「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年4/10分:荒木和博の巻)

北向けラジオ「しおかぜ」内容改編 北関連ニュース増枠、脱北者インタビューも - 産経ニュース
 露骨に荒木の特定失踪者問題調査会を応援する産経には心底呆れます。

 妨害電波が届くのは、早くても切り替えの2~3日後だった。
 だが今年1月下旬、周波数を切り替えた翌日に妨害電波が確認された。同会の村尾建兒(たつる)幹事長は「これまでで最速だ。北朝鮮内部で何らかの変化があって情報流入に神経質になり、相当なスピードで対応を迫られている可能性がある」とみる。

 ここで「妨害電波の発信が早くなったのは電力事情が改善されたから」と理解しないのが実に「アンチ北朝鮮」荒木一味らしい。もちろん「北朝鮮の体制が危機的状況にある」かのような荒木一味の物言いにはまともな根拠は何もありません。まあ百歩譲って「北朝鮮の体制が危機的状況にある」としてもそんなことと(荒木等が建前上の活動目的とする)拉致被害者の帰国とは何一つ関係が無い。

 広く現地の情報を募るため、北朝鮮人民らに向けて同会への情報提供の呼びかけも始めた。

 「で、その呼びかけに応じて情報提供した現地住民はいるんですか?」「その情報提供が拉致被害者救出など何らかの意味で役立ってるんですか?」と言う話です。そもそも情報提供自体がおそらくないでしょう。馬鹿馬鹿しくて話になりません。

 同会の荒木和博代表は、昨年から北朝鮮にまつわる時事的な問題などについて見解を動画にまとめ、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。

 小生も荒木動画に適宜突っ込んでいますが、荒木動画の無内容さ、くだらなさには心底呆れます。
 特に酷いのが産経が「など」と表現する部分で土日に「北朝鮮と関係ないですが、土日には肩の凝らない話題を」と言い出して「拉致や北朝鮮と何一つ関係ない」荒木の鉄道趣味を動画配信するのには心底呆れます。まあ、拉致に関係する動画でも内容はおよそまともではありませんが。

 参加者を絞ったうえで日本各地の拉致現場周辺に出向き、様子を生配信する取り組みも行っており

 荒木の場合「特定失踪者(国内で既に40人も発見されており明らかに北朝鮮拉致ではない)の失踪現場を含む」ので「必ずしも拉致現場ではない」のですが、そもそも本当に北朝鮮工作員による拉致現場だとしても「拉致から30年以上も経ってから現場を調査」しても何か意味あることが分かるわけもない。例えば国松警察庁長官狙撃(1995年)の現場で、25年後の今、調査して何か分かるのかと言えば分かるわけがない。無意味なことをして「やってる振り」を演出する荒木一味と産経の馬鹿さには心底呆れます。そんな荒木などと付き合える家族会にも心底呆れます。


金正淑の死 金日成と金正日の関係(R3.4.12): 荒木和博BLOG

 金日成*1の妻であり金正日*2の母・金正淑の死について、韓国の北韓改革*3放送、金スンチョル代表から驚くべき話を聞きました。それを中心に金日成金正日の関係についてお話ししました。

 8分15秒程度の動画です。動画説明文だけで「(荒木等が建前上の活動目的とする)拉致被害者帰国と何の関係があるのか」と見る気が失せます。正直「拉致と何の関係もない」ので見る価値は全くありません。
 さて、荒木の言う「驚くべき話」「金日成金正日の親子関係」とは何なのか。簡単に説明しておきます。
 「金日成金正日の親子関係」ですが、これは以前も荒木も何度も放言していますが、晩年の金日成と息子・金正日の関係は最悪だった、金日成の病死も「息子・正日による医療ネグレクト」の疑いがあるという話ですね。
 まあ、普通に考えて「医療ネグレクト」なんてことはないでしょう。仮に「何らかの理由」で父親に何らかの反感を感じていたとしても「後継指名」された以上「建国の父・金日成」を「表向きは万歳する(当然、健康維持を図る)」のが正日にとって一番メリットがあるでしょうし。実際、金日成死亡時には「正日は父ほどのカリスマや政治的能力はない。政権崩壊は近い」と放言していたのが荒木だったのに、「医療ネグレクトで『体調の悪い父親』の死期を早めた」とは、まあ言うことが随分変わるもんです。要するに荒木にとって金正日への悪口さえ言えれば「御の字」「内容はどうでも良い」んでしょうが、ここまで言うことが違うのではまともな人間は荒木なんぞ信用しません。
 そして荒木曰く「驚くべき話」とは、「金正淑の死は自殺」であり「自殺原因は金日成の浮気(不倫)」であり、そのことが「親子関係が悪くなった大きな要因」だと。
 もちろん「母は自殺していません」が、例えば「父親の浮気(不倫)」が理由で「父親(西武鉄道グループ創業者・堤康次郎)への反発」を持ち続け、また父親が後継者に指名した「愛人の息子(本妻の息子である清二氏にとって異母弟)」堤義明*4に対しても対抗心を持ち続けたと言われる堤清二*5を連想させる話ではあります。
 もちろんこの金スンチョルの話が事実だという根拠はありません。
 金正淑の死亡理由については一般には

