高世仁に突っ込む(2020年12/8日分)(追記あり)

【追記】
1)この拙記事をそういうことであるなら、小泉元首相、田中均氏、蓮池透氏らに陳謝する用意くらいはあるんだろうな - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)でご紹介頂きました。ありがとうございます。
2)高世の講演会について

https://twitter.com/shamilsh/status/1341352215781359617
常岡浩介
 「焚き火のある講演会」第24回は、ジャーナリストの高世仁さんをお招きして12月26日(土)21:00から。タイトルは『気づきの宇宙史 138億年』。 先日も『玉川上水46億年を歩く』のプレウォークで地球の生命史のレクチャーをしてきたという仁さん

として常岡がツイートしているのに気づきました。「落ちぶれて今やほとんど世間の話題にもならない」常岡としては「高世にすり寄りたい」ようです(ジンネットを潰した高世だって大して世間に相手などされていませんが、今や常岡は「高世よりも世間から忘れ去られた存在」なのでしょう)。
 しかし、「常岡さん、宣伝有り難うございます」などの応答はなし。明らかに高世は常岡と距離を置きたがっていると思います。常岡も無様な野郎です。
【追記終わり】


◆高世のツイート

高世仁リツイート
町山智浩*1
 厚労相は「布マスクは洗濯することで繰り返し利用できるため、急増するマスク需要の抑制に有効と考えた」と強調。約1億2000万枚に約260億円の予算を充て、「一定の効果はあった」と語った。
 こうした失敗の否認の積み重ねで大日本帝国は(ボーガス注:日中戦争、太平洋戦争で)どんどん負けていった。

 町山についてどうこう言う気はありません。問題は高世ですね。「拉致敗戦(しかもそれは救う会、家族会の制裁路線という間違った方針が原因であること)を素直に認められない人間のくず=高世」が良くもこんなリツイートが出来たもんです。高世には「とっとと故郷の山形に帰って二度と表舞台に出てくるな」と言いたいですね。
 町山風に言えば「拉致敗戦の否認の積み重ね」「『(拉致解決をする上で)制裁に一定の効果はあった*2』という強弁」でいつまで経っても拉致が解決しないわけです。そしてそうした「否認と強弁の積み重ね」をしてきたクズの一人、「拉致敗戦の戦犯の一人」が勿論高世です。


拉致はなぜ見過ごされてきたのか6 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 ということでやっと高世仁に突っ込む(2020年12/1日分) - bogus-simotukareのブログで取り上げた拉致はなぜ見過ごされてきたのか5 - 高世仁の「諸悪莫作」日記の続きです。まずは(つづく)があるのかどうかを確認。
 まだ(つづく)そうです。アホと違うか、ですね。
 高世仁に突っ込む(2020年12/1日分) - bogus-simotukareのブログでも書きましたが今、話をすべき事は「何故拉致が見過ごされてきたか」なんてことではない。「何故小泉訪朝から18年経っても拉致が解決しないのか」「どうすれば今後解決するのか?」です。そうした「今すべき話」をしない高世には心底呆れますね。
 さて高世仁に突っ込む(2020年12/3日分) - bogus-simotukareのブログでも触れたんですが、俺的には「何故見過ごされてきたのか」といえば、最近「菊池事件の再審請求運動」などが起こってる「ハンセン病差別」ですね。
 「砂の器」が映画化されたのは1974年で、当時は田中角栄*3内閣です(拉致が発生したのは1970年代後半でその頃は福田赳夫*4内閣なので拉致よりもハンセン病差別問題はずっと前に発生していた)。しかし国が公式に謝罪したのは小泉*5内閣です(単なる偶然ですが、奇しくも北朝鮮が拉致を認め、拉致被害者が帰国したのも小泉内閣でした)。我々日本人は認識しようとすれば「砂の器」の時点で「ハンセン病差別の存在」に気づけたはずです。日本人として慚愧の念に堪えませんし、「菊池事件の再審請求運動」などハンセン病差別問題を追及する運動には大いに共感します。

