今日の産経ニュースほか(2021年10/18日分)

◆今日の埼玉新聞での共産党県委員長のインタビュー記事(会社で読んだ記事のうろ覚え)

・前回は小選挙区で12人立てたが今回は野党共闘に配慮して、半分の6人に抑えた(ボーガス注:従って、確か、小生の選挙区は、野党候補は立民系の候補一択です)。必ずしも立民との政策合意がされてるわけではないが自民を利するわけにも行かない。
 (6人立てたところでは立民と競合しているが、という埼玉新聞の質問に)、全く小選挙区に立てないと言うことは党員や支持者への思いに反する。また小選挙区に立てないことで比例区の得票に響く恐れもある。

云々とのこと。まあ、『立候補者を減らしたこと(減らしたことそれ自体よりも、むしろ必ずしも立民との政策合意がなく、『立民の共産を舐めた態度』が助長される恐れがあること)』についていろいろ複雑な思いはありますが、『ライトな党外の一支持者』にすぎないので、これ以上はあまりコメントはしません。比例では確実に共産に投票し、「京都の立民候補(共産が候補を下ろして事実上共闘)が気にくわない」「京都の立民と共闘なんかする共産が気にくわない」としてリベラル21 立憲民主党と共産党が奇妙な取り引き(?)、京都は〝魑魅魍魎〟の世界なのか広原盛明)が共産党に悪口するような真似(棄権)は「比例では絶対にしません」。まあ、「不満がないわけではない」が、その程度には共産を支持し評価してる俺です。
 「ガキじゃない」んだから「ベストじゃなきゃ嫌だ」ではなく「ベターな政党」で行くしかないでしょう。俺的には共産が「ベターな政党」のわけです。
 但し、小選挙区は「微妙」かな。俺も「広原のような不満」がないわけでないので、棄権(但しその場合も投票所には行き白票の予定)するかもしれませんがあえて「我慢して立民系に投票」もあり得るので何とも言えません。正直、「選挙結果がわかる」10/31以降もそのあたりはあまり言いたくない(多分言わないと思う)。立民系って「代表・枝野」「幹事長・福山」が典型ですけど「諸手で支持できるような候補」ではありませんからねえ。投票したと言いたくないけど「棄権して自民を利しても構わないのか」と言われるのも躊躇するし、正直頭が痛い。裁判官国民審査についてはコメ欄でご指摘があるように俺も「全員バツ」にしようかと思います。


森山真弓氏死去「女性政治家の鑑」「明晰な頭脳」 - 産経ニュース
 過大評価はしませんが

森山眞弓 - Wikipedia参照
・女性として初めて東京帝国大学法学部法律学科(現在の東京大学法学部)へ入学
・国家公務員上級甲試験(現在の「国家公務員採用総合職試験」にあたる)に合格し、東京大学卒業後、1950年4月に女性上級職員第1号として労働省に入省。1980年(昭和55年)、婦人少年局長を最後に労働省を退官。
・1989年(平成元年)、海部内閣で『女性初の官房長官』となった(また、現時点では唯一の女性官房長官である)。官房長官時代に、内閣総理大臣杯を土俵に上がって授与しようとして、女人禁制を理由に日本相撲協会に拒否されると、森山は女性差別ではないかと問題提起を行い、女人禁制を掲げる様々な伝統行事のあり方に影響を与えることになった。
・その後も宮沢内閣文相、小泉内閣法相を歴任

ですからねえ。文句なく「優秀な人間」であるし、「相撲協会の一件」などで「リベラル派、左派にもそれなりに評価された人間」だった(あくまでも「それなりに」ですが)。「比較する」のはあまりにも森山氏に失礼ですが、「同じ自民党女性議員」でも、杉田水脈のようなクズとは全然違う。
 野田*1や大島*2が彼女を「我々自民議員(あるいは自民女性議員)にとって模範となる先輩だった」つうなら「杉田みたいなクズを公認するな」つう話です(杉田水脈みたいな人物を性懲りもなく公認するのだから、自民党というのも本当にひどい政党だ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)。

 野田氏にとって、森山氏は衆院初当選後に所属した旧河本*3派(番町政策研究所)の先輩だった。ともに進めた選択的夫婦別姓制度が進捗しない状況について、森山氏は「憲法改正も実現してないじゃない。まだまだですよ」と前向きに捉えていたという。

 「何だかなあ(苦笑)」ですね。森山氏が改憲派*4だったのか、改憲派の多い「ウヨ政党・自民党内」での「自虐ジョーク(党是のはずの改憲だって実現してないんだから気にしてない。国民投票が必要な改憲に比べたらハードルは低いはず、など)」だったのかはともかく(前者ならともかく、後者なら、森山氏の主観が何であれ、安倍なんぞは『夫婦別姓の方がハードルが低いとは、俺たち改憲派を馬鹿にするのか!』とマジギレでしょう)。
 それはともかく森山氏も野田も『極右』ではないものの、勿論左派ではなく、夫婦別姓など「左翼云々」なんて話では全くない。産経などウヨが夫婦別姓をやたら嫌う理由は理解不能です。

 長男を柔道の試合中に事故で亡くしたことについて「私が生きていることが息子への何よりの供養」と語っていた森山氏。

 「森山氏に対し失礼な気もします」が「森山真弓、息子、柔道、事故死」でググってヒットした記事(実はこれ一つしかヒットしませんでした)を紹介しておきます(赤字強調は俺がしました)。
 なお、森山氏が「第一次安倍政権下の武道必修化」をどう思っていたのかは多少気になります。「自民党議員という立場上、批判できない」とはいえ「息子を柔道事故で失った人間」として「内心、不愉快」ではなかったのか。

