黒坂真に突っ込む(2020年10月6日分)

黒坂真
 日本共産党の皆さんがこの件で騒ぐのは、日本学術会議が軍事研究反対、という声明を出しているからですね。

 「菅の不当な任命拒否」について、共産党側が「軍事研究云々」などということを何一つ言ってない*1のにこのリツイートです。こういうのを「語るに落ちる」と言います。
 黒坂らウヨの方こそ「日本学術会議が軍事研究反対、という声明を出している」ことで学術会議を敵視してることがモロバレです。

黒坂真
 当時の研究倫理として、アイヌの墓を発掘し研究する事は何の問題もない。

 おいおいですね。本当に「当時の研究倫理なら問題ないのか」は疑問符がつくと思いますが、仮にそうだとしても、「現代の視点から見て」、アイヌの遺骨を関係者に返すべきだという主張に対して、これのどこが反論になるのか。
 というか、当事者である大学側はここまで無神経に居直ってないんですが。後で紹介しますが、裁判和解による返還なので、「自主的に返還したとは言いがたい面がありますが」、既に北海道大学東京大学などは要求に応じて返還し「一応謝罪もして」います(十分な謝罪と言えるかどうかはひとまずおく)。黒坂の物言いは、大学側には「ありがた迷惑」でしょう。しかしここまで「日本国内の少数民族アイヌ」を侮辱して恥じないクズがよくもまあ「中国の少数民族問題(チベットウイグル)」であれこれ中国政府の非難ができたもんです。黒坂らウヨが中国の少数民族問題を真面目に考えておらず「中国叩きのネタ」としか思ってないことがモロバレです。黒坂は「恥知らずのクズ右翼」「サイコパス野郎(キチガイ)」としか言い様がない。黒坂のクズぶりには心底呆れます。
 しかし前も書きましたが、ペマ・ギャルポら「自称・中国国内の少数民族運動活動家」はこの種のクズ右翼(他にも高須クリニックなど)と「敵(中国)の敵は味方」などという「党利党略」で野合すべきでは無いし、id:MukkeやI浜Y子も「自称チベット支援者」ならきちんと苦言を呈するべきでしょう。id:Mukkeに「チベット支援者を自称するなら、ペマなどに苦言を呈したらどうなのか」といったら「ああ言えばこういう」でみっともない詭弁ほざいて恥をさらしてましたが(その結果、はてなブログからトンズラ)。まあぶっちゃけMukkeのようなダライ一味万歳しかできない「ご都合主義でデタラメ三昧」「身びいきのクズ」には心底呆れます。

【参考】

アイヌ訴訟:遺骨を返還へ 北大と遺族らが和解 - 毎日新聞2016年3月25日
 北海道大が1930〜50年代ごろ、研究目的で墓地からアイヌの遺骨を掘り出したのは供養の侵害に当たるなどとして、アイヌや浦幌アイヌ協会が北大を相手取り、遺骨返還などを求めた訴訟で、札幌地裁(本田晃裁判長)は25日、原告の居住地域から掘り出された身元不明遺骨11体をコタン(集落)再建を目指す「コタンの会」(清水裕二代表)に返還することを柱とする和解案を提示し、双方が受け入れた。

北大:アイヌ首長遺骨を返還へ 写真残存者で初 - 毎日新聞2018年7月21日
 樺太(サハリン)のアイヌ墓地から持ち出された地元集落の首長、バフンケ(1855~1919年ごろ、日本名・木村愛吉)の遺骨が、北海道大から遺族へ返還されることが決まった。

東大、アイヌ遺骨返還へ 和解成立 一連の訴訟終結 /北海道 - 毎日新聞
 浦幌町アイヌ民族団体「ラポロアイヌネイション(旧浦幌アイヌ協会)」が、研究用に墓地から持ち去ったアイヌ民族の遺骨の返還などを東京大に求めていた訴訟の和解が7日、釧路地裁で成立した。東大は6体の遺骨と副葬品を返還し、再埋葬の費用などを負担。同団体は損害賠償請求を放棄する。これで一連の遺骨返還訴訟が終結した。
 同団体は北海道大、札幌医科医大、東大を相手取り、遺骨返還の訴訟を起こしていた。東大以外の2校とは既に和解しており、訴訟終結により計103体(町の自主返納分1体も含む)の遺骨が戻ることになる。

国の指針後初 大学から遺骨返還|NHK 北海道のニュース2020年10月4日
 明治時代に新ひだか町から掘り出され、東京大学に保管されていたアイヌ民族の遺骨が4日、地元のアイヌ協会に返還されました。
 返還されたのは明治時代にいまの新ひだか町三石地区から掘り出され東京大学が研究目的で保管していたアイヌ民族の遺骨1体です。
4日、大学側から3人が地区を訪れて地元のアイヌ協会の関係者に遺骨を引き渡しました。
 アイヌの人たちは返還を受けたあと神々に感謝と祈りを捧げる「カムイノミ」という儀式を行い、納骨堂に遺骨を納めました。
 国はおととし、身元がわからない遺骨でも掘り出された地域がわかればアイヌ団体からの申請で返還できるとする指針を示していて、今回はこの指針に基づく初めての返還となりました。
 東京大学山本哲也・本部総務課長は「今回の返還が私たちとアイヌの人たちにとってよい一歩となるよう祈る。アイヌの人々による尊厳ある慰霊の実現に力を尽くしていく」と話していました。
 三石アイヌ協会の幌村司会長は「遺骨は明治以来の帰郷となってよかったし、私たちもほっとしている。どのように埋葬するか今後、検討したい」と話していました。

【参考終わり】

*1:「菅がそうしたことを言ってない以上、戦線を必要以上に拡大する必要は無い」「任命拒否された研究者が何らかの形で政府批判してることが拒否の理由では無いのか。違うというなら理由を菅首相は語れ、だけで当面はいい」と言う判断でしょう。