今日の朝鮮・韓国ニュース(2021年3月28日分)

ウイグル、ミャンマー…なぜ日本は制裁しないのか - 産経ニュース
 有料記事なので途中までしか読めませんが「何故」の答えは簡単です。
 「ミャンマーや中国でのビジネスの利益の重視」ですね。過去にはレアアース目当てにアパルトヘイト南アへの制裁をネグり続け「南アから名誉白人称号をもらった」「その結果、国際的非難を浴びた」という黒歴史もあります。
 そんな日本が「珍しく独自制裁してる」のが北朝鮮ですが、これも「救う会などの反共・反北朝鮮右翼の政治的画策」という面とは別に「財界にとって北朝鮮ビジネスがそんなに重要ではない」という要素もあります。「中国ビジネス並みに北朝鮮ビジネスが日本財界にとって重要」なら制裁などとても出来る話では無かったでしょう。
 というか「日朝国交正常化してない→日本財界の北朝鮮進出がない→日本財界進出狙いでの北朝鮮の小泉訪朝受け入れ(そうすれば日本企業進出を受け入れた中国のように経済成長に資する)→北朝鮮の思惑を潰したいが故の救う会の制裁論主張」という流れですが。


◆訃報いろいろ

辛ラーメン開発の辛氏死去: 日本経済新聞
 韓国の即席麺「辛ラーメン」や「チャパゲティ」などを開発した食品大手「農心」の創業者、辛春浩氏が27日、持病のため死去した。90歳だった。韓国メディアが報じた。辛ラーメンは韓国の国民食となっただけでなく、現在100カ国以上に輸出されており、辛氏は「ラーメン王」との異名でも知られる。
 ロッテグループ創業者の故重光武雄(本名・辛格浩)氏の弟で、当初はロッテの製菓事業などに携わっていたが、日本で即席麺が人気を集めていたことに注目。「時期尚早だ」との兄の反対を振り切って1965年に独立し、即席麺事業を始めた後、1978年に社名を農心に変更した。
 2020年の米アカデミー賞で4冠を達成した韓国映画「パラサイト 半地下の家族」でも、農心の2種類の即席麺(ボーガス注:チャパゲティとノグリ*1)を混ぜて作るB級グルメ「チャパグリ」が登場し、話題となった。

李鶴来さん死去 96歳 韓国人元BC級戦犯の政府補償求め活動 | 毎日新聞
 元日本人軍属で、日本政府に補償を求めている韓国人元BC級戦犯者でつくる「同進会」会長の李鶴来(イ・ハンネ)さん*2が28日、外傷性くも膜下出血のため亡くなった。96歳だった。
 1942年、17歳で日本軍の軍属となった。タイとビルマ(現ミャンマー)を結ぶ泰緬(たいめん)鉄道の建設現場で捕虜監視員として働いたが敗戦後、シンガポールでの裁判で「戦犯」とされ死刑判決を受けた。懲役20年に減刑され、1956年まで巣鴨プリズンに収容された。日本が1952年に独立した際、旧植民地出身者は日本国籍を失い、日本政府は日本人の元軍人や軍属に対しては行う補償や援護を拒んだ。李さんは(中略)歴代の首相に解決の要望書を出すなど活動を続けた。司法にも訴えたが1999年に最高裁で敗訴が確定。その後、立法による救済を求めて活動していたが、近年は病気などで入退院を繰り返していた。今月24日、自宅で転倒して頭を打ち入院していた。

朝鮮人元BC級戦犯の李鶴来さんが亡くなった – イオWeb
 李鶴来さんの自伝『韓国人元BC級戦犯の訴え―何のために、誰のために』(梨の木舎、2015年)には、上で書いたような李さんの歩んできた激動の半生がくわしく綴られ、被害者であり加害者でもある自らの過去と向き合う姿が描かれている。
 今から7年前、戦後補償関係の取材で李さんをたずね、インタビューしたことがある。「死んでいった仲間たちの無念を晴らしたい。日本政府には、日本国籍がないために一切の補償や援護から排除されるという不条理をただしてほしい。解決するまであきらめるわけにはいかない」。当時すでに90歳近い高齢。死刑を執行された仲間たちの遺書を片手に語る姿が印象的だった