 一つ宣伝です。
 12月26日(土)よる9時から、「焚き火のある講演会」で宇宙史を語ります。
https://bonfire-place.stores.jp/items/5fcaedebf0b1081238ddeefc?fbclid=IwAR1v6n9o2v_k3KfE6oEf8WuLJ3NMrlLZSPFzCghCSx69o0FphcdaMCR3XiE

 「引き受ける高世も頭がおかしい」ですが、高世なんぞ呼んで話をさせる人間の気が知れませんね。そもそも「宇宙史を語る」て「自称ジャーナリスト」高世は科学ジャーナリストでも何でもないわけです。
 本当に「まともな人間に宇宙史を語って欲しい」なら明らかに人選を間違っています。どうせ高世の「宇宙史」についての知識は「他人の本の受け売り」でしょうし。
 さてhttps://bonfire-place.stores.jp/items/5fcaedebf0b1081238ddeefc?fbclid=IwAR1v6n9o2v_k3KfE6oEf8WuLJ3NMrlLZSPFzCghCSx69o0FphcdaMCR3XiEも「アホと違うか?」という内容です。

https://bonfire-place.stores.jp/items/5fcaedebf0b1081238ddeefc?fbclid=IwAR1v6n9o2v_k3KfE6oEf8WuLJ3NMrlLZSPFzCghCSx69o0FphcdaMCR3XiE
 先日も『玉川上水46億年を歩く』のプレウォークで地球の生命史のレクチャー*6をしてきたという仁さん*7。こうした活動をするきっかけとなったのは、20年ほど前にテレビで子どもから「なぜ人を殺してはいけないんですか?」と質問された教育者や識者が答えられなかったことだそうです。
 ヒトはどこからきて、今どこにいて、これからどこに行くのか。
 その根本的な問いに、宗教ではなく科学で答えられる時代が来たと考えているそうです。

 「アホか」ですね。何が「アホか」というと、まず第一に「なぜ人を殺してはいけないんですか?」なんて質問にはいくらでも答えられますよねえ。
 俺だったら

「人を殺しても構わないなんてことでは、人間と人間の信頼関係が成り立たず、人間の協力関係による社会運営が成り立たず、人間社会が崩壊してしまう(まあそれ以前に、嘘ついてもOK、だましてもOKレベルでも人間社会は崩壊しますが)」
「君は君自身や君の愛する人間(親兄弟や、妻、恋人、友人など)が誰かに殺されてもいいのか?」
「君は殺人がしたいのか?。そうでないなら馬鹿なことを言ってふざけるのは辞めなさい!。もし『いじめに遭ってる』などで殺したい人間がいるならその人の名前を周囲の信頼できる人間(親兄弟や、妻、恋人、友人など)に言いなさい。殺さないで済む方法を一緒に考えよう!。あるいは『訳が分からないが、憎しみがあるわけでも無いのに殺人衝動がある』と言うなら病気だから病院へ行こう!
「君は『地下鉄サリン事件』など殺人被害に遭ったご遺族の前でも『何故オウム真理教は殺人をして非難されたのか?』などと同じ事が言えるのか?。それだけの覚悟があるのか?」

ですね。もちろんこれは「俺の考え」であり宗教や哲学によるもっと高尚な回答でもいいですが。いずれにせよ、それで相手が納得しないならそれまでです。「柄にもなく」真面目になっている俺です。まあこれは「何故人を殺してはいけないのか?」に限りません。「どぶろく製造は酒税法上、犯罪(これについては例えばどぶろく裁判 - Wikipedia参照)」のような「犯罪であることに争いがある」ような特殊ケースを除けば、「ほとんど全ての違法行為、犯罪」に該当する話です。

 「何故ジャパンライフは詐欺で非難されるのか?。なんで詐欺をしてはいけないのか?」
 「何故北朝鮮は日本人拉致で非難されるのか?。なんで拉致(誘拐)をしてはいけないのか?」

