「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年1/21日分:荒木和博の巻)

攻撃は最大の防御(R4.1.22): 荒木和博BLOG
 9分の動画です。タイトルで分かるように「細部はともかく」攻撃は最大の防御【調査会NEWS3554】(R4.1.21): 荒木和博BLOGとほとんど内容は同じなので攻撃は最大の防御【調査会NEWS3554】(R4.1.21): 荒木和博BLOGを読めば、「荒木の不愉快な顔や声」を見聞きしなくて済むのだから、視聴する必要は全くありません。


攻撃は最大の防御【調査会NEWS3554】(R4.1.21): 荒木和博BLOG
 荒木にとって何が「攻撃が最大の防御(勿論『拉致被害者帰国という意味で』ですが)」だかさっぱりわかりません。そもそもそんなことが荒木の「建前上の活動目的」拉致被害者救出と何の関係があるのか。

 昨日衆議院本会議で日本維新の会の馬場共同代表が代表質問に立ち、映画「めぐみへの誓い」の上映について質問しました。特に興味深かったのはこのくだりでした。

 昨年九月、ミュンヘン在住二十年の日本人の方が、多くのドイツ国民に見ていただきたいと、映画イベントでの上映や日本人学校等の施設使用などをめぐって、在ミュンヘン総領事館に協力を要請しました。ところが、総領事館サイドは返事すらせず、全く取り合ってくれなかったそうです。(中略)拉致問題解決に向けた国際世論を高めていくために、政府はこうした海外在住の民間の方々の活動を支援していくことも重要ではないでしょうか。なぜ、在ミュンヘン総領事館のような冷淡な対応が放置されているのですか。政府として協力できない理由があるのですか。見解を求めます。

 これに対して岸田総理の答弁は次のようなものでした。

 映画「めぐみへの誓い」については、私自身、まだ視聴してはおりませんが、民間主導でこのような活動が進んでいることは大変心強いことだと考えます。お尋ねの在ミュンヘン総領事館の対応については、先方との関係で丁寧に対応するよう改めて指示をいたしました。

 馬場と岸田のバカさには呆れて二の句が継げませんね。ミュンヘンでそんな映画を上映して拉致解決という意味で何の意味があるのか。
 そもそも現地ドイツ人が見たがるとも思いません。現地の邦人が見て何の意味があるのか。ミュンヘン総領事館も「無駄な仕事」をさせられていい迷惑です。維新のようなろくでもないごろつき右翼政党が先日の衆院選で躍進したことには改めてげんなりします。
 いずれにせよ小泉訪朝直後なら話題になったであろうこの質問も

◆拉致の風化
◆「深刻なコロナ禍」「海底火山噴火によるトンガなどの被害」「ロシアによるウクライナ侵攻の恐れ」などといったビッグニュース

によって全く話題になりません。

 以上は本件の仕掛け人でもあるジャーナリストの篠原常一郎さんから聞いた話

 荒木には「おいおい」ですね。本件の仕掛け人は『ミュンヘン在住二十年の日本人』の方ではないのか?(勿論、篠原は『ミュンヘン在住二十年の日本人』ではない)。こんなことを言われ『ミュンヘン在住二十年の日本人』云々が嘘だと「ばらされる」のは篠原にとってかえって迷惑でしょう。荒木も「全く変な男」です。
 それにしても篠原が「ジャーナリスト」ねえ(呆)。ただの右翼活動家でしょうよ。
 それにしても篠原だけでなく、「篠原*1の親分・筆坂*2」もそうですが、何で共産党員だった人間が「恥知らずにも右翼転落できる」のか。「党員活動家」時代から「商売で政治活動してました、信念なんかありませんでした。党員(志位委員長など幹部を含む)、後援会員の皆さんをだましてました」と自白してるのも同然の愚行に怒りを禁じ得ません。筆坂、篠原がまともな人間なら「共産党に批判的な立場のリベラル」になることはあり得ても荒木和博などと野合し、河野談話否定論まで放言するデマ右翼にはならなかったでしょう。まあ筆坂も当初は

◆『九条新党宣言』(天木直人との共著、2006年、展望社)
◆『私たち、日本共産党の味方です。』(2007年、鈴木邦男*3との共著、情報センター出版局)
◆『悩める日本共産党員のための人生相談』(2008年、新潮社)