「最近の朝鮮・韓国ニュース」ということで一応紹介だけしておきます。

【参考:チャパグリ】

「チャパグリ」の熱、浸透中 アカデミー賞「パラサイト」で世界注目:東京新聞 TOKYO Web2020年2月13日
 韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が米アカデミー賞の作品賞など四冠を達成し、映画に登場する「チャパグリ」という食べ物への関心が高まっている。二種類のインスタント麺をまぜて作る手軽な料理で、メーカーは映画人気にあやかり“世界戦略”に打って出ている。
 パラサイトは貧富の格差を多様な手法で表現。裕福な家庭の女性が高級牛肉入りチャパグリを作らせ、庶民との生活水準の違いを観客に印象付けるシーンがある。
 チャパグリに使われるのは「辛ラーメン」で知られる韓国企業「農心」の商品。ジャージャー麺の「チャパゲティ」、うどん風の「ノグリ」の麺と粉末スープをまぜて作る。二〇〇九年、インターネットユーザーが「自分だけの調理法」として紹介、有名になった。
 農心は「映画のおかげで世界の取引先と消費者の関心が高まった」とし、日本語など十数カ国の言語の字幕で調理方法を視聴できる動画をユーチューブで公開。映画が最近公開された英国では、映画館で麺を配るキャンペーンも始めたという。

「チャパグリ」と「チャパゲティ」と「ノグリ」について語る。|おがっち|note2020/04/08
 「チャパゲティ」(チャジャン麺とスパゲティが合体してるからチャパゲティという名前)と「ノグリ」(辛ラーメンよりも若干辛さ控えめで、昆布だしが決め手。板昆布のと、細かく昆布が切ってあるバージョンがあります)を合体して作ります。
 チャパゲティのスープ全部とノグリスープ半分くらいがちょうどチャパゲティのスープを殺さない加減だと思うのです。ノグリスープ全部だと辛さの方が買ってしまいます。賛否両論あると思いますが私的にはチャパゲティ推しなので、ノグリスープ少なめです。別フライパンで牛肉とか炒めて加えてもいいし(映画の雰囲気味わいたいなら角切りの上等なお肉ですね)、そのほか目玉焼き(半熟がすき)やウィンナーとかなんでもトッピングOKです。
 ちなみに、山陰中央新報の3月26日付けの記事に【アカデミー賞映画「パラサイト」で注目 韓国「チャパグリ」人気じわり~即席麺B級料理】という見出しで私の写真入りで記事が載っています。「おがっち」の愛称で知られ、韓国文化に関する著書(『おがっちの韓国さらん本~本当に知ってほしい韓国の話*3』)がある小片さん*4~って書かれてて嬉しい
 映画では「ノグリ」と混ぜていたので、ノグリじゃないとダメかというとそうでもなく、辛いラーメンなら辛ラーメンでもいいし、カムジャ麺でもプルタックでもなんでもいいんです。一番辛くないのがノグリかな~って感じなので、そのへんはどのスープでも試してみてくださいね。
 ノグリの代わりはどれでもいいのですが、チャパゲティの代わりはないです!!!
 もともと、チャパゲティが大好きなんです!
 このチャパゲティの説明をすると韓国のチャジャン麺の話からになりますがそもそも、日本でイメージするジャージャー麺と、韓国で食べるチャジャン麺は違うんですよねぇ。日本のジャージャー麺って甘辛なイメージですよね。甘辛肉みその甜麺醤のものが主流で、それに豆板醤や唐辛子が少し入って甘辛になると思います。
 日本のそれとは違って、韓国の生粋のチャジャン麺は、黒味噌で辛くはなく、マイルドなコクのある味です。日本では食べたことない味噌味というか。
 そんなマイルドなコクのあるチャジャン麺のスープを生かして、さらにスパゲティっぽくオリーブオイルで仕上げてあるのが「チャパゲティ」なのです!韓国の甘味噌とイタリアンなテイストのブレンド!。もうはっきり言います。チャパゲティ単独で食べたほうがおいしいです!!!(決してパラサイト的食べ方を否定しているわけではありません^^;)
 ノグリラーメン単品もおいしいです。こんな板昆布が入っております。そして生卵を最後に落とすのが絶対いいです。ほどよい辛さです。辛ラーメンの一歩手前くらいの辛さですかね。

*1:韓国語で「狸」を意味し、パッケージにも狸が印刷してあるそうです。

*2:著書『韓国人元BC級戦犯の訴え』(2016年、梨の木舎

*3:2019年、ハーベスト出版

*4:フリーアナ。現在、FM山陰おがっちのレトロ本舗』MC(小片悦子 - Wikipedia参照)