などでも同じです(例は何でもいいですが)。で、「何故ジャパンライフは」「何故北朝鮮は」なんて言ったら正気を疑われますよね。
 高世に冗談でも「ねえねえ、高世さん、なんで北朝鮮が拉致をしてはいけないのか教えて下さい!。僕、何で拉致をしたらいけないのか、わからないんです」なんて言ったら、高世はマジギレしてるでしょうね。正直「何故人を殺してはいけないのか」なんてのは「何故ジャパンライフは」「何故北朝鮮は」と同じで、俺はまともな質問だとは思っていません。ふざけてるとしか思えないし本気なら気が狂っています。精神を病んでるとしか言い様がない。病院で診察してもらうレベルでしょう。
 これが

◆何故人を殺してはいけないと言いながら、死刑*8や『戦争での殺人』という処罰を受けない『例外的に許される殺人』があるのか?。なぜ、これらでは人を殺していいのか。死刑は廃止すべきではないのか?
◆人を殺してはいけないというのなら森鴎外高瀬舟』での安楽死(?)行為も許されないのか?
ヒトラー暗殺計画のような独裁者の暗殺(ヒトラー暗殺計画は未遂に終わりますが)もダメなのか?。義士・安重根伊藤博文*9暗殺なども評価できないのか?

などというまともな問いならともかく、
 あるいはまともではないが「一部の殺人被害者遺族が言いそうなこと」で

◆死刑をするなら刑務所の人間ではなく、被害者遺族の私に殺させてくれ!。何故私があいつ(死刑囚)を殺したらいけないんだ!

という「理屈として無茶苦茶だが人情として批判しづらいこと」ならともかく、これは明らかにそうではないでしょう。
 なお、俺個人は「ヒトラー暗殺計画」「伊藤博文の暗殺」はともかく、「死刑や『戦争での殺人』を否定する立場の人間」であることを指摘しておきます。
 第二に「科学(理系関係の科学)が答えられる」のは事実の問題だけです。高世はどうも「道徳、倫理の問題」にも科学(理系関係の科学)が答えられるとバカを言ってるようですが、そんなことはない。
 まあ、科学に「哲学(どんな内容の哲学かはひとまず置きます)」を含めば「道徳、倫理の問題」にも科学が答えられる、でしょうが、ここでの高世の物言いは明らかにそうではない。科学は明らかに「理系関係の科学」を指しており哲学は指してないでしょう。

 以下は仁さんのプロフィールです。
 1953年山形県生まれ。ジャーナリスト。TV制作会社「ジン・ネット」前代表。

 「前代表」つうのには吹き出しました。高世の後に「代表がいるか」と言ったら居ないわけですから。
 「ジンネットの代表は高世しかいない」。そしてジンネットは倒産してなくなったわけです。創業してから倒産するまでずっと高世が代表です。こんなんは

日本新党(1992~1994年)の前代表、フロム・ファイブ*10(1997~1998年)の前代表・細川護熙*11
新党みらい*12(1994年)の前代表、国民の声*13(1998年)の前代表・鹿野道彦*14
太陽党(1996~1998年)の前党首、民政党(1998年)の前党首・羽田孜*15
自由党(1998~2003年)の前党首・小沢一郎*16
日本創新党*17(2010~2012年)の前党首・山田宏*18
新党日本(2005~2015年)の前代表・田中康夫

などという位馬鹿げている(これらの党は『ジンネットと同じ』で結党から解散まで一人の党首しかいないため)。しかし改めて調べて見ると「共産党が躍進した1990年代後半」は新進党解散後は「新党さきがけ鳩山由紀夫菅直人など)、社民党の一部が結成した民主党は誕生後で力が弱く」、一方、新進党小沢一郎が党首)は解散して「小沢グループ自由党)」「鹿野グループ(国民の声)」「羽田グループ(太陽党→民政党)」「細川グループ(フロムファイブ)」「旧公明党グループ」「旧民社党グループ」などと四分五裂。鳩山、菅の民主党旧民主党)に「小沢グループ自由党)」「鹿野グループ(国民の声)」「羽田グループ(太陽党→民政党)」「細川グループ(フロムファイブ)」「旧民社党グループ」などが結局合流して、民主党が最大野党となるまでは「自民一強状態」であげく「民主党などがいつ解散するか分からない」と言う状態では共産党が一定の躍進をする条件が整っていたと言えるでしょう。
 皮肉ですが今も「自民が強い」からこそ「共産が力を持っている」という「支持者として複雑な思い」を感じる状況にあります。
 それはともかくジンネットの倒産に触れない上に『TV制作会社「ジン・ネット」前代表』。
 高世の書いたプロフィールをそのまま掲載なのでしょうが、こんなアホなプロフィールを書いて「ジンネット倒産の事実を隠したがる」高世もバカなら、こんなプロフィールをそのまんま載せるこの団体もバカです。
 「ジンネットが今もあるように誤解させる前代表ってのはおかしくないですか?」「ジンネット倒産のことには触れないにしても、せめて『過去にTV制作会社「ジン・ネット」代表を務めた』という誤解を招きづらい書き方じゃダメなんですか?。せめて前代表じゃなく元代表って書けませんか?」と何故言えないのか。
 まあ、それはともかく、話を高世のブログ記事に戻します。

