河野氏、親族企業の中国との関係「政治活動に影響全くない」 - 産経ニュース
「親族企業の会社名」「親族とは誰なのか」くらいはっきり書けですね。何でぼかすのか。「怪しい記事だと産経も自覚してるのか?」ですね。
「河野太郎*1、親族企業」でググったらヒットした
日本端子 - Wikipedia
河野洋平*2が大株主。洋平の長男である衆議院議員・河野太郎が一時、社員として在籍した。現在の社長は洋平の次男。
【沿革】
1995年12月
中国北京に合弁会社「北京日端電子有限公司」を設立。
1996年7月
香港に香港日端電子有限公司を開設。
2007年5月
中国蘇州市に合弁会社「日端健和興電子電子科技(蘇州)有限公司」を設立。
が産経の言う「中国に進出してる親族企業」のようですが。つまり日本端子 - Wikipediaを信じれば親族とは「父である河野洋平・元自民党総裁(日本端子の大株主)」&「河野太郎の実弟(日本端子社長)」だったわけです。
産経なら普段から河野洋平氏(現在、日中友好団体の一つである日本国際貿易促進協会理事長)を散々「中国の走狗」呼ばわりしてたので、今回も「見ろ、河野一族のファミリー企業・日本端子は中国に進出している。河野一族は中国べったりの売国奴だ」「河野が総裁になれば『中国に進出している』ファミリー企業・日本端子のために利益誘導するに決まってる。当然、中国にはへいこらだ」などと散々罵倒するかと思っていましたが意外です。まあ、それはともかく今後ウヨ連中(桜井よしこ、島田洋一など)は日本端子をネタに散々河野に「中国の走狗」と悪口するのでしょう。
【追記】
島田洋一
中共幹部の意向に社運が掛かる親族企業の株を持ちながら、外相や防衛相を務めるというのは、文明国ではあり得ない話だ。
石平太郎
この件で問われているのは、河野さんという政治家の「政治活動」に影響があるかどうかではなく、「河野政権」となった場合の対中政策への影響の問題だ。河野さんはどうして、「私が首相となった場合、政権の対中政策に全く影響ない」と言わないのか。
ということで、予想通り、河野に悪口するウヨ連中です。
【追記終わり】
◆蔡英文のツイート
高市氏、台湾の蔡総統とオンライン会談「前向きな話し合い」 - 産経ニュースが触れてる件ですね。
高市が総裁選に出馬している以上、蔡が「どう言い訳しようとも」、この行為は「高市候補への応援」と見なされても文句は言えないでしょう(高市は明らかにそういう政治利用をしていますし)。確かに「反中国の台湾ロビー=高市のようなウヨが多い」とはいえこんなことをやることが果たして台湾のためになるのかどうか。
中国、米国との対立緩和狙いか 北京でユニバーサル・スタジオ開業 - 産経ニュース
反中国の産経らしくて吹き出しました。
まず第一に「ユニバーサルスタジオが中国で金儲けしたい」と言う事実を無視するのはいかがなものなのか。
第二に「ユニバーサルスタジオ」を誘致すれば「観光スポット」として中国にとって利益があるわけです。それを「米中対立緩和」で説明したがるのは「何だかなあ」ですね。
【産経抄】9月20日 - 産経ニュース
豪州の「潜水艦契約破棄」はフランスに対して「無礼の極み」であり、それに加担した米英も「無礼の極み」でしょう。
ところが産経曰く「米英豪州の三国は反中国同盟(AUKUS*3(オーカス))を強化するために潜水艦契約を破棄したのだから仕方がない。今、一番大事なことは反中国だ。反中国の大義のためなら何でも許される。フランスは大局的見地に立って我慢しろ」(なお、以上は俺の要約であり、産経記事と一言一句、同じ訳ではありません)。
「お前、日本がフランスと同じ立場(一方的に契約破棄)でも同じ事が言えるのか」という話です。
産経だと「日米同盟に配慮して米国はそんなことしない」と言いそうですが。それとも「米国の要望にはすべて応えるのが同盟国の政治的義務だ。日本が契約破棄されても同じ事が言えるに決まってるだろう!。」と躊躇なく言うのか。
そして落ち(引用は省略しますが)が「日本も米英豪州を見習って反中国姿勢をもっと強めるべきだ(俺の要約)」と言うから呆れます。隣国、しかも重要な貿易相手国をどこまで敵視しているのか。