今日の中国ニュース(2021年9月18日分)

【主張】中国のTPP申請 交渉できる状況にはない - 産経ニュース

 中国の加盟を認めるべきでないのは当然である。

 「加盟を認めたら、TPPを中国が乗っ取り、参加国は中国の奴隷となる!(俺の要約)」と主張するいつもの産経です。


【産経抄】9月19日 - 産経ニュース

 環太平洋戦略的経済連携協定(TPP*1)に加盟を申請した中国である。
▼米国の離脱*2を奇貨として、あわよくば巨大市場を「わが庭に*3」という腹が見えているだけに始末が悪い。

 「巨大経済圏(今回はTPP)に参加したい」というのはごく自然な考えでしょう。問題は「その参加希望国をメンバーとして参加させることにメリットがあるかどうか」ですが、その参加希望国が中国だとこのように「悪意で物を見る」のだから産経には心底呆れます。


【正論10月号】横暴国家・中国 地方の廃校を狙う中国エリート学校 産経新聞論説副委員長・佐々木類(1/2ページ) - 産経ニュース
 以前、今日の中国ニュース(2021年7月26日分)(副題:未だに幸福実現党とズブズブらしい産経) - bogus-simotukareのブログで取り上げた【一筆多論】東かがわ市は頭を冷やせ 佐々木類 - 産経ニュース(2021.7.27付け)の二番煎じ記事です。

 令和元(二〇一九)年十二月のこと。東かがわ市議会定例会の一般質問で、幸福実現党の宮脇美智子市議がこの問題を取り上げたことで、中国エリート校による拠点化計画が住民らの知るところとなった。
 問題の学校は、中国北京市にある北京市海淀外国語実験学校(海淀学校)だ。一九九九年に北京市海淀区人民政府の承認を受けて設立された全寮制の幼稚園、小学校、中学校、高校の一貫校である。

 『香川県東かがわ市に海淀学校が研修施設を作る』と言うだけの話の何が問題なのか。
 『中国の侵略』云々と騒ぐ『産経の佐々木*4』『幸福実現党幸福の科学)の宮脇』ですがそのような悪口にはどう見てもまともな根拠がない。


【東京・赤坂】第11回 アジアの民主化を促進する東京集会 | 一般社団法人 アジア自由民主連帯協議会

 現在、アジアでは、中国共産党政府による国内の弾圧政策により、民主運動家や人権派弁護士が次々と不当逮捕されています。また、チベット南モンゴル*5ウイグルなど各民族は事実上の植民地支配下にあり、しかも各民族の生命、文化伝統、信仰が滅ぼされていくジェノサイド政策が行われています。
 来年2月には北京における冬季オリンピックの開催が予定されています。しかし、平和の祭典であり、すべての差別に反対するオリンピック精神と、現在のジェノサイド政策は真逆のものです。私たちはこの集会にて、来年度の北京オリンピックの開催地変更、もしくはボイコットもまた訴えることを予定しております。

 アジアの民主化と言いながらネタが「中国オンリー」であることにはいつもながら大笑いですね。
 「反体制派暗殺疑惑のサウジ」「軍部クーデターのミャンマー」「共産党一党独裁ベトナムラオス」など「中国以外にも民主化の点で問題があるアジアの国」は山ほどあるのに。中国非難しかしないのならせめて「アジアの民主化」を標榜するのは辞めて「中国の民主化」のみを標榜したらどうなのか。

*1:環太平洋パートナーシップ協定 - Wikipediaによれば現在の参加国はオーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、日本、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポールベトナム

*2:とはいえバイデンはトランプと違い、「復帰したい」と言っていますので今後「復帰の可能性」は充分ありますが。

*3:この「我が庭」というのはどう見ても「中国のTPP参加国への経済進出」ではなく、「中国のTPP参加国への政治的支配」と言うトンデモな意味としか理解できないでしょう。参加の是非はともかく、参加しただけでは、そんなことは無理でしょうに。

*4:著書『日本人はなぜこんなにも韓国人に甘いのか』(2016年、サンクチュアリ出版)、『静かなる日本侵略:中国・韓国・北朝鮮の日本支配はここまで進んでいる』(2018年、ハート出版)、『日本が消える日:ここまで進んだ中国の日本侵略』(2019年、ハート出版)、『日本復喝! :中国の「静かなる侵略」を撃退せよ』(2020年、ハート出版)

*5:内モンゴルのこと