今日の産経ニュース(2021年10/25日分)(副題:衆院選情勢予想ほか)

自民単独過半数へ攻防 立民に勢い 衆院選終盤情勢 - 産経ニュース

 自民党は単独で過半数(233議席)を維持しそうで、連立を組む公明党とあわせれば過半数はほぼ確実な情勢だ。立憲民主党は公示前(110議席)を大きく上回り、140議席台をうかがう。日本維新の会が公示前(11議席)から躍進し30議席に達する勢いをみせている。
 自民は全289選挙区のうち130前後で優位に戦いを進めているが、約2割の60程度の選挙区で立民などと接戦になっている。競り負けが増えれば単独過半数を維持できない可能性があり、情勢は予断を許さない。全体では公示前から30議席以上は減らしそうだ。
 公明は選挙区の前職9人全員の当選が目標だが、危うくなっており、比例とあわせて公示前(29議席)の維持が焦点となりそうだ。
 野党は立民、共産党などが候補者を一本化した213選挙区のうち、約半数でリードするか、接戦に持ち込んでおり、共闘の成果が出ているとみられる。
 共産は公示前の12議席から20議席近くまで伸ばす可能性がある。

 「維新が30議席の躍進」というのは勘弁して欲しい。これが俺が今回の選挙結果を「共産がささやかながら伸びるようだから嬉しい」と素直にいえない「11/1の選挙結果を知ることが今から憂鬱になる」最大の理由です(二番目の理由としては「自民が単独過半数を確保する可能性」、三番目の理由としては「二番目」にも関わってきますが、選挙後に「岸田退陣」がすぐには実現しない可能性)。
 「大阪でコロナ蔓延」を招きながらこれとは「在阪マスコミがまともに維新批判しないこと」も大きいのでしょうが、「大阪府民の馬鹿さに絶句」です(もちろん維新が最も議席獲得するのは大阪でしょう)。
 維新については特に「大阪以外(特に小選挙区)での議席獲得」は阻止したい。
 それはともかく、何とか「与野党激戦区」で一つでも二つでも勝利し「自民単独過半数阻止」はしたいところです(もはや与党過半数割れは諦めてます)。
 「野党共闘小選挙区での候補者一本化)の成果が出ていること」はまずは素直に喜びたい(多くの場合、立民に一本化なので枝野や福山が図に乗って選挙後、無茶苦茶な反共路線にならないかという危惧はありますが)。
 共産が「ささやかながら議席を増やしそう」で支持者として「一応嬉しい*1」ですが、過去にも「増加予想だったのに微減」があったので最後まで油断は禁物です。いずれにせよこうした予想を信じる限り「河野太郎などの反共演説」は「ほとんど効果なし」なのでしょう。
 れいわや社民は議席を「1~2議席」獲得しそうですが、失礼ながらもはや「自公批判派のリベラルや左派*2」だが「立民に不満を感じる層(ウヨの福山が幹事長なので今ひとつ信用できない、民主党政権時代の「八ッ場ダム中止公約、沖縄基地県外移設公約を反故」などの公約違反常習で信用できないなど)」が最も応援してるのはやはり「共産」なのでしょう(俺もその一人ですが)。「是非はともかく」既に「共産支持層の多く」は「九条擁護」「消費税減税」などが支持理由であって「共産主義支持」がメインの支持理由ではないと思います(俺もその一人ですが)。れいわも、もはや「ブームを生み出すことはできず一時のあだ花に終わりそう」です。
 国民民主は「現有6議席程度(二桁議席行くかは怪しい)」で立民どころか、維新、共産を下回る見込みです。もはや「国民民主もオワコン」といっていいのではないか。いずれ「自民、立民、維新」のどれかに合流しようとするのではないか。
 公明が「現有議席を減らすかもしれない」と言うのが意外です。ぜひ「公明の議席減」を実現したい。なお、NHK党はついに消滅の見込みのようです。


トヨタ系労組票の行方 立民候補は党派色薄める - 産経ニュース
 トヨタ労組と言えば「旧民社党系」で「旧民社党系=国民民主」なのですが、「国民民主」のあまりの無力さから、トヨタ労組も国民民主を見放してるわけです。しかし、そこで「立民支持」とならないあたり「反共・トヨタ労組」らしい。現実問題として「共産党との共闘なし」では立民は「勝利が困難な選挙区」が多いので「トヨタ労組の反共」は「立民の勝利」という意味ではまったく非合理ですが。勿論それは「トヨタ労組>共産党」といえるほどの力がトヨタ労組にないと言うことでもあるでしょう。もし「トヨタ労組>共産党」なら立民もトヨタ労組との関係を犠牲にしてまで共産と共闘しないでしょう。


