「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年12/30分:荒木和博の巻)

映画・ドラマの「外事警察」の話(12月30日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG

 令和2年12月30日水曜日のショートメッセージ(Vol.272)。NHKドラマ、そして映画化された「外事警察」(麻生幾原作)についてお話ししました。私は警察の批判もしますが、一方で文字通りを粉にして苦闘してくれている皆さんのお陰で日本の社会は守られているのも事実です。年末年始のお休みにお時間があればご覧になることをお勧めします。

 7分程度の動画です。
 荒木の「警察への悪口雑言」は「山梨県警の特定失踪者・山本美保さん遺体発見の発表は虚偽」「DNA鑑定結果は故意の捏造」「美保さんは北朝鮮で生きてる」「この捏造行為は山梨県警ではなく警察庁の命令に違いない」が一番わかりやすいですが、「批判」なんて生やさしいものではなく「デマによる警察への誹謗中傷」でしかありません。
 荒木が「拉致被害者家族会」や「拉致議連」とつるんでるから警察も荒木に厳しい態度がとれないわけですが、荒木に「家族会」や「拉致議連」というバックがなければ、とっくの昔に名誉毀損で逮捕、起訴でしょう。
 いずれにせよ「山梨県警がDNA鑑定を捏造」云々の時点で警察は「デマ中傷も大概にしろ!」と荒木ら救う会にマジギレでしょう。当然、「誰が救う会や家族会、拉致議連に協力するか!」「つうか今更拉致実行犯を逮捕起訴できるわけもないし、拉致被害者救出は外交交渉でしか無理だ。今更北朝鮮が拉致を再開するわけもないから拉致防止なんて事もあり得ない。つまりは、実質的に協力できることなんか何もねえけどね」でしょう。
 「実質的に警察が協力できることは何もない」からこそ荒木は「DNA鑑定捏造」などというデマを流したのであり、それに対する警察の報復、意趣返しが「特定失踪者が国内で発見されたときにためらいなくマスコミに発表」でしょう。
 特定失踪者に限らず、「行方不明者が国内で発見された」と発表することは「警察として当然の行為」「特殊な事情でもない限り隠す方がおかしい」ですが、特定失踪者に話を限れば、単にそういうことだけでなく、明らかに「荒木への報復」という意味合いもあるでしょう。
 そのことを荒木も分かってるからこそ、しかし「国内での発見は事実であるし、特定失踪者問題調査会、つまり荒木の面子が潰れるから発見の事実を隠せとも言いづらい」ので「逆恨みで更に警察を誹謗する」わけです。最初に「DNA鑑定捏造」などというデマを流した荒木の方が悪いのであり「荒木が反省し警察に詫びるべき」なのですが「おそらく人格障害の持ち主」である荒木にそう言う常識は通用しません。
 まあ、それはともかく「外事警察」なんてドラマや映画で「北朝鮮であれどこの国であれ」何か話すのは、「ゴルゴ13で国際政治を語る」ようなもんです。全く馬鹿馬鹿しい。
 この外事警察(スパイ映画の一種?)ですが、
1)原作者が「北朝鮮が日本に侵攻してくる」というウヨ映画「宣戦布告」の原作者でもある「ウヨ作家」麻生幾
2)荒木が「外事警察」を絶賛と言うことから考えるに「アンチ北朝鮮&右翼的」内容(反北朝鮮・右翼的な日本版『シュリ』?)かも知れませんが、わざわざ確かめるほどの興味もないです。そんなウヨ作品であるなら「そんな作品を制作したNHKや下請け会社のスタッフ」「出演した俳優(後で紹介する渡部篤郎片岡礼子を含む)」には怒りを禁じ得ません(とはいえ出演俳優は別に「プライド」で東条英機*1を、「ムルデカ」で今村均*2を演じた津川雅彦と違い別にガチ右翼ではないでしょうが)。
 いずれにせよ仮に「外事警察」がそうした作品であるにせよ、「宣戦布告」も「外事警察」も「荒木が期待するほどには」大して話題になってないことだけは確かでしょう。
 TBSドラマ「逃げ恥(逃げるは恥だが役に立つ)」「半沢直樹」、あるいはアニメ映画「鬼滅の刃・無限列車編」などのように「見てない人間(俺もその一人ですが)」も「鬼滅の刃が大人気」などといったニュースなどでその話題を知ってるというほどのもんではない。
 それは「北朝鮮の軍事侵攻、スパイ行為」などというもんが現実性が無いと言うこともあれば、拉致が風化したと言うこともあれば、「作品として駄作」ということもあるのでしょう。
 なお、この外事警察ですが、荒木によれば片岡礼子が「外事警察のメンバー」で出演してるそうです。そして、「民社党本部の元職員」荒木曰く、「以前、民社党キャンペーンガールに片岡さんがなったことがあるので懐かしく思った」とのこと。実は片岡はこのドラマや映画の主役ではないのですが、「荒木が名前を挙げた俳優は片岡だけ」なので「民社党時代の思い出がそんなに大事か?」「外事警察の制作スタッフ、キャストに失礼だろ」と吹き出しました。
 ネタバレはしなくて良いですが主演が誰かくらい言ったらどうなんですかね?
 外事警察 - Wikipediaによれば主演は「警視庁公安部外事第4課作業班長」役の渡部篤郎*3のようですが(片岡は渡部の部下役)。
 なお、確かに、片岡については