部活動での死亡・重度障害事故の多さに驚愕 - でんすけの徒然ブログ2013.7.9
 今月4日付けの読売新聞に、スポーツ好きの私が驚く記事が掲載された。それは、学校での授業・部活での死亡・障害の多さである。
 日本スポーツ振興センターは3日、1998年〜2011年度の14年間に、全国の小中高校など体育の授業や部活動中に児童生徒が頭や首を打つなどした死亡・重度障害事故167件の調査結果を発表。
 競技別では、柔道54件ラグビー25件、水泳21件、体操20件の順だった。
 今回、この記事を取り上げた理由は、宇都宮市に居住当時、色々と配慮していただいた(ボーガス注:栃木選出の代議士だった)元法相・森山真弓先生の一人息子が、柔道試合中に亡くなり、私自身も(ボーガス注:柔道ではなくレスリングだが)小さな障害をもって高校を卒業したからです。
 まず最初に、真弓先生の長男・太郎氏の事を書きます。真弓先生は、太郎氏が亡くなった後、約350ページの「太郎」という著書を自ら編集・出版している。それによると、横浜市桐蔭学園高校1年生の時、横浜地区高等学校柔道新人戦大会に出場、試合中の事故のために死去、在世16年4か月との事。
 更に、本文では、「昭和48年1月28日、横浜の無段者柔道大会で技を競っておりますとき、朝日新聞の記事によりますと、相手に大外刈をかけて、そのときに返しわざをかけられ、畳にまっさかさまに落ちたと書かれております。まことに瞬間的なできごとであったとしか考えられません。あとで遺体を診られました医師は、首の骨折で瞬間に絶命されたであろうと言われたということであり、いま私たちの前にあります棺の中にある太郎君の顔は、まことに満足そうで、いつもと変わらないほほえみを浮かべております。太郎君は16才の人生を終わって天に帰られたのです」と書かれている。誠に悲しい文面で、国語力の乏しい自分には、これ以上の言葉は出てこない

 柔道も本当に危険なスポーツであり、事故防止の徹底が必要だと改めて思います(例えば柔道が危険なスポーツなのではない、日本の柔道が危険なのだ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)。「昭和48年(1973年)」といえば、森山氏(1927年生まれ)が46歳、夫・欽司*5代議士(1917年生まれ)が56歳。まさか「高校生の息子(1973年1月死去で享年16歳4ヶ月と言うことは1956年9月生まれで存命なら今年で65歳でしょうか)の死」を看取ることになるとは思っておらず、その悲嘆やいかほどのものであったかと確かに「これ以上の言葉は出てこない」。
 しかし「子どもが不幸な目に遭った」と言う意味では「横田早紀江」なんかも同じような体験をしてるわけですが、まあ、森山氏と早紀江では「人間が違う」ように思いますね(もちろん『悲劇のヒロイン気取り』早紀江の方がレベルが低い)。
 俺も彼女が「そんな不幸を抱えていた」とは今回初めて知りました。彼女もこの件を「横田めぐみ拉致について語りまくってきた」早紀江などと違い、「あまり語ってこなかった」のではないか。人は「強い精神的打撃」を受けた場合、それについて「忘れようとする」場合もありますので。 


「尊い犠牲忘れない」福岡陸軍墓地で慰霊祭 - 産経ニュース
 あえて言えば彼らの死は「貴い犠牲」などではなく「無駄な犬死に」です。勝つことができず、しかも「やる前から敗北が確実だ」と見なされていた対米戦争(太平洋戦争)での死など「無駄な犬死に」でしかありません。勿論これは「戦死者への侮辱」ではない。戦死者を「貴い犠牲」と美化して「自らへの批判」を逃れようとする昭和天皇ら当時の「政府首脳陣」及び「彼らをかばおうとするウヨ」への批判です。
 なお、「ならば勝利して利権が得られた日清、日露などは評価するのか?」つう指摘があるかと思いますが、それについてはひとまずおきます。いずれにせよ中国、韓国、ロシアとの関係を考えれば今時、日清、日露なども「日清の賠償金で日本が近代化できた」「日清では台湾が、日露では南樺太が領土になった」等と無邪気に美化できる話ではない。
 それにしても、この記事が興味深いのは「墓地」ということですね。こういう「ウヨ式典」て「護国神社」が多いんですけどねえ。まあ、それはともかく、墓地に「遺骨はある」わけで遺骨のない「護国神社靖国神社」での「追悼」などというのは何ら「日本の伝統」ではない。

*1:小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣消費者問題等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣総務相などを経て岸田内閣女性活躍等担当相

*2:村山内閣環境庁長官森内閣文相(科技庁長官兼務)、小泉内閣農水相自民党国対委員長(森、小泉、第一次安倍、福田、麻生総裁時代)、副総裁(谷垣総裁時代)等を経て衆院議長。河本派の流れをくむ派閥「大島派(山東派を経て現在は麻生派に吸収された)」の元ボス

*3:彼女の夫だった森山欽司代議士が河本派だったことが理由とみられる。

*4:ただし「今の番町政策研究所(高村・元自民党副総裁、大島衆院議長などが派閥ボスを務めた)」は「護憲派」とはとても言えないものの、もともとは三木派(河本も三木の側近)で「護憲派」に属する。まあ、野田も森山氏も安倍ほどの「ゴリゴリの改憲右翼」では勿論ありませんが。

*5:田中内閣科学技術庁長官、大平内閣運輸相など歴任