 おいおい、ついにアタマおかしくなったのか、と言われそうだが、実は私、ここ十数年、宇宙史を学んでいる。それはコスモロジーの創造のためだ。

 そうですね、自分で勝手に勉強して、勝手にブログ記事を書く程度ならともかく、金を取って講演会をやろうとは「おいおい、高世もついにアタマがおかしくなったのか」ですね。高世も「霞を食って生きる仙人」ではないので商売をする必要は勿論ありますが、「科学ジャーナリストでもない男」がこんなことを良くやる気になったもんです(呆)。
 大体「コスモロジーの創造」て(呆)。

いままでは宇宙史を私的な場で語るだけだったが、多くの人に説得力があるかどうか評価してもらいたいと表に出ることにした。

 「説得力なんかあるわけねえだろ、バカ」て話です。大体「小規模な団体の講演会」ごときで仮に「高世が高評価された」ところでそんなもんは何一つ「説得力なんか無い」。

 3日(木)の『神奈川新聞』に拉致問題についての私のコメントがかなり大きく出た。

 この神奈川新聞記事については拙記事高世仁に突っ込む(2020年12/3日分) - bogus-simotukareのブログで「高世のような救う会、家族会の太鼓持ち幇間に話を聞いても時間の無駄だ」と批判的に紹介しました。

 政府や今の運動体を批判する内容で、一部の人たちからは反発を買うだろう。以前は経営していた会社への影響を考えて、多少遠慮してコメントしていたが、今はもう背負うものがない。
 「拉致問題の解決に少しでもお役に立ちたい。何か私にやれることを教えて下さい」という多くの市民の声に応える運動になっていないことがとても残念だ。「日本会議」が牛耳る「救う会」では大きな国民運動をつくるのは無理だ。それをシフトチェンジすべきだとコメントしている。

 高世の物言いには呆れると共に吹き出しました。
 実は神奈川新聞記事は有料記事で途中までしか読めなかったのですが、

日本会議*19」が牛耳る「救う会」では大きな国民運動をつくるのは無理だ。

ねえ。読めない有料部分にはそう書いてあったそうですが、

「それでも高世さん、あんた、制裁路線を撤回しないの?。バーター取引を認めないの?。特定失踪者(国内で既に40人も見つかっており、犯罪や事故に巻き込まれたわけでは全くない、自発的失踪者も居る)なんて明らかなデマを批判しないの?」
「あんた、家族会に蓮池透さんとの和解を呼びかけないの?」
「あんた、救う会は批判しても救う会に盲従してる家族会は批判しないの?」
「大きな国民運動になれないとかじゃなくてそもそも救う会の右翼路線、制裁路線じゃ拉致が解決しないよね?(拉致さえ解決すれば大きな国民運動なんか無くていいんだけど)」
「シフトチェンジて具体的に何よ?。家族会は救う会と縁切りしろってことか?。はっきり言いたいことがあるならそう書けよ?。未だに救う会や家族会にびびってるのかよ。高世がびびってる、ヘイ!ヘイ!ヘイ!、救う会(家族会)にびびってる、ヘイ!ヘイ!ヘイ!(昭和時代の草野球の野次「ピッチャーびびってる、バッターにびびってる」風に)」

