今日の中国ニュース(2023年8月27日分)

台湾・外交部長が寄稿 「今こそ台湾の国連参加を」 - 産経ニュース
 国連加盟申請を本当にしたら「独立宣言も同然」で、「独立したら侵攻もあり得る」とする中国の「台湾侵攻」の原因になりかねません。本気で言ってるとはとても思えませんが、「支持者の受け狙い」等ハッタリ、フカシであっても、対中関係は悪化必至でありその愚かさに心底呆れます。


イギリス議会報告書、「台湾は独立国家」と明記 中国は反発 - 日本経済新聞
 事実ならば「おいおい(呆)」です。
 「英国は台湾と国交樹立するのか?」と中国が反発するのも当然でしょう。


イギリス外相が中国外相と会談 両国の関係改善進むかが焦点 | NHK | 中国

 イギリスの外相として5年ぶりに中国を訪れたクレバリー*1外相は30日、首都・北京で王毅*2外相、それに韓正*3国家副主席と相次いで会談しました。

 ということで英国「議会」はともかく、英国「政府」は中国とそれなりの友好関係構築を目指してるようです。


米中軍幹部がフィジーで会談 停滞の軍当局対話動くか - 産経ニュース
 米中が本気で軍事衝突する気なら、こうした対話をする必要はないのであり、こうした動き自体が「米中双方とも軍事衝突を回避したがってることの証明」といえるでしょう。


◆中国との友好を模索する米国?

習氏のG20出席「望む」とバイデン氏、米中首脳会談模索 - 産経ニュース
 バイデン米大統領は8月31日、インド・ニューデリーで9月9~10日に開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に中国の習近平国家主席が出席することを望んでいると述べた。ワシントンで記者団に語った。バイデン氏は出席予定で、個別会談の機会を模索しているとみられる。

米商務長官が中国首相と会談 李強氏「健全な米中経済は世界にとっても有益」と訴え - 産経ニュース
 中国を訪問中のレモンド*4米商務長官は29日、北京で中国の李強*5首相と会談した。
 レモンド氏は同日、中国で経済政策を担当する何立峰*6副首相とも会談した。
 レモンド氏は28日、北京で王文濤*7商務相と会談し、貿易や投資の問題を協議する官民の作業部会を設置することで合意した。

 結局「経済大国」中国と全面対決など、できる話ではないわけです。まあ「アメリカ企業に『霞を食え』とは言えません」からね(id:Mukkeへの嫌みのつもり)


処理水放出 台湾副総統「もっと情報公開すべき」
 中国と違い反対表明はしないモノの、台湾ですら、この程度の批判はするわけです。


中国迷惑電話、外務省局長が申し入れ「極めて遺憾」 - 産経ニュース
 「申し入れないわけにもいかない」のでしょうが、「中国政府(中国公安)の犯行」でもない限り中国も「取り締まりに努める」程度のことしかできないでしょう。
 それにしても

外務省の鯰(なまず)博行*8アジア大洋州局長

とは随分変わった名前(鯰)です。


【主張】タイの新首相選出 日米は安定へ働きかけを - 産経ニュース

 民主政治の強化は、タイの中国傾斜を防ぐことにもつながる。

 民主化とは「そういう話ではない」し、中国が経済大国であることを考えればタイが民主化しようと産経が期待するような「反中国路線」はないでしょう。そもそも「民主国の欧米」だって産経が期待するほどには「反中国」ではない。

*1:保守党幹事長、ジョンソン政権教育相等を経て現在、スナク政権外相

*2:駐日大使、中国共産党中央台湾工作弁公室主任(国務院台湾事務弁公室主任兼務)等を経て中国共産党中央外事工作委員会弁公室主任(外相兼務)

*3:上海市長、党委員会書記、第一副首相(党中央政治局常務委員兼務)等を経て国家副主席

*4:ロードアイランド州財務長官、知事等を経て、現在、商務長官

*5:温州市党委員会書記、浙江省長、江蘇省党委員会書記、上海市党委員会書記等を経て首相(党中央政治局常務委員兼務)

*6:泉州市長、党委員会書記、廈門市党委員会書記、国家発展改革委員会主任中国人民政治協商会議全国委員会副主席等を経て副首相

*7:南昌市(江西省省都)党委員会書記、済南市(山東省の省都)党委員会書記、昆明市(雲南省省都)市長、黒竜江省長等を経て商務相

*8:外務省アジア大洋州局地域政策課長、国連大使、外務省国際法局長、経済局長等を経てアジア大洋州局長