なんて本を出して「共産党に批判的な立場のリベラル」ぶっていたのがそれが「金儲け的な意味」でうまくいかないとみるや

◆『日本共産党中韓:左から右へ大転換してわかったこと〜』(2015年、ワニブックス
◆『大手メディアがなぜか触れない 日本共産党と野党の大問題』(2019年、上念司との共著、清談社Publico)
◆『日本共産党の最新レトリック』(2019年、産経新聞出版

と「商売右翼」を始めるのだから呆れたバカです。筆坂には「武士は食わねど高楊枝」「渇しても盗泉の水を飲まず」なんて考えはなかったわけです。
 筆坂秀世 - Wikipediaによれば

 2016年には世界平和統一家庭連合 (統一教会) 世日クラブが主催の講演会で「『民共』協力と参院選の行方」をテーマに講演。以降、世界日報に数回にわたり記事を寄稿している。

というのだから「筆坂も落ちるところまで落ちた」としか言い様がない。「世界日報とズブズブ」などまともな人間には出来る行為ではない。「元・日本共産党政策委員長」と言う人間が全く恥さらしです。


日本人の平和ボケについて(R4.1.21): 荒木和博BLOG
 6分30秒の動画です。そんなことが拉致の解決と何の関係があるのか。何の関係もない。「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年1/20日分:荒木和博の巻) - bogus-simotukareのブログでも批判しましたが昨今の荒木の動画は「拉致が全く関係ない代物」ばかりだから心底呆れます。
 今回、荒木は「平和ぼけだから北朝鮮拉致が起こった」とこじつけますが、「こじつけにすぎない」し、そんなことを言っても拉致被害者が帰国できるわけでもない。
 なお、荒木に寄れば「拓殖大の中国人留学生」から「あなたは平和ぼけ云々と戦後日本に悪口するが、平和が悪いのか。『太平洋戦争(1941~1945年)』のように戦争状態の方がいいのか」と質問されて「返事に困った」そうです(荒木だとそんな留学生はどこにもおらず、デマの可能性もありますが)。
 「中国人留学生」が言うように荒木の言う「平和ぼけ」は単に「日本に『戦争のリアルな脅威』が無いから」であって「何ら悪いことでない」し、むしろ「自然なこと」です。
 例えば「戊辰戦争など、薩長と幕府の内戦状態だった幕末日本」「今、内戦状態にあるシリア」などでは「平和ぼけ」なんてことはありえない(とはいえ、安倍、菅、岸田政権が軍事費を拡大していることを考えれば「平和ぼけ」という認識が適切かは疑問ですが)。
 「中国の尖閣(あるいは沖縄)侵攻」や「ロシアの北海道侵攻」は「一部ウヨが放言しているもの」の、そんなことはまずあり得ない。
 今の日本であり得る「戦争の危険」はむしろ「九条改憲→中東など海外での日米共同軍事作戦での自衛官死亡」でしょう(だからこそ、護憲派は九条改憲に反対しているのであって、荒木ら改憲ウヨが誹謗するような「護憲派は脳天気」という話ではない)。
 一方で、例えば、今のコロナ禍での「ワクチン接種」「マスク着用」「三密回避」「手洗い、うがい励行」「外出や居酒屋の自粛」でわかるように「脅威(コロナ感染による死亡や後遺症(味覚、嗅覚障害))を感じれば」大抵の人間は「言われなくても」そういう方向で動きます。
 「東日本大震災(2011年)での津波被害」が「未だリアルな記憶」なので、「先日のトンガ火山噴火」では「津波に注意して下さい」というニュースが流れるし、そういう状況下でわざわざ海岸に行く人間も普通いない。

*1:篠原は筆坂の元秘書。篠原の著書として、『北朝鮮拉致問題を正しく理解するためのチュチェ思想入門』、『中国が仕掛ける「シン・共産主義革命」工作』(以上、2021年、扶桑社)

*2:参院議員、元日本共産党政策委員長

*3:著書『言論の不自由?!』(2000年、ちくま文庫)、『公安警察の手口』(2004年、ちくま新書)、『愛国者は信用できるか』(2006年、講談社現代新書)、『右翼は言論の敵か』(2009年、ちくま新書)、『愛国と米国』(2009年、平凡社新書)、『愛国と憂国売国』(2011年、集英社新書)、『〈愛国心〉に気をつけろ!』(2016年、岩波ブックレット)、『憲法が危ない!』(2017年、祥伝社新書)、『竹中労』(2018年、河出ブックス)など