「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年7/17分:荒木和博の巻)

予備役ブルーリボンの会「レブラ君とあやしい仲間たち」42回目、宮崎正弘さんの後編です。三島由紀夫について語っていただきました。: 荒木和博BLOG
 10分程度の動画です。「三島由紀夫について語っていただきました。」というのが噴飯物ですね。予備役ブルーリボンの会は「拉致の解決」が目的であってそれ以外の目的はない。三島と『拉致の解決』と何の関係があるのか。三島の希望した「九条改憲」が実現していれば、「拉致被害者救出に自衛隊が使えた」という与太でも飛ばす気なのか。もちろん拉致被害者の居場所がわからない以上、改憲しようが救出しようがない。
 「憲法九条などなく」、イラクやシリアなど海外で軍事行動を行う「世界最強の軍事大国」米国ですら、「プエブロ号事件解決」「ワームビア君救出」は外交交渉でした。
 なお、何で荒木が宮崎に三島のことを聞くかと言えば

宮崎正弘 - Wikipedia参照
 三島由紀夫や三島が主宰していた楯の会の森田必勝(三島とともに例の事件を起こし、三島とともに自決)との交流があり、三島没後は毎年、憂国忌の代表役員を務める。三島由紀夫研究では『三島由紀夫「以後」』(1999年、並木書房)、『三島由紀夫はいかにして日本回帰したのか』(2000年、清流出版)、『三島由紀夫の現場』(2006年、並木書房)の著書がある。

からですね。
 それにしても宮崎が「三島があんな死に方をしなければノーベル文学賞を取っていたかも」というのは「確かにその可能性はある」でしょう。ノーベル賞は基本的に「存命者しかもらえない*1」し、あんな死に方ではとても追贈できないでしょう。
 さて宮崎曰く「ああした不幸な死に方をすると三島のように英雄化される。我々ウヨの世界で言えば、吉田松陰安政の大獄で死刑)、西郷隆盛西南戦争で自決)なんかがそうだ」。
 まあ、そういう面はあるでしょう。

◆韓国独立運動
 「前韓国統監」伊藤博文暗殺で死刑になった安重根(例えば、赤旗日韓記者に“溝” 安重根記念館/中国・ハルビン参照)
 三・一独立運動において獄死した柳寛順(例えば、赤旗朝鮮の女性独立運動家・柳寛順とは?参照)
日本共産党
 右翼テロリストに暗殺された山本宣治(例えば、赤旗山本宣治ってどんな人?参照)
 特攻に虐殺された小林多喜二

とかそういう人物は他にも多々いるわけです。とはいえ、三島の場合、暗殺や獄死などではなく「犯罪者の自滅」でしかなく、ウヨ以外にとっては「不幸な死に方ねえ(苦笑)」ですが。
 なお、不幸な死に方と言えば「水戸浪士に暗殺された井伊直弼大老」「不平士族に暗殺された大久保利通内務卿」も不幸な死に方ですが「吉田松陰西郷隆盛の政敵」ということでまあ、ウヨ世界では同情されませんね。
 それにしても「三島が生きてれば我々の自衛隊救出論に賛成しただろう」て、仮にそうだとしても「だから何?」ですよねえ。


長門市青海島鼻繰岩現地了解: 荒木和博BLOG

 御一緒に調査会の現地調査の気分を味わって下さい。

 5分30秒程度の動画です。「気分を味わって下さい」という説明文が噴飯物ですね。荒木ですら「現地調査でこうした成果があった。この成果はホニャララという意味で拉致被害者の日本帰国や、拉致実行犯の逮捕につながると思う」とは言えないわけです。


有本恵子さんたちヨーロッパ拉致について(R3.7.17): 荒木和博BLOG

 令和3年7月17日土曜日のショートメッセージ(Vol.470)。ヨーロッパ拉致で分かっているケースはよど号グループがやったのですが、(ボーガス注:政府認定拉致被害者)石岡さん・松木さんを含め全体で20人位いるという話もあります。それらについてお話ししました。

 8分50秒程度の動画です。記事タイトルと説明文だけで見る気が失せます。実際見る価値は全くありません。
 説明文で想像がつくように荒木は「拉致被害者帰国」につながるような話は何もしません。ただ北朝鮮に悪口するだけです。しかも『全体で20人位いるという話(荒木ら救う会一味が勝手に放言してるだけなので、こうした物言いはマッチポンプでしかない)』というのは勿論、「政府認定拉致被害者はそんなにいない」ので、例の「国内で40人も発見された(足立区女性教師殺人事件 - Wikipediaを除いて、すべて事故死や自発的失踪で事件性なし)」「足立区女性教師殺人事件 - Wikipedia(特定失踪者認定された女性が国内で他殺体で発見された上、犯人は北朝鮮とは勿論関係なかった)」という不祥事すらある「特定失踪者=なんちゃって拉致被害者」です。全くデマも大概にしたらどうなのか。

*1:ハマーショルドが死後、ノーベル平和賞をもらっていますがダグ・ハマーショルド - Wikipediaによると追贈ではなく、「生前に決定されて授与が死後になっただけ」とのこと