民社党 - Wikipedia
 民社党キャンペーンガールを公募していた時期もあり、その中からは女優の市川翔子や、のちにブルーリボン賞主演女優賞を得た片岡礼子*4などを輩出した。

片岡礼子 - Wikipedia(1971年生まれ)
 大学在学中の1991年に民社党4代目のキャンペーンガールに選ばれる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3fa04cd8669f56332ddbab64adeca6a70b869f6b?page=12020年11/25(水)
 1993年、映画『二十才の微熱』(橋口亮輔*5監督)で女優デビューし、映画『愛の新世界』(高橋伴明監督)での体当たりの演技で話題を集めた片岡礼子さん。
 映画『KAMIKAZE TAXI』(原田眞人*6監督)、映画『鬼火』(望月六郎*7監督)など話題作に多数出演し、2001年には映画『ハッシュ!』(橋口亮輔監督)に主演。唯一無二の存在感で“映画界のミューズ”として注目を集めるが、2002年、脳出血を発症。一時は生命の危険に晒されるも、約2年間の療養生活を経て、映画『帰郷』(萩生田宏治監督)で女優復帰をはたし、現在2本の映画『とんかつDJアゲ太郎*8』(二宮健監督)と『タイトル、拒絶』(山田佳奈*9監督)が公開中の片岡礼子さんにインタビュー。
◆インタビュアー
 女優になろうと思ったのはいつ頃ですか?
◆片岡
『いつ頃でしょうね?実は、中学生のときに『ミス南ちゃんコンテスト』というのがありまして、そういうことに挑戦することは自分らしくなかったんですけれども応募して。
 まあそのときには場内の審査員のみなさんに可愛がっていただいて、いい印象でコンテストを経験することができたんです。
 しかも、東京ディズニーランドの家族旅行というおまけ付きだったので、いい思い出になっていまして、そういうこともあって、もしかしたら映画に違う形で関われたりするんだろうかみたいなことは、その頃からぽつりぽつりと考えたりしていましたね。』

 『ミス南ちゃんコンテスト』といっても最近の若者は「何それ?」でしょうが

浅倉亜季 - Wikipedia(1968年生まれ)
 1980年代後半に活動したアイドル歌手、タレント。本名は、大倉亜季(おおくら・あき)。1986年3月に開催された、当時、漫画とフジテレビアニメで大人気の『タッチ』(1985~1987年放送)のヒロイン・浅倉南のイメージガールを選ぶ「ミス南ちゃんコンテスト」で優勝して芸能界入り。芸名もこれに由来し、名付け親は原作者のあだち充
 1986年5月にフジテレビアニメ『タッチ』の挿入歌で、ローソンのCMソングでもある「南の風・夏少女」で歌手デビュー。その後も、同じあだち充原作のフジテレビアニメ『陽あたり良好!』(1987~1988年)の主題歌などを歌った。
 女優としても、フジテレビの月曜ドラマランド『ナイン』、『タッチ』(いずれも1987年放送)や、ミュージカル『タッチ』(1988年)のヒロイン役など、あだち充原作作品で演じる事が多かった。

