珍右翼・黒坂真に突っ込む(2021年7月30日分)

黒坂真リツイート
 この話は、兵本達吉さんがどこかで聞いたのかと思いますが、筆坂秀世さんは否定*1しています。
◆ウンちゃん
 筆坂秀世・元参議院議員衆議院選の候補者として活動していた頃、氏が宮本顕治の卓球の相手をしながら「自分のような小物が選挙に出ても当選は覚つかない」と嘆いたら、宮本が「よし、それでは大物にしてやろう」と中央委員に抜擢したとの噂話があるとか。

 「元日本共産党政策委員長」でありながら、今や、著書『日本共産党中韓:左から右へ大転換してわかったこと』(2015年、ワニブックスPLUS新書)、『日本共産党の最新レトリック』(2019年、産経新聞出版)、『大手メディアがなぜか触れない日本共産党と野党の大問題』(上念司との共著、2021年、清談社Publico)などでウヨ連中に媚びへつらうまで転落した「反共分子」筆坂ですが、「ろくに人望や才能もないのに、当時の宮本委員長が強引に抜擢したらしい」などと書かれて馬鹿にされるのだから、哀れなもんです。つうか、これ、筆坂に「名誉毀損」で民事提訴されても文句言えないでしょうが、ウヨ連中は「ウヨ活動で飯を食ってる筆坂にそんなこと無理」と馬鹿にしてるのでしょうし、実際「その通り」なのでしょう。

黒坂真
 これは憶測になってしまいますが、(中略)噂の発生源は東京の日本共産党のどなたかでしょうね。
◆ウンちゃん
 宮本顕治の党内での地位を考慮すると、選挙の候補者としての筆坂氏にある意味、箔を付けてやるという事はあり得るのではないかと考えます。ところでそれがデマであったとして、その発生源は何処と思われますか⁉️

 黒坂といい「類友・ウンちゃん」といい「アホか」ですね。「事実か、事実でないか解らない」のなら、そもそもこんな話はすべきではないでしょう。しかも「事実なら宮本顕治の身びいきだ。事実でない場合でも、党内で陰険なデマ中傷が行われたことの証明だ。どっちにしろ共産党はろくでもない」というのだから「はあ?」ですね。そもそもこれが「デマ」だとして、デマの作成者は「黒坂のような党外の反共右翼」と考えるのが一番自然でしょうに。

黒坂真リツイート
 日本共産党の橋本敦議員は、昭和63年3月に日本人拉致問題を取り上げました。しかしこの後、不破さんは日本人拉致は確たる証拠がない、疑惑の段階だと言い出し、路線転換。路線転換の内幕を、当時日本共産党本部にお勤めだった松竹伸幸さんがブログで暴露しています
拉致問題と左翼の責任・上 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba2020年06月08日

 デマを流す黒坂にも松竹にも呆れて二の句が継げませんね。これについては赤旗
拉致疑惑の存在認めさせ、道理ある解決方法を提案した日本共産党/事実ねじまげた公明党の最悪の党略的攻撃を批判/志位委員長が横浜・青葉区で2002.10.16
拉致問題 88年以来、質問を積み重ね解決の道開いた日本共産党国会議員団/対談/橋本敦前参院議員/木島日出夫衆院議員2002.11.18
北朝鮮拉致問題/事実ねじ曲げた公明党の党略的な攻撃に反論します
などで「不破氏への誹謗デマ」と反論がありますが、橋本質問にしても、梶山、宇野答弁にしても「疑惑の段階」と言う立場であって断言はしていません。小泉訪朝で北朝鮮が拉致を認めるまでは基本的に「疑惑の段階」でしかない。
 もちろん「疑惑だからどうでもいい、政府・外務省は交渉しなくていい、警察は捜査しなくていい」なんてバカなことを不破氏は言ってない。「決定的根拠がない以上、足場を固めて交渉しないと、『前原のガセネタメール*2に、小泉政権が逆襲し、小泉政権の疑惑追及どころか、前原がかえって民主党代表の引責辞任に追い込まれた』ように北朝鮮に逆襲されかねない」と言っているに過ぎません。わかりやすく言えば「国内で40人も発見されてる特定失踪者なんて持ち出すのは論外(不破氏)」とかそういうことです。
 しかし「かもがわ出版てそんなデマ屋が社員なの?。左派系だと思ってたけど?」ですね。
 そして、

