「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年7/2分:荒木和博の巻)

長門市青海島不審人物上陸事件【調査会NEWS3463】(R3.7.2) : 荒木和博BLOG
 韓国に行こうとしたら日本に来てしまったという脱北者のどこが不審人物なのか。根拠もないのに工作員だと放言する気なのか。
 まあ、工作員だとしても拉致解決と何一つ関係ありませんが。それとも「脱北者でも違法上陸だから不審人物だ」という強弁か。
 確かに「違法上陸=不審人物」といえばいえなくもないでしょうが、それでは拉致解決と何一つ関係ない。

事件について、朝日新聞デジタルの7月17日付記事では次のように報じています。
 捜査関係者らによると、16日正午ごろ、男性が1人で仙崎港にいたところを県警が確保した。
(引用終わり)
 他社の報道も概ね同様だったと思います。基本的には県警の発表でしょう。しかし、この報道は(つまり県警の発表は)事実ではありません。
 仙崎港で上陸することは物理的にありえず

 勿論、荒木ら救う会が勝手に「物理的にあり得ない」と放言しているだけです。警察がこんなことで嘘をつく必要があると思えない。

 この男性はあっという間に大村の入国管理センターに送られ、早々に厄介払い(おそらく韓国に)されてしまいました。その後の情報はありません。いったいこの人物は何だったのか、非常に気になります。

 「逮捕起訴するような重大な犯罪事実」がなければ、「希望亡命先である韓国」に送られるのは当然でしょう。厄介払いでも何でもない。当然「ただの脱北者」が韓国に送られただけで「その後、その脱北者が芸能人、実業家などとして成功する」、それとは逆に「凶悪犯罪事件を起こす」などの目立った出来事がなければ続報なんかあるわけがない。どっちにしろ根拠もなく「怪しい」と荒木らが言い募っても何がどうなるわけでもない。拉致が解決するわけでもなければ、荒木らが注目されるわけでもない。荒木的には「注目されたい」のでしょうがこんな無内容な話で注目されるわけがない。


もっと情報を明らかに(R3.7.2): 荒木和博BLOG

 令和3年7月2日金曜日のメッセージ(Vol.453)。昨日ライブでやった長門市北朝鮮人上陸事件、結局情報を出さないことが最大の目的ではないかと思います。そんな事件です。

 5分程度の動画です。動画説明文だけで見る気が失せます。実際見る必要は全くありません。
 そんなことが拉致の解決(拉致被害者の帰国)と何の関係があるのか。
 荒木の言う「長門市北朝鮮人上陸事件」とは「拉致事件のあった1970年代」の「北朝鮮工作員密入国」などでは全くありません。いやもちろん「1970年代の北朝鮮工作員密入国」だって「今更云々した」ところでそんなことは「拉致被害者の帰国」とは無関係ですが。

亡命希望の北朝鮮男性が韓国に出国 山口・長門に漂着:朝日新聞デジタル2016年9月9日
 山口県長門市の港で7月、「北朝鮮から漂着した」と説明し、(ボーガス注:山口)県警が確保した男性が今月、長崎県の収容施設から韓国へ出国していたことが関係者への取材で分かった。男性は脱北者とみられ、捜査当局などに対し、第三国への亡命を希望していたという。
 捜査関係者によると、男性は7月16日正午ごろ、長門市の仙崎港周辺を歩いているところを住民が見つけ、長門署員が確保した。
 同署や法務省入国管理局*1などが事情を聴いたところ、男性は北朝鮮から漂着し、亡命を希望しているなどと説明。翌日には入管が上陸を許可し、同省大村入国管理センター(長崎県大村市)に移送された。
 男性は警察や外務省、海上保安庁、入管の聴取に対し、祖母は日本人で、北朝鮮清津(チョンジン)の富裕層の家庭に生まれたと述べ、教師から運送業に転職したと話した。今年2月、知人らとともに韓国の映像を見ていたことが警察に発覚し、1人は拘束され、自らも友人宅を転々としながら逃げていたと説明したという。

などという事件です。こんな事件を云々することがどう「拉致の解決」と関係があるのか。
 そもそもこの人物、マスコミ報道を信じれば「脱北者(亡命者)」であり工作員ではない。日本入国を目指したわけではなく「韓国亡命」を目指して日本に漂流したという。発言に「実は日本密入国を企てた工作員なのに嘘をついている」などの怪しい点も特にないので、「希望する亡命先である韓国」に出国させただけの話です。
 荒木は「何かが隠されてる」と放言します。どうも「北朝鮮工作員だ」と言いたいようですが、そんな主張には何の根拠もありません。
 あるいは荒木は「彼が北朝鮮工作員でなく脱北者だとしても無問題と言うことにはならない。北朝鮮有事(シリアやリビアのような内戦など)が起こったら、彼のように、海を越えて難民が退去して日本に来るかもしれない。その場合のことを考える必要がある」などと言いますが、第一にそんなことは「荒木ら救う会の活動目的」のはずである拉致被害者帰国に関係なく、第二に「北朝鮮有事の可能性」がどう見てもない。
 まあ、こんな「拉致被害者の帰国と関係ないこと」をやるのはそれだけ「荒木の活動に展望がない」のでしょう。
 しかしこんなことをやっても「拉致の風化」で、世間は荒木のことなどもはやろくに相手にしません。とはいえ「無能な荒木」にはもはや「北朝鮮拉致」以外に「飯の種」がない。ウヨ仲間連中も「無能な荒木」に「ウイグル問題での中国非難」など、「飯の種」を分けてやるほどお人好しではない。
 結果、荒木は、荒木自身も「自分の無能さ」や「ウヨ仲間の冷たさ」に「空しさや情けなさ」を感じ、「俺、何でこんな無意味なことやってるんだろう」「小泉訪朝当時ならともかく、今や拉致は風化して活動に展望などないのに」「民社党が今もあれば俺は党職員として活動できたのに」と思いながらも、それでも「北朝鮮拉致問題」にしがみつくしかないわけです。
 拉致被害者家族会、特定失踪者家族会を利用して「彼らから活動費として金をもらったり」、彼らの要望を口実に「税金たかりをしたり」するしか、もはや荒木には生きる道がない。恥ずべき「哀れな人生」だと思います。

*1:当時。現在は組織改編で出入国在留管理庁