今日の産経ニュース(2021年10/22、23日分)

立共「閣外協力」、衆院選で食い違い鮮明 - 産経ニュース
 産経や自民が「野党共闘」に危機意識を感じてることがよくわかります。
 例の「河野太郎らの反共演説」も「共産議席増加予想」への対応という要素(つまり議席増を阻みたい)もあるでしょうが、より大きいのは「野党共闘による立民議席増」を少しでも阻みたいということでしょう。
 だからこそ、こうして「思惑の違いガー」で野党間に亀裂を生み出そうとする。
 勿論「閣外協力」にしかできなかった点で「立民と共産」には明らかに「方向性の違い」があり、その点は「立民支持層」「共産支持層(俺もその一人です)」ともに、「今後に不安や危惧がない」わけではない。
 とはいえ、「今の自民政権でいいのか」という観点に立てば「野党共闘支持」の方向性しかないでしょう。


巨人・原監督が続投へ 複数年契約の方針 - 産経ニュース
 ペナントレース末期の「大連敗」という「大失速」「大ブレーキ」のために「監督として過去の優勝実績がある」「巨人を代表する元四番バッター」とはいえ、さすがに「続投の場合も1年契約(来期の成績を見て複数年に切り替える)」かと思いきや「複数年契約」とは他人事とはいえ「おいおい」ですね。
 勿論、そこには「巨人の監督は生え抜き*1で人気選手」でなければいけないが「そうした人間は原以外にいない」という面が大きいのでしょうが。将来はともかく、現時点では「元木ヘッドコーチ」「桑田投手チーフコーチ補佐」など(2021年度 監督・コーチ一覧(読売ジャイアンツ) | 2021年度公示 | NPB.jp 日本野球機構参照)では「原の代わりにならない」と言う判断なのでしょう。


【孤高の国母】(125)戦慄の二・二六事件 なぜ昭和天皇は偉大なのか - 産経ニュース
 反乱を起こした青年将校天皇が鎮圧したことは「国家元首大元帥(軍最高司令官)として当然のこと」であり「偉大」と言って称えるようなことでは全くありません。
 なお、多くの歴史学者が指摘していることですが、
1)女婿・山口一太郎*2青年将校の一人だったことから同情的だった本庄*3侍従武官長
2)「陸軍への責任追及」を恐れ、青年将校への寛大な処分を求める川島*4陸軍大臣
など陸軍幹部の意向を無視し、厳罰方針をとった「226事件での昭和天皇の能動性」を強調することは「日中戦争、太平洋戦争」について「陸軍の暴走に引きずられただけ」という「産経らウヨの昭和天皇免罪論(もちろん226事件での対応で解るように明らかなデマ)」と明らかに矛盾します。
 陸軍が「満州事変」などで時に「暴走したこと」は事実ですが、昭和天皇はそれを「満州国建国」などの「結果」を理由に「結果オーライ」で能動的に容認してきました。決して「受動的な立場」ではない。


引退の中山成彬氏「自主憲法なくば相手にされず」 - 産経ニュース
 中山*5が「成田闘争ごね得」「日教組の加入率が高い県は学テの成績が悪い(文科省もその事実を否定した明らかなデマ)」「慰安婦は公娼」などの暴言によって事実上、自民、維新を追放され、「自力で当選するだけの力がない」がゆえに、ついに政界引退に追い込まれたことはひとまず素直に喜びたい。
 とはいえ、中山と同レベルの暴言「LGBTには生産性がない」「女はいくらでも嘘をつく(レイプ告発の伊藤詩織氏を嘘つき呼ばわり)」の杉田が杉田水脈みたいな人物を性懲りもなく公認するのだから、自民党というのも本当にひどい政党だ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)ということにはげんなりします。自民も「中山が国交相引責辞任し、自民から追放された時代(麻生政権時代)」と比べて劣化したと言うことでしょう。


【正論】皇室の将来は日本の将来である 東京大学名誉教授 平川祐弘 - 産経ニュース

 仏教伝来の聖徳太子の昔から神道は消えることはない。明治は西洋化の時代だが、天皇を記念する、森に囲まれた明治神宮は、今や伊勢神宮と並んで、神道の聖地である。
 天皇家は神武以来の文化的伝統の体現者として、国民のうちにひそむ神道的感情によって支えられてきた。

 神社本庁とズブズブの産経では予想の範囲内ですが「政教分離を無視して恥じない」この駄文には心底呆れます。
 少なくとも今の皇室は「天皇と神社の関係」についてここまで無神経ではないでしょう。

*1:この条件がなければ、原以外にいくらでもいるとは思いますが。

*2:1900~1961年。1936年に無期禁固刑を受けるが、1941年に仮釈放。山口が「本庄の女婿」だったことは単なる偶然ではなく、「226事件青年将校」らが「山口→本庄→昭和天皇」と言う形で昭和天皇から、青年将校に対する寛大な処分を引き出す思惑があったとみられる(勿論、その思惑は完全に失敗しますが)。(山口一太郎 - Wikipedia参照)

*3:関東軍司令官(満州事変当時)、侍従武官長など歴任。戦後、戦犯指定を苦にして自決。

*4:朝鮮軍司令官、岡田内閣陸軍大臣など歴任

*5:小泉内閣文科相麻生内閣国交相を歴任