珍右翼・高世仁に突っ込む(2021年6/17日分)

3本指を掲げたミャンマーのサッカー選手が帰国を拒否 - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 ミャンマー国内では、民主化を求める市民のなかで武装闘争に踏み切る人が増えているという。
 2013年にタイで開かれた第1回ミス・グランド・インターナショナル大会にミャンマー代表として参加したター・テッテさん(32)が、国境周辺で活動する少数民族武装組織と合流して、軍事訓練を受けていることがSNS上で話題になっている
 先月、民主派勢力は「国民防衛隊」結成を発表。民主派が大っぴらに武闘を宣言したとも解釈できる動きで、武装した市民と国軍との戦闘が増えているという。
 (ボーガス注:平和的デモですら銃撃する)いまの国軍のやり方を見ていると、平和的な形での民主化はもう無理だと市民が武闘に望みを託すのはよくわかる。しかし、それはより多くの犠牲を出すだろうし、軍事化にともなう特有の「暗部」もある。
 これ以上の悲惨をさけるためにも国際社会の強力な介入が必要だ。

 なお、「国際社会の介入」といってもさすがに高世の主張は「ブッシュ子によるタリバン政権、イラクフセイン政権転覆」のような「軍事侵攻によるミャンマー軍事政権転覆」のような物騒な代物ではなく「経済制裁」のようですね。
 穏当な結論だと思いますがこれが「シリア内戦で反体制派を一方的に美化し、また北朝鮮については政権打倒論を唱えていた男」の発言かと思うと「シリアや北朝鮮」と「ミャンマー」での主張の違いに唖然ですね。
 まあ、シリアの場合は「高世が発言したときは既に内戦が完全に全国化していた」という言い訳は可能かもしれない。
 北朝鮮の場合は「内戦状態になどない」のにいたずらに「打倒北朝鮮」ですから釈明など出来る話ではないでしょう。
 なお、話が脱線しますがミャンマーの事態など考えるとあなたは日本のために戦えますか? - 高世仁の「諸悪莫作」日記(この記事については拙記事珍右翼・高世仁に突っ込む(2021年6/16日分) - bogus-simotukareのブログでも既に触れましたが)で「戦う」と無邪気に答えることは「出来ない話だ」と個人的には思います。
 たとえば今のミャンマーで「国のために戦う」とはどういうことなのか?。
 「国軍の立場」と「反国軍の立場」では当然「国のため」の意味は違います。また「反国軍の立場」でも、高世のような平和主義(?)の立場に立てば「国のための戦い」とは武力闘争を意味しない。
 結局、あなたは日本のために戦えますか? - 高世仁の「諸悪莫作」日記で「戦う」と答えるには「その戦いは自国に正義があり、戦い以外に選択肢がない(典型的には侵略、軍部クーデターに対する軍事的抵抗)」という前提が必要になりますが、そもそも「実際の戦い」において必ずしもそんな前提はない。また、あなたは日本のために戦えますか? - 高世仁の「諸悪莫作」日記での質問も高世の記事を信じれば

「もう二度と戦争はあって欲しくないというのがわれわれすべての願いですが、もし仮にそういう事態になったら、あなたは進んでわが国のために戦いますか」

であって

「外国の侵略(例えば戦前日本の中国侵略)や軍のクーデター(例えばフランコ・クーデターに対するスペイン内戦)があった場合、自国の民主主義や独立を守るためにあなたは戦いますか」

ではないのだから「わからない」回答が増えるのもやむを得ないでしょう。質問者の主観が『侵略や軍クーデターへの抵抗』限定だとしても、この質問文は客観的には「ナチスドイツのポーランド侵攻」「日本の真珠湾攻撃」「ソ連のアフガン侵攻」のような場合(自国の軍事行動に正義があるとは言いがたい場合)も明らかに含んでいるとみなさざるを得ないでしょう。
 正直

「外国の侵略や軍のクーデターがあった場合、自国の民主主義や独立を守るためにあなたは戦いますか」

なら「分からない」「無回答」「戦わない」回答はかなり減り、「戦う」回答はかなり増えるでしょう。ちなみに俺がここで書いたようなことに「マジで気づいてない」のか、はたまた「故意にネグってる」のか高世が触れないのには「高世は何だかなあ?」と思いますね。


◆拉致特別委員会についての有田ツイート

有田芳生*1
 拉致特別委員会で森ゆうこさん*2北朝鮮にコロナのワクチンをと提案すると、ネトウヨぞろぞろの状態だという。現実の対北朝鮮外交の歴史も知らない嫌がらせだ。いま必要なことは切れてしまった交渉の糸口をつかむことであり、そのひとつが医療支援だ。被害者家族の飯塚耕一郎さんも同じ提言をしている。

 であれほど、拉致で商売していた「有田氏の知人」高世は現時点(6/17午前6時)では、有田ツイートにリツイートしていませんが、こうした「高世の拉致からの撤退」はやはり今後も続くのでしょうねえ。