珍右翼・黒坂真に突っ込む(2022年1月3日分)

◆黒坂ツイート

黒坂真
 「日本共産党100年 理論と体験からの分析」(かもがわ出版)を読みました。
黒坂真のブログ 被拉致日本人救出のために Rescue Abducted Japanese by North Korea: 「日本共産党100年 理論と体験からの分析」(有田芳生・森田成也・木下ちかや・梶原渉著。かもがわ出版)を読みました。ー日本共産党はダイエーと似ているー
 日本共産党ダイエーは、成長と衰退という面からみると似ていると考えます。カリスマ的な経営者*1が、高成長分野を見出して思い切った投資を行った。経営者により組織が硬直化。

 完全に「根拠薄弱な、黒坂の単なる思いつき」であり吹き出しました。 
 なお、黒坂の思いつきに乗っかれば、「日本共産党ダイエー」は黒坂の言うのとは「別の意味で似ている面がある」ように思います(これまた俺の思いつきですが)。
 それは「業界自体が厳しい状況にある」ということですね。
 何も日本において「苦しい状況にある政党」は日本共産党だけでは無い。「自民一強」「無党派の増加」で野党各党とも楽な状況では無い。
 一方ダイエーの属するデパート業界も相次ぎ閉店したターミナルデパート…競合多く、生き残る術は : 読売新聞オンラインなどでわかるように楽な状況では無い。
 池袋にあった三越は今やヤマダ電気です。
 なお、黒坂記事黒坂真のブログ 被拉致日本人救出のために Rescue Abducted Japanese by North Korea: 「日本共産党100年 理論と体験からの分析」(有田芳生・森田成也・木下ちかや・梶原渉著。かもがわ出版)を読みました。ー日本共産党はダイエーと似ているーを読む限り「かもがわ本」には魅力を感じませんね。
 この本に魅力を感じないことについては今日も松竹伸幸に悪口する(2022年10/27日分) - bogus-simotukareのブログで既に書きましたが。
 というのも内容は1)「著者の考える日本共産党苦戦の理由と解決策」が根拠レス(思いつきレベル)で述べられてるにすぎない上に、2)その解決策が「抽象的で具体性に欠ける」「後出しじゃんけん*2としか思えないモノが多い」からです。
 ダイエーを例にすれば「百貨店業界の同業他社(三越伊勢丹高島屋など)や、流通小売りの他社(コンビニのセブンイレブン、家電量販のヤマダ電気、家具小売りのニトリ、ホームセンターのカインズ、ドラッグストアのマツモトキヨシなど)を例にして、統計データなどを元に具体的な経営改善策」を述べるのならともかく、「ただの思いつき(しかも抽象的で具体性に欠ける、あるいは後出しじゃんけんとしか思えない)」を述べられても役に立たないし、そもそも説得力も無い。
 黒坂記事黒坂真のブログ 被拉致日本人救出のために Rescue Abducted Japanese by North Korea: 「日本共産党100年 理論と体験からの分析」(有田芳生・森田成也・木下ちかや・梶原渉著。かもがわ出版)を読みました。ー日本共産党はダイエーと似ているーを読む限り、かもがわ本はそういう代物にしか見えませんね。
 しかも今日も松竹伸幸に悪口する(2022年10/27日分) - bogus-simotukareのブログでも触れましたが、そうした思いつきを書いてる人間の中にいるのが

◆2022年の参院選で落選した元立民党参院議員・有田芳生*3(1952年生まれ)
◆元第4インター、元トロツキー*4研究所*5の森田成也*6(1965年生まれ)

ですからねえ(呆)。
 共産党にあれこれ言う前に「まず自分の政治的失敗(有田の場合、選挙落選、森田の場合、彼がメンバーだったトロツキー研究所の解散*7)を総括したらどうなのか?。ちゃんと総括してるのか?」と言いたい。
 共産党と比べても政治的成果が無い人間(有田や森田)が共産党に思いつきの批判を加えるなど馬鹿馬鹿しいにもほどがある。

*1:この文脈においては宮本顕治共産党委員長とダイエー創業者・中内功

*2:野党共闘が成果を十分上げず、選挙に敗戦してから「野党共闘の進め方に問題があったのでは」と言われても、と思うのは俺だけでは無いでしょう。

*3:正直、有田が当選した場合にこうした本に寄稿したかは疑問だと思います。有田は野党共闘候補として共産の支援を受けていたし、議員時代、有田は共産批判を明らかに自重していたからです。落選したら非難を始めるとはあまりにもデタラメすぎないか?

*4:1879~1940年。ソ連において外相や国防相を歴任。レーニン死後、実権を握ったスターリンとの政治抗争に敗れ国外追放。亡命先のメキシコでスターリン批判を続けたが、スターリンの放った刺客によって暗殺された。著書『裏切られた革命』、『わが生涯』 (岩波文庫)、『ロシア革命史』(岩波文庫、角川文庫)、『永続革命論』、『ニーチェからスターリンへ』、『ロシア革命とは何か』(光文社古典新訳文庫)、『レーニン』(光文社古典新訳文庫、中公文庫BIBLIO)など

*5:トロツキー研究所 - Wikipediaによれば1991年に結成。しかし、2018年1月24日付でトロツキー研究所事務局名義で「トロツキー研究所閉鎖のお知らせ」を会員に配布。会員数減少(最盛期約300人から150人以下へ)、塩川喜信(1935~2016年、元所長)、上島武(1935~2016年、大阪経済大学名誉教授)ら主要メンバーの死去、事務局メンバーの高齢化を理由にトロツキー研究所の解散予定を通知した。その後2019年3月の『トロツキー研究』第73号の発行をもって解散したと見られる。

*6:共産主義関係の著書、訳書多数。著書に『資本と剰余価値の理論』(2008年、作品社)、『価値と剰余価値の理論』(2009年、作品社)、『マルクス経済学・再入門』(2014年、同成社)、『家事労働とマルクス剰余価値論』(2014年、桜井書店)、『ラディカルに学ぶ「資本論」』(2016年、柘植書房新社)、『マルクス剰余価値論形成史』(2018年、社会評論社)、『新編マルクス経済学再入門(上)(下)』(以上、2019年、社会評論社)、『『資本論』とロシア革命』(2019年、柘植書房新社)、『トロツキーと永続革命の政治学』(2020年、柘植書房新社)、『マルクス主義フェミニズムセックスワーク論』(2021年、慶應義塾大学出版会)、『「共産党宣言」からパンデミックへ』(2021年、柘植書房新社)、『トロツキーと戦前の日本』(2022年、社会評論社)など、訳書としてトロツキー『わが生涯(上)』 (2000年、岩波文庫)、『レーニン』(2007年、光文社古典新訳文庫)、『永続革命論』(2008年、光文社古典新訳文庫)、『ニーチェからスターリンへ』(2010年、光文社古典新訳文庫)、 『ロシア革命とは何か』(2017年、光文社古典新訳文庫)、デヴィッド・ハーヴェイ『〈資本論〉入門』(共訳、2011年、作品社)、マルクス『賃労働と資本/賃金・価格・利潤』(2014年、光文社古典新訳文庫)、マルクスエンゲルス共産党宣言』(2020年、光文社古典新訳文庫)など

*7:そもそも元活動家の森田が、運動挫折の経験(トロツキー研究所の解散)があるのに脳天気に共産党に説教できると思える神経が理解不能です。何様のつもりなのか。