今日の産経ニュース(2020年12月10日分)

敵基地攻撃、結論先送り - 産経ニュース
 「新型コロナが深刻な中、そんなことをやっていたら反感を買う」という要素は明らかにあるでしょうから、油断は勿論禁物です。
 ただし一方で、菅がこの問題について安倍ほど熱心でないのも確かでしょう。


【正論】新型コロナ禍で欠く臨機応変さ 文化人類学者、静岡大学教授・楊海英 - 産経ニュース
 コロナの専門家でない楊が何でこんな文章を書くのか。呆れて二の句が継げませんね。

 戦前に私の国、満蒙こと満洲国と内モンゴル各地を旅した東京帝国大学の飯塚浩二*1教授は、優秀な日本軍兵士がなぜ個々の戦いで負けたかについて考察した。お上に忠誠を尽くす上意下達の封建的な桎梏(しっこく)にとらわれ、身動きが取れなかったに尽きる、と名著『危機の半世紀』で喝破していた。

 「楊は何が言いたいんだ?」ですね。「コロナ禍の中で菅がgotoを強行すること」について自民党議員たちや官僚が菅批判できないことを「お上(というか菅)に忠誠を尽くす上意下達の封建的な桎梏(しっこく)にとらわれ、身動きが取れなかった」「gotoを今すぐ辞めるべきだ」と批判してるのか。
 だとしても「曖昧すぎて意味不明」ですし、いずれにせよこんなことはコロナの専門家でもない楊に書かせるべき話じゃない。しかし今や、楊も完全な「産経文化人」ですね(呆)。


大阪市立高の府移管、条例案可決 市議会 - 産経ニュース
 都構想住民投票で敗北してもこうして「市の財産を不当に毀損して恥じない」のだから維新も公明も全くふざけた連中です。


【主張】広がる農水省疑惑 不信払拭へ政府自ら動け - 産経ニュース
 「政府は動け」と産経がいったところで「自民党としても調査しろ」「野党の求める関係者の参考人招致や証人喚問に応じろ」ではないのだからデタラメな主張でしかありません。


平成研、アキタ元代表のパーティー券購入記載せず 野村参院議員通じて - 産経ニュース
 と言うことで「吉川元農水相、西川内閣参与(元農水相、疑惑によって参与を辞任)」にとどまらず今後も拡大しそうな「アキタフーズ疑惑」です。野党やマスコミの追及を期待したい。しかしいつもながら「テレビ局の動きが鈍いこと」にはげんなりします。


【主張】学術会議で提言 軍事研究妨害の撤回促せ - 産経ニュース
 産経らしい非常識さです。学術会議とは「政府の意向とは関係なく、学者が自由に議論する場」であり、その「自由な議論の中から政府が使えると思う物を採用する(使えないと思う物は採用しない)」と言うシステムであり、「政府の意向に反することは何ら悪ではない(むしろ政府が気づかない意外な考えを提案してもらおうというシステム)」です。「政府の言うことに従え」などという方がおかしい。


宮内庁長官、小室さん側が「説明責任果たすべき」 - 産経ニュース
 結局、秋篠宮が「結婚を認める」といったところで1)娘に嫌われたくないが為の、あるいは2)「娘の結婚を認めないなんて封建的だ」という批判を浴びたくないが故のきれいごとにすぎず、認めないわけです。こうした宮内庁の態度が「秋篠宮の意向を無視してる」なんてことはあるわけがないですから。
 「週刊誌などで批判的な声」も何も「週刊誌を煽ってるのは宮内庁(そしてそのバックには秋篠宮)じゃねえのか?」ですよねえ。別に小室君を擁護する気もなければ、秋篠宮の娘に彼と結婚して欲しいわけでも無い。
 しかし「結婚を認める」と言いながら、明らかに潰そうとしてる秋篠宮には「やり方が陰険で下劣」ということで「小室君の人間性や、小室君と秋篠宮の娘のの結婚の是非」に関係なく、どうも好感が持てません。はっきりと「あんな怪しい男と結婚することなんか父親として認めない!」と言えば良いのに。俺は別に彼がそう言っても何とも思いませんけどね。支持もしないが批判もしない。


自民、夫婦別姓議論紛糾 またまた部会長一任ならず - 産経ニュース
 こうなると「予定では年内決定」ですが、「今年中に本当に決まるのか?」状態ですね。しかしこうなると「どんな案になろうと夫婦別姓自民党政権下において実現できるとは思えない」ですね。まあ、民主党政権においても「旧民社グループや『今、玉木・国民民主にいる連中』など別姓に反対する民主党内右派への忖度」から夫婦別姓は実現しませんでしたが。

*1:著書『日本の精神的風土』(岩波新書)、『日本の軍隊』(岩波現代文庫