「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年4/7日分:荒木和博の巻)

◆荒木のツイート

荒木和博がリツイート
 西村真悟さんがよく言ってたな。
◆レブラくん(RBRA)予備役ブルーリボンの会
 信号待ちをしていたらスピーカで怒鳴り声が。どこの右翼街宣車かと思いきや『オイ!赤(信号)やろうがゴラァア!』
 大阪府警やった。大阪では警官がこれ位迫力ないと務まらない。日本政府の北朝鮮交渉団も少しは見倣ってほしい

 呆れて二の句が継げません。むしろ、いかに「信号無視」とはいえ、警察がそこまで「柄が悪い」のは問題ではないのか。
 勿論、外交交渉もそういう代物ではない。今の「停戦交渉」でもウクライナもそこまで柄は悪くないでしょう。
 いかにロシアに対する怒りがあるとは言え冷静に外交をしているでしょうね。外交とはそういうもんでしょう。


やればできる(ハミョンテンダ R4.4.6): 荒木和博BLOG

 韓国で1961年のクーデターから1979年に暗殺されるまで最貧国を中進国に押し上げた朴正熙たちのことを考えると、やはり「ハミョンテンダ」(やればできる)ではないかと思います。

 6分23秒の動画です。予想通り、いつもの「自衛隊拉致被害者を救出しようと思えば、やればできるはずだ。やる気のない政府、自衛隊が悪い」という寝言です。説明文にはっきりそう書かない(恥ずかしくて書けない?)辺り、荒木も「何だかなあ(苦笑)」ですが。
 馬鹿馬鹿しい。「やればできる」で「独裁者・朴正熙」を出す辺りも非常識ですが。
 「経済成長云々」つうなら「明治新政府の富国強兵」「池田内閣の高度成長」でもいいでしょうに。どんだけ朴正熙好きなのか。
 それはともかく、やればできるのは1)当人にやる能力があり、2)やる環境があり、3)正しい方法論を採ったときのみ「やればできる」わけです。
 2)についていえば、「例は何でもいいですが」、例えば「昔のアメリカ」では「黒人大統領オバマ」なんかありえなかった。「やる環境がなかった」からです。
 「例は何でもいいですが」例えば荒木の例で言えば、今「韓国軍のクーデターで政権転覆が起こりうる」のか。「朴正熙はそれをやった、だから韓国軍で今後クーデターが起こるかもしれない」といったら正気を疑われるでしょう。そもそも2)がないでしょう。
 あるいは戦前日本で「226事件」という「政府高官(高橋蔵相など)暗殺のクーデター未遂」があったからといって「自衛隊でその種のクーデターが今後あり得る」と言ったら正気を疑われるでしょう。これまた2)がないでしょう。
 とはいえ「話が脱線しますが」冗談ではなく「三島事件」(1970年)、「栗栖弘臣の超法規発言」(1978年)などの影響などもあり、左派においては「自衛隊のクーデター計画への懸念があった」からこそ1970年代には

手塚治虫時計仕掛けのりんご - Wikipedia(1970年)
山上たつひこ光る風 - Wikipedia(1970年)
山本薩夫皇帝のいない八月 - Wikipedia
(1978年)

といった「自衛隊クーデターに懸念を示す作品」が発表されますが。
 「話を元に戻しますが」やればできるのなら荒木の所属した民社党は今も続いていたでしょう。
 1)~3)のどれか(あるいは全て)が欠如していたから民社党は消滅した(民社党所属の政治家がその後も自民、国民民主などのウヨ政党で活動してはいますが)。一方で皮肉にもウヨの荒木が敵視する「共産党社民党」は「過大評価はできない」ものの今も続いてる。「新進党成立時に民社党は解散したから」なんてのは何の言い訳にもなりません。同じく「新進党成立時に解散した公明党」は「新進党解散時には復活したから」です。民社党に力があれば、公明党同様に「新進党解散時に復活」できたはずです。 
 あるいは

◆「東大総長だった有馬朗人」が「理化学研究所理事長」「小渕内閣文相」
◆「東大法学部長だった団藤重光(刑訴法)」が「最高裁判事」「宮内庁参与」
◆「東大法学部長だった三ヶ月章(民訴法)」が「細川内閣法相」
◆「慶応義塾大学教授だった竹中平蔵(経済学)」が「小泉内閣経済財政担当相、総務相
◆「拓殖大学教授だった森本敏」が「野田内閣防衛相」

になったのに「拓殖大学教授の荒木」がその種の政府要職に就いてないのも「やる気のせい」なのか。
 といったら荒木は「俺を評価しない政府が悪い」と逆ギレしそうですが、どっちにしろ荒木が「やる気を出そうと政府要職に就けないこと」には変わりはありません。
 そもそも「やればできる」というなら「それなら外交交渉すべき」でしょう。
 実際、外交で「金丸訪朝(第18富士山丸船長帰国)」「小泉訪朝(拉致被害者5人帰国)」という成果があった。
 ところがそうした外交については荒木ら救う会右翼は「やっても無駄」というのだから呆れます。どれほどデタラメなのか。