「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年4/3分:島田洋一の巻)

◆島田のツイート

島田洋一
 池江璃花子選手は自身の五輪出場を決めると共に、中止を願う勢力や、よく考えてもいないのに後ろ向きの発言をするのが体質化している人々をたじろがせ、五輪開催自体を確実なものにした。

 「池江の政治利用も大概にしろ」と言う話です。さすが、さんざん横田滋を政治利用した人間のくずは言うことが違います。
 池江が何を言おうともそんなことと「東京五輪をやるべきかどうか」は全く関係ない話です。そもそも池江は「五輪が開催されれば出場したい」とはしていても、コロナによる中止、延期論を批判したり、「五輪開催希望」を強く主張したりしているわけでは無く、島田の物言いは強弁にも程がありますが。もちろん彼女の復帰で「開催は確実な物」になったりしない。問題はあくまでも「コロナの蔓延を助長しないかどうか」と言う話です。開催が確実な物になるとしたらそれは、ワクチン接種などによる「コロナの終息」でしょう。
 大体、その島田の理屈なら「モスクワ五輪ボイコット」を島田はどう評価するのか。長崎宏子瀬古利彦などがモスクワ五輪に出場できなかったことでJOCや日本政府を非難するのかと言えばそうではないのだから全くデタラメです。
 そもそも、池江が「白血病からの復帰」であることを考えれば、最悪の場合「コロナ感染で重篤化する危険性」もありうるのではないか。そう言う意味ではむしろ「池江の復帰」は「安易な開催論への批判」にすらなりうるでしょう。

島田洋一
 子供の頃最も憧れたのはサッカーのペレとボクシングのモハメド・アリとジャズのマイルス・デイビスだった。3人共たまたま黒人だが、憧れた理由は単純にそのセンスに圧倒されたからだ。以来人種の違いなど意識しない環境で育ったので白人至上主義者を唾棄すべき存在と思う。

 やれやれですね。そんなことで「島田に黒人差別意識がない」とはいえない。というか「白人至上主義」そのもののトランプを美化し、トランプ批判派を誹謗する野郎がよくもふざけたことがいえたもんです。
 そして黒人差別問題とは「そうした黒人スーパースターが多数出現すれば黒人差別意識がなくなる」つう問題ではない。
 そもそも島田は「じゃあ、そういうスーパースターでない平凡な大多数の黒人についてはどう思いますか?」「あなた、そういうスーパースター以外の黒人には興味が無いんですか?」と聞かれたらどう答える気なのか?
 そしてペレはともかくマイルスやアリについて言えば

マイルス・デイヴィス - Wikipedia
 マイルスは、アメリカにおける人種差別問題には常に批判的であった。「カストロアメリカを批判するのに(批判ネタが多いので)3日掛かると言ったが、俺なら2週間掛かる」と喧伝していた。
 また、「今生きている人間で最も大切な人を5人挙げてくれないか」とインタビューで聞かれ、「俺自身と弁護士のハロルド・ロベット、友人のギル・エヴァンスと妻のフランセス。あとの一人は50歳をこえたアメリカン・ニグロなら誰でもいい。みんな白人にひどい目に遭わされたのに我慢したからさ」と答えている。
 しかし、音楽性の追求のためには人種は関係ないというスタンスを貫き通した。マイルスが一番の親友としているアレンジャー、ギル・エヴァンスには生涯に渡って強い影響を受けていた他、初期の名作『クールの誕生』にはリー・コニッツジェリー・マリガンといった白人ミュージシャンを起用した。

モハメド・アリ - Wikipedia
 黒人指導者マルコム・Xと出会いその思想に共鳴。イスラム教にも改宗。ベトナム戦争への徴兵を拒否したことにより米国政府と長期にわたって争ったが、最終的には無罪を勝ち取ったことでも知られる。その発言と行動は当時の米国政府や保守派との深刻な対立をもたらし、世界タイトル剥奪や長期の試合禁止など様々な圧力が加えられた。

というエピソードがあり、島田のような人間とは政治的価値観は対極にあると言って良いでしょう。島田に「マイルスやアリ」の政治性について聞けばおそらく好意的な答えは返ってこないでしょう。

島田洋一
 トランプが大リーグ(MLB)ボイコットを呼びかけ。本人確認を厳格化したジョージア州新選挙法を黒人差別としてMLBが同州でのオールスター戦をキャンセルしたのに対抗。バイデンは逆にMLBの措置を称賛。アメフト、バスケットに続き野球も保守派ファンを失いそうだ…

 ウヨの島田らしいですが、もちろん「ジョージア州批判」した方が野球ファンは減らないというMLBの判断でしょう。