今日の中国ニュース(2020年12月7日分)(副題:楊海英のクズさ、バカさに心底呆れる)

◆楊海英ツイートに突っ込む

楊海英*1
 中国外相王毅は、北京に向けて強硬発言した、と、日本政府関係者。どこまでも相手を思いやり、性善説を信じる優しい日本人らしい。そうした本音と建前を使い分けた、日本国民と世界を誤魔化す行動が内閣支持率を下げている。
「日中ホットライン」年内の開設困難 - 産経ニュース
 王氏が開設時期を「年内」と区切ったことについては、外務省関係者は「王氏の気持ちの表れ」と説明しており、現実的には難しいことをにじませている。ホットラインをどのレベルで開設するかについても防衛当局間で調整が済んでおらず、防衛省幹部は「なぜ『年内』と言ったのか」と首をかしげる
 王氏は共同記者発表で今回の来日の成果を強調する一方、尖閣諸島沖縄県石垣市)をめぐっては中国側の領海侵入を正当化するなど、強硬姿勢も鮮明にした。日本政府関係者は「ちゃんと仕事をしているという北京向けのメッセージだろう」と王氏の意図を分析している。

 おいおいですね。
 第一にこの日本政府関係者発言は「どこまでも相手を思いやり、性善説を信じる優しい日本人」なんてもんではありません。
 「王毅外相に何故もっと抗議しない」というウヨ連中への釈明、言い訳に過ぎません。
 第二に内閣支持率を下げてる最大の理由は「コロナの蔓延」でしょう。そんなことは楊も分かってるだろうによくもデマが飛ばせるもんです。

楊海英
 現代社会が抱えている宗教問題を世界レベルで取り扱う雑誌、「宗教問題」はいつもタイムリーな課題ばかり。

「宗教問題 」24号(2018年11月号)
◆激しい中国のウイグル弾圧が生む東トルキスタン共和国の夢(三浦小太郎)

「宗教問題 」31号(2020年8月号)
ウイグル人権法案に署名したトランプはウイグルの味方なのか(三浦小太郎)

「宗教問題」32号『宗教界にとって安倍政権とは何だったのか』(2020年11月)
安倍内閣の防衛相だった私が靖国神社に行けなかった理由(稲田朋美
◆安倍政権はなぜウイグル問題で中国と果敢に戦わなかったのか(三浦小太郎)

などという三浦小太郎がコミットしてるマイナー・ウヨ雑誌「宗教問題」をここまで絶賛するとは楊も呆れたバカです。もちろん「まともな宗教雑誌」であっても、宗教学者でもない楊がこんなことを言うのはおかしいでしょうが、「宗教問題」てのはまともな宗教雑誌じゃないですからね。楊もどこまで落ちぶれれば気が済むのか。

楊海英
 (ボーガス注:「宗教問題」32号『宗教界にとって安倍政権とは何だったのか』掲載の)三浦小太郎氏の(ボーガス注:論文『安倍政権はなぜウイグル問題で中国と果敢に戦わなかったのか』曰く)「なぜ日本の保守派はウイグル支援をためらうか」。そこには文化の相違が横たわる。同様に中国に対しても「文化を教えてくれた恩人」と片思いを寄せる日本人。今、「恩人」から領土が狙われているので、日本人はどう恩返しするのか?。ウイグルの恩人はアラビア文字を「教えた」アラブ人?

 ここで楊が言う「保守派」とは文脈から分かるでしょうがもちろん「産経のような極右」ではなく「安倍や菅ら自民党のこと」です。「自民党」とはっきり書かないのは「楊の忖度」でしょう。
 吹き出しました。何故、前首相安倍や菅首相、あるいは二階幹事長、茂木外相などが、楊や三浦の言う「ウイグル支援」とやらをためらうかと言えば話は簡単です。
 「中国ビジネスを重視する日本財界への配慮」ですよねえ。ウイグル支援なんかしても金儲けの観点では何の利益もない。
 「文化(漢字や儒教など)を教えてくれた恩人」なんて「きれいごと」ではないことは楊も分かってるでしょうに、良くもデマが飛ばせるもんです。
 それにしても「領土が狙われてる」とは一体何のことなのか。「中国の尖閣侵攻があり得る」と楊が言うなら悪質なデマでしかありません。岩波もいい加減、楊の本を絶版にし、静岡大も楊を懲戒処分したらどうなのか。また楊と「共著を出してる連中」も「私は楊先生や三浦小太郎と同類の反中国デマ右翼です」というのならともかく、そうでないのなら楊とは縁切りしたらどうなのか。
 それにしても三浦がその「論文」とやらで、安倍について「安倍はウイグルを、そして我々右翼活動家を裏切ったんだ!」と罵倒しまくってるのか、それともやはり安倍批判は出来ないのか、気になるところです。さすがに購入する気はありませんが、どこかの本屋で見かけたら立ち読みしてもいいかなとは思う。

