「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年7/16分:荒木和博の巻)

大森勝久氏の新しい論文です: 荒木和博BLOG
民主主義諸国で中国、ロシアを包囲していくためには軍事力の大強化が不可欠である | 新・大森勝久評論集

 日本には、国防を否定する日本共産党社民党立憲民主党*1NHK朝日新聞等や教育界や憲法学界などなど反日反米左翼(共産主義者社会主義者)が実に多い。

 やれやれですね。
 まず第一に、ここで大森氏が名前を挙げた団体(ただしNHKは除く)は「憲法九条改定」「集団的自衛権行使」「核武装」(いずれも大森氏は肯定)を否定しても「国防否定」なんかしていません。
 第二に「日米安保条約支持」の立場の「朝日新聞立憲民主党」が「反米左翼」とは事実認識が狂っています。「日本新党(細川*2代表)→新党さきがけ(武村*3代表)」出身で、「大平正芳*4」を理想の政治家と語り、「鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相」として「沖縄県辺野古移設受け入れを強要しようとした*5民主党政権の一員である」枝野幸男を代表とする立憲民主党なんかどう見ても保守政党でしょうに。
 第三に今のNHKのどこが「反日(反菅政権)」なのか。呆れて二の句が継げませんね。


黄長燁・元朝鮮労働党書記について(R3.7.16): 荒木和博BLOG

 令和3年7月16日金曜日のショートメッセージ(Vol.469)。「主体思想」の創始者であり、1997年に韓国に亡命した黄長燁(ファン・ジャンヨプ元朝労働党書記にまつわるお話しです。

 5分50秒程度の動画です。記事タイトルと説明文だけで見る気が失せます。「アホか」ですね。今から約11年前「2010年9月」になくなった黄長燁 - Wikipediaと拉致の解決と何の関係があるのか。
 何の関係もない。
 しかし

黄長燁 - Wikipedia
 黄長燁ほどの高官が亡命するということは金正日体制が極めて不安定であるとの印象を海外の観察者に与えた。日本では現代コリア研究所の関係者(荒木や西岡のこと)を中心に一部では政権崩壊寸前との憶測を飛ばす者がいた。

というわけで、荒木や西岡と言った現代コリアの連中が彼の亡命(1997年)当時にそういう与太を当時飛ばしたわけです。
 で彼の亡命(1997年)から24年たっても勿論崩壊してない。北朝鮮が崩壊する前に黄の方が死去した。
 むしろ
北朝鮮が崩壊する前に自分の会社を倒産させた無様で無残な話 - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
けっきょく「横田めぐみ拉致問題における安明進証言」などというものにのっかったのが、高世仁が会社をこかした淵源(の少なくとも1つ)ではないか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
ということで「北朝鮮が崩壊する前に高世の会社が倒産」し
北朝鮮が崩壊する前に亡くなったという話(恵谷治氏)(追記あり) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
李英和氏の死があまり報じられないことが、対北朝鮮や拉致問題への関心の実情ではないか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
ということで「北朝鮮が崩壊する前に恵谷治(2018年5月死去)、李英和(2020年3月死去)が死去」したのだから滑稽な話です。
 なお、荒木も動画で触れていますが

黄長燁 - Wikipedia
◆1997年、チュチェ思想に関する講演のため訪日した直後、帰路の北京で秘書の金徳弘(当時、朝鮮労働党中央委員会資料研究室副室長)と共に韓国大使館に赴き亡命を申請する。
◆2010年4月4日から8日にかけて日本を訪問。亡命直前の1997年以来13年ぶりとなった。

ということで「解っているだけでは黄には2回訪日経験がある」そうです。で、この荒木動画によれば2010年の訪日の時に荒木は当時の「拉致担当相・中井ハマグリ*6(故人、荒木と同じ民社党の出身。拉致議連副会長を務めたこともある)」の紹介で「黄に会った」そうです。金賢姫が来日したときに「金に会わせろ」という荒木の要望を拒否したこと(後でその時の新聞記事を紹介します)で散々、荒木に悪口されたことで「迷惑した中井」が荒木をなだめるために今回は「黄に会わせた」のでしょう。まあ、こんな荒木ら救う会一味へのへいこらなんかを政府がずっとしてるから拉致がいつまでたっても解決しないわけですがそれはさておき。
 で、そのとき荒木が持論の「金日成死去は金正日医療ネグレクト説」を黄にぶつけたところ、黄に適当にはぐらかされたそうです。
 勿論常識で考えて「中井ハマグリや『ハマグリと親密な関係にある荒木ら救う会』ともめたくなかった(金賢姫の時と同じで、黄の滞在費用は中井たち政府の負担でしょうから)が、医療ネグレクト云々という与太を支持したくなかった→だから肯定も否定もせずにはぐらかした」と見るべきでしょうが「否定しなかった=事実だと事実上認めた」「荒木説を事実だとはっきり認めなかったのは、金正男のように北朝鮮工作機関に暗殺されたくなかったからだ」と放言するのだから呆れて二の句が継げませんね。荒木だってそんなことは本心では全く思ってないでしょうに。
 どっちにしろ、そんなことと「拉致被害者の帰国」と何の関係があるのか。何の関係もない。

