今日の産経ニュース(2020年10月31日分)

維新「否決なら首相はジョーカー失う」 大阪都構想、政権影響も - 産経ニュース
 最後の最後までデッドヒートであり、維新も「楽勝の見込み」が狂い、かなり追い込まれてるなと思いますね。
 だからこそ「自民応援団の俺たちが敗北したら菅も困るはずだ」などと言い出す。それにしてもこんな維新応援記事を書くとは産経もいつもながら公正性のかけらもないふざけた新聞です。
 菅政権へのダメージ云々に関係なく「大阪市廃止でどうみても大阪が良くなるとは思えない」「まともに説明せず、今回も恫喝や嘘で勝利を目指す維新の汚いやり口を許せない」と言う意味で都構想(大阪市廃止)を阻止したいところです。
 なお、俺個人は「菅や公明が、この件で維新に肩入れしていること」は事実ですが
1)都民ファーストに当初肩入れした都議会公明も、希望の党が挫折し、小池ブームが消滅し、都民ファーストが「自民に勝てなくなる」やあっさり見すてた(それでも公明党内に激震があるわけでも何でもない)
2)大阪府議会自民は都構想に反対しており、菅の肩入れも「後で言い訳が出来るレベルの」曖昧なもの
ということで「勝ってほしいが負けても大して痛くない」が公明や菅の都構想住民投票認識と思うので「都構想住民投票での反対派の勝利」が維新がいうほど、菅や公明にダメージを与えるとは思っていません。ダメージがあるのはもっぱら維新でしょう。


伊藤健太郎さん主演映画 予定通り公開へ - 産経ニュース
 別に「映画製作者は、映画制作後の出演者の犯罪行為の責任を問われるいわれはない」ので当然のことでしょう。
 そもそも「ひき逃げ」などと報じられるこの事件、『気が動転して逃げようとしたが現場の目撃者に追いかけられ説得されて現場に戻った(まあよほどの悪人でもない限りそれで逃走はしないでしょうが)』『相手が負傷したとはいえ死亡事故ではない』『事故自体について言えば双方に過失があり伊藤容疑者が一方的に悪いとは言えない』そうですから、「愚かにもその場から逃げようとした彼に問題が無い」とまではいいませんが、マスコミがやたら「叩いてる」ほど叩く必要があるのか疑問です。薬物犯罪や性犯罪のような故意犯とはまた意味が違うでしょう。
 「逃げようとはした物の結局は逃げなかったこと」「警察がすぐに釈放したこと」も考えれば果たして逮捕の必要もあったかどうか。「有名人だから話題造りに逮捕した」のではないかと疑いたくなります。
 つうかマスコミもこんな「弱い者いじめ」をするより「菅の学術会議委員任命不当拒否」のような「権力者(強者)の無法行為」をもっと批判したらどうなのか。
 つうか「芸能人の不祥事」限定ですら、大手である「ジャニーズや吉本興業の問題」などだと「事務所側の反発を恐れてろくに批判もしない」くせに、そこまでの大手事務所所属ではない上に「若手人気俳優のワンオブゼム」とはいえ「圧倒的な人気があるとまでは言えない」伊藤容疑者だと「ためらいなく叩いて正義感ぶるのか?」とマスコミのクズぶりにはいつもながらうんざりします。


【米大統領選】両候補、中西部の激戦州を遊説 - 産経ニュース
 「勝てば総取り」なんで「負ければ得票の%が55%VS45%だろうと、80%VS20%だろうと違いが無い」ので「いわゆる激戦州のみで遊説」になるわけですが、正直、民主主義として歪んでると思いますね。
 ベストは「フランスや韓国の大統領選のような直接選挙」、ベターとしてせめて「勝てば総取りの廃止(55VS45と、80VS20ではきちんと差を付ける)」という改革をしてほしいですね。


日本学賞に辻惟雄さん - 産経ニュース

 日本学基金(東京)は、日本文化の価値などを研究する「日本学」の優れた業績に贈られる「第8回日本学賞」に、多摩美術大名誉教授で美術史家の辻惟雄(のぶお)さん*1が決まったと発表した。

 でその日本学基金の役員ですが(一社)日本学基金 2020日本学賞によれば、

◆理事長:中西進(国文学者)
元号「令和」の発案者とされる御仁
理事
◆老川祥一(読売新聞グループ本社 取締役最高顧問)
葛西敬之東海旅客鉄道株式会社 代表取締役名誉会長)
→第1次安倍内閣教育再生会議で委員を務めるなど安倍べったりで知られる右翼財界人
清水潔 (TMI総合法律事務所、弁護士。元文部科学事務次官
◆武藤浩 (みずほ銀行顧問、元国土交通事務次官
◆特別顧問:池坊保子(元文部科学副大臣(第1次安倍内閣))

ですから、まあ「ウヨ団体の一種」なんでしょうねえ。
 とはいえ受賞者・辻氏は「伊藤若冲を再評価したこと」で知られるまともな研究者ですが。


【世界の論点】イスラエルと国交正常化加速「アラブの大義」よりも実利(1/3ページ) - 産経ニュース
 是非は別として経済のほうが政治よりよっぽど現実(実状)に正直だ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)の「アラブ版」とはいえるでしょう。
 経済のほうが政治よりよっぽど現実(実状)に正直だ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)で問題になっているのは中国ですが。
 ちなみに経済のほうが政治よりよっぽど現実(実状)に正直だ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)で、いわゆる「キャンプデービッド合意(エジプトとイスラエルが国交樹立)」をやったらアラブ過激派の反感を買い暗殺されたのがエジプト大統領だったサダトです。

*1:著書『奇想の系譜:又兵衛~国芳』(2004年、ちくま学芸文庫)、『奇想の図譜』(2005年、ちくま学芸文庫)、『岩佐又兵衛:浮世絵をつくった男の謎』(2008年、文春新書)、『若冲』(2015年、講談社学術文庫)、『あそぶ神仏:江戸の宗教美術とアニミズム』(2015年、ちくま学芸文庫)、『十八世紀京都画壇:蕭白若冲、応挙たちの世界』(2019年、講談社選書メチエ)、『よみがえる天才1:伊藤若冲』(2020年、ちくまプリマー新書)など