ですよねえ。
 かつ高世は「誠実ぶってる気」なのでしょうが

 以前は経営していた会社への影響を考えて、多少遠慮してコメントしていたが、今はもう背負うものがない。

て(苦笑)。
 俺も「お前、ジンネットの金儲けのために救う会や家族会に媚びてるだろ?」と以前批判しましたが、高世自ら「ボーガス様の言う通りです」と自白して恥じないんだから呆れます。
 いや自白するのはいいんです。居直り続けるのよりはマシですが、ならば「ジンネットが倒産しなければ今も救う会や家族会にどこまでも媚びていた」のか?
 そして「救う会や家族会に媚びへつらい続けて申し訳ありませんでした」「救う会や家族会のせいで外務省退官に追い込まれた田中均*20や、家族会を不当除名された蓮池透*21に詫びたい」などという謝罪の言葉はないのか(呆)。
 さんざん救う会を持ち上げた分際で「俺は悪くない、救う会が全部悪い」と切断処理して居直る気なのか。
 しかもやっと救う会を批判したとは言え「神奈川新聞の記事を引用はせず、簡単に要約したあげく」

日本会議」が牛耳る「救う会」では大きな国民運動をつくるのは無理だ。

の短い文章で終わりですからね。「強がってみたところで」高世が内心では未だに救う会や家族会にびびってることがうかがえます。
 それにしても

 以前は経営していた会社への影響を考えて、多少遠慮*22してコメントしていたが、今はもう背負うものがない。

と「ジンネット倒産についてはっきり書かない」上に『ジンネット前代表』ではジンネット倒産を知らない人は「高世はジンネット代表を退任したが、新たな人物が代表に就任し、ジンネット自体は今もある」と誤解するでしょうね。
 調べれば分かることでここまで姑息に「ジンネット倒産を隠す」のには呆れます。高世にとってはそれほどジンネット倒産が「人生の汚点」なんでしょうがね。そういう「姑息で卑怯な性格」だから会社も潰れたんじゃないのか。周囲も高世に何か苦言、諫言した方がいいんじゃないか。それとも「そんな苦言を呈する人間はもはや高世の周りには一人も居ない」「まともな人間は皆高世の愚劣さに呆れて去って行った」のか?

 拉致の連載、長くなりそうな気配。

 繰り返しますが「くだらない」としか言いようがないですね。こんな連載がどんな意味で拉致の解決に役立ってるのか。何一つ役立っていない。
 さて

 こないだ引用した「温海事件」に関する佐々惇行氏の文章にこうあった。
(中略)
 《初期の段階で、北のスパイを下手に泳がすのではなく、徹底的に取り締まっておけば、拉致の悲劇も起こらず、北の核開発のスピードも遅らせることになったのではないか。無念でならない》とも書いている。
 これは公安警察の「泳がせ」を問題にしている。麻薬捜査などで使われる、わざと摘発しないでおいて、より大物、より核心に迫っていくという捜査手法だ。

ということで「警察が北朝鮮相手にあえて泳がせ捜査をしていたんじゃないか?。だから拉致が起こったんじゃないか?」という高世です。
 泳がせ捜査ってのは

浜田幸一 - Wikipedia参照
自民党本部放火事件
 1984年(昭和59年)9月19日に、自民党本部が成田空港二期工事に反対する新左翼中核派に放火され、炎上した。
 1984年(昭和59年)9月20日に、日本テレビのワイドショーにおいて、浜田は「(自民党本部放火事件の)責任は誰にあるというかというと、泳がしていた我々にあると思いますよ。『中核派』を泳がしていた。やっぱり法律違反で破壊するものを泳がした。そういう一つの政策の誤りがあるんじゃないですか」と「過激派の泳がせ政策」を認めている。
◆「宮本顕治人殺し」発言
 1988年(昭和63年)の通常国会で、浜田は衆議院予算委員長に就任。2月6日、予算委員会で質疑に立った日本共産党の正森成二議員が、「過激派への政府の対応は、泳がせ政策ではないか」との趣旨の発言をし、竹下登*23首相が「泳がせ政策などをとったことはない」と答弁した。
 これに対し正森が、自民党本部放火襲撃事件後にワイドショーで、予算委員会委員長の浜田が述べた発言を引用したところ、浜田はその発言を認めたうえで「我が党は旧来より、終戦直後より、殺人者である宮本顕治君を国政の中に参加せしめるような状況をつくり出したときから、日本共産党に対しては最大の懸念を持ち、最大の闘争理念を持ってまいりました」と主張した。正森は激昂したが、浜田が正森の言う「泳がせ政策」発言を肯定したこともあり、正森は浜田とのやり取りを打ち切り、他の質問に移った。
 しかし委員会終了間際、円ドル為替問題についての質疑中であった正森に、唐突に浜田が、

