今日の産経ニュース(2022年1/20~23日分)

壁破った御嶽海、三役28場所目の大関昇進確実に「長かった」 - 産経ニュース
 優勝を逃せば「大関昇進」も微妙だったでしょうが、「13勝2敗」で優勝を決めたことで大関昇進がほぼ確実になりました。


【新聞に喝!】時代とずれた価値観の強制 イスラム思想研究者・飯山陽 - 産経ニュース
 後で批判しますが、中身自体も酷いですが、それ以前に「イスラム思想研究」という肩書きなのに記事内容が「イスラム教と関係ない」のだから脱力します。

 毎日新聞は昨年12月25日にニュースサイト紅白歌合戦の「男女対抗」 当初は平等理念、今は多様性への過渡期 | 毎日新聞で、例年大みそかに開催されるNHK紅白歌合戦について「近年、多様な性のあり方への意識の高まりなどもあり、男女対抗の形式は時代とのずれも指摘されている」とし、一般社団法人fair代表理事でゲイだと公表している松岡宗嗣氏*1の「男女という二元論に当てはまらないアーティストがいることを前提にしてほしい」「そもそも性別で分ける必要はあるのか」という意見を紹介した。
 しかし松岡氏は性別で分けるなと言いつつ、「性別で分けない形を採用してふたを開けてみると出演者が男性ばかりとはならないよう、ジェンダーのバランスも考えていかねばならない」と、性別に配慮せよと主張する。明らかに自己矛盾している。

 飯山*2のあほさには「はあ?」ですね。まあ、「男性ばかりの政財官界」と違い人気歌手を集めれば「男性ばかり」と言うことは考えがたいと思うので松岡氏の主張は「杞憂」とは思いますが、「紅白を男女対抗歌合戦にする必要は無い(例:裏番組のテレビ東京年忘れにっぽんの歌』)」と「男性歌手ばかりの出演にしないでほしい」と何がどう矛盾するのか?。

 朝日新聞デジタルは同12月27日、トランスジェンダーだと公表している歌手の中村中(あたる)氏*3のインタビューを掲載、そこで記者は中村氏に「紅白は、女性は紅組、男性は白組と二つに分けてしまうことで、いわゆる『性別二元論』を強化し、どちらにも当てはまらない性的少数者を締め出してしまう*4という問題点が指摘されています」と質問の体裁で「意見」している。
 これに対し中村氏が、歌うという行為自体が二元論からの解放であり、紅白が二元論を打ち出しているとも思っていないと回答

 まあ中村氏の立場上「確かに紅白の現状は問題があると思います」とはいえないでしょう。NHKから「お前、紅白に出演したじゃねえか」「誰のおかげで紅白に出られたんだ!。恩を仇で返すのか!」などと恨まれても困る。従ってこの中村発言を「本心だ」と思うのはあまりにもナイーブすぎる。まあ、仮に「中村氏の本心」がそうだとしても、他のトランスジェンダーがそうだとは限らない。
 「戸籍上は男性だが精神は女性なので男性(白組)として出場したくない」あるいは「そもそも男女別自体に疑問を感じる」という歌手が今後出る可能性は十分ありうる。そうしたことを考えれば「性別対抗歌合戦」に固執する必要はあるのかという意見が出るのはむしろ当然でしょう。そもそも多くの視聴者は「乃木坂46」「石川さゆり」「郷ひろみ」「星野源」など「自分の好きな歌手の歌が聴きたいだけ」であって「紅白の対決」にそれほど興味も無いでしょう。
 そもそも朝日も毎日も「紅白の区別は、時代にマッチしておらず、必要は無いのでは無いか」としているだけで、NHKを「紅白の区分を今すぐ辞めろ」と糾弾しているわけでもない。一方のNHKも「紅白については今後見直しを行う」「今後、紅白対抗戦の形は辞めるかもしれない(朝日や毎日のような指摘よりも、紅白に分けても『視聴者に受けているとは思えない(やる意味に乏しい)』という要素が大きいようですが)」としている。
 それなのに部外者の飯山が「今後も紅白対抗で何が悪い!。朝日や毎日は自分の考えをNHKに押しつけるな?」とは「はあ?」ですね。
 そもそも「押しつけてない」し、NHKの方もおそらく「そこまで紅白の区分けにこだわってない」。
【参考】

