三浦小太郎に突っ込む(2020年2月1日分)

月刊正論2020年3月号(今日発売)に、ウイグル、チベット、南モンゴルの各民族が告発原稿を掲載 | 三浦小太郎BLOG Blue Moon
1)アイヌ先住民族性を否定し、アイヌ新法を悪法呼ばわりする
あるいは
2)ミャンマー政府の少数民族ロヒンギャ差別を黙認する
三浦小太郎や産経一味ら「デマ右翼」「先住民族アイヌの差別者」「ミャンマー政府の少数差別容認派」がよくもまあ「中国の少数民族統治には問題がある」などと抜かせたもんです。
 「明治新政府ミャンマー少数民族差別はきれいな差別で、中国の少数民族差別は汚い差別なのか?」と小一時間問い詰めたくなります。
 まあ、三浦らデマ右翼の場合「反共主義」などから中国を敵視してるから「中国の少数民族統治ガー」といってるにすぎないからこういうおかしな事になるわけですが。
 それにしても三浦らデマ右翼のろくでもなさを承知しながら連中と野合する「一部の自称少数民族活動家」の馬鹿さには心底呆れます。
 新刊紹介:「前衛」2月号(追記あり) - bogus-simotukareのブログで紹介した水谷尚子明治大学准教授*1は前衛記事において「私は日本共産党と共闘する用意はあっても、戦前日本を美化する歴史修正主義極右(例:日本会議)と共闘する用意はない。そんなことをしたらウイグル側が『南京事件否定論に加担するのか』などの批判をされることになる」「ウイグル日本共産党の勢力拡大に利用しようなどと言った悪意を感じない日本共産党の中国批判には感謝しているが、自称ウイグル支援者の極右(例:三浦小太郎)には何一つ感謝していない。ラビア・カーディル(当時、世界ウイグル会議総裁)に靖国参拝尖閣募金を強制するような連中はかえって迷惑だ。ウイグル靖国正当化などに政治利用するために支援者面してるだけじゃないか」と言う趣旨のことを書いているのにねえ*2

【参考:ウイグルと日本ウヨの野合(日本ウヨによるウイグルの政治利用)】
 新刊紹介:「前衛」2月号(追記あり) - bogus-simotukareのブログで紹介した人民日報や安田峰俊の記事を改めて紹介します。もちろんこれはウイグルに限ったことでなく基本的にはチベット内モンゴルも同じです。

日本で「ウイグル問題を報じづらい」3つの深刻な理由 | 文春オンライン安田峰俊*3
・正直に言ってウイグル問題に言及するのは気が重い。その理由は、日本国内でこの問題を語ったり調べたりする行為が、極めて面倒くさい事態を引き起こしがちだからだ。
・ここでいう「面倒くさい」事態とは、中国当局の妨害や圧力だけではない。もちろん妨害も深刻だが、こちらは事前に想定ができる。日本でわざわざウイグル問題を報じようとする報道関係者にはキモの据わった人が多く、ある程度の覚悟をしている人も多い。
 そこで今回の原稿では、日本のメディアがウイグル問題を報じる際に直面する「面倒くさい」問題の内実を指摘してみたい。おおまかに言えば、以下のような問題が存在しているのだ。
 1.中国政府からの取材妨害や情報の制限
 2.在日ウイグル人民族運動と支援者の問題
 3.他の日本人のウイグル・チャンネルの問題
(ボーガス注:1,3は省略し、以下、2のみ紹介)
中国当局による妨害は想定内の話だ。むしろ、次に紹介する「2.在日ウイグル人民族運動と支援者の問題」のほうが、現実が想像の斜め上を行っているという点で、心理的負担が大きい問題だとも言える。
・2008年春ごろ、彼らの一部は日本国内で民族運動の組織を立ち上げる動きを見せ、世界規模の団体である世界ウイグル会議(WUC)もこの動きを支持した。その後、「1人1組織」みたいなものも含めて、現在までに日本国内で複数のウイグル民族運動団体が成立している。
 だが結論から言えば、これらの団体の多くは結成当初から(ボーガス注:日本会議など)日本国内の保守・右翼系勢力との関係が深かった。戦前からのルーツを持つような伝統右翼系の勢力と、『日本文化チャンネル桜』のようなネット右翼イデオロギーを持つ後発勢力の双方が影響力を及ぼしていたのだ。
 また、(ボーガス注:幸福の科学など)いわゆる宗教保守系新宗教団体もここに接近している。
・2012年5月にWUCの総会が東京で開かれた際、WUC総裁(当時)のラビア・カーディルを登壇させてシンポジウムを開いた団体「世界ウイグル会議を応援する日本人の会」には、平沼赳夫*4石原慎太郎*5加瀬英明藤井厳喜ら保守界隈の大物の名前が並んだ。同日には藤井らが付き添う形で、イスラム教徒であるラビア氏による靖国神社への昇殿参拝もおこなわれている。
・2013年には宗教保守系新宗教の傘下政党*6の党首がラビア・カーディルと会談し、彼らのメディアで大々的にそれを報じる事件も起きている。
 現在、日本国内でのウイグル人民族運動の主流は2012年当時とは別の団体に移り、彼らがWUCの事実上の出先機関になっているが、やはり右翼系の勢力との関係は確認できる(ちなみにウイグル人は、世界組織のWUCも日本国内の民族運動関係者も離合集散が激しく、お互いに足を引っ張ったり誹謗中傷を繰り返すような傾向も強いため、こちらもかなりウンザリする)。
 日本でのウイグル人の民族運動の多くは、2008年の発足当初から「反中国」を理由に右翼・保守勢力と共闘する形を取っている。こうした団体に関係している在日ウイグル人活動家には、日本人支援者への忖度もあるのか、ウイグル情勢について過剰に話を演出したり、日本国内の特定の政治思想におもねるような言説を繰り返す例も少なくない。
・過激な右翼色や新宗教色が強い勢力がバックに控え、ウイグル人活動家自身も支持者の政治的主張をコピーした言動を繰り返したり、新宗教団体の広告塔に使われたりしているとなると、報道が極端なイデオロギー新宗教思想の宣伝につながることを懸念する一般メディアや記者が取材を手控えるのも納得できる話ではある。
 ついでに言えば、日本においてウイグル問題は長年にわたり右翼・保守勢力の主張のパッケージに組み込まれ、「反中国」のアイコンにされてきた歴史があるので、ネットで「ウイグル」を検索するとネット右翼的な人たちのツイートやブログ・YouTube動画ばかりが引っかかって、扇動的な情報が異常に多く表示されるという問題も起きている。
 最近は少し減ったが、数年前まではツイッターで、旭日旗アイコンを掲げながら野党批判や「反日マスゴミ」への批判をウイグル問題に結びつける投稿が大量に流れるという、意味不明な状況すら生まれていた。