【参考:中井ハマグリと荒木】

asahi.com(朝日新聞社):ヘリ遊覧、中井大臣「私の責任で飛ばしてくれと言った」 - 北朝鮮関連2010年7月23日
 20日から来日していた大韓航空機爆破事件実行犯の金賢姫元死刑囚が23日、羽田空港から韓国に帰国した。滞在中は長野県軽井沢町鳩山由紀夫前首相の別荘や東京都内のホテルで、北朝鮮による拉致被害者の家族たちと面会したが、拉致問題の進展につながるような新たな情報は得られなかったとされる。
 金元死刑囚は午後3時半過ぎ、政府が用意した小型チャーター機で韓国に向かった。
 中井洽拉致問題担当相は同日の閣議後会見で、今回の来日について「家族会の皆さんに希望をお持ち頂き、頑張るという気持ちを強めていただいた」と評価した。「拉致事案の徹底解明に向かって、あらゆる努力を韓国と一緒にやる。日本は情報を必死で集めようとしている、こういうメッセージを世界中に送れた」と成果を強調した。日本政府から金元死刑囚に謝礼を渡したか問われると「全然ありません」と否定。金元死刑囚と家族の土産に、ゲーム機や筆箱、ボールペンを贈ったと述べた。
 22日に金元死刑囚が軽井沢町から都内のホテルに向かう途中、ヘリコプターで東京上空などを「遊覧飛行」したことについては「この機会にちょっと上空を見せてあげる。こんなことを非難していたら、情報を持っている人は日本に来ない」と持論を展開。「韓国はすさまじい反対だったが、私の責任で飛ばしてくれと言った。非難は僕に浴びせてください」と述べた。
 一方、政府認定の被害者以外に、北朝鮮に拉致された疑いがあるとして特定失踪者の調査をしている特定失踪者問題調査会の荒木和博代表は「避暑地に行ったりヘリに乗ったりする時間があるなら、特定失踪者の家族と会ってほしかった」と批判した。

中井洽 - Wikipedia
 2010年(平成22年)7月20日大韓航空機爆破事件の実行犯・金賢姫工作員を、日本人拉致事件の情報を持っているとして日本に招聘した。中井(当時、拉致担当相)は金元工作員国賓並に厚遇しながら、重要な情報を一切引き出せなかった。金元工作員の記者会見も行われなかった。金元工作員招請費は3000万円を超えるとも言われ、拉致被害者家族会からは批判の声が上がった。
 22日、金元工作員は軽井沢から都内のホテルに移動する際、調布飛行場でヘリコプターをチャーター。ヘリは方向違いの江の島上空まで行き、横浜を通り江東区ヘリポートに到着した。チャーター代は1時間80万円とされる。また、ヘリコプターは10分で行くことのできる距離を40分かけて移動した。当初、中井はヘリコプターを使用したのは警備のためだと主張していたが、24日には「可能なら、(日本を)見せてやりたかった。彼女は(今後)一生、外国に出られないかも知れないでしょう!」と、遊覧目的が含まれていたことを事実上認めた。
 特定失踪者問題調査会の荒木和博代表は、「ヘリコプターの遊覧飛行は話にならない」と憤りを隠さなかった。また、荒木は中井に失踪者の写真などを金元工作員に確認してもらいたいと要望したが、中井は断った。荒木は「政府が失踪者の写真も見せず、一緒にのんびり食事をしているのは本当に許されるのか。憤りを感じる」と非難した。なお荒木はかつて、中井が議員として所属した民社党の本部事務局に職員として勤務していた。
 中井は2010年(平成22年)8月3日の衆院予算委員会で「金元工作員や韓国側から観光旅行を要請された」と答弁したが、韓国の国家情報院は「韓国政府が要請した事実はない」と読売新聞の取材に回答した。なお、韓国は「日本訪問中に観光をしたい」という金元工作員本人の希望は日本政府に伝えていた。韓国では、大韓航空機爆破事件の遺族から、中井による『金元工作員の特別待遇』に不満が出されており、この中井の発言は「責任転嫁」とする批判が高まったという。韓国政府は、外交ルートを通じて、中井発言の経緯について説明を求めた。
 産経新聞が1928人に対して行った世論調査によれば、「金元工作員来日を含め、政府の拉致問題への対応を評価する」は1割にも満たず、「金元工作員の来日に税金を使うことは妥当」は1割台だった。「みっともないパフォーマンス」との意見すらあった。中井自身は、金元工作員の来日について「100点満点で120点ぐらい」と自賛している。

中井洽・拉致問題担当大臣
 みなさんこんにちは。(ボーガス注:拉致被害者)家族会の皆さん、救う会の皆さん、そして(ボーガス注:拉致)議連の皆さん、全国各地で長年にわたって拉致問題解決のために声を上げ続けている皆さんが年に一辺、こうやってお集まりいただいて、一日も早い解決をと集会を行っていただきます皆様方のご活動、ご苦労に、心から敬意を表します。
(中略)
 黄長燁さんを呼ぶことに成功しました。本当は記者会見、あるいはこういう会場で、彼の北に対する認識、北というのはどういう国家か、こういう分析を語ってもらいたいと思ってお招きをしましたが、ご承知のような状況で、韓国政府から、「徹底的に警備してくれ」ということでありましたので、記者会見もしてもらえずにお帰りをいただきましたが、しかし、従来呼べなかった、韓国で安全を確保している人を呼べるようになった。これからも韓国の政府、情報部と信頼関係を十分つないで、一緒になって拉致問題の解決に向かいたい。

*1:自民、公明、国民民主、維新は彼の理解では「反日反米左翼(共産主義者社会主義者)」ではないようです。

*2:熊本県知事、日本新党代表を経て首相

*3:八日市市長、滋賀県知事を経て国政に進出。細川内閣官房長官、村山内閣蔵相など歴任

*4:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、蔵相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*5:したがって今、枝野が「辺野古移設反対」を口にしたところで俺は信用などしていません。

*6:羽田内閣法相、鳩山、菅内閣国家公安委員長(拉致担当相兼務)など歴任(中井洽 - Wikipedia参照