち込んだ例の右翼番組『ニュース女子』です。またMXがいかにコンプライアンスがデタラメな会社かと言うことで別の持ち込み番組『欲望の塊』についても沢木コラムは触れていました。

 この春、かつて一緒に仕事をしたテレビディレクターから、東京を離れて田舎に移住すると知らせてきた。地域おこしの仕事を見つけたという。その大きな理由が、テレビにときめかなくなったからだという。

 まあ、それならそれでいいんじゃないですかね。
 そもそも厳しいことを言えば「本当にテレビ番組制作が好きならどんなにつらくても、石にかじりついてもやる」「ときめかないのはテレビ番組の現場が悪いんじゃ無い、ときめかないあんたの個人的問題だ」つう話です。そんな「願いが何でも叶います」なんてバラ色の職場はどこにも無い。「地域おこしの仕事(具体的に何をするのか知りませんが)」だって「全てがバラ色」のはずもない。安易な考えでの移住や転職ならこのテレビディレクターはあとで泣きを見ることになるでしょうね。

私も同感で、テレビ番組づくりに前ほど魅力を感じなくなっている。

 「会社を潰して作りたくても作れなくなっただけだろ?。何抜かしてるの、手前?。かっこつけてんじゃねえよ」ですね。まあ、そう言われれば高世もマジギレなのでしょうが。

 近年、テレビ界から名の知れた人材が外に流れていくのが目立つ。
 例えば―
 日テレの制作局エグゼクティブ・プロデューサーだった古川圭三氏は、2013年、ニコニコ動画ドワンゴに移籍、いまは営業本部エグゼクティブプロデューサーである。
 前衛的な番組作りで注目されたフジテレビの報道局メディア担当局長、福原伸治氏は2018年退社し、オンラインメディアBuzzFeed Japanの動画統括部長となった。

 外に流れていくと言ったところで結局「映像関係の仕事」のわけです。
 まあ、最近はインターネットの方が羽振りがいいんでしょうか?。しかし、こんなことを書く高世は「俺だってネット企業(ドワンゴやバズフィードなど)からお呼びがかかればネットに行きたいんだ」なんでしょうね。哀れにもお呼びがかからないようですが。

 ワクワクドキドキを取り戻さないとテレビはじり貧になるだろう。
 テレビ関係の人とじっくり話してみたい。

 「取り戻す」も何も「ワクワクドキドキ」は造り出すもんでしょうよ。他人から与えられるもんじゃない。
 大体、インターネットにワクワクドキドキがあるかと言ったらそんなもんないでしょう。単に「最近はテレビより羽振りが良くて金になる」と思った一部の連中がネットに動いただけでしょうよ。
 それにしても「じっくり話してみたい」て向こうは「会社潰した無能・高世」と話したいことなんか何もないんじゃ無いか。
 「会社潰したくせに今だにテレビ業界の業界人を気取ってるのかよ(呆)」と高世には心底呆れます。