「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年5/25分:荒木和博の巻)

「失敗」の話(R3.5.25): 荒木和博BLOG

 人生山ほど失敗をやってきました。

 6分30秒程度の動画です。動画説明文だけで「アホか」ですね。
 この動画は「拉致解決が目的」ではなかったのか。
 荒木の失敗話なんか「拉致問題の解決」と何の関係があるのか。
 もちろん「こういう失敗を救う会運動でしましたが、こうリカバリーしました」とか「今思えば、救う会運動でああすれば良かった」とかいう「拉致解決に繋がる反省話」ならいい。そうじゃないですからね。
 「旧民社党職員時代に選挙の供託金を払い込むのを忘れて、上司に叱られた」なんてことが拉致の解決と何の関係があるのか。何一つ関係ない。
 まあ、それはともかく、荒木ら救う会は絶対に認めたくないでしょうが奴らにとって「拉致問題」での「最大の失敗」は「国内で多数発見されたこと(しかも中には自発的失踪もあった)、しかも発見後、まともに釈明せずに『大した問題じゃない』『(批判派に対して)北朝鮮を利する気か』等と居直ったことで、特定失踪者が救う会の故意のデマだと完全にバレたこと*1」、そして特定失踪者デマで救う会に疑念を感じ救う会批判を始めた「蓮池透さん」の「家族会除名」でしょうね。
 奴は「蓮池の救う会批判を潰そう」として除名に動いたわけですが、蓮池氏は屈服などせず、「国内で多数発見されてる特定失踪者なんか誰が考えても認定がおかしいじゃ無いか」と救う会批判を強め、多くの国民が「そうだ、特定失踪者なんておかしい」「救う会は怪しい」と拉致問題に関心や興味を失っていったわけです。


日本共産党に要請【調査会NEWS3443】(R3.5.25) : 荒木和博BLOG
 淡々と書いてる荒木ですが「今回が初めての共産党への要請(今までしてない)」「荒木は自他共に認める反共極右(右翼団体『国家基本問題研究所』の副評議員長で元民社党職員)」ですからねえ。
 荒木にとって「本当ならこんな要請はしたくなかった」のはモロバレです。
 しかし、共産党の側も、荒木が「反共右翼」で「ウヨ仲間と一緒に」共産党相手に日頃から悪口三昧と言うことは分かってるでしょうし、特定失踪者なんて「完全なデマ」だし、巣くう会集会は「櫻井よしこ(国家基本問題研究所理事長)を司会」にして「拉致解決」を口実とした九条改憲論を集会内で放言するほど右翼集会化しているので面会拒否するかと思いきや「穀田恵二*2国対委員長笠井亮*3衆院拉致特委員、武田良介*4参院拉致特委員」が「一応は会った」そうです。
 個人的には「特定失踪者デマ」「荒木の反共暴言」「巣くう会集会での九条改憲論放言」などを理由に面会拒否して欲しかったと思いますがそれはさておき。
 まあ、こんなことをしても拉致解決という意味では何の意味もありません。
 もちろん「外交権限のある与党(自公)ならともかく野党、それも最大野党・立民でもないミニ野党・共産は外交問題で動きようがない(国内問題ならまだしも)」「動いても世間もろくに話題にしない」つうのはある(俺も共産支持者とはいえ、世間の共産への扱いがそんなもんだということは認めます)。
 しかしそれ(共産が与党でも最大野党でもないので出来ることには限界がある)とは別の問題がありますね。
 まず第一に、「拉致問題とは日朝交渉が進展しない限り動きようがない」し「日朝交渉が進展しない限り話題にならない」という話です。しかし荒木等巣くう会は「日朝交渉を妨害している」のだから拉致が風化するのも当然です。
 第二に「荒木に会ってやった」とはいえ共産党だって荒木が反共右翼で共産党を嫌ってること、だからこそ「小泉訪朝から18年間」、今まで一度も共産党に要請しなかったこと、しかし拉致の風化に追い詰められて「こうなったら共産党にも要請してみるか」などという「ふざけた理由」で要請に来たことはもちろんわかっています。
 そんな「共産党に対して無礼な相手=荒木」に対して「親身になってやる」程共産党もお人好しでは無いでしょう。共産党も「感情を持った人間の集まり」である以上扱いは、大なり小なり「党員、後援会員など熱心な支持者>そこまで熱心でないライトな支持者(党員、後援会委員の友人、赤旗まつりに出た芸能人、赤旗の取材を受けた人物など)>野党共闘支持者>ノンポリ無党派)>与党支持層>反共極右」などという順番付けになるであろう事はわかりきっています。
 歴代米国大統領(ブッシュ子、オバマ、トランプ、バイデン)のリップサービス同様、リップサービスしか言わないに決まっている。まあ、そもそも北朝鮮とパイプがあるわけでも無い、米国大統領や日本共産党に拉致解決という意味で出来ることは無いでしょうが。
 一方で荒木も今回要請したとはいえ本質は所詮、アンチ共産党の「反共右翼」です。今後も積極的に共産党に様々な形でアプローチするかといったら、おそらくしないでしょう。
 「今回一回で恐らく打ち止め」で、むしろ今まで通り「自民、公明、立民、国民民主、維新」にばかりアプローチするのは目に見えている。
 大体、巣くう会集会で「九条改憲論」が当然のように放言される現状では共産党は絶対に巣くう会集会には参加しないでしょう。
 共産党が「我々は護憲派なのでそう言う発言は集会の外でするなら、容認するが、集会内でするなら共産党もそうした改憲論に賛同しているとの誤解を支持者に生むので出席できない(要するに出席要請するならそう言う発言は絶対にしないで欲しい。そう言う発言が出た時点で集会から退席する)」「出来れば司会も改憲派の桜井氏では無くもっと中立的な人にして欲しい。女性司会者なら『フジのニュースキャスターだった安藤優子氏』『NHK「クロ現」キャスターだった国谷裕子氏』など他にいくらでもいるではないか。」などといったところで「そんな確約は出来ない」と救う会側がいって共産党が欠席となるのが目に見えてる。
 まあそれ以前に「この荒木の要請以降」も巣くう会集会には「共産党への招待」は来ないかもしれませんが。

*1:長期に渡って失踪してるのだから、「国内での発見など無い」と舐めていたのでしょう。呆れたバカです。

*2:日本共産党国対委員長(党選対委員長、党常任幹部会委員兼務)

*3:日本共産党国際委員会副責任者(党常任幹部会委員兼務)。著書『政治は温暖化に何をすべきか:日本共産党、ヨーロッパを訪ねて』(2008年、新日本出版社

*4:日本共産党中央委員