ということでフジテレビ主催のコンテストですね。話が脱線しましたが、テレ朝記事の紹介に戻ります。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3fa04cd8669f56332ddbab64adeca6a70b869f6b?page=12020年11/25(水)
 片岡さんは明星大学理工学部土木工学科に進学。ご両親は女優になることには反対だったそうだが、大学の4年間でチャンスをつかめなければ、土木の勉強をいかして愛媛に帰って就職すると約束し、挑戦することにしたという。
◆インタビュアー
 土木工学科は女子学生が少なかったのでは?
◆片岡
 同期の女子は、私を含めて5人。お互い土木子(どぼこ)って言い合って、今でも会うんですよ
◆インタビュアー
 土木工学科を選んだ理由は何だったのですか?
◆片岡
『水の勉強をしたいと思ったからです。子どもの頃、父親の故郷である愛媛県新居浜に休みのたびに帰っていて、そこの川で朝から晩まで、石を投げたり、石を積んで水の流れを変えてみたり、兄弟や近所の子とずっと遊んでいてすごく楽しかったんです。』
 大学1年の5月、民社党の4代目のキャンペーン・キャラクターに。「オーディションにノーメイクで来たのは、あなただけだ」といまだにその話になるという。
◆インタビュアー
 キャンペーンガールはオーディションで?
◆片岡
 はい。前回の人*10は女優さんになったという話も聞いていたし、自分は踊れる人でもないし歌える人でもないけど、まじめにやるぶんにはお勉強させてもらえるかなぁって思って応募しました。
 あと、特典として、その後の仕事や司会業というのもあったんですけれども、賞金というのが付いていたんですね。
 『もし決まったらどうしますか?』って聞かれたので、『いま叔母の家でお世話になっているので、一人暮らしをしたいです。賞金でお部屋を借りて、炊飯器とか買いたいです』って言ったんですよ(笑)
◆インタビュアー
 可愛いですね
◆片岡
『いやあ、今の私が聞いても可愛いと思いますけど、本当に何も知らないんだな、この人はって(笑)。
 それで、5月からキャンペーン活動がはじまるんですけど、標準語をしゃべることもできなかったので、特訓がはじまるわけですよ。訛らない特訓が(笑)。
 愛媛弁というか、伊予弁丸出しで、自分は標準語のつもりで訛っている人という状態だったんです。
 『ひどい訛り、あれは絶対に直らないよ』って言っていた審査員の方もいらっしゃったらしく、最初に発声練習から、訛りのない話し方を教わりました。
 本当に育てていただいて、いろんな勉強をさせていただきました。全国を回って司会もさせていただいたので、衣装やメイクなど教わることがいっぱいあって。
 何かそんなことをしているうちに『将来の夢は?』って聞かれたときに、『言えるわけないやん』って思いながらも『映画に関わりたいです』って、小さい声で言ってました(笑)』
 通常1年のところを片岡さんは、約2年キャンペーンガールをつとめ、そのあと篠山紀信さんが撮影する「週刊朝日」の表紙のモデルに選ばれる。
 そして、片岡さんは表紙になった「週刊朝日」を宣材として持参し、芸能事務所に預かってもらうことになり、発声練習、日本舞踊、ダンスなどさまざまなレッスンを受けることになったという。
 次回はデビュー作『二十歳の微熱』、『KAMIKAZE TAXI』、『ハッシュ!』の撮影裏話、29歳のときに経験した脳出血、そして復帰などを紹介。(津島令子)
(ボーガス注:次回というのがテレ朝POST » 女優・片岡礼子、脳出血で倒れ“命の危機”を経験。彼女を救った夫の判断と、意識の変化2020年11月27日、テレ朝POST » 女優・片岡礼子、“脳出血”で引退も覚悟…2年後に女優復帰「泣くだけ泣きました」2020年12月1日です)

