今日の産経ニュース(2021年10/31日分)

【産経抄】10月31日 - 産経ニュース

 海で接する中露の振る舞いには気が抜けない。さまざまなタイプのミサイルにも身構えねばならない。

 おいおいですね。中露が日本にミサイルを撃ち込む恐れがあると本気で思っているのか?


【正論12月号】やっぱり恐ろしい安倍晋三という男 産経新聞政治部編集委員兼論説委員 阿比留瑠比 - 産経ニュース
 「辣腕」「敏腕」などではなく「恐ろしい」が褒め言葉になるという感覚は理解しがたい。
 特に安倍の場合

モリカケ疑惑や「桜を見る会」疑惑などという違法な利益誘導疑惑が疑われる、その非常識さが恐ろしい
◆自殺した元近畿財務局職員と遺族に対して冷酷な態度が恐ろしい
◆溝手氏に刺客候補を送る逆恨みの酷さが恐ろしい
◆どう見てもそんな見込みもないのに「ロシアと平和条約を締結する」と放言できる見識のなさが恐ろしい

などと安倍批判派から「否定的な意味」で「恐ろしい」と評価されていたわけですが、それはさておき。
 安倍信者の阿比留らしいですが、むしろ総裁選で明らかになったのは「安倍の力の衰え」でしょう。
 もちろん

【党三役】
◆甘利幹事長
 安倍政権下で、経産相(第一次)、経済財政担当相(第二次、第三次)、自民党政調会長、選対委員長を歴任
※但し、甘利の場合、「麻生派幹部」であって麻生副総裁に近いことにも注意が必要。
高市政調会長
 総裁選で安倍が支援。安倍政権下で沖縄・北方等担当相(第一次)、総務相(第三次)、自民党政調会長を歴任
【閣僚】
◆岸防衛相
 細田派所属。菅内閣防衛相からの留任。安倍の実弟
◆萩生田経産相
 細田派所属。安倍内閣官房副長官(第三次)、文科相(第四次)を歴任
◆松野官房長官
 細田派所属。第三次安倍内閣文科相

など「安倍に近い連中」が要職にあることは軽視できない。
 とはいえ、総裁選では当初から「本命・岸田、対抗・河野(ただし議員票の支持が弱いので決選投票になれば岸田勝利、河野が勝利するには党員票の過半数を第一回投票で獲得する必要がある)」でした。高市は完全に「穴」扱いでした(野田に至っては「大穴」ですが)。
 また、

高市で総裁選に勝てるのか?
◆何故、細田派の下村政調会長(当時)や萩生田文科相(当時、現・経産相)などでなく、高市なのか?

等の声を押さえ込めなかったのでしょうが、安倍は細田派を「高市支持で一本化」ができませんでした。
 それで安倍のどこが「恐ろしい」のか。
 しかも岸田政権では「野田男女共同参画・女性活躍担当相」です。俺個人は野田にそれほど期待していませんが、「夫婦別姓支持」の野田を「男女共同参画・女性活躍担当相」にした政治的な意味は決して「小さくない」でしょう。
 つまり岸田は「総裁選の決選投票」で高市の支援を受けたが故に「政調会長」にしたものの、岸田政権について「極右イメージ」をもたれることをやはり嫌ってるということですね。
 このこと自体が「安倍の力の衰え」でしょう。