松竹伸幸 - Wikipedia
 日本共産党国会議員秘書、政策委員、政治・外交委員会副責任者、安保外交部長を歴任。2001年7月の第19回参議院議員通常選挙比例区から立候補、落選。
 2006年、日本共産党を退職、かもがわ出版に入社。

【退職前の著書】
◆『「基地国家・日本」の形成と展開』(2000年、新日本出版社
◆『「集団的自衛権」批判』(2001年、新日本出版社
◆『反戦の世界史 国際法を生みだす力』(2003年、新日本出版社
◆『ルールある経済社会へ』(2004年、新日本出版社
【2006年の退職後の著書】
◆『レーニン最後の模索:社会主義市場経済*3』(2009年、大月書店)
◆『マルクスはどんな憲法をめざしたのか』(2010年、大月書店)
◆『幻想の抑止力:沖縄に海兵隊はいらない』(2010年、かもがわ出版
◆『憲法九条の軍事戦略』、『集団的自衛権の深層』(2013年、平凡社新書
◆『13歳からの領土問題』(2014年、かもがわ出版
◆『慰安婦問題をこれで終わらせる*4。 理想と、妥協する責任、その隘路から。』(2015年、小学館
◆『歴史認識をめぐる40章』(2015年、かもがわ出版
◆『「日本会議」史観の乗り越え方』(2016年、かもがわ出版
◆『対米従属の謎:どうしたら自立できるか』(2017年、平凡社新書
◆『日韓が和解する日*5』(2019年、かもがわ出版
◆『安倍政権は「倒れた」が「倒した」のではない*6』(2020年、かもがわ出版
◆『〈全条項分析〉日米地位協定の真実』(2021年、集英社新書

ということで退職後は「新日本出版社(不破氏、志位氏ら党幹部の著書を多数出すなど日本共産党には近い立場)」から著書を出さなくなった(主として社員として所属するかもがわから出版する)松竹と共産党の間にはいろいろと「意見対立があるのだろう」とは思っていましたが、こんなデマを流すとはねえ(呆)。
 とはいえ、「松竹がほとんど無名」「拉致の風化」でこんなことを言ってもほとんど「黒坂のようなウヨ以外」は問題にもしないわけですが。何せこの松竹記事、最近の記事ではなく「2020年06月08日」と1年前の代物ですし。
 さて松竹記事については他にもコメントしておきます。

拉致問題と左翼の責任・中 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba(2020年6月9日)
 蓮池さんの(ボーガス注:かもがわ出版から刊行した)最初の本を出したとき、いろんなところに配布して、協力を呼びかけた。
 すべての政党に対しても手紙を送って、協力を呼びかけた。当時の保守新党からは、「是非、ご協力したい」という連絡があった。共産党も会ってくださるという返事があったので、私はウキウキしながら共産党の本部を退職後はじめて訪れた。そこで愕然とすることになる。(続)

 最初の本とは蓮池『拉致:左右の垣根を超えた闘いへ』(2009年、かもがわ出版)のことでしょう。
 その後も蓮池氏は『拉致〈2〉:左右の垣根を超える対話集』(2009年、かもがわ出版)、『私が愛した東京電力福島第一原発の保守管理者として』(2011年)、『13歳からの拉致問題』(2013年)、『国と東電の罪を問う』(2015年、かもがわブックレット)と言った著書をかもがわから出します。
 さて「保守新党」ですが「蓮池本が刊行された2009年当時には存在しない(2003年に解散し所属議員は自民に入党)」なのでこれはおそらく「国民新党(2005~2013年)」の誤記ではないか。
 それはともかく、さて(続)に当たる拉致問題と左翼の責任・下 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba(2020年6月10日)についての引用は省略しますが平たく言えば