 昭和八年十二月二十四日、宮本顕治ほか数名により、当時の財政部長小畑達夫を(中略)針金で絞め、リンチで殺した。このことだけは的確に申し上げておきますからね。
 私が言っているのは、宮沢賢治君(〔ママ〕。宮本顕治の誤り)が人を殺したと言っただけじゃないですか。

と発言(いわゆる「日本共産党スパイ査問事件」を指す)。正森が発言の撤回を求めて抗議し、委員会室は一時騒然となった。
 この時、浜田を予算委員長に推薦した金丸信*24の妻・悦子は「バカ!あんたなんか死んじゃえばいいんだ」と号泣したという。浜田は、結局予算委員長を辞任した。NHKがこの模様を時間の関係上途中で打ち切って「大草原の小さな家」を再放送したことに対し、NHKには苦情の電話が殺到した。

という事件で有名な例の奴です。
 自民党ですら「泳がせ捜査なんて放言するハマコーが悪い、素直に『噂話を事実と勘違いしていた』などと詫びたらどうなのか」「正森質問と何一つ関係ない『宮本顕治君』云々でごまかせる話ではない」「しかも『宮沢賢治』と言い間違うとは」と全然同情されなかった奴ですね。
 で、仮にそれ(北朝鮮関係での泳がせ捜査)が高世が疑うように事実だとしても、そんなことはまず第一に「今現在の拉致解決には何一つ関係ない」。第二に「高世の上げた話(佐々の著書)程度ではとても泳がせ捜査などとは言えない」でしょう。ましてや泳がせ捜査として警察を批判、追及などとても無理でしょう。
 この程度で泳がせ捜査呼ばわりしていいのなら、「極左過激派(革マル派中核派)への警察の態度は泳がせ捜査ではないか(極左過激派の犯罪が横行した1970~1980年代の日本共産党)」と言っても問題ないでしょうが、やはりそれはまずいでしょう。

*1:個人サイト映画評論家町山智浩アメリカ日記。著書『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか』(2011年、文春文庫)、『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』 (2012年、文春文庫)、『アメリカは今日もステロイドを打つ:USAスポーツ狂騒曲』(2012年、集英社文庫)、『底抜け合衆国:アメリカが最もバカだった4年間』(2012年、ちくま文庫)、『トラウマ映画館』(2013年、集英社文庫)、『99%対1%:アメリカ格差ウォーズ』(2014年、講談社文庫)、『アメリカのめっちゃスゴい女性たち』(2014年、マガジンハウス)、『最も危険なアメリカ映画:『國民の創世』から『バック・トゥ・ザ・フューチャー』まで』(2016年、集英社インターナショナル)、『トラウマ恋愛映画入門』(2016年、集英社文庫)、『アメリカ人もキラキラ★ネームがお好き』(2016年、文春文庫)、『〈映画の見方〉がわかる本:ブレードランナーの未来世紀』(2017年、新潮文庫)、『マリファナも銃もバカもOKの国』(2017年、文春文庫)、『今のアメリカがわかる映画100本』(2017年、サイゾー)、『映画と本の意外な関係!』(2017年、集英社インターナショナル新書)、『「最前線の映画」を読む』(2018年、集英社インターナショナル新書)、『激震! セクハラ帝国アメリカ』(2018年、文藝春秋)、『町山智浩の「アメリカ流れ者」』(2018年、スモール出版)、『映画には「動機」がある:「最前線の映画」を読む Vol.2』(2020年、集英社インターナショナル新書)、『町山智浩のシネマトーク 怖い映画』(2020年、スモール出版)、『トランピストはマスクをしない:コロナとデモでカオスのアメリカ現地報告』(2020年、文藝春秋)など