 以前、こうした事実をネタに「靖国参拝だの尖閣募金だの、ウヨに媚びるラビア・カーディル世界ウイグル会議って本当にアホやな」と俺が書いたら「ウイグル人を馬鹿にするな!」と俺にケンカを売ってきたのがid:Mukkeという輩です。まあ、俺の物言いは「かなり挑発的だった」とは思いますが、とはいえ、俺とは違う「やんわりとした物言い」とはいえ、「内容的にはほぼ俺と同じ」水谷尚子氏や安田峰俊の批判を無視して「ウイグルを馬鹿にするな」としか言わないid:Mukkeもどうしようもないアホだと今でも俺は思います。
 Mukkeの場合、水谷、安田のウイグル批判なら賛同するかと言ったらおそらく無視でしょうから。

「世界ウイグル会議」関係者の靖国参拝について--人民網日本語版--人民日報
 外交部の洪磊*7報道官は14日の定例記者会見で、「世界ウイグル会議」が日本でいわゆる「第4回代表大会」を開き、関係者が靖国神社を参拝したことについて「『世界ウイグル会議』の拙劣な行為がウイグル族同胞を含む国内外の中華民族から唾棄されるのは必至だ。『世界ウイグル会議』の開催を日本側が許可したことに強い不満を表明する」と述べた。
◆記者
 「世界ウイグル会議」関係者が14日に靖国神社を参拝したうえ、日本でいわゆる「第4回代表大会」を開いたことについてコメントは。
◆洪磊報道官
 靖国神社は日本軍国主義の対外侵略の歴史の象徴だ*8。「世界ウイグル会議」の反中分裂分子は日本の右翼勢力と結託し、気脈を通じて、祖国分裂と中日関係の破壊を狙う政治的本質*9を存分に露呈した。彼らの拙劣な行為がウイグル族同胞を含む国内外の中華民族から唾棄されるのは必至だ。
 「世界ウイグル会議」はテロ組織と極めて密接に結びついた、完全な反中分裂組織だ。(後略)

*1:著書『亡命者が語る政治弾圧:中国を追われたウイグル人』(2007年、文春新書)など

*2:ただしこう書いている水谷氏が「安倍首相のおかげでトフティ・テュニヤズ氏ガー」と未だに言ってるのは実に不可解ですが。

*3:著書『和僑:農民、やくざ、風俗嬢。中国の夕闇に住む日本人』(2016年、角川文庫)、『さいはての中国』(2018年、小学館新書)、『移民 棄民 遺民:国と国の境界線に立つ人々』(2019年、角川文庫)、『もっとさいはての中国』(2019年、小学館新書)、『性と欲望の中国』(2019年、文春新書)など

*4:村山内閣運輸相、森内閣通産相小泉内閣経産相たちあがれ日本代表、維新の会代表代行、次世代の党党首など歴任

*5:福田内閣環境庁長官、竹下内閣運輸相、都知事、維新の会共同代表、次世代の党最高顧問など歴任

*6:幸福の科学系列の「幸福実現党」のこと

*7:洪磊氏が外交部儀典局長に就任 歴代外交部報道官の退任後のポストは?_中国網_日本語によれば中国外務省報道官、駐シカゴ総領事などを経て現在、外務省儀典局長

*8:全くその通りです。だからこそ戦没者でない「東条英機元首相などA級戦犯」を英雄として合祀するわけです。

*9:ウイグルはともかく、少なくとも日本ウヨが、ウイグルへの靖国参拝強要により「中日関係の破壊を狙う政治的本質」を露呈したのは確かに事実でしょう。