◆蓮池は家族会事務局長時代に改憲ウヨ(巣くう会や拉致議連)のいいなりに「改憲しないと拉致が解決しない」と放言してきた。あれは「護憲政党である」我が党に対する酷い侮辱だ。蓮池が『貴党を侮辱してすみませんでした』と正式にわびを入れない限り協力なんかできるか。馬鹿にするのも大概にしろ(要約)

と「けんもほろろだった」そうです(個人的にはそういう態度なら、電話対応で片付けて、わざわざ松竹に会わない方がいい気もしますが)。で松竹は「共産党は冷たい」とか抜かしてますが、日中両党関係正常化(1998年)の時も一応中国が「文革の時は本当にすまんかった」とわび入れてますからね。「文革(1977年に終結宣言)なんて20年も前のことだし、劉少奇とか打倒された幹部もほとんど復権(名誉回復)したし、四人組も裁判にかけられたし、今更正式謝罪しなくてもいい」なんて態度はとらなかった。
 それ知ってれば「いや共産党がそういう態度でも予想の範囲内だろ。お前や蓮池の考えが甘すぎるだろ」ですよねえ。

拉致問題と左翼の責任・下 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba(2020年6月10日)
 左翼が拉致問題をきっかけに国民の中で影響力を減退させたのは、左翼自身にも原因があったのである。

なんて話では全然ない。「社民党朝鮮労働党とズブズブすぎたのが良くなかった」つうならまだしも。そもそもこの著書の宣伝に共産党が当時、協力したところで巣くう会や家族会から『蓮池が共産党の手先になった』と誹謗されるのが落ちでしょう。
 とはいえ

拉致問題と左翼の責任・下 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba(2020年6月10日)
 それから何年かを経て、ようやく小池さん*7が対談してくれたりすることにはなるし、現在も関係は良好みたいなので、明らかにしても問題はないだろう。

ということでその後はまあ「それなりに関係は良好」なようですが。

*1:そりゃ否定するでしょう。

*2:しかし「ガセネタメール」に「希望の党」ですからねえ。やることが毎度小泉氏や安倍を利してるのだから、前原も呆れたバカです。

*3:副題からしておそらくテーマはネップでしょう

*4:松竹には「何だかなあ」ですね。そもそも『河野談話(宮沢内閣)、アジア女性基金(村山内閣)』で「一定の片がついていた」のを「日本は何一つ悪くない」とバカを言い出して安倍がぶち壊しにしたのが慰安婦問題です。安倍のようなバカが首相である限り、どんな案を出そうとも『日本は悪くない』で反発するでしょうから『これで終わらせる』なんてのは松竹の『勘違いと思い上がり』もいいところです。

*5:松竹には「何だかなあ」ですね。『しつこく繰り返しますが』そもそも『河野談話(宮沢内閣)、アジア女性基金(村山内閣)』で「一定の片がついていた」のを「日本は何一つ悪くない」とバカを言い出して安倍がぶち壊しにしたのが慰安婦問題です。安倍のようなバカが首相である限り、どんな案を出そうとも『日本は悪くない』で反発するでしょうから『日韓が和解』なんてのは松竹の『勘違いと思い上がり』もいいところです。

*6:もちろん「衆院選敗北で麻生辞任。民主党政権交代」まで行かなくても、つまり自民政権は続いても「参院選敗北での橋本政権や第一次安倍政権退陣」のような形に持って行けなかったのは残念です。とはいえ「倒してない」というのはあまりにも「野党共闘の成果」について自虐的すぎるでしょう。「コロナ失政による自滅」が大きいとは言え「野党のモリカケ、桜追及」「衆参両院で改憲派2/3が実現できなかったこと」など野党の奮闘が「政権崩壊に関係ない」わけもない。

*7:現在、党書記局長、参院議員の小池晃氏のこと