*2:他の問題はともかく拉致解決については「制裁に効果があった」とはとても言えません。

*3:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)などを経て首相

*4:大蔵省主計局長から政界入り。岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣行政管理庁長官、蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相

*5:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相などを経て首相

*6:科学ジャーナリストでもない高世が「地球の生命史のレクチャー」とは馬鹿馬鹿しくて吹き出さずには居られません。

*7:どんだけなれなれしいんでしょうか?。俺なんか大して親しくもない人間に「下の名前」で呼ばれたら「親しくもないのに何様だ!」と腹立たしいですけどね。それとも高世とそんなに親しい仲なのか。だから「科学ジャーナリストでもない高世」にこんな依頼をするのか?

*8:もちろん死刑廃止国は増えていますが。

*9:首相、貴族院議長、枢密院議長、韓国統監など要職を歴任。元老の一人。

*10:創立メンバーが細川護熙樽床伸二上田清司円より子江本孟紀の5名だったことから命名された(フロム・ファイブ - Wikipedia参照)

*11:熊本県知事、日本新党代表を経て首相

*12:後に新進党に合流(新党みらい - Wikipedia参照)。

*13:新進党が解散して誕生。後に太陽党(羽田孜が党首)、フロム・ファイブ細川護熙が党首)と合併して民政党(羽田が党首)。民政党は後に民主党鳩山由紀夫菅直人が中心人物)に合流し消滅。

*14:海部内閣農水相、宮沢内閣総務庁長官、新党みらい代表、国民の声代表、民政党幹事長、民主党国会対策委員長(菅代表時代)、菅、野田内閣農水相など歴任

*15:中曽根、竹下内閣農水相、宮沢内閣蔵相、細川内閣副総理・外相などを経て首相。首相退任後も太陽党党首、民政党党首を歴任。

*16:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、自由党党首、民主党幹事長、「国民の生活が第一」代表、「生活の党」代表、自由党代表など歴任

*17:解散し、日本維新の会に合流(日本創新党 - Wikipedia参照)

*18:東京都杉並区長、日本創新党党首、大阪府・市特別顧問、次世代の党幹事長などを歴任。現在、衆院議員(自民党

*19:日本会議が牛耳ってるかどうかはともかく「西岡力救う会会長」「島田洋一救う会副会長」「荒木和博・特定失踪者問題調査会代表、予備役ブルーリボンの会代表(元救う会事務局長)」といった右翼が救う会を牛耳り、その影響で家族会も右翼化してることは事実であり、それを批判したのが、たとえば蓮池透『拉致対論』(共著、2009年、太田出版)、『拉致:左右の垣根を超えた闘いへ』(2009年、かもがわ出版)、『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年、講談社)、『拉致と日本人』(共著、2017年、岩波書店)です。そうした救う会批判の結果、蓮池氏は家族会を不当にも除名されますが。

*20:著書『プロフェッショナルの交渉力』(2009年、講談社)、『外交の力』(2009年、日本経済新聞出版社)、『日本外交の挑戦』(2015年、角川新書)、『見えない戦争』(2019年、中公新書ラクレ

*21:著書『拉致:左右の垣根を超えた闘いへ』(2009年、かもがわ出版)、『拉致問題を考えなおす』(和田春樹氏などとの共著、2010年、青灯社)、『私が愛した東京電力福島第一原発の保守管理者として』(2011年、かもがわ出版)、『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年、講談社)、『拉致と日本人』(辛淑玉氏との共著、2017年、岩波書店)『告発:日本で原発を再稼働してはいけない三つの理由』(2018年、ビジネス社)など

*22:「多少遠慮」なんて代物ではなくただの救う会、家族会の太鼓持ち幇間が高世です。

*23:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)などを経て首相

*24:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛庁長官自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、中曽根内閣副総理、自民党副総裁(宮沢総裁時代)など歴任