20年前の主婦殺害事件で…67歳無職男を逮捕 広島県警 - 産経ニュース
 「時効(公訴時効)が15年」の時代なら「海外への逃亡や渡航*3(例えば、よど号グループ)」「共犯者の起訴(共犯者がいる場合限定。例えば、共犯者である大道寺あや子*4が起訴されたことで時効が停止した東アジア反日武装戦線三菱重工ビル爆破事件)の桐島聡*5)」など特殊事情がない限り、「時効が成立」し、真犯人でも処罰できないので「時効廃止して良かった」と言い出す輩が出そうですが、こんなのは「僥倖」ですからねえ(もちろん現時点では推定無罪です)。


神戸5人殺傷「死刑相当」も無期求刑 検察、精神疾患理由に - 産経ニュース
 こうした事件で検察が「最初から心神耗弱主張で無期求刑」とは意外ですね。「心神耗弱であること」がどうしても否定できない鑑定結果だったのでしょう。


【産経抄】10月25日 - 産経ニュース

 先輩の講演は中国、ロシアの脅威など日本を取り巻く環境を「戦後最大の危機」として、日本の政治家の危機意識の薄さを指摘していた。

 馬鹿馬鹿しくて話になりません。今の中国やロシアが「全盛期のソ連(例えばキューバ危機時代のソ連)」よりも脅威だというのか。 
 中露の日本侵攻があるとでも言うのか。

 公示直前に日本記者クラブで行われた各党党首討論会で、来年の通常国会に「選択的夫婦別姓導入」法案、「LGBT(性的少数者)理解増進」法案を提出するか、それぞれ問われ、賛成の挙手をしなかった*6のは岸田文雄首相だけだったなどと報じられた。
▼それがことさら批判されるようなことなのか。

 そうした報道は単に「夫婦別姓LGBTについての各党の考えの情報提供」に過ぎず、必ずしも批判ではないですが、それはさておき。
 批判されて当然じゃないんですかね。
 「選択的」夫婦別姓で、何の弊害があるのか。「別姓の強制」ではないし、「旧姓の使用(例:高市早苗丸川珠代*7)」は認めながら「別姓反対」というのは論理的と言えるのか。
 LGBT問題にしても「杉田の生産性発言」を考えれば、岸田の態度は「LGBT差別」と疑われても仕方がない行為です。

 国のため殉じた英霊を祀(まつ)る靖国神社参拝に手を挙げたら、袋だたきに遭う日本であっても困る。

 まず第一に「靖国参拝」は「政教分離」の観点で問題があります。
 第二に「A級戦犯」が合祀され続ける限り「靖国参拝」は「戦犯美化」と理解されるのは避けられません(実際、そういう思惑での参拝でしょうが)。
 戦没者追悼がしたいなら千鳥ヶ淵があります。

*1:もちろん予想を信じれば「倍増などの大躍進」ではないので「大喜び」とまではいきませんが。

*2:もちろんこういう人間は自民応援団の「エセ野党」国民民主、維新は支持しないでしょう。俺もその一人ですが

*3:通説判例では「海外逃亡」ではなく「ビジネスや観光目的の一時的な海外渡航(つまり日本に戻る前提)」でも時効は停止します。

*4:1948年生まれ。大道寺将司(1948~2017年)の妻。1977年、日本赤軍によるダッカ日航機ハイジャック事件で、超法規的措置で釈放・出国。現在も国際手配中(大道寺あや子 - Wikipedia参照)。

*5:1954年生まれ。現在行方がわかっておらず、東アジア反日武装戦線のメンバーの中で一度も逮捕されていない唯一のメンバーである。大道寺あや子と共犯の事件に関しては刑事訴訟法254条2項の規定(共犯者の起訴による公訴時効の停止)により公訴時効が停止しているが、大道寺と共犯ではない事件に関しては公訴時効が成立している(桐島聡 - Wikipedia参照)

*6:とはいえ「自民の二軍」も同然の国民民主、維新は、この件では何ら信用に値しませんが。

*7:高市や丸川は旧姓です。