紅白=男女対抗は変わるのか 性的少数者から疑問、制作側の本音は:朝日新聞デジタル
 世界3大映画祭の一つ、ベルリン国際映画祭は2021年、「男優賞」「女優賞」を廃して「俳優賞」に統一した。英国を代表する音楽賞「ブリット・アワード」も、男女別の賞があったが、性別*5が男女どちらにも当てはまらないノンバイナリーであることを公表したサム・スミス(29)が男女区分をなくすよう提言したことなどを受け、22年からは男女の区分がなくなることが決まった。


石川知事選、立民が自民候補を県連推薦 社民も支援 - 産経ニュース
 いつもの「国政と地方政治は別」という言い訳ですが、そんな態度が政治不信を招き、立民の伸び悩みを招いているのではないのか。


タレントの高見知佳氏が参院選出馬へ 立民推薦 - 産経ニュース
 「芸能人だからダメだ」とは言いませんが、果たして「人格識見」を評価して選んだのかどうか。


河井案里氏を救急搬送、睡眠薬を大量服用 「さようなら」と連絡か - 産経ニュース
 一命は取り留めたようで何よりです。自殺を図るくらいなら「全てを暴露してほしい」ものです。あの事件に「総裁の安倍、幹事長の二階、選対委員長の甘利(役職は全て当時)」といったメンツが無関係なわけもない。


【主張】国交省の統計不正 信用裏切った罪は大きい - 産経ニュース
 もちろん「不正実行当時の安倍政権(既に、官僚(警察、財務省内閣府)に圧力をかけての、レイプもみ消し疑惑やモリカケ、桜疑惑が発覚)」が「やらせた疑い」が濃厚ですが、「国交省ガー」としか言わないいつもの産経です。


国民、党勢浮揚へ二正面作戦 都民ファと維新に触手 - 産経ニュース
 二正面作戦と言えば聞こえはいいですが「自力では浮上できない国民民主」が他党にすがって生き残ろうとしているだけのみっともない話です。


公式ツイッターで公明を中傷 四国放送が社員を解雇 - 産経ニュース
 問題は「どんなツイート内容なのか」ですね。勿論「会社の公式ツイート」でそんなことをやることは許されませんが、「内容自体は誹謗には当たらず、単なる非難」に過ぎないのなら「ラジオの有力スポンサーである創価学会公明党の母体)への不当な忖度」で「処分が重すぎる」疑いがあります。
 実際に「公明党への誹謗中傷」なら「報道によってそれを垂れ流す二次被害」もまずいとはいえ、「不当な誹謗か、正当な批判か」判断できる程度の情報は提示してほしい。

*1:著書『LGBTとハラスメント』(共著、2020年、集英社新書)、『子どもを育てられるなんて思わなかった:LGBTQと「伝統的な家族」のこれから』(2021年、山川出版社)、『あいつゲイだって:アウティングはなぜ問題なのか?』(2021年、柏書房

*2:著書『イスラム教の論理』(2018年、新潮新書)、『イスラム2.0』(2019年、河出新書)、『イスラム教再考』(2021年、扶桑社新書)、『エジプトの空の下』(2021年、晶文社

*3:中村氏は戸籍上は「男性」だが「精神的には女性」と主張している。2007年の紅白には「戸籍上の性別」である男性(白組)として出場

*4:まあ「性的少数者」云々以前に「男女混合のバンドやコーラスグループの存在」といった問題もありますが。

*5:正確には「性別についての自己認識」でしょう。