金正淑 (北朝鮮) - Wikipedia
 1949年9月22日死去。享年32。北朝鮮の公式見解では心臓麻痺が死因とされているが、実際は前置胎盤(子宮外妊娠)と言われている。

【秘録金正日(12)】金日成「だから死なせた」となじり「お父さん」と呼べず…影落とす弟と母の死、日本人邸宅生活(3/6ページ) - 産経ニュース2015.2.17
 1948年9月、正日は平壌の南山(ナムサン)人民学校(小学校)に入学した。2年生になる1949年9月、8歳の正日を最大の衝撃事件が襲う。最愛の母の死亡だ。難産による過多出血が原因とされた。

ということで「病死」とされています。まあ、仮に金正淑の死去が自殺だろうとそんなことは「(荒木等が建前上の活動目的とする)拉致被害者帰国と何の関係があるのか」「お前、金日成金正日に悪口したいだけやろ?」と言う話ですが。


北朝鮮漂着船の模型の話(R3.4.11): 荒木和博BLOG
 5分15秒程度の動画です。動画説明文だけで「(荒木等が建前上の活動目的とする)拉致被害者帰国と何の関係があるのか」と見る気が失せます。正直「拉致と何の関係もない」ので見る価値は全くありません。


陸軍潜水艦の話(R3.4.10): 荒木和博BLOG
 7分程度の動画です。動画説明文だけで「(荒木等が建前上の活動目的とする)拉致被害者帰国と何の関係があるのか」と見る気が失せます。正直「拉致と何の関係もない」ので見る価値は全くありません。
 そもそも、今回の動画ですが、荒木が以前、配信した動画陸軍の潜水艦?(2月14日のショートメッセージ): 荒木和博BLOGと内容は大同小異(「陸軍と海軍は仲が悪かった」云々)であり、全くくだらない。過去に流した動画と「大同小異のこと」をやるのだから荒木もやるネタが余程無いのでしょう。つまりは拉致に解決の展望がまるで無いと言うことです。荒木なんぞとつきあえる家族会には心底呆れます。
 なお、過去の陸軍の潜水艦?(2月14日のショートメッセージ): 荒木和博BLOGについては以前、「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年2/13分:荒木和博の巻) - bogus-simotukareのブログでオレ流にコメントしています。

*1:国家主席朝鮮労働党総書記

*2:国防委員長、朝鮮労働党総書記

*3:「改革」とは要するに「政権転覆」ですね。荒木と付き合うような輩はそう言うアンチ北朝鮮の訳です。しかしいくらアンチ北朝鮮だからって「河野談話否定論の荒木」なんかと付き合って、金スンチョル(脱北者)は韓国人として恥ずかしくないのかとは思います。

*4:1934年生まれ。西武鉄道グループ元オーナー。元JOC会長。2005年、西武鉄道株式に関する証券取引法違反有価証券報告書の虚偽記載、インサイダー取引)の疑いで東京地検特捜部に逮捕起訴され、有罪判決が確定したことを契機に西武鉄道グループの経営から離れることになった(堤義明 - Wikipedia参照)。)

*5:1927~2013年。西武百貨店西友、パルコ、ファミリーマート良品計画(「無印良品」ブランドを展開)などから構成されるセゾングループ元代表。1991年にグループの経営不振の責任を取り代表を辞任。なお、その後、「西武百貨店セブンイレブン、イトーヨーカ堂を展開するセブンアンドアイの傘下になる)」「西友(株式が売却されてウォールマート傘下になる)」「パルコ(大丸、松坂屋百貨店を運営するJ.フロント リテイリングの傘下になる)」「ファミリーマート(ユニーやサークルKサンクス(後にファミリーマートに改名)を運営するユニーグループの傘下になる)」などはグループ企業ではなくなりセゾングループは消滅した。また、辻井喬ペンネームを持つ作家でもある。辻井名義での著書として『詩が生まれるとき:私の現代詩入門』(1994年、講談社現代新書)、『ユートピアの消滅』(2000年、集英社新書)、『伝統の創造力』(2001年、岩波新書)、『命あまさず:小説 石田波郷』(2005年、ハルキ文庫)、『憲法に生かす思想の言葉』(2008年、新日本出版社)、『私の松本清張論』(2010年、新日本出版社)、『司馬遼太郎覚書』(2011年、かもがわ出版)、『叙情と闘争:辻井喬堤清二回顧録』(2012年、中公文庫)、『茜色の空:哲人政治家・大平正芳の生涯』(2013年、文春文庫)など(堤清二 - Wikipediaセゾングループ - Wikipedia参照)