と言う記述があります。
 また、「民社党キャンペーンガール」でググったら

市川翔子 - Wikipedia(1969年生まれ)
 1989年、NHK連続テレビ小説和っこの金メダル」主役に内定したが、民社党の第3代目キャンペーンガールとしてすでに民社党と契約していたことが発表後に判明、「特定政党のキャンペーンガールを起用するのは不偏不党を謳う公共放送の性質上そぐわない」として内定を取り消された(当時の芸名は市川紀子)。その結果「和っこの金メダル」主役には渡辺梓が起用された。
 その後、市川は多数のテレビドラマや映画に出演したが、現在は芸能界を引退したとみられる。

沢村美奈子 - Wikipedia(1965年生まれ)
 歌手デビュー前のオーディションで日本テレビのドラマ『陽あたり良好!』(1982年)のヒロインに抜擢されたが、収録時に事務所側と制作側が現場でトラブルとなり、伊藤さやかと交代して番組を降板。この問題は本人にも不明な部分があり、週刊文春、週刊平凡、週刊ポスト誌等の取材に際し、沢村本人は「何がなんだかわからない内に」と困惑する心中を涙ながらに答えていた。
 「沢村美奈子」名義での芸能活動が不可能になって以降、本名の「青木美香」名義で日本ボウリング協会1988年度準ミス・ボウリングに選出され各協会イベントで活動、テレビ東京のボウリング番組「ザ・スターボウリング」においては1年間アシスタントを勤めた。他にミス熱海梅娘、ミス軽井沢、ミス流山などでも活動。最後にキー局のTV映像で確認されたのは、民社党の第5代目キャンペーンガールとして紹介された当時のニュース映像で、その後、芸能界を引退したとみられる。

なんて記述もヒットしました。
 別に興味もないですが、片岡ってのは「彼女自身あるいは周囲(所属事務所など)」が旧民社にシンパシーを感じるようなウヨなのか、それとも「別に自民党社会党共産党社民連公明党キャンペーンガールでも良かった」という話に過ぎないのか、多少興味のあるところです(これは市川や沢村もそうですが)。https://news.yahoo.co.jp/articles/3fa04cd8669f56332ddbab64adeca6a70b869f6b?page=3を信じる限り、片岡は「別に自民党社会党共産党社民連公明党キャンペーンガールでも良かった」という話のようですが。
 まあ市川について言えば「事務所はアホか」ですね。「民社党キャンペーンガールのせいで、NHK朝ドラの主演をふいにしてしまう」なんて「もったいない話」でバカも良いところです。まあ、朝ドラ主演女優全てがその後売れてるわけでもないですが、「売れてる人間が多いこと」は否定できないでしょう(歴代の朝ドラ主演女優については連続テレビ小説 - Wikipediaで確認できます)。

*1:関東憲兵隊司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、陸軍航空総監、第二次、第三次近衛内閣陸軍大臣、首相など歴任。戦後、死刑判決。後に靖国に合祀

*2:参謀本部作戦課長、関東軍参謀副長、陸軍省兵務局長、第23軍(中国広東省)司令官、第8方面軍(ニューギニア)司令官など歴任

*3:1995年、大江健三郎原作、伊丹十三監督の映画『静かな生活』で、障害者の息子役を演じ、日本アカデミー賞新人賞を受賞(渡部篤郎 - Wikipedia参照)。

*4:1971年生まれ。1993年、橋口亮輔監督の『二十才の微熱』で映画デビュー。2001年の映画『ハッシュ!』で、キネマ旬報主演女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞を受賞。公式サイトREIKO KATAOKA片岡礼子 - Wikipedia参照)

*5:1995年に映画『渚のシンドバッド』がロッテルダム国際映画祭グランプリ、毎日映画コンクール最優秀脚本賞を受賞(橋口亮輔 - Wikipedia参照)。

*6:1997年に映画『バウンス ko GALS』でブルーリボン賞監督賞を、2015年に映画『駆込み女と駆出し男』で毎日映画コンクール脚本賞を受賞(原田眞人 - Wikipedia参照)

*7:1997年に映画『鬼火』でキネマ旬報監督賞を受賞(望月六郎 (映画監督) - Wikipedia参照)

*8:少年ジャンプ+』(集英社)2014年9月22日より2017年3月23日まで連載されたギャグマンガの実写映画化(とんかつDJアゲ太郎 - Wikipedia参照)

*9:劇団「□字ック(ロジック)」主宰。脚本家、映画監督、女優

*10:市川翔子のことか?