楊海英
 アメリカ同様の民主主義国の日本は何故、同じく独裁国*2に立ち向かうことができないのか?先の戦争への贖罪意識と、日本的美徳で相手を判断してしまうからだ。日本人は自粛を美徳とするが、独裁者達も自粛するだろう、と夢想しているからだ。その夢想が尖閣喪失につながる。

 吹き出しました。繰り返しますが何故「立ち向かうことができない」のかといえば、「中国ビジネスを重視する日本財界への配慮」ですよねえ。ウイグル支援なんかしても金儲けの観点では何の利益もない。
 「先の戦争への贖罪意識と、日本的美徳」なんて「きれいごと」ではないことは楊も分かってるでしょうに、良くもデマが飛ばせるもんです。そもそも安倍のどこに贖罪意識なんかあるのか。
 そもそも欧米諸国だって楊が言うほど中国に敵対的なわけでは全くありません。わかりやすい例だと「エアバスを中国に大量購入してもらったフランス」などがそうです。

*1:静岡大学教授。著書『草原と馬とモンゴル人』(2001年、NHKブックス)、『モンゴル草原の文人たち:手写本が語る民族誌』(2005年、平凡社)、『ユーラシア草原からのメッセージ:遊牧研究の最前線』(共著、2005年、平凡社)、『チンギス・ハーン祭祀』(2005年、風響社)、『墓標なき草原(上)(下):内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(2009年、岩波書店→後に2018年、岩波現代文庫)、『続・墓標なき草原:内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(2011年、岩波書店)、『中国とモンゴルのはざまで:ウラーンフーの実らなかった民族自決の夢』(2013年、岩波現代全書)、『植民地としてのモンゴル:中国の官制ナショナリズムと革命思想』(2013年、勉誠出版)、『ジェノサイドと文化大革命内モンゴルの民族問題』(2014年、勉誠出版)、『モンゴルとイスラーム的中国』(2014年、文春学藝ライブラリー)、『チベットに舞う日本刀:モンゴル騎兵の現代史』(2014年、文藝春秋→後に『モンゴル騎兵の現代史:チベットに舞う日本刀』と改題した上で、2020年、中公文庫)、『狂暴国家中国の正体』(2014年、扶桑社新書)、『日本陸軍とモンゴル:興安軍官学校の知られざる戦い』(2015年、中公新書)、『モンゴル人の民族自決と「対日協力」:いまなお続く中国文化大革命』(2016年、集広舎)、『フロンティアと国際社会の中国文化大革命: いまなお中国と世界を呪縛する50年前の歴史』(共著、2016年、集広舎)、『「中国」という神話:習近平「偉大なる中華民族」のウソ』(2018年、文春新書)、『「知識青年」の1968年:中国の辺境と文化大革命』(2018年、岩波書店)、『最後の馬賊:「帝国」の将軍・李守信』(2018年、講談社)、『モンゴル人の中国革命』(2018年、ちくま新書)、『中国人の少数民族根絶計画』(2019年、産経NF文庫)、『モンゴル最後の王女:文化大革命を生き抜いたチンギス・ハーンの末裔』(共著、2019年、草思社文庫)、『独裁の中国現代史:毛沢東から習近平まで』(2019年、文春新書)、『逆転の大中国史』(2019年、文春文庫) 、『中国が世界を動かした「1968」』(共著、2019年、藤原書店)、『モンゴルの親族組織と政治祭祀』(2020年、風響社)、『内モンゴル紛争:危機の民族地政学』(2021年刊行予定、ちくま